Chrome Enterprise および Chrome Education リリースノート

最終更新日: 2025 年 1 月 14 日

ビジネスまたは学校の Chrome ブラウザおよび ChromeOS デバイスの管理者を対象としています。

 

必要なタブを選択して、Chrome ブラウザまたは ChromeOS の更新情報を確認してください。

 

Chrome 131 リリースの概要

 
Chrome ブラウザの変更内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
iOS で Google レンズを使用して検索    
セーフ ブラウジングによる非同期のリアルタイム チェック    
macOS 上の PWA シムのアドホック コード署名    
iOS で Google ドライブから選択    
Chrome PDF ビューアの OCR    
パソコンの NTP での iOS 版 Chrome のプロモーション    
各種プロファイルでのパスワードの再利用の検出    
Android 版 Chrome でサードパーティの自動入力プロバイダとパスワード プロバイダをサポート  
セーフ ブラウジングの詳細レポートのサポート終了    
Entrust 証明書の信頼停止    
iOS での安全でないフォームに関する警告    
高度なチェック機能を備えた PartitionAlloc(PA/AC)    
ログインと同期の簡素化    
省エネモードでのタブのフリーズ    
Google Play 開発者サービスを更新してデバイス上のパスワードの問題を修正    
X25519Kyber768 による TLS 鍵カプセル化    
CSS Anchor Positioning プロパティ「inset-area」のサポート終了    
<details> 要素と <summary> 要素の構造のスタイル設定を改善    
キーボード ロックとポインタロックの権限    
非標準の GPUAdapter requestAdapterInfo() メソッドの削除    
<select> パーサーの制限緩和    
clip-path、fill、stroke、marker-* プロパティの外部 SVG リソースをサポート    
特別でないスキームの URL のサポート    
Google レンズでの検索結果を翻訳    
Chrome ブラウザの新しいポリシー    
Chrome ブラウザの削除されたポリシー    
Chrome Enterprise Core の変更内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
生成 AI のデフォルト動作ポリシー    
SecOps を使用した Chrome 拡張機能のテレメトリー情報の統合    
企業向けにカスタマイズされた Chrome ウェブストア    
Android での DownloadRestrictions ポリシーのサポート  
WebAudio レンダリングのアダプティブ バッファリングを強制するエンタープライズ ポリシー    
Chrome DevTools Console の警告とエラーに対する分析情報を生成    
管理コンソールの推奨ポリシー    
Chrome Enterprise Premium の変更内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
Chrome Enterprise データ管理: クリップボード    
スクリーンショットの保護    
今後予定されている Chrome ブラウザの変更内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
Chrome 132 のリーディング モードでの読み上げ    
Chrome バイナリから古いヘッドレスを削除    
すべての画面のキャプチャ    
接頭辞付きの HTMLVideoElement 全画面 API を削除    
ThirdPartyBlockingEnabled ポリシーを削除    
キーボードでフォーカス可能なスクロール コンテナ    
アクティブでないドキュメントのポップオーバーまたはダイアログで例外をスロー    
PWA におけるユーザーリンクのキャプチャ  
Windows のネットワーク サービスをサンドボックス化    
SwiftShader フォールバックを削除    
Chrome DevTools の [プライバシーとセキュリティ] パネル    
Chrome 同期で 4 年以上前の Chrome バージョンのサポートを終了    
file:// 以外の URL のホストでスペースを禁止    
SafeBrowsing API v4 から v5 への移行    
Blob URL のパーティショニング: 取得またはナビゲーション    
ミューテーション イベントのサポートを終了    
Windows の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダ    
今後予定されている Chrome Enterprise Core の変更内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
以前の同じサイトの動作に使用されていたエンタープライズ ポリシーを削除    
今後予定されている Chrome Enterprise Premium の変更内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
DLP によるダウンロード ファイルへのアクセス防止    

 

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Chrome Enterprise のリリースノートは、9 つの言語で利用可能です。Chrome の更新に関するお知らせは、英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、インドネシア語、日本語でお読みいただけます。一部の言語では、翻訳に 1~2 週間かかる場合があります。

Chrome Enterprise および Chrome Education のリリースノートは、Chrome のリリーススケジュールに沿って、Chrome ブラウザの Stable 版のリリース日に公開されます。

Chrome ブラウザの変更内容

 

   

  • iOS で Google レンズを使用して検索back to top 

    Chrome 126 以降では、画面に表示されている画像やテキストを Google レンズを使用して検索できるようになりました。この機能を使用するには、ウェブサイトにアクセスし、フォーカスしたアドレスバーのチップ、右クリックメニュー(パソコン)、またはその他メニュー(パソコンとモバイルの両方)にある [Google レンズで検索] をクリックします。ユーザーは画面の任意の場所をクリック、ハイライト表示、またはドラッグしてそのコンテンツを検索し、キーワードや質問を検索ボックスに追加して検索を絞り込むことができます。管理者は LensOverlaySettings というポリシーを使用してこの機能を制御できます。検索を実行するために、画面のスクリーンショットが Google のサーバーに送信されますが、そのスクリーンショットが ID やアカウントと関連付けられたり、人間によって閲覧されたり、その内容に関するデータが記録されたりすることはありません。iOS では、この機能は Chrome 131 で段階的にロールアウトされ、Chrome 132 で完全にリリースされる予定です。

    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 126: Stable 版の 1% に対して機能をロールアウト
    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 127: Stable 版の 100% に対してロールアウト
    • iOS 版 Chrome 131: 機能のロールアウトを開始
    • iOS 版 Chrome 132: Stable 版の 100% にロールアウト
     

   

  • iOS でのセーフ ブラウジングによる非同期のリアルタイム チェックback to top 

    現在、セーフ ブラウジングのチェックはページ読み込みのブロックパス上で行われるため、チェックが完了するまでユーザーはページを表示できません。Chrome の読み込み速度を向上させるため、Chrome 122 以降(iOS 版では Chrome 131 以降)、セーフ ブラウジングのリアルタイム チェックでページの読み込みがブロックされなくなります。

    リスクを評価し、以下の緩和策を実施しました。

    1. マルウェアやゼロデイ攻撃の場合、ローカル ブロックリストのチェックが引き続き同期的に行われるため、悪意のあるペイロードは今後もセーフ ブラウジングによってブロックされます。
    2. フィッシング攻撃については、データを調べた結果、警告が表示された時点でユーザーがページに対して操作(パスワードの入力など)を行っている可能性は低いと判断しました。
     
