マルチログインアクセスを管理する

本記事は管理対象の Chrome OS デバイスに関する説明です。

デフォルトでは、1 台の ChromeOS デバイスで複数のユーザーが複数の Google アカウントを使用して同時にログインできます。アカウントを切り替える際にログアウトしてログインし直す必要はありません。

Chrome の管理者は、1 台のデバイスに対する複数のユーザーのログインの可否とその方法を設定することができます。

管理対象アカウントが予備のアカウントにならないように制限をかけることができます（推奨）。
最初のユーザーは管理対象の Google アカウントにログインしなければならないように指定できます。

考慮事項

最初にログインするのはプライマリユーザーで、後からログインするのはセカンダリユーザーとなります。各ユーザーアカウントのデータは別々に保存されます。
Google 管理コンソールで設定したデバイスレベルの設定のほとんどは、デバイスを使用するすべてのユーザーに適用されます。ゲストとしてログインしているユーザーや、個人の Google アカウントでログインしているユーザーにも適用されます。ただし、ユーザーのプライバシーに影響する特定の設定はユーザーセッションに適用されません。
ほとんどのユーザーレベルのポリシーは、デバイスの各アカウントに個別に適用されます。ただし、プライマリユーザーが管理対象の Googleアカウントにログインした場合、設定した Chromium のポリシーの一部はデバイス上の予備のアカウントにも適用されます。このポリシーの一覧については Chromium のポリシーリストで「Per Profile: No」のポリシーを検索してください。詳しくは、ポリシーリストをご覧ください。
ChromeOS デバイスでは、プライマリユーザーのパスワードで画面がロック解除されます。管理対象外のユーザーが画面のロックを解除してプライマリアカウントや予備のアカウントにアクセスするのを防ぐには、管理対象の Google アカウントのユーザーのみがプライマリユーザーになれるようにしてください。これを行うには、Chrome OS で予備のアカウントとして管理対象アカウントを使用することに対する制限を追加するのポリシーを設定します。
複数のユーザーのログインが許可されている場合でも、管理対象アカウントが予備のアカウントにならないように制限をかけることができます。これを行うには、Chrome OS で予備のアカウントとして管理対象アカウントを使用することに対する制限を追加するのポリシーを設定します。このポリシーは管理対象外のデバイスでも使用できます。
デバイス上のセカンダリユーザーは、管理対象の Google アカウントを持っていなくてもネットワークにアクセスできる場合があります。たとえば、組織内のユーザーにインストールを許可していないアプリや拡張機能を予備のアカウントにインストールすることができますが、これらのアプリや拡張機能がネットワークにアクセスする可能性があります。ネットワークに対する管理対象外のアクセスを防ぐには、ユーザーが同時に複数のアカウントにログインすることを許可しないようにしてください。詳しくは、予備のアカウントにログインするをご覧ください。

マルチログインアクセスを許可する

Google 管理コンソールにログインします。
管理者アカウント（末尾が @gmail.com でないもの）でログインします。
管理コンソールで、メニューアイコン [デバイス] [Chrome] [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
Chrome ブラウザクラウド管理に登録済みの場合は、メニューアイコン [Chrome ブラウザ] [設定] に移動します。
To apply the setting to all users, leave the top organizational unit selected. Otherwise, select a child organizational unit.
[ユーザーエクスペリエンス] に移動します。
[マルチログインアクセス] をクリックします。
次のいずれかのオプションを選択します。
- マルチログインアクセスを許可し、プライマリユーザーが管理対象 Google アカウントにログインすることを必須にするには、[管理対象ユーザーはプライマリユーザーである必要がある（セカンダリユーザーは許可される）] を選択します。
- マルチログインアクセスを許可し、プライマリユーザーが管理対象外のアカウント（個人の Google アカウントなど）にログインできるようにするには、[ユーザーアクセスを制限しない（どのユーザーも他のユーザーのセッションに追加できるようにします）] を選択します。
- 管理対象ユーザーのマルチログインアクセスを禁止するには、[この組織のユーザーにマルチログインアクセスを許可しない] を選択します。
[保存] をクリックします。