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在宅勤務からオフィス勤務に戻すことをご検討中のお客様は、Chrome OS の活用方法をご覧ください。

Parallels Desktop for ChromeOS を設定する

ChromeOS バージョン 85 以降が対象です。

Parallels Desktop を使用すると、ユーザーは ChromeOS デバイスから必要な Microsoft Windows のアプリケーションとファイル(Microsoft Office など)にアクセスして使用することができます。

始める前に

  • Windows 10 と Windows ライセンスをインストールまたは再インストールするための Windows ディスク イメージ(ISO ファイル)が必要になります。
  • Parallels Desktop のユーザーごとに Parallels Desktop for ChromeOS のライセンスが必要になります。Parallels Desktop のライセンス購入をご希望の場合は、Parallels までご連絡ください。
  • HTTP または HTTPS を使用して、組織の個々の ChromeOS デバイスにイメージをダウンロードすることができる社内ストレージ サーバーが必要です。
  • Parallels Desktop for ChromeOS のシステム要件(サポート対象のデバイスを含む)について詳しくは、Parallels Desktop for ChromeOS をご覧ください。


注: ハードウェア構成の選択は、アプリケーションの使用ニーズを慎重に検討してから行ってください。たとえば構成がローエンドの場合、メモリと CPU に負荷をかけないアプリケーション ワークロードにマッピングする必要があります。

Parallels を設定する

次の動画で、Parallels Desktop for ChromeOS の詳細な設定手順をご確認ください。

Chrome Enterprise: How to enable Parallels Desktop for ChromeOS devices

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ステップ 1: 管理コンソールを初期設定する
  1. 管理者を含む、ChromeOS の Parallels ユーザーの組織部門を設定します。詳しくは、組織部門を追加するをご参照ください。
    1. 組織部門の Parallels Desktop ライセンスを有効にします。詳しくは、アプリのライセンスの管理をご参照ください。
    2. 組織部門の Parallels Desktop を有効にします。詳しくは、Parallels Desktop の設定をご参照ください。
  2. 管理者の ChromeOS デバイスを登録します。この ChromeOS デバイスで、組織のデバイスにデプロイされる Windows イメージを作成します。詳しくは、ChromeOS デバイスを登録するをご覧ください。
ステップ 2: Windows 仮想マシンを作成する

Windows の ISO イメージをダウンロードして仮想マシンを作成します。

  1. Windows 10 ディスク イメージ(ISO ファイル)のダウンロード ページに移動します。
  2. 管理者のデバイスで、イメージを [ダウンロード] フォルダにダウンロードします。
  3. Chrome ブラウザを開き、Ctrl+Alt+T キーを押して crosh ターミナルを開きます。
  4. コマンド vmc create -p PvmDefault <filename.iso> を入力します。
    PvmDefault はデフォルトのイメージ名です。<filename.iso> は、Windows ISO ディスク イメージ ファイルの名前です。いずれも大文字と小文字の区別があり、表示されているとおりに入力する必要があります。ISO ディスク イメージ ファイルは、[ダウンロード] フォルダに保存する必要があります。
    たとえば、「vmc create -p PvmDefault Win10_English_x64.iso」と入力します。

(省略可)ステップ 3: 共有プロファイルを無効にする

デフォルトで設定される共有プロファイルを使用すると、Windows 仮想マシンのユーザー フォルダを ChromeOS のフォルダにマッピングできます。[デスクトップ] や [ドキュメント] などの Windows フォルダには ChromeOS ファイル アプリからアクセスできます。

Parallels Tools のインストール後に Windows を再起動すると、ChromeOS ファイル アプリにフォルダ構造が自動的に作成されます。各フォルダは、Windows 上の対応するフォルダにマッピングされています。

ユーザーは、Windows が実行されていない間も ChromeOS アプリでファイルを使用し、ChromeOS のツールを使用してバックアップすることができます。