    • Android、ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 122
    • iOS 版 Chrome 131
     

   

  • macOS 上の PWA shim のアドホック コード署名 back to top 

    macOS にプログレッシブ ウェブアプリ(PWA)をインストールするときに作成されるアプリケーション shim のコード署名が、アプリケーションがインストールされたときに作成されるアドホック コード署名を使用するように変更されます。コード署名は、アプリケーションの ID の一部として macOS によって使用されます。このようなアドホック署名により、各 PWA アプリ用の shim が macOS 上で一意の ID を持つようになります。現在、すべての PWA は macOS で同じアプリケーションとして認識されています。

    これにより、macOS の [ログイン時に開く] 設定ペインに複数の PWA を含めようとしたときに発生する問題が解消され、macOS 上の PWA でユーザー通知を処理するための将来的な改善が可能になります。

    管理者は、使用しているエンドポイント セキュリティ ツールまたはバイナリ承認ツール(Santa など)との互換性をテストする必要があります。この機能をテスト用に有効にするには、chrome://flags/#use-adhoc-signing-for-web-app-shims フラグを使用します。その後、管理者は PWA をインストールして、期待どおりに起動することを確認できます。

    この機能と現在のセキュリティ ポリシーに互換性がない場合は、更新したエンドポイント セキュリティ ポリシーをデプロイする間、AdHocCodeSigningForPWAsEnabled ポリシーを使用してこの機能を無効にできます。エンタープライズ ポリシーは、エンドポイント セキュリティ ポリシーが更新されるまでの間のみ、この機能を無効にするために使用するものであり、エンドポイント セキュリティ ポリシーが更新された時点で設定解除する必要があります。

     
    • macOS 版 Chrome 129
      企業が Santa などのエンドポイント セキュリティ ツールとの互換性をテストできるよう、フラグ(chrome://flags/#use-adhoc-signing-for-web-app-shims)によって機能を有効にできるようになっています。現時点で互換性がない場合は、エンドポイントのセキュリティ設定を更新する間、エンタープライズ ポリシーを使ってこの機能を制御できます。エンタープライズ ポリシーは、エンドポイント セキュリティ ポリシーが更新されるまでの間のみ、この機能を無効にするために使用します。
    • macOS 版 Chrome 131: Stable 版への機能のロールアウトが、1% のユーザーを対象に開始されます。
     

   

  • Google ドライブから選択back to top 

    Chrome 131 以降、iOS 版 Chrome ユーザーは、先にファイルをデバイスにダウンロードしなくても、Google ドライブからウェブページにファイルを直接アップロードできるようになりました。

     
    • iOS 版 Chrome 131: 単一ファイルをアップロードするためのコア機能が含まれています。
     

   

  • Chrome PDF ビューアの OCR back to top 

    パソコン版 Chrome で、スキャンされた PDF のアクセシビリティが向上しました。Chrome は、デバイスの光学式文字認識(OCR)を使用してプライバシーを保護し(コンテンツは Google に送信されません)、スキャンした PDF を自動的に変換します。これにより、テキストの選択、Ctrl+F キーでの検索、コピー、貼り付けが可能になります。保護された PDF もこの機能の対象であり、ユーザーがアクセスできる PDF に対してのみ OCR が使用されます。このソリューションにより、Chrome ユーザーが特別な手順を行わなくても PDF のアクセシビリティが向上し、PDF を他のウェブ コンテンツと同様に利用できるようになります。

     
    • ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 131
     

   

  • パソコンの NTP での iOS 版 Chrome のプロモーションback to top 

    パソコンの新しいタブページに表示される iOS 版 Chrome のプロモーションです。このプロモーションは、iOS 版 Chrome の認知度を高め、簡単なインストール方法を提示することを目的としています。

    この機能は、既存のポリシー PromotionsEnabledNTPMiddleSlotAnnouncementVisible を使用して制御できます。

     
    • Linux、macOS、Windows 版 Chrome 131
     

   

  • 各種プロファイルでのパスワードの再利用の検出back to top 

    これまで、企業の認証情報において再利用されたパスワードは、企業プロファイルでのみ検出可能でした。パスワードの再利用を検出する機能により、管理対象ブラウザ上のすべてのプロファイル(シークレット モードを除く)で、企業の認証情報の再利用が検出されるようになりました。

    管理対象の企業アカウントをより正確に反映するように、各種プロファイルでのパスワードの再利用の検出基準を更新しました。また、画面上のメッセージが更新され、組織が会社のパスワードの再利用をモニタリングしていることがユーザーに明確に伝わるようになりました。

    • Android、iOS、ChromeOS、Linux、macOS、Windows、Fuchsia 版 Chrome 123
    • Android、iOS、ChromeOS、Linux、macOS、Windows、Fuchsia 版 Chrome 131
      管理対象の企業アカウントをより正確に反映するように、各種プロファイルでのパスワードの再利用の検出基準を更新しました。また、組織が会社のパスワードの再利用をモニタリングしていることがユーザーに明確に伝わるように、UX メッセージも更新されました。
 

   

  • Android 版 Chrome でサードパーティの自動入力プロバイダとパスワード プロバイダをサポートback to top 

    これまで、Android 版 Chrome では、ユーザー補助 API を介してサードパーティの自動入力プロバイダとパスワード プロバイダを使用できました。

    Chrome M131 では Android 自動入力の直接サポートが追加され、ユーザー補助 API を使用しなくても、これらのプロバイダが Android 版 Chrome で動作するようになります。これにより、Android 版 Chrome とサードパーティの自動入力プロバイダのパフォーマンスが改善されます。

    この機能を利用するには、Android の設定でサードパーティ プロバイダを設定する必要があります。さらに、Chrome で [設定] > [自動入力サービス] を選択し、[別のサービスを使用して自動入力] を選択します。

    両方の設定を変更しないと、パスワード、お支払い情報、住所情報の自動入力には、引き続き Google が使用されます。ユーザーがサードパーティの自動入力サービスを使用できるかどうかは、ThirdPartyPasswordManagersAllowed という新しいポリシーで制御できます。

    • Android 版 Chrome 131

      新しい設定は Chrome 131 以降で利用可能になります。ユーザーが新しい設定を使用すると、すぐに有効になります。新しい設定を使用しない場合は、引き続き Google またはユーザー補助を介したサードパーティ プロバイダ(インストールされている場合)が使用されます。  

      ユーザー補助 API は 2025 年初頭にサポート終了となり、その時点ですべてのユーザーに対して新しいポリシー設定が適用されます。

       
     

