企業または学校の ChromeOS デバイスの管理者を対象としています。
ChromeOS バージョン 96 以降が対象になります。
管理者は長期サポート候補(LTC)チャンネルと長期サポート(LTS)チャンネルを使用して、OS の安定性の向上に役立てることができます。長期サポート チャンネルのリリース サイクルは、4 週間サイクルで更新される Stable チャンネルよりも長くなっています。デバイスは引き続き特定のセキュリティ修正を受信しますが、機能更新を受信するのは 6 か月に 1 回となります。
デバイスの Chrome を Stable チャンネルの最新バージョンにすることをおすすめしますが、長期サポートのチャンネルで異なる組織部門のデバイスを保管しておく必要が生じる場合もあります。たとえば、管理されていないデバイス、学校の共通テスト、医療機関への導入には、長期サポートのチャンネルを使用します。
注: Google による自動更新の提供には有効期限があります。詳しくは、自動更新ポリシーをご覧ください。
- S(Stable)- デバイスは毎月、次の安定バージョンに自動更新されます。
- LTC(長期サポート候補)- LTS チャンネルでのバージョン リリースの 3 か月前に、デバイスに LTS の機能が提供されます。デバイスは次の LTC バージョンに自動更新されます。
- LTS(長期サポート)- デバイスは 6 か月ごとにその次の LTS バージョンに自動更新されます。
長期サポート チャンネルの機能の一覧は、長期サポート(LTS)リリースノートをご覧ください。
チャンネルを切り替える際の考慮事項
最初に、デバイスを LTC チャンネルに切り替えることをおすすめします。そうすることで、以降はいつでも LTS チャンネルに切り替えることができます。
Stable から LTC への切り替え
管理コンソールの [自動更新の設定] を使用して、Stable チャンネルから LTC チャンネルに切り替えることができます。Stable チャンネルを使用しているデバイスでは、6 か月ごとに LTC チャンネルに切り替えられますが、Stable チャンネルのバージョン番号と LTC チャンネルのバージョン番号が一致している必要があります。ChromeOS の以前のバージョンに固定されているデバイスは、直ちに LTC チャンネルに切り替えることができます。
たとえば、Chrome バージョン 126 のデバイスについては、Stable チャンネルから LTC チャンネルにすぐに切り替えられます。ただし、すでに Chrome バージョン 127 に更新されているデバイスについては、Stable チャンネルと LTC チャンネルでバージョン 132 が利用可能になったときにのみチャンネルを切り替えることができます。Stable チャンネルでのデバイスの自動更新は行われなくなるため、LTC チャンネルで Chrome バージョン 132 が利用可能になるまで、基本的には Chrome バージョン 127 に固定されます。その結果、デバイスにはセキュリティ アップデートは適用されません。
デバイスは 6 か月ごとにその次の LTC バージョンに自動更新されます。そのため、ChromeOS の機能セットは 6 か月間安定し、セキュリティ修正は 2 週間ごとに行われます。
LTC から LTS への切り替え
管理コンソールを使用して LTC チャンネルから LTS チャンネルに切り替えることができます。LTS チャンネルは、LTC チャンネルがリリースされてから 3 か月後に利用可能になります。
LTS チャンネルが利用可能になってからも引き続き LTC チャンネルを使用しているデバイスには、2 週間ごとにセキュリティ アップデートがダウンロードされます。およそ 3 か月後に、次の LTS に対応する LTC チャンネルのリリースが開始すると、デバイスはこの新しい LTC チャンネルに自動的にアップデートされます。
LTS チャンネルへの切り替えが完了したデバイスには、次の LTS チャンネルがリリースされるまでの 6 か月間、2 週間ごとにセキュリティ アップデートがダウンロードされます。
Stable チャンネルから LTS チャンネルへの切り替え
管理コンソールを使用して Stable チャンネルから LTS チャンネルに切り替えることができます。ただし、LTS チャンネルに切り替えるには、LTS チャンネルのバージョンよりも古いまたは同等のバージョンの ChromeOS がデバイスに固定されているか、デバイスで実行されている必要があります。
LTS チャンネルへの切り替えが完了したデバイスには、次の LTS チャンネルがリリースされるまでの 6 か月間、2 週間ごとにセキュリティ アップデートがダウンロードされます。
Stable チャンネルに戻す
管理コンソールを使用して、長期サポートをいつでも Stable チャンネルに戻すことができます。ChromeOS の LTC または LTS チャンネルから Stable チャンネルへの切り替えは、ユーザーが次回デバイスを再起動したときに有効になります。
LTS のセキュリティ修正
LTS チャンネルでは機能の安定性が優先されます。そのため、毎月の LTS セキュリティ アップデートには特定のセキュリティ修正のみが含まれます。コードベースの相違のために、LTS で重要なセキュリティ修正を提供できない場合があります。すべてのセキュリティ修正は、次のメジャー バージョンへのアップデート(LTS 126 から LTS 132 など)の一部として、機能のアップデートとともに提供されます。ただし、LTS にセキュリティ修正を展開するのに 9 か月かかる場合があります。LTS チャンネルでのセキュリティ修正について詳しくは、Chrome リリース: LTS チャンネルのアップデートをご覧ください。
ダウンロード サイズ
LTS チャンネルに切り替える場合は、ChromeOS アップデートのサイズを考慮されることをおすすめします。
- Stable 132 から LTC 132 への更新: これはチャンネルの変更です。ダウンロード サイズはより大きくなります。
- LTC 132 から LTS 132 への更新: これはチャンネルの変更です。ダウンロード サイズはより大きくなります。
- LTC 126 から LTC 132 への更新: 6 か月分の新機能とアップデートが含まれます。Stable X から Stable X+1 への更新時の平均的なダウンロード サイズよりも大きくなります。
- LTS 126 から LTS 132 への更新: 6 か月分の新機能とアップデートが含まれます。Stable X から Stable X+1 への更新時の平均的なダウンロード サイズよりも大きくなります。
詳しくは、ChromeOS LTS リリースノートをご覧ください。
ダウンロード サイズに関するその他の推奨事柄については、ChromeOS デバイスの更新を管理するをご覧ください。
デバイスを LTC チャンネルに切り替える
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管理者アカウントで Google 管理コンソール にログインします。
管理者アカウントを使用していない場合は、管理コンソールにアクセスできません。
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- すべてのユーザーと登録済みブラウザに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [デバイスの更新設定] に移動します。
- [自動更新の設定] をクリックします。
- [アップデートを許可する] を選択します。
- [リリース チャンネル] で [長期サポート候補チャンネル] を選択します。
- [保存] をクリックします。
チャンネルの切り替えが完了したことを確認する
リリース チャンネルを切り替えた後は、ユーザーのデバイスを調べて切り替えが正しく完了したことを確認できます。
- 管理対象の ChromeOS デバイスにログインします。
- 右下の時刻をクリックします。
- 設定アイコン
をクリックします。
- バージョンを確認するには:
- 左側のパネルの下部にある [ChromeOS について] をクリックします。
- [Google ChromeOS] に、デバイスで使用している Chrome オペレーティング システムのバージョンが表示されます。
- チャンネルを確認するには:
- [ChromeOS について] のページで、[詳細] をクリックします。
- [チャンネル] で、デバイスのチャンネルを確認します。
ChromeOS デバイスを LTC または LTS チャンネルに設定した場合、ユーザーにはデバイスが長期サポート チャンネルを利用していることのみ表示されます。