ただし、Windows で移動ユーザー プロファイルや FSLogix などのソリューションを使用している場合は、共有プロファイルを無効にできます。

  1. Ctrl+Alt+T キーを押して crosh ターミナルを開きます。
  2. コマンド vmc adjust <Vmname> pvm.shared-profile off を入力します。
    <Vmname> は仮想マシンの名前です。既存の仮想マシンのリストを表示するには、vmc list コマンドを使用します。
ステップ 4: Windows をインストールする
  1. Ctrl+Alt+T キーを押して crosh ターミナルを開きます。
  2. コマンド vmc start <vm-name> を入力します。<vm-name> は、前のステップで指定した仮想マシンの名前です。たとえば、vmc start Windows と入力します。
  3. Windows セットアップ画面の手順に沿って Windows をインストールします。
ステップ 5: Parallels Tools をインストールする
  1. Windows の初回起動時に、Windows のタスクバーにあるエクスプローラーをクリックします。
  2. [PC次に] をクリックし、Parallels Tools の CD ドライブを確認します。
  3. ダブルクリックして Parallels Tools のインストーラを起動します。
  4. (省略可)インストーラが起動しない場合は、以下の手順で操作します。
    1. Parallels Tools の CD を右クリックします。
    2. [開く] をクリックし、autorun.exe ファイルまでスクロールします。
    3. autorun.exe をダブルクリックします。
  5. Windows を再起動してインストールを完了します。
    これで、組織で必要な Windows アプリケーションをインストールできる状態になります。Windows のボリューム ライセンスと、その他のサードパーティ ソフトウェアを設定したことを確認してください。
    注: Parallels Tools のインストールで問題が発生した場合は、その他アイコン 次に [Troubleshooting] の順にクリックし、[Install Parallels Tools] または [Reinstall Parallels Tools] を選択します。
  6. (省略可)汎用の Windows イメージを作成するには、Sysprep を実行してからイメージをエクスポートします。イメージから一意の情報が削除され、別のパソコンで問題なく再利用できるようになります。
ステップ 6: 仮想マシンをエクスポートする

仮想マシンをイメージ ファイルとしてエクスポートし、ユーザーがダウンロードできるようにする必要があります。

  1. Chrome ブラウザを開き、Ctrl+Alt+T キーを押して crosh ターミナルを開きます。
  2. コマンド vmc export -d <VMname> <ImageName.zip> を入力します。
    たとえば、vmc export -d Windows Windows.zip と入力します。

<VMname> は仮想マシンの名前で、<ImageName.zip> は生成されるイメージ ファイルに付ける名前です。-d オプションを指定すると、同じフォルダに SHA-256 ハッシュ(チェックサム)ファイルが作成されます。この SHA-256 チェックサムは、Google 管理コンソールで Windows イメージを有効にする際に必要です。

イメージはデバイスの [ダウンロード] フォルダにエクスポートされます。ダウンロードされるファイルは、.pvm ファイルが収められた zip ファイルです。この例にある SHA-256 チェックサム ファイルは、Windows.zip.sha256.txt という名前になります。これは、SHA-256 ハッシュ文字列が記述されているテキスト ファイルです。

ステップ 7: Windows イメージをアップロードして有効にする

Windows イメージをアップロードするには、HTTP または HTTPS によるダウンロード アクセスを使用して、ステップ 6 で作成した .zip イメージ ファイルをストレージ サーバーにコピーします。ストレージ サーバーに設定されているデータ転送制限が適用されることがあります。Windows イメージをコピーする前に、サーバーの保存容量が十分にあることを確認してください。大規模なデプロイに関しては、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)を利用することをおすすめします。

ユーザーが Windows イメージをデバイスにダウンロードできるようにするには、イメージのダウンロード元 URL と Windows イメージ ファイルの SHA-256 ハッシュを管理者が管理コンソールで指定する必要があります。

注: VM イメージの URL または SHA-256 ハッシュを指定していない場合、デバイスのユーザーにエラーコード 4 が表示されます。このエラーが発生した場合は、URL とチェックサムが正しいことを確認してください。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインします。

  2. 管理コンソールで、メニュー アイコン 次に [デバイス] 次に [Chrome] 次に [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。

    Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン 次に [Chrome ブラウザ] 次に [設定] に移動します。