   

  • セーフ ブラウジングの詳細レポートのサポート終了 back to top 

    セーフ ブラウジングの詳細レポート機能のサポートを終了します。この機能は、Google セーフ ブラウジングの保護に使用されるテレメトリー情報を参加ユーザーから収集することで、すべてのユーザーのセキュリティを強化していました。収集されるデータには、アクセスしたウェブページの URL、限定的なシステム情報、一部のページ コンテンツなどがあります。

    このたび、この機能に代わる保護強化機能モードが導入されました。ユーザーの皆様にはぜひ保護強化機能に切り替えていただき、Chrome の中でも最も強固なセキュリティを導入しつつ、全ユーザーに対するセキュリティを維持していただくことをおすすめします。詳しくは、セーフ ブラウジングの保護レベルに関する記事をご覧ください。

     
    • Android、iOS、ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 129
      セーフ ブラウジングの詳細レポートのサポートを終了(リアルタイムのクライアント セーフ ブラウジング レポート リクエストを除く)
    • Android、iOS、ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 131
      リアルタイムのクライアント セーフ ブラウジング レポート リクエストの SafeBrowsingExtendedReportingEnabled のサポート終了
     

     

   

  • Entrust 証明書の信頼停止 back to top 

    継続的なコンプライアンス違反に対応するため、Windows、macOS、ChromeOS、Android、Linux 版 Chrome 131 以降では、Entrust が発行した、公的に信頼されている TLS サーバー認証(ウェブサイト)証明書に対するデフォルトの信頼状況が変更されます。iOS のポリシーでは、iOS のポリシーでは、iOS 版 Chrome での Chrome Root Store の使用は許可されません。

    具体的には、Chrome Root Store に含まれる Entrust ルート CA 証明書を確認する TLS 証明書は次のようになります。

    • 2024 年 11 月 11 日より後に発行された場合、デフォルトでは信頼されなくなります。
    • 2024 年 11 月 11 日までに発行された場合、この変更による影響はありません。
     

    Chrome ユーザーまたは企業が、Chrome Root Store を使用する Chrome のプラットフォームとバージョンで対象となる Entrust 証明書のいずれかを明示的に信頼する場合(たとえば、Windows グループ ポリシー オブジェクトを通じて明示的な信頼を伝える場合)、上述の SCT ベースの制約は上書きされ、証明書は現在と同じように機能します。  

    詳しい情報とテストリソースについては、Google セキュリティ ブログをご覧ください。

    詳しくは、Chrome Root Store に関するよくある質問をご覧ください。

     
    • Android、ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 131
      Chrome Root Store を使用する Chrome 131 以降のすべてのバージョンでブロック措置が適用されますが、このブロック措置の対象となるのは 2024 年 11 月 11 日より後に発行された証明書のみです。
     

   

  • iOS での安全でないフォームに関する警告 back to top 

    Chrome 125 以降、iOS 上の Chrome ブラウザでは、安全なページから安全でないページへのフォーム送信がブロックされます。安全でないフォームの送信が Chrome で検出されると、ユーザーに送信の確認を求める警告が表示されます。これは、ユーザーによる明示的な承認がないまま、平文でフォームデータが漏洩することを防ぐためのものです。この機能を制御するには、InsecureFormsWarningsEnabled ポリシーを使用します。

     
    • iOS 版 Chrome 125: 機能のリリース
    • iOS 版 Chrome 131: InsecureFormsWarningsEnabled ポリシーは削除予定
     

   

  • 高度なチェック機能を備えた PartitionAlloc(PA/AC)back to top 

    PartitionAlloc(PA)および関連するメモリ セキュリティのプロジェクトには、一連の高度な安全保護機能が含まれています。これらはパフォーマンスに影響する可能性があるため、デフォルトで無効(またはデバッグビルドでのみ利用可能)になっています。すべてのユーザーに対してこの機能をすぐに有効にすることはできませんが、特定の限定的な条件下で部分的に有効にすることは可能です。

    このプロジェクトは、企業のお客様向けの高度な安全保護対策を実現することを目的としています。企業の管理者は、エンタープライズ ポリシーを使用して高度なセキュリティ対策を適用できます。企業では、パフォーマンスよりもセキュリティが優先される傾向にあります。パフォーマンスに影響があっても、高度なチェックがあったほうがいいと判断することが多いと思われます。

    高度なチェック機能を備えた PA は、高度なメモリ セキュリティです。パフォーマンスの低下が予想されるため、この機能はデフォルトでオフになっています。企業のお客様は、エンタープライズ ポリシーでこの機能を有効にすることにより、高度なセキュリティを実現できます。

     
    • Android、iOS、ChromeOS、Linux、macOS、Windows、Fuchsia 版 Chrome 131

   

  • ログインと同期の簡素化 back to top 

    Chrome 131 以降、Chrome 同期が有効になっている既存のユーザーは、Chrome のログインと同期が簡素化された統合バージョンを利用できるようになりました。Chrome 同期は、設定やその他の場所で個別の機能として表示されなくなります。代わりに、Chrome にログインすると、関連するエンタープライズ ポリシーに沿ってパスワードやブックマークなどの情報を Google アカウントで使用、保存できます。

    これまでと同様に、以前 Google アカウントで Chrome データを保存してアクセスしていた Chrome 同期の機能は、SyncTypesListDisabled で管理できます。Chrome へのログインは、これまでと同様に BrowserSignin を使用してオフにできます。

    なお、この変更は、ユーザーが Chrome にログインせずにウェブ上の Google サービス(Gmail など)にログインできる機能や、Chrome からログアウトしたままにする機能、Google アカウントと同期される情報を管理する機能には影響しません。

     
    • Android 版 Chrome 131
     

   

  • 省エネモードでのタブのフリーズ back to top 

    Chrome で省エネモードが有効になっている場合、非表示でサイレントの状態が 5 分以上続き、CPU を大量に使用しているタブがフリーズされるようになりました。ただし、次のタブはフリーズされません。

    • 音声またはビデオ会議機能が提供されているタブ(マイク、カメラ、画面、ウィンドウ、タブキャプチャ、またはオープンな RTCDataChannel かライブの MediaStreamTrack を含む RTCPeerConnection によって検出)。
    • 外部デバイスを制御するタブ(Web USB、Web Bluetooth、Web HID、Web Serial の使用を介して検出)。
     

