第三者による自動検証を使用すると、キャンペーン マネージャー 360 から直接、第三者検証プロバイダや視認性測定プロバイダに接続できます。
仕組み
第三者による自動検証を使用する前に、まずキャンペーン マネージャー 360 でプレースメント タグを設定します。その後、測定パートナーにプレースメント タグを送信して、タグのラップと呼ばれるコードを追加します。ラップ済みタグをパブリッシャーに送信すると、配信しようとしているインプレッションがブランド適合性要件を満たすかどうかを第三者プロバイダが判断し、満たさない場合は配信をブロックします。視認性の測定も同じプロセスで行われます。
第三者測定プロバイダをキャンペーン マネージャー 360 にリンクすることで、タグを手動でラップする必要はなくなります。キャンペーン マネージャー 360 が、測定プロバイダのコードを使用してプレースメント タグを自動的に生成します。
第三者測定プロバイダ
現在、次のプロバイダが第三者による自動検証に対応しています。
始める前に
第三者による自動検証を設定するには、第三者測定プロバイダと連携する必要があります。この機能を有効にするために、プロバイダ側で設定変更が必要になる場合があります。
第三者測定パートナーから、次に示す 2 つの一意の ID を取得する必要があります。
- パートナー広告主 ID: キャンペーン マネージャー 360 広告主の一意の識別子。
- パートナー キャンペーン ID: キャンペーンの一意の識別子。
以下の手順で、これらの一意の ID が必要になります。
測定プロバイダを広告主にリンクする
- アカウント単位の左側のメニューで [すべての広告主] をクリックし、広告主を選択して編集します。
- [プロパティ] タブで、[第三者による測定] までスクロールします。
- [タグのラップ] 切り替えボタンを有効にします。
- 第三者測定プロバイダの名前を選択します。
- 第三者プロバイダの ID を入力します。
- Integral Ad Science を使用する場合は、チーム ID または API キーを入力します。
- DoubleVerify を使用する場合は、パートナーの広告主 ID を入力します。（省略可）[すべての新しいキャンペーンに自動的にリンクしてデフォルト設定を適用する] チェックボックスをオンにします。オンにすると、新しいキャンペーンを作成する際にこれらの設定が自動的に入力されます。
第三者測定パートナーとのリンクを解除するには、[タグのラップ] 切り替えボタンを無効にします。リンク解除のリクエストは 2 営業日が経過した時点で有効となるため、それまでは引き続き有効なプレースメントをラップできます。リンクが解除されると、この広告主の下でリンクされたすべてのキャンペーンおよびプレースメントと測定パートナーとのリンクも解除されます。 - 広告主を [保存] します。
キャンペーンに対して第三者による自動検証を有効にする
測定プロバイダをキャンペーン マネージャー 360 の広告主にリンクしたら、特定のキャンペーンの第三者測定を有効にできます。
- アカウント単位の左側のメニューで [すべてのキャンペーン] をクリックし、キャンペーンを選択して編集します。
- [プロパティ] タブで、[第三者による測定] までスクロールします。
- [タグのラップ] 切り替えボタンを有効にします。
第三者測定パートナーとのリンクを解除するには、[タグのラップ] 切り替えボタンを無効にします。リンク解除のリクエストは 2 営業日が経過した時点で有効となるため、それまでは引き続き有効なプレースメントをラップできます。リンクが解除されると、このキャンペーンの下でリンクされたすべてのプレースメントと測定パートナーとのリンクも解除されます。
- プレースメントのディスプレイ＆ビデオ 360 への同期に関する諸事項に同意する旨のチェックボックスをオンにします。
- キャンペーンを [保存] します。
プレースメント単位の設定を更新する
第三者による自動検証の設定をプレースメント単位で更新できます。
個別のプレースメントの設定を更新するには:
- 該当するプレースメントに移動して、[第三者による測定] までスクロールします。
- [タグのラップ] を [オン] または [オフ] に切り替えます。
[タグのラップ] をオンにすると、このプレースメントに対する第三者パートナーからのタグの URL が表示されます。これは固有の情報であるため、パブリッシャーには送信しないでください。
- プレースメントの測定モードを更新します。ディスプレイ プレースメントと動画プレースメントでは設定が異なる点にご注意ください。
- （動画プレースメントの場合のみ）プレースメントのタグタイプを更新します。
- プレースメントを [保存] します。
複数のプレースメントの設定を更新するには:
- [一括編集] オプションを使用します。
タグのラップが正しく機能するには、[広告配信プラットフォーム] フィールドが正確であることが必要です。プレースメントの [広告配信プラットフォーム] フィールドを更新するには:
- 該当するプレースメントに移動して、[第三者による測定] までスクロールします。
- [広告配信プラットフォーム] フィールドのプルダウンをクリックして、プレースメントを配信するプラットフォームを選択します。
- プレースメントを [保存] します。
複数のプレースメントで同じ広告配信プラットフォームを共有している場合は、サイト単位でデフォルトを設定できます。サイトの設定を更新するには:
- 左側のメニューの [管理者] で、[サイト] をクリックします。
- 更新するサイトをクリックします。