  3. 左側で、デバイスのユーザーが含まれている組織部門を選択します。
  4. [Parallels Desktop] に移動します。
  5. [Parallels Desktop の Windows イメージ] をクリックします。
  6. 次の値を入力します。
    • URL: Windows イメージのダウンロード元 URL。たとえば http://storage.enterprise.net/VMs/Windows.zip など。
      注: URL には、プロトコル HTTP または HTTPS と .zip 仮想マシン イメージ ファイルを含める必要があります。
    • SHA-256 ハッシュ: Windows イメージ ファイルの SHA-256 ハッシュ。イメージのエクスポートに使用した vmc export コマンドには、エクスポートしたイメージの SHA-256 ハッシュを生成するためのオプションが含まれています。このハッシュは、同じエクスポート先フォルダにある name.sha256.txt ファイルにエクスポートされます。ステップ 6: 仮想マシンをエクスポートするをご参照ください。
  7. [保存] をクリックします。
(省略可)ステップ 8: ユーザーのコマンドラインを有効または無効にする

ユーザーとブラウザに対して Chrome ポリシーを設定して、仮想マシンユーザーのコマンドライン機能を有効または無効にすることができます。コマンドラインが有効になっている場合、ユーザーはコマンドライン ツールを使用して仮想マシンを管理できます(仮想マシンの起動や停止など)。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインします。

  2. 管理コンソールで、メニュー アイコン 次に [デバイス] 次に [Chrome] 次に [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。

    Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン 次に [Chrome ブラウザ] 次に [設定] に移動します。

  3. 左側で、デバイスのユーザーが含まれている組織部門を選択します。
  4. [仮想マシン(VM)とデベロッパー] に移動します。
  5. [コマンドライン アクセス] をクリックします。
  6. [VM コマンドライン アクセスを有効にする] または [VM コマンドライン アクセスを無効にする] を選択します。
  7. [保存] をクリックします。

トラブルシューティング

他のトラブルシューティングのヒントについては、Parallels のサポートをご参照ください。

ポリシーが適用されていることを確認する

Chrome ポリシーの適用後に設定を有効にするには、ユーザーがデバイスを再起動する必要があります。

構成のステップをすべて実行したにもかかわらず、Parallels Desktop のアイコンがデバイスに表示されない場合、または想定されているとおりに Parallels Desktop が起動しない場合は、ユーザーのデバイスにポリシーが正しく適用されていることを確認してください。

  1. 管理対象のデバイスで、chrome://policy にアクセスします。
  2. [ポリシーを再読み込み] をクリックします。
  3. [値が設定されていないポリシーを表示する] チェックボックスをオンにします。
  4. 設定したポリシーについて、[ステータス] が [OK] に設定され、ポリシーの値が設定した値と一致していることを確認します。
    • PluginVmAllowed: true。このポリシーは Google によって設定されます。このポリシーが設定されていない場合または設定が false の場合、デバイスが含まれている組織部門で Parallels Desktop が有効になっていません。サポートが必要な場合は、カスタマー サポートにお問い合わせください
    • PluginVmImage: このポリシーが設定されていない場合、または有効な URL とチェックサムが記述されていない場合は、Windows VM イメージが指定されていません。詳しくは、ステップ 7: Windows イメージをアップロードして有効にするをご参照ください。
    • PluginVmUserId: このポリシーが設定されていない場合、この組織部門に含まれているユーザーのライセンスが有効になっていません。詳しくは、アプリのライセンスの管理をご参照ください。
    • UserPluginVmAllowed: true。このポリシーが設定されていない場合または false に設定されている場合は、ユーザーが Parallels Desktop の使用を許可されていることを確認してください。詳しくは、Parallels Desktop の設定をご参照ください。
エラーコード

Parallels の設定中に、以下のエラーコードやエラー メッセージが表示されることがあります。以下の表は、発生する可能性のあるエラーとおすすめの解決方法をまとめたものです。