    これにより、CPU 使用量を抑えてバッテリー駆動時間を延ばし、Chrome の動作を速くすることができます。

    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 130
      この機能は、about:flags#freezing-on-energy-saver エントリを使用して Chrome 130 でテストできます。#freezing-on-energy-saver-testing フラグを使ってテストすることもできます。このテストでは、省エネモードが有効で、すべてのタブが CPU を大量に使用している状態をシミュレートし、タブがフリーズの対象かどうか、そして、CPU を大量に使用した場合にフリーズされるかどうかを確認できます。省エネモードの利用可否は、BatterySaverModeAvailability ポリシーを使用して制御できます。省エネモードが無効になっている場合は、この変更は適用されません。
    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 131
      この機能は、Chrome 131 で Stable 版の 1% のユーザーにまずロールアウトされ、段階的に Stable 版の全ユーザーに拡大されます。省エネモードの利用可否は、BatterySaverModeAvailability ポリシーで制御できます。省エネモードが無効になっている場合は、この変更は適用されません。
     

   

  • Google Play 開発者サービスを更新してデバイス上のパスワードの問題を修正 back to top 

    ユーザーが古いバージョンの Google Play 開発者サービスを使用している場合は、デバイス上でパスワードを使用する機能が制限され、パスワード マネージャーが完全に動作しなくなる可能性があります。該当するユーザーは Google Play 開発者サービスをアップデートする必要があります。または、状態に応じて他のトラブルシューティング方法が案内されます。これは現在行われている移行の一部で、Google パスワード マネージャーを使用している Android ユーザーにのみ影響します。

     
    • Android 版 Chrome 131
     

   

  • X25519Kyber768 による TLS 鍵カプセル化 back to top 

    Chrome 124 以降、すべてのデスクトップ プラットフォームで、NIST 標準(ML-KEM)に基づく新しいポスト量子セキュア TLS 鍵カプセル化メカニズムである X25519Kyber768 がデフォルトで有効になります。これにより、Chrome と、ML-KEM もサポートするサーバーとのネットワーク トラフィックが、将来的に量子コンピュータによって復号されることを防ぎます。この変更はサーバー オペレーターにとって透過的である必要があります。この暗号は TLS 1.3 接続と QUIC 接続の両方に使用されます。

    ただし、一部の TLS ミドルボックスでは Kyber(ML-KEM)鍵のカプセル化サイズ、または新しい TLS ClientHello 暗号コードポイントへの準備が整っておらず、接続の切断やハングが発生する可能性があります。この問題を解決するには、ミドルボックスを更新するか、一時的な PostQuantumKeyAgreementEnabled エンタープライズ ポリシーを使用して鍵のカプセル化メカニズムを無効にしてください。このポリシーは 2024 年末までご利用いただけます。ただし将来的には、TLS でポスト量子セキュアの暗号が必須となり、このエンタープライズ ポリシーは削除されます。CSNA 2.0 では、ポスト量子暗号が必要です。

    詳しくは、Chromium ブログ投稿と Google セキュリティ ブログ投稿をご覧ください。

     
    • Windows、macOS、Linux 版 Chrome 124: 新しいポスト量子セキュア TLS 鍵カプセル化メカニズム X25519Kyber768 が有効
    • Linux、macOS、Windows 版 Chrome 131: 鍵カプセル化メカニズムを ML-KEM の最終標準バージョンに切り替え
    • Windows、macOS、Linux 版 Chrome 141: エンタープライズ ポリシーを削除
     

   

  • CSS Anchor Positioning プロパティ「inset-area」のサポート終了 back to top 

    CSS ワーキング グループ(CSSWG)により、「inset-area」プロパティが「position-area」に名称変更されました。詳しくは、GitHub で CSSWG のディスカッションをご覧ください。この機能の更新によって「inset-area」の同義語として導入された新しいプロパティ名「position-area」について、Chrome プラットフォーム ステータスで、「inset-area」プロパティのサポート終了と削除が行われたことが説明されています。

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 131
     

   

  • <details> 要素と <summary> 要素の構造のスタイル設定を改善back to top 

    <details> 要素と <summary> 要素の構造に関する CSS スタイル設定のサポートが拡大され、ウェブ上で開示ウィジェットやアコーディオン ウィジェットを作成する多くのケースでこれらの要素を使用できるようになりました。具体的には、これらの要素に display プロパティを設定できない制限が解除され、展開と折りたたみの部分のコンテナにスタイルを設定する ::details-content 疑似要素が追加されました。

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 131
     

   

  • キーボード ロックとポインタロックの権限back to top 

    ウェブサイトからキーボード ロックまたはポインタロックをリクエストされたときに、ユーザーに権限プロンプトを表示し、ユーザー設定をコンテンツの設定として保存します。この設定は Permissions API を使用してクエリできます。これにより、API の不正使用を軽減できます。

     
    • Windows、macOS、Linux 版 Chrome 131
     

   

  • 非標準の GPUAdapter requestAdapterInfo() メソッドの削除 back to top 

    WebGPU WG は、requestAdapterInfo() で権限プロンプトをトリガーすることは現実的ではないと判断し、そのオプションを削除して、GPUAdapter の info 属性に置き換えました。これにより、ウェブ デベロッパーは同じ GPUAdapterInfo 値を同期的に取得できるようになりました。詳細については、以前の Intent to Ship: WebGPU: GPUAdapter info attribute をご覧ください。 

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 131
     

   

  • <select> パーサーの制限緩和back to top 

    HTML パーサーで <select> 内に <option><optgroup><hr> 以外のタグを追加できるようになります。

    この変更は、カスタマイズ可能な <select> 機能をサポートするためのものですが、単独でリリース可能であり、リスクも比較的少ないため、先行してリリースされます。

    この機能は、一時的なポリシー SelectParserRelaxationEnabled によって制限されます。現在は一時的な移行期間であり、このポリシーはマイルストーンの Chrome 136 で機能しなくなります。

    詳しくは、Open UI のカスタマイズ可能な <select> の説明と、What Working Group の記事 HTML parser changes for customizable <select> をご覧ください。

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 131
     

   

  • clip-path、fill、stroke、marker-* プロパティの外部 SVG リソースをサポートback to top 

    クリップパス、マーカー、ペイント サーバー(fill プロパティと stroke プロパティ用)の外部参照が許可されます。たとえば clip-path: url("resources.svg#myPath") などです。

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 131
     

   