- [設定] をクリックしてセクションを開きます。
- [広告配信プラットフォーム] フィールドのプルダウンをクリックして、プレースメントを配信するプラットフォームを選択します。
- プレースメントを [保存] します。
測定モードについて
パブリッシャーやプレースメントによっては、一部のモードを使用できない場合があります。その場合、該当するプレースメントの [第三者による測定] の設定には、選択可能なオプションのみが表示されます。
ディスプレイ プレースメント
ディスプレイ プレースメントの場合、第三者測定パートナーには次の測定モードがあります。
- ブロック: 測定ベンダーに対する設定に基づいて、広告配信がブロックされます。
- モニタリング: 広告のモニタリングは検証測定のためにのみ行われます。このモードでは、どの広告もブロックされません。
動画プレースメント
動画プレースメントの場合、第三者測定パートナーには次の測定モードがあります。
- モニタリング: 広告のモニタリングは検証測定のためにのみ行われます。このモードでは、どの広告もブロックされません。
- モニタリングとブロック: 測定パートナーに対する設定に基づいて広告がモニタリングされ、配信がブロックされます。
- モニタリングとフィルタ: 広告は検証測定のためにフィルタされ、モニタリングされます。このモードでは、どの広告もブロックされません。
- モニタリング、ブロック、フィルタ: 測定パートナーに対する設定に基づいて、広告のモニタリングとフィルタが行われ、配信がブロックされます。
使用できる測定モードは、次のとおりプレースメントのタグタイプによって異なります。
- OMNI: すべての測定モードに対応しています。
- 非 VPAID: 「モニタリング」モードと「モニタリングとフィルタ」モードに対応しています。
- VPAID のみ: すべての測定モードに対応しています。
プレースメントで使用している測定モードを確認するには:
- キャンペーンの [表示] メニューに移動します。
- [タグラップ モード] オプションを選択します。
- [保存] または [名前を付けて保存] をクリックして、ビューに名前を付けます。
プレースメント設定のシステム アップデート
第三者の測定プロバイダによってプレースメント設定が更新される可能性があります。たとえば、サポートされていない測定モードをプレースメントが使用している場合が該当します。
[変更ログ] では、プレースメント設定のすべての更新を確認できます。変更された理由が不明な場合は、第三者測定プロバイダにお問い合わせください。
プレースメント タグをダウンロードして QA を行う
通常の手順に沿って、プレースメント タグをダウンロードまたは送信します。タグが次のように更新されます。
- トラッキング広告用の第三者ベンダー トラッキング タグ列: 第三者による自動検証を使用するトラッキング広告用の個別のタグタイプが表示されます。
- 他のすべてのタグタイプ: タグに、第三者による検証と測定を可能にするコードが追加されます。
QA プリフェッチ タグ
キャンペーン マネージャー 360 の第三者による自動検証機能を使用して動画タグをラップするときに、パブリッシャーが VAST タグ（XML）で動画ファイルの QA を行う必要がある場合は、以下の手順に沿ってください。
動画タグ
キャンペーン マネージャー 360 タグのダウンロード シートでは、IAS VAST ラッパーと Google キャンペーン マネージャー 360 トラッキング イベントのみがレンダリングされます。VAST XML 内にメディア ファイルが直接表示されることはありません。VAST XML 内のメディア ファイルを確認する必要がある場合は、次のようにします。
CM360 のベリフィケーションを有効にしている場合は、VAST XML の <AdParemeter> ノード内のメディア ファイルを確認します。
- タグのダウンロード スプレッドシートから VAST URL を開きます。
<AdParameters>ノードでVASTAdTagURIを検索します。- 「
VASTAdTagURI><![CDATA[」と「]]></VASTAdTagURI」の間にある URL をコピーします。
<AdParameters><![CDATA[ <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <VAST xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="vast.xsd" version="2.0"> <Ad id="477128384"> <Wrapper> <AdSystem>DCM</AdSystem> <VASTAdTagURI><![CDATA[https://unified.adsafeprotected.com/v2/503312/50247312?mon=50247313&omidPartner=%5BOMIDPARTNER%5D&apiframeworks=[APIFRAMEWORKS]&bundleId=[BUNDLEID]&blockedAdTracking=https://googleads4.g.doubleclick.net/pcs/view%3Fxai%3DAKAOjstHzERUEUObXOp1l2EKjV4zSk9zWhEFlJFtw1avCrowXYgWZmzprSKHp57uBfe0QN3HnTD0It63OtzJ555A0vNtcSgMMePkQuB_RFnn7IdtUMVKgm%26sai%3DAMfl-YQikugEvGsNJeVSAgZj1EWmREO-D0A2mqOALCTH0j08N31BHITDNU_jurKXtsCSxw19_Qy7eaenx-y_K6eo1eE_KgqZoH23ctf5_YvvvaMcF%26sig%3DCg0ArKJSzBAeO5n2KdpBEAE%26urlfix%3D1%26vt%3D13%26adurl%3D&originalVast=https://ad.doubleclick.net/ddm/pfadx/N13133459.3417852QA/B24768456.2502816%3Bsz%3D0x0%3Bord%3D%255Btimestamp%255D%3Bdc_lat%3D%3Bdc_rdid%3D%3Btag_for_child_directed_treatment%3D%3Btfua%3D%3Bdcmt%3Dtext/xml%3Bdc_sdk_apis%3D%255BAPIFRAMEWORKS%255D%3Bdc_omid_p%3D%255BOMIDPARTNER%255D%3Bgdpr%3D%24%257BGDPR%257D%3Bgdpr_consent%3D%24%257BGDPR_CONSENT_755%257D%3Bdc_ves%3DdGltZXN0YW1wOiAxNjE3MTIwMDcyMTU1Cg%3Bdc_cid%3D138441802%3Bdc_adid%3D477128384%3Bdc_vpaid%3D0%3B]]></VASTAdTagURI>
CM360 のベリフィケーションを無効にしている場合は、VAST XML の <VASTAdTagURI> ノード内のメディア ファイルを確認します。
- タグのダウンロード スプレッドシートから VAST URL を開きます。
VASTAdTagURIノードを検索します。- 「
<![CDATA[」と「]]>」の間にある URL をコピーします。
<VASTAdTagURI><![CDATA[ https://unified.adsafeprotected.com/v2/602541/52724316?mon=52724317&omidPartner=[OMIDPARTNER]&apiframeworks=[APIFRAMEWORKS]&bundleId=[BUNDLEID]&vastVersion=2&mode=strict&blockedAdTracking=https://googleads4.g.doubleclick.net/pcs/view%3Fxai%3DAKAOjssCnP7raVGxhIdr7pfKhRBpNl0Uggg6R3qMjYgeV-X1pc9vChmtK-uui5R2gtehyybEYeCNSrjzXEG10786yh5PSkB2LSdIqs09bFLawT8yZhB37ZsSq0aaUzfVCvxZ5Pm9bzKgU2VHkGpQh%26sai%3DAMfl-YT40FGeFByUN9Rv3DmCU0DZCrFBRmgekjyEKfXCarTgOXKOHzWAz1N7gtgggeeyyX1mg6hMvovWtz8KgMaUsAUqrn0HZleklNxa79YtXNQkRLXeUQXml%26sig%3DCg0ArKJ11SzJFBAShIO0nwEAE%26urlfix%3D1%26vt%3D13%26adurl%3D&originalVast=https://ad.doubleclick.net/ddm/pfadx/N7372.245881CADREON/B25378404.295478605%3Bdc_ves%3DdGltZXN0YW1wOiAxNjE2NzcyMDE3Njg1Cg%3Bdc_cid%3D146135407%3Bdc_adid%3D488799022%3Bdc_ves%3DdGltZXN0YW1wOiAxNjE3MzA5MjQ3MzU3Cg%3Bdc_cid%3D146135407%3Bdc_adid%3D488799022%3Bdc_vpaid%3D0%3B ]]></VASTAdTagURI>
プレースメントをディスプレイ＆ビデオ 360 に同期する
第三者による自動検証が有効なプレースメントは、ラップされたクリエイティブとしてディスプレイ＆ビデオ 360 に同期されます。ディスプレイ＆ビデオ 360 で、第三者検証を有効にするための作業は必要ありません。
プレースメントの第三者測定の設定を変更すると、ディスプレイ＆ビデオ 360 に同期されます。
第三者による自動検証のレポート
キャンペーン マネージャー 360 のレポートに「ベンダーがブロックしている広告」指標を含めると、第三者プロバイダによってブロックされた広告の数を確認できます。
たとえば、あるプレースメントについて 10,000 回のインプレッションが試行され、2,000 回が第三者プロバイダにブロックされた場合は、次のように表示されます。
- インプレッション数: 8,000
- ベンダーがブロックしている広告: 2,000
ディスプレイ＆ビデオ 360 で購入したディスプレイ広告のインプレッション数については、ディスプレイ＆ビデオ 360 の「インプレッション数」指標にインプレッションの総試行回数が表示されます。
制限事項
- サードパーティによる自動検証を使用するカスタム クリエイティブは、プレースメントのサイズの同一生成元 iframe でレンダリングされます。iframe で正しくレンダリングされるように、クリエイティブの HTML コードの更新が必要になる場合があります。
- Integral Ad Science または DoubleVerify を使用した第三者による自動検証は、インストリーム オーディオ プレースメントをサポートしていません。
