入稿担当者がインストリーム動画クリエイティブを使用する場合の一般的なシナリオを以下にいくつか挙げています。
サイト配信: トラッキング広告を使用する企業によっては動画アセットをサイト運営者に直接提供し、キャンペーン マネージャー 360 でトラッキングする場合があります。これはサイト配信と呼ばれ、サイト運営者が VAST タグに対応していない場合に一般的なシナリオです。このワークフローを使用する場合は、トラッキング広告を使用して、動画イベントを測定することをおすすめします。
- トラッキング対象の各動画イベントにトラッキング広告を作成します。容易にレポートを作成できるように、トラッキング広告にイベントの名前を付けます。推奨事項を以下に掲載します。
- 表示回数
- クリック数
- 開始回数
- 25% 再生
- 50% 再生
- 75% 再生
- 100% 再生
- スキップ数(サイト運営者が許可している場合)
- 該当する動画の部分に各トラッキング広告を実装するようにサイト運営者に要請します。たとえば、動画の再生開始回数をトラッキングする場合は、「開始回数」のトラッキング広告を動画広告の最初に実装するようにパブリッシャーに依頼します。
一部のサイト運営者は、対応できる動画のタイプに厳格な制限を設けています。常にサイト運営者に問い合わせ、ご自身のメディアプランでサイトの詳細をリクエストするようにしてください。
プレースメントの [インストリーム動画の設定] で、プレースメントに割り当てられているすべてのクリエイティブのトランスコード設定を管理できます。たとえば、パブリッシャーの対応できるトランスコードが .mp4 のみであることが判明している場合は、プレースメントに含めるトランスコードを .mp4 配信ファイルのみに設定します。
Cookie のない環境には、スマートフォン、ストリーミング デバイス、ゲーム機、スマートテレビが含まれます。このような環境すべてで VAST タグを使用できますが、配信プロトコルはデバイスごとに異なります。
Cookie ベースのターゲティングを使用する広告(オーディエンス セグメント、クリエイティブのシーケンシング、地域ターゲティング、年齢や性別によるターゲティングなど)は、Cookie のない環境では空の VAST 応答を配信します。適切な広告を常にお客様に表示するために、ターゲティングされていない広告をプレースメントに含めるようにしてください。
ディスプレイ&ビデオ 360 とキャンペーン マネージャー 360 の広告主がリンクされており、クリエイティブを同期する場合には、動画の設定時に以下の点に注意してください。
クリエイティブの同期
- フリークエンシー キャップやターゲティングを使用していないクリエイティブを少なくとも 1 つプレースメントに含める必要があります。キャンペーンのデフォルトの動画の再生時間が、キャンペーン内の他の動画クリエイティブと一致しない場合は、優先度が低くターゲティングを使用しない広告のローテーションを作成して、このプレースメントのデフォルトとして機能させます。
- プレースメント内で一貫したランディング ページを設定するようにしてください。
- プレースメントがディスプレイ&ビデオ 360 に同期されるまでに数分を要する場合があります。
- ディスプレイ&ビデオ 360 のクリエイティブ承認プロセスが完了し、クリエイティブが配信可能になるまでに数時間を要する場合があります。
- キャンペーン マネージャー 360 のプレースメントは、ディスプレイ&ビデオ 360 ではクリエイティブとして表示されます。
VAST タグで、クリエイティブ URL の代わりにメディア アセット ID <mediafile>
を使用して、プラットフォーム内のメディア アセットを識別します。
メディア アセット ID は、アップロードされたアセットだけでなく、動画トランスコードごとに、動画 VAST タグの <mediafile>
ノード内で固有の静的な ID を提供します。これにより、VAST タグの動画メディア ファイル URL が動的になったときに、QA プロセスの中断を回避できます。
VAST タグ プレースメント ノードには、任意の値を含めることができる「id」文字列属性があります。この属性は、アセット ID が {AssetID}-{Transcode ID}
であるすべてのメディア ファイルに表示されます。同じアップロードに含まれるすべてのトランスコードのアセット ID は同一になります。
データの表示例を以下に示します。
<mediafile id=”1234-5”></mediafile> <mediafile id=”1234-694”></mediafile>