エラー メッセージとエラーコード 説明 / 解決方法


Plugin VM をインストールできませんでした。もう一度お試しいただくか、管理者にお問い合わせください。

エラーコード 2

もう一度お試しください。

問題が解決しない場合は、Alt+Shift+I キーを押してフィードバックを送信してください。

Plugin VM をインストールできませんでした。もう一度お試しいただくか、管理者にお問い合わせください。

エラーコード 6

ディスク容量が不足しています。

非圧縮の VM と圧縮済みイメージの両方を保存するためのディスク容量が十分にあるかどうかを確認し、もう一度お試しください。

Plugin VM はこのデバイスで許可されていません。管理者にお問い合わせください。

エラーコード 3

インストーラの実行中に、Parallels を許可しなかった場合のみ発生します。インストールをもう一度お試しください。

再インストールしない場合、Parallels がシェルフに表示されないか、ダイアログが表示されて Parallels を起動できません。

構成に問題があったため、Plugin VM をセットアップできませんでした。管理者にお問い合わせください。

エラーコード 4

無効な URL が入力されています。

ダウンロード リンクが正しいことを確認し、インストールをもう一度お試しください。

構成に問題があったため、Plugin VM をセットアップできませんでした。管理者にお問い合わせください。

エラーコード 10

VM イメージの SHA-256 チェックサムが正確で、VM イメージの URL がダウンロード アイテムを適切に参照していることを確認してください。

構成に問題があったため、Plugin VM をセットアップできませんでした。管理者にお問い合わせください。

エラーコード 24

組織部門で使用するためのライセンスが十分にあることを確認してください。詳しくは、アプリのライセンスの管理をご参照ください。

ネットワーク エラーが発生したため、仮想マシンをインストールできませんでした。もう一度お試しいただくか、管理者にお問い合わせください。

エラーコード 7

ネットワーク エラーやデバイスのスリープ移行など、内部エラーが発生している可能性があります。

もう一度お試しください。問題が解決しない場合は、Alt+Shift+I キーを押してフィードバックを送信してください。

ネットワーク エラーが発生したため、仮想マシンをインストールできませんでした。もう一度お試しいただくか、管理者にお問い合わせください。

エラーコード 8

接続が全面的に失われた場合、またはダウンロードが途中で失敗した場合に表示されます。

Windows イメージの URL が有効なものであり、ユーザーがイメージへのアクセス権限を持っていることを確認してください。

よくある質問

VM と ChromeOS の間でフォルダまたはファイルを共有するにはどうすればよいですか?

管理者が有効にしている場合は、Parallels Desktop によって、ChromeOS ファイル アプリ内に「Windows ファイル」という名前のフォルダ構造が自動的に作成されます。各フォルダは Windows の対応するフォルダにマッピングされます。いずれかのフォルダにファイルを追加すると、Windows の対応するフォルダ内にもそのファイルが表示されます。

こうすると、Windows をご使用でない場合でも、ChromeOS アプリ内でファイルを使用したり、ChromeOS ツールを使用してバックアップしたりできます。

または、[ファイル] 内のフォルダを右クリックして、[Parallels Desktop と共有] をクリックすることもできます。このフォルダは、Windows の [ネットワーク] 次に [Chrome OS] に表示されます。

USB メモリは使用できますか?

はい。USB ドライブからファイルを共有するには、[ファイル] で対象のドライブを右クリックし、[Parallels Desktop と共有] をクリックします。このフォルダは、Windows の [ネットワーク] 次に [Chrome OS] に表示されます。現在のところ、暗号化された USB はサポートされていません。

その他の USB デバイスは使用できますか?

ChromeOS バージョン 91 以降を搭載したデバイスの場合は、ChromeOS 向け Parallels Desktop でフラッシュ ドライブや USB ハブを含むさまざまな USB 接続デバイスがサポートされています。

外部モニタを使用できますか?

はい。外部モニタを使用して Parallels VM にアクセスできます。

その他に、どのような周辺機器がサポートされていますか?

マウス、外部モニタ、外部キーボードがサポートされています。

カメラとマイクは使用できますか?

ChromeOS バージョン 91 以降を搭載したデバイスの場合は、ChromeOS 向け Parallels Desktop でデバイスのウェブカメラとマイクがサポートされており、Microsoft Teams などのアプリでご利用いただけます。

どのアプリケーションに対応していますか?

Parallels Desktop の Windows は、ネイティブの Windows 環境で実行されるすべての Windows アプリケーションに対応しています。現時点では 3D グラフィックス アクセラレーションのすべてには対応していないため、処理負荷の大きいグラフィックス アプリケーションの使用には制限があります。

Parallels で使用される RAM の容量は構成できますか?

できません。VM で使用できる RAM の容量は、ホストの処理能力に応じて自動的に構成されます。

今後、他のデバイスには対応しますか?

対応デバイスを追加する予定はあります。使用可能となった時点で詳細をお知らせします。

関連トピック

Google および関連するマークとロゴは Google LLC の商標です。その他すべての企業名および商品名は関連各社の商標です。

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