  • 特別でないスキームの URL のサポートback to top 

    Chrome 130 では、特別でないスキームの URLgit://example.com/path など)がサポートされます。これまで、Chromium の URL パーサーは特別でない URL をサポートしていませんでした。このパーサーは、特別でない URL を「不透明なパス」であるかのように解析しますが、これは URL 標準に準拠していません。このたび、Chromium の URL パーサーは特別でない URL を、URL 標準に従って正しく解析するようになりました。詳しくは、http://bit.ly/url-non-special をご覧ください。

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 130
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 131
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 134: 機能フラグを削除
     

   

  • Google レンズでの検索結果を翻訳back to top 

    拡張現実(AR)翻訳機能が Google レンズで検索機能に実装されます。エンタープライズ ポリシーがすでに導入されており、企業は LensOverlaySettings を使用してこの機能をオンまたはオフにできます。

     
    • ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 131
       

   

  • Chrome ブラウザの新しいポリシー back to top 
    ポリシー 説明
    DownloadRestrictions ダウンロードの制限を許可する

    CAPlatformIntegrationEnabled

    プラットフォームのトラストストアからユーザーが追加した TLS 証明書をサーバー認証に使用する
    SelectParserRelaxationEnabled HTML パーサーの <select> 要素に対する新しい動作を有効にするかどうかを制御する
    EnterpriseProfileBadgeToolbarSettings ツールバーでの企業プロフィール バッジの公開設定を管理する
    WebAudioOutputBufferingEnabled ウェブ オーディオのアダプティブ バッファリングを有効にする
     

   

  • Chrome ブラウザの削除されたポリシー back to top 
    ポリシー 説明
    ProfileLabel このポリシーでは、ログインしているプロフィールの識別に使用するラベルを管理します。このラベルは、ツールバーのプロフィール アイコンの横などさまざまな場所に表示され、ユーザーがプロフィールを識別する助けとなります。
    ToolbarAvatarLabelSettings 管理対象アカウントのツールバーに表示されるアバターラベルを設定する
    BeforeunloadEventCancelByPreventDefaultEnabled beforeunload イベントによって生成されるキャンセル ダイアログの新しい動作を制御します。
     

   

Chrome Enterprise Core の変更内容

    

    

  • SecOps を使用した Chrome 拡張機能のテレメトリー情報の統合 back to top 

    Google は、管理対象のプロファイルとデバイスで Chrome 内の関連する Chronicle 拡張機能のテレメトリー データを収集して Google SecOps に送信することを開始します。Google SecOps はデータを分析して、リスクのあるアクティビティに関する分析情報とコンテキストを即時に提供します。このデータにはさらに追加のコンテキストが付加され、1 年間検索可能な状態で保持されます。

    • ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 131
     

    

  • 企業向けにカスタマイズされた Chrome ウェブストアback to top 

    IT 管理者は、会社固有のブランディング、カスタム メッセージ、カスタマイズしたナビゲーションを使用して、管理対象エンドユーザー向けに Chrome ウェブストアをカスタマイズできるようになります。管理者は、ロゴ、バナー、推奨される拡張機能を使用してストアをカスタマイズし、関連性のないカテゴリを非表示にして、拡張機能を見つけやすくすることができます。

    この機能は管理コンソールから設定できます。このマイルストーン 1 のカスタム設定は、ログインしているすべての管理対象ユーザー(管理対象の Google アカウントで Chrome ウェブストアにログインしているユーザー)が利用できます。マイルストーン 2 では、CEC 登録済みのブラウザでこの機能がサポートされます(ログイン不要)。利用可能になるのは 2025 年後半の予定です。

    また、Chrome ウェブストアにログインするすべての管理対象ユーザーに対して次の変更が適用されます。

    • 管理者によってブロックされたアイテムの新しいタグと、検索結果での非公開アイテムによるフィルタ
    • 非公開アイテムとおすすめアイテムが [拡張機能] タブに移動する
  • Linux、macOS、Windows、ChromeOS 版 Chrome 131 以降: マイルストーン 1 のロールアウト

    

  • Android での DownloadRestrictions ポリシーのサポート back to top 

    DownloadRestrictions は、パソコンで Chrome Enterprise Core を使用しているユーザーが利用できるユニバーサル ポリシーです。Android で DownloadRestrictions ポリシーがサポートされるようになりました。このポリシーを使用すると、管理者は Android 版モバイル Chrome でのすべてのダウンロードをブロックできます。

    • Android 版 Chrome 131

    

  • WebAudio レンダリングのアダプティブ バッファリングを強制するエンタープライズ ポリシーback to top 

    Chromium の WebAudio 実装には、アダプティブ バッファリング メカニズムが含まれています。これは、特に AAudio バックエンドを使用する Android で発生する多数のグリッチの問題を解決するために追加されました。このメカニズムによりグリッチは大幅に減少した一方、オーディオ レイテンシも増加しました。Chrome では、Android を除くすべてのプラットフォームでアダプティブ バッファリング メカニズムを無効にし、レンダリングを同期的に実行するテストを実施しています。

    Chrome 131 以降では、エンタープライズ ポリシー WebAudioOutputBufferingEnabled を使用して、WebAudio レンダリングにアダプティブ バッファリングを使用する以前の動作を強制的にデフォルト設定にできます。

    • ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 131

    

  • Chrome DevTools Console の警告とエラーに対する分析情報を生成back to top 

    Chrome DevTools Console の警告とエラーに対する分析情報を生成する、新しい生成 AI(GenAI)機能を管理対象外ユーザーも利用できるようになりました。

    これらの分析情報は、選択されたエラーや警告に対して、パーソナライズされた説明と修正案を提供します。最初の段階では、この機能は英語を使用する 18 歳以上のユーザーにのみ提供されます。管理者は、DevToolsGenAiSettings ポリシーを使用してこの機能を制御できます。

    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 125
      ヨーロッパ、ロシア、中国を除く全世界の管理対象外ユーザーがこの機能を利用できるようになります
    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 127
      サポート対象の地域で Chrome Enterprise または Chrome Education をご利用の管理対象ユーザーがこの機能を利用できるようになります。
    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 131
      Chrome 131 では、管理対象ユーザーが新しい生成 AI(GenAI)機能を利用できるようになります。Chrome DevTools の専用の AI アシスタンス パネルは、人間のオペレーターによるスタイル設定の問題の調査と修正をサポートし、CSS のデバッグを支援します。
    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 132
      AI アシスタンス パネルで、以前からサポートされていたスタイルのデバッグに加えて、[パフォーマンス] パネル、[ソース] パネル、[ネットワーク] パネルのリソースを説明できるようになりました

    

Chrome Enterprise Premium の変更内容

   

   

  • Chrome Enterprise データ管理: クリップボード back to top

    Chrome ブラウザでのデータ漏洩からエンドユーザーを保護するために、管理者は Google 管理コンソールでデータ管理ルールを設定できます。データ管理は、Google 管理コンソールで設定するシンプルなルールです。管理者は Chrome ポリシーを設定して、機密データのコピーと貼り付け、スクリーンショットの撮影、画面共有など、機密情報に関わるユーザー操作を制御できます。

    この機能は、DataControlsRules ポリシーを使用して制御できます。

    Chrome Enterprise Trusted Tester プログラムのメンバーの皆様にこの機能をお試しいただけます。Trusted Tester プログラムにはこちらからご登録いただけます。

    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 128: Trusted Tester プログラム
    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 131: 機能のリリース

     

     

   

  • スクリーンショットの保護 back to top

    管理者は、機密データが含まれていると見なされる特定のウェブページのスクリーンショット撮影や画面共有をユーザーが行えないようにできます。特定の URL または URL のカテゴリに対するスクリーンショット撮影や画面共有をユーザーが行えないようにするには、データ損失防止(DLP)の URL フィルタリング ルールを作成します。この機能は、すべてのリアルタイム URL ルックアップを有効にする同じ EnterpriseRealTimeUrlCheckMode ポリシーで制御できます。

    Chrome Enterprise Trusted Tester プログラムのメンバーの皆様にこの機能をお試しいただけます。Trusted Tester プログラムにはこちらからご登録いただけます。

    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 129: Trusted Tester プログラム
    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 131: 機能のリリース

 

今後の予定

注: 以下の項目は、試験運用版または計画中の更新内容であり、Stable チャンネルにリリースする前に変更されたり、リリースが延期または中止されたりすることがあります。

 

今後予定されている Chrome ブラウザの変更内容

 

    

  • Chrome 132 のリーディング モードでの読み上げ back to top

    リーディング モードは、テキストの多いウェブページを簡易表示するサイドパネル機能です。このモードに読み上げ機能が追加され、ユーザーは自分が読んでいるテキストを音声で聞くことができるようになります。ユーザーはさまざまな自然な音声と速度を選択し、視覚的な要点を確認できます。

     
    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 132
     

    

  • Chrome バイナリから古いヘッドレスを削除 back to top

    `--headless=old` を指定して Chrome を実行しても、古いヘッドレス モードは起動されず、代わりに次のログメッセージが出力されるようになります。

    古いヘッドレス モードは Chrome バイナリから削除されました。新しいヘッドレス モードまたは chrome-headless-shell古いヘッドレス モードのスタンドアロン実装)を使用できます。

     
    • Linux、macOS、Windows 版 Chrome 132

     

  • すべての画面のキャプチャ back to top

    この機能は、getAllScreensMedia() を使用して、現在デバイスに接続されているすべての画面をキャプチャします。getDisplayMedia() を複数回呼び出すには、複数のユーザー操作が必要になり、毎回次の画面を選択する手間が生じます。また、すべての画面が選択されたことをアプリに対して保証することもできません。getAllScreensMedia() はこれらをすべて改善します。

    この機能は、MultiScreenCaptureAllowedForUrls エンタープライズ ポリシーでのみ適用されます。また、録画を開始する前に、録画が開始される可能性があるという警告がユーザーに表示されます。この API は、MultiScreenCaptureAllowedForUrls 許可リストに指定されているオリジンでのみ機能します。指定されていないオリジンではアクセスできません。

    • Windows、macOS、Linux 版 Chrome 132

    

  • 接頭辞付きの HTMLVideoElement 全画面 API を削除 back to top

    接頭辞付きの HTMLVideoElement 固有の全画面 API は、M38 あたりから非推奨になりました。これらは、2018 年に M71 で接頭辞なしで初めてリリースされた Element.requestFullscreen() API に置き換えられました。2024 年現在、ほとんどのブラウザでは、接頭辞のない API が数年前からサポートされています。

    この機能では、HTMLVideoElement から次の API が削除されたことを特定しています。

    - readonly 属性のブール値 webkitSupportsFullscreen;

    - readonly 属性のブール値 webkitDisplayingFullscreen;

    - void webkitEnterFullscreen();

    - void webkitExitFullscreen();

    // FullScreen の「S」が大文字と小文字で区別されることにご注意ください。

    - void webkitEnterFullScreen(); 

    - void webkitExitFullScreen();

     

    これらのメソッドは、最新 API のエイリアスのみになりました。年々使用されることが少なくなったためです。

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 132

    

  • ThirdPartyBlockingEnabled ポリシーを削除 back to top

    予期しない問題が発生したため、ThirdPartyBlockingEnabled は Chrome 135 で削除されます。この削除についてフィードバックがある場合は、こちらからバグを報告してください。

     

    

  • キーボードでフォーカス可能なスクロール コンテナ back to top

    シーケンシャル フォーカス ナビゲーションを使ってスクロール コンテナをフォーカス可能にすることで、アクセシビリティを改善する予定です。現在は、tabIndex を明示的に 0 以上に設定していない限り、Tab キーでスクローラーがフォーカスされません。

    スクローラーがデフォルトでフォーカス可能になることで、マウスを使用できない(あるいは使用したくない)ユーザーが、クリップされたコンテンツを Tab キーと矢印キーを使用してフォーカスできるようになります。この動作は、スクローラーにキーボード フォーカス可能な子要素が含まれていない場合にのみ有効になります。このロジックは、スクローラー内にすでに存在する可能性があるフォーカス可能な要素(<textarea> など)に不具合が生じないようにするために必要です。

    注: この機能の以前のロールアウト(Chrome 127 で開始)は、ウェブの互換性の問題により停止されましたが、Chrome 130 でリリースされる現在の実装では修正済みです。

    注: この機能の以前のロールアウト(Chrome 130 で開始)は、ユーザー補助機能の不具合により停止されましたが、Chrome 132 でリリースされる実装では修正済みです。

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 132

    

  • アクティブでないドキュメントのポップオーバーまたはダイアログで例外をスロー back to top

    これはデベロッパーに影響しないコーナーケースの変更です。コーナーケースとは、複数の一意の条件が同時に発生するケースです。以前は、非アクティブなドキュメント内に存在するポップオーバーまたはダイアログでの showPopover() または showModal() の呼び出しは、エラーを返さずに失敗し、例外はスローされませんでした。ドキュメントが非アクティブであるため、ポップオーバーやダイアログも表示されませんでした。https://github.com/whatwg/html/pull/10705 仕様の pull リクエスト(PR)以降、このような状況で InvalidStateError 例外がスローされるようになりました。

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 132

 

    

  • PWA におけるユーザーリンクのキャプチャ back to top

    リンクを使用して、インストール済みのウェブアプリに自動的に移動できます。インストール済みウェブアプリのユーザー エクスペリエンス向上のため、Chrome ブラウザとインストール済みウェブアプリ間をより簡易に移動できるようになります。インストール済みウェブアプリで処理できるリンクをユーザーがクリックすると、Chrome のアドレスバーにチップが追加され、アプリへの切り替えが提案されます。チップをクリックすると、アプリが直接起動するか、対象のリンクをサポートするアプリがグリッド表示されます。ユーザーによっては、リンクをクリックすることで、アプリが常に自動的に開きます。

     
    • Linux、macOS、Windows 版 Chrome 121
      リンクをクリックしたときに、常にインストール済み PWA で開く場合と、新しいタブでリンクが開き、アドレスバーのチップをクリックしたときにアプリが起動する場合とに分かれます。この機能を制御するフラグ(chrome://flags/#enable-user-link-capturing-pwa)が用意されています。
     
    • Linux、macOS、Windows 版 Chrome 132
      Stable 版のすべてのユーザーを対象に、デフォルトでオン(リンクのクリック時に常にアプリを起動)またはデフォルトでオフ(常にタブで開き、ユーザーがアドレスバーでチップをクリックしたときにのみ起動)のいずれかでリリースされます。
     

    

  • Windows のネットワーク サービスをサンドボックス化 back to top

    セキュリティと信頼度を高めるため、Windows においてすでに独自のプロセスで実行されているネットワーク サービスがサンドボックス化される予定です。現在ネットワーク サービスをタンパリングできるサードパーティのコードは、この変更に伴い、タンパリングできなくなる可能性があります。これにより、Chrome のプロセス空間にコードを挿入するソフトウェア(データ損失防止(DLP)ソフトウェアなど)と相互運用性の問題が発生する可能性があります。NetworkServiceSandboxEnabled ポリシーを使用すると、相互運用性の問題が検出された場合にサンドボックスを無効化できます。こちらの手順に沿って、ご利用の環境でサンドボックスをテストできます。

    問題が発生した場合はご報告ください。

     
    • Windows 版 Chrome 132
      Windows でネットワーク サービスをサンドボックス化

   

  • SwiftShader フォールバックを削除 back to top

    SwiftShader をベースとする WebGL への自動フォールバックは非推奨となり、SwiftShader にフォールバックせずに WebGL コンテキストの作成が失敗するようになります。この変更には主に 2 つの理由があります。

    1. Chromium の GPU プロセスで JIT コードが実行されるため、SwiftShader はセキュリティ リスクが高い。
    2. 高パフォーマンスの GPU ベースの WebGL から CPU ベースの実装にフォールバックすると、ユーザー エクスペリエンスが低下する。ユーザーはこの動作を制御できず、バグレポートで説明するのが困難。
     

    SwiftShader は、ヘッドレス システムやサポートされている GPU がないシステムでサイトをテストする際にウェブ デベロッパーにとって便利なツールです。このユースケースは、オプトインすることで引き続きサポートされますが、信頼できないコンテンツの実行を目的としたものではありません。

    セキュリティ保証を下げて、WebGL 用に SwiftShader を許可するには、--enable-unsafe-swiftshader コマンドライン スイッチを使用して Chrome の実行可能ファイルを実行します。

    非推奨の間、SwiftShader をベースとして WebGL コンテキストを作成すると、JavaScript コンソールに警告が表示されます。--enable-unsafe-swiftshader を渡せば、この警告メッセージは表示されなくなります。

    Chromium などのブラウザでは、WebGL の可用性が保証されません。WebGL コンテキストの作成をテストしてエラーを処理し、Canvas2D などの他のウェブ API にフォールバックするか、ユーザーに適切なメッセージを表示できます。

     
    • Windows、macOS、Linux、Android 版 Chrome 133

   

  • Chrome DevTools の [プライバシーとセキュリティ] パネル back to top 

    Chrome 133 以降、デベロッパーは Chrome DevTools の新しい [プライバシーとセキュリティ] パネルを使用して、サードパーティ Cookie が制限された場合にサイトがどのように動作するかをテストできるようになります。サードパーティ Cookie を一時的に制限し、サイトの動作を観察して、サイトのサードパーティ Cookie のステータスを確認できます。

    この機能によって既存のエンタープライズ ポリシーが恒久的に変更されることはありませんが、サードパーティ Cookie 関連のエンタープライズ ポリシー(BlockThirdPartyCookiesCookiesAllowedForUrls)が一時的にオーバーライドされ、制限が厳しくなります。エンタープライズ ポリシーですでに BlockThirdPartyCookies を使用してサードパーティ Cookie がブロックされている場合、この機能は無効になります。

    これまでの [セキュリティ] パネルは、新しい [プライバシーとセキュリティ ] パネルに置き換えられます。TLS 接続と証明書の情報は、引き続き [プライバシーとセキュリティ] パネルの [セキュリティ] タブで確認できます。

     
    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 133

   

  • Chrome 同期で 4 年以上前の Chrome バージョンのサポートを終了 back to top

    2025 年 2 月以降、Chrome 同期(Google アカウントでのデータの使用と保存)は、4 年以上前の Chrome バージョンをサポートしなくなります。引き続き Chrome 同期を利用するには、より新しいバージョンの Chrome にアップグレードする必要があります。

     
    • Android、iOS、ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 133
      この変更は古いバージョンの Chrome にのみ影響し、サーバーサイドでロールアウトされます。Chrome 133 は、変更が有効になるタイムラインを反映するためにのみ指定されています。

    

  • file:// 以外の URL のホストでスペースを禁止 back to top

    仕様では、URL ホスト [1] にスペース文字を含めることはできませんが、現在、Chromium の URL 解析ではホストにスペースを使用できます。

    このため、Chromium は Interop2024 の「WebSocket の HTTPS URL」 [2] および「URL」の重要分野 [3] に含まれる複数のテストで失敗します。

    Chromium を仕様に準拠させるために、URL ホストからスペースを完全に削除したいと考えていますが、Windows の file:// URL のホスト部分でスペースが使用されているので(GitHub)[4]、これは困難です。

    この機能は、ファイル以外の URL でのみスペースを禁止することで、Chromium を仕様に準拠させる継続的な取り組みの一環です。

     
    • Android、ChromeOS、Linux、macOS、Windows、Fuchsia 版 Chrome 133

    

  • SafeBrowsing API v4 から v5 への移行 back to top

    Chrome による SafeBrowsing v4 API の呼び出しは、v5 API の呼び出しに移行されます。メソッド名も v4 と v5 で異なります。

    管理者が v4 固有の URL 許可リストを使用して https://safebrowsing.googleapis.com/v4* へのネットワーク リクエストを許可している場合は、ドメイン全体(safebrowsing.googleapis.com)へのネットワーク リクエストを許可するように変更する必要があります。変更しないと、v5 API へのネットワーク リクエストが拒否され、ユーザーのセキュリティが低下します。

     
    • Android、iOS、ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 133: 段階的にリリースされます。

    

  • Blob URL のパーティショニング: 取得またはナビゲーション back to top

    ストレージ パーティショニングの延長として、Chromium では、ストレージキー(トップレベル サイト、フレーム オリジン、has-cross-site-ancestor ブール値)による Blob URL アクセスのパーティショニングを実装します。ただし、フレーム オリジンのみでパーティショニングされるナビゲーションを除きます。この動作は、現在 Firefox と Safari の両方で実装されている動作と類似しており、Blob URL の使用を、ストレージ パーティションの一部として他のストレージ API で使用されるパーティショニング スキームに合わせています。また、Chromium では、レンダラによって開始された Blob URL へのナビゲーションに対して noopener が適用されます。この場合、対応するサイトは、ナビゲーションを実行するトップレベル サイトのクロスサイトです。これにより、Chromium が Safari の同様の動作と整合するようになります。Google では、これらの両方の変更を反映するように仕様を更新する予定です。

    この変更は、PartitionedBlobURLUsage ポリシーを設定することで一時的に元に戻すことができます。他のストレージ パーティショニング関連のエンタープライズ ポリシーが非推奨になったときに、このポリシーも非推奨となります。

     
    • Windows、macOS、Linux 版 Chrome 134

    

  • ミューテーション イベントのサポートを終了 back to top

    DOMSubtreeModified、DOMNodeInserted、DOMNodeRemoved、DOMNodeRemovedFromDocument、DOMNodeInsertedIntoDocument、DOMCharacterDataModified などの同期型ミューテーション イベントを使用すると、ページ パフォーマンスが悪影響を受けるだけでなく、ウェブへの新しい機能の追加が大幅に複雑になります。これらの API は、2011 年に仕様で非推奨になり、2012 年には、動作が大幅に改善された Mutation Observer API に置き換えられました。古いミューテーション イベントの使用を削除するか、Mutation Observer に移行する必要があります。Chrome 124 以降では、一時的なエンタープライズ ポリシー MutationEventsEnabled を使用して、非推奨化された、または削除されたミューテーション イベントを再度有効にできるようになります。問題が発生した場合は、こちらからバグを報告してください。

    2024 年 7 月 30 日頃より、Chrome 127 でミューテーション イベントのサポートがデフォルトで無効になります。サイトの中断を避けるため、その前にコードを移行してください。さらに時間が必要な場合のため、いくつかのオプションが用意されています。

    詳しくは、こちらのブログ投稿をご覧ください。問題が発生した場合は、こちらからご報告ください。

    • Android、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 135: MutationEventsEnabled エンタープライズ ポリシーのサポートを終了します。

    

  • Windows の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダ back to top

    Chrome 126 以降では、Microsoft Windows の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワークを使用するアクセシビリティ クライアント ソフトウェアが直接サポートされるようになりました。この変更が行われる前は、このようなソフトウェアは Microsoft Windows の互換性 shim を通じて Chrome と相互運用されていました。この変更は、多くのユーザーにとってより快適なユーザー エクスペリエンスを実現するために行われるものです。ナレーター、拡大鏡、Voice Access が完全にサポートされ、Windows の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワークを使用するサードパーティ製アプリの利便性が高まります。Chrome ユーザーは、ユーザー補助ツールと併用している際のメモリの使用量と処理のオーバーヘッドを削減できます。また、支援技術を使用したソフトウェアの開発も容易になります。

    管理者は、Chrome 125 以降で利用可能な UiAutomationProviderEnabled エンタープライズ ポリシーを使用して、(すべてのユーザーが新しい機能を利用できるよう)新しいプロバイダを強制的に有効にするか、新しいプロバイダを無効にするかを選択できます。このポリシーは Chrome 136 までサポートされ、Chrome 137 で削除されます。このような 1 年の期間を設けているのは、Microsoft の互換性シムから Chrome の UI オートメーション プロバイダへの切り替えの際、企業がサードパーティ ベンダーと連携して互換性の問題を解決するのに十分な時間を確保するためです。

     
    • Windows 版 Chrome 125: UiAutomationProviderEnabled ポリシーの導入により、管理者は Chrome の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダを有効にして、サードパーティのユーザー補助ツールが引き続き機能することを検証できるようになります。
    • Windows 版 Chrome 126: ユーザーに対して Chrome の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダの有効化を開始するために、Chrome のバリエーション フレームワークが使用されるようになります。このフレームワークは、Chrome で解決可能な互換性の問題に対処するため必要に応じて中断を挟みながら、Stable 版の全ユーザーを対象に段階的に有効化されます。企業の管理者は引き続き UiAutomationProviderEnabled ポリシーを使用して、新しい動作を早期に有効にするか、Chrome 136 で一時的に無効にすることができます。
    • Windows 版 Chrome 137: UiAutomationProviderEnabled ポリシーが Chrome から削除されます。すべてのクライアントが、ブラウザの UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダを使用することになります。

 

今後予定されている Chrome Enterprise Core の変更内容

    

 

今後予定されている Chrome Enterprise Premium の変更内容

 

   

  • DLP によるダウンロード ファイルへのアクセス防止 back to top

    管理者がファイル ダウンロードの DLP ルールを設定すると、ダウンロードが完了した後にスキャンがトリガーされます。この機能により、Chrome Enterprise に登録されているユーザーは、詳細スキャンの結果が返されるまで、ダウンロードしたファイルのコンテンツにアクセスできません。

    この機能は、既存のポリシー OnFileDownloadedEnterpriseConnector によって制限されており、Chrome Enterprise Premium をご利用のお客様のみご利用いただけます。

    • ChromeOS、Linux、macOS、Windows 版 Chrome 132

     

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