広告主に Floodlight を設定する

広告主に Floodlight を使用するにあたっては、まず設定が必要です。

Floodlight 設定と広告主の共有について

Floodlight 設定は、親 / 子関係のもとに指定されます。親広告主が、Floodlight 設定、アクティビティ / タグ、およびこれらのタグに基づいて作成されるリストの所有者となります。オーディエンス リストを作成できるのは親だけです。ただし、親が所有するリストはデフォルトで子と共有され、子広告主は親が作成したリストを表示してターゲットに設定できます。なお、親と共有しているリストは、デフォルトでは子と共有されません。

親と子に関する詳細

関連付けられているアクティビティがない広告主は、子としてしか指定できません。子広告主にアクティビティを追加した後は、その広告主を共有することはできなくなります。親を指定するには、Floodlight 設定画面で [広告主を共有] をクリックして広告主を選択します。親広告主を選択しない場合は、お客様自身が親になります。

広告主を共有すると便利なケース

広告主の共有は、複数の広告主で同じアクティビティがコンバージョンとしてカウントされる場合に便利な機能です。[広告主を共有] を使用すると、複数の広告主を 1 つの共有 Floodlight 設定にリンクすることで、タグとレポート作成を簡素化できます。

また、広告主を共有すると、コンバージョンが重複してカウントされることがなくなります。ユーザーがコンバージョンに至るまでに複数の共有広告主の広告をクリックした場合は、最後に発生したクリックのみがコンバージョンに関連付けられます。たとえば次のようになります。

  • 1 日目: ユーザーが親広告主の広告をクリックする。
  • 2 日目: ユーザーが子広告主の広告をクリックする。
  • 3 日目: ユーザーがコンバージョンに至る。この場合は、子広告主のみがコンバージョンに関連付けられます。

広告主を共有すると、複数の国で事業を展開する広告主と連携する場合に、Floodlight タグの実装が簡単になるというメリットもあります。たとえば、国ごとに異なるキャンペーンを実施していて、顧客が購入するのはすべて同じサイト上であるとします。この場合、国ごとに 1 つの Floodlight タグを使用するのではなく、広告主を共有して、確認ページに 1 つのセールス Floodlight タグのみを使用し、コンバージョンが適切なキャンペーンと広告主に関連付けられるようにします。

具体例として、ユーザーが、広告主 A(欧州の子広告主)のキャンペーンの広告をクリックした後、別の広告主 B(米国の子広告主)のキャンペーンの広告をクリックし、コンバージョンに至った場合を考えてみます。

  • 広告主 A と B が Floodlight 設定を共有していない場合は、広告主 A のサイトに Floodlight A、広告主 B のサイトに Floodlight B のように、広告主のサイトに 2 種類の Floodlight タグを実装する必要があります。ユーザーがコンバージョンに至ると、広告主 A(Floodlight A)で 1 つのアクティビティ、広告主 B(Floodlight B)で 1 つのアクティビティというように、合計 2 つのアクティビティが発生します。

  • 広告主 A と B が Floodlight 設定を共有している場合は、Floodlight タグ 1 つをページに実装するだけで済みます。この場合、ラストクリックに関連付けられるポストクリック アクティビティは 1 つだけです(この例では、広告主 B)。ユーザーがコンバージョンに至るのは 1 回のみであり、このコンバージョンは適切なキャンペーンに関連付けられるので、こちらの結果のほうが正確です。

Floodlight を設定する

Floodlight を使用するには、まず Floodlight を設定する必要があります。Floodlight の設定が終わったら、アクティビティ グループとアクティビティを作成できます。

Floodlight 設定を行う

Floodlight 設定を編集できるのは親広告主のみです。親広告主の設定に行った変更は、その親に関連付けられている子広告主にも適用されます。

  1. 広告主に移動して、[Floodlight] > [設定] をクリックします。
  2. クリックとインプレッションの計測期間を設定します。デフォルトの計測期間は 30 日間です。
  3. ダイナミック タグまたはイメージタグを有効にします。
    • Floodlight タグにアクセスがあると、ダイナミック タグから追加のコードが配信されます。ダイナミック タグを使用している場合は、必要なコードを各 Floodlight アクティビティに追加する必要があります。詳しくは、ダイナミック タグについての説明をご覧ください。
    • イメージタグのみを有効にした場合、新しい Floodlight アクティビティではイメージタグのみが生成されます。既存のアクティビティのタグ形式を編集することはできません。イメージタグのみを使用するように Floodlight 設定を切り替えた場合、サイトにすでに Google タグや iframe タグがある場合は、それらのタグで引き続きコンバージョンが記録されます。詳しくは、イメージタグについての説明をご覧ください。
  4. タグに追加する標準変数を選択します。詳しくは、標準変数についての説明をご覧ください。
    Floodlight 設定に追加して保存した標準変数は削除できません。

  5. デフォルトの同意設定を行います。Google タグや他のソースを通じて送信されたデータに同意のラベルが付けられていない場合、そのデータを広告のパーソナライズなどの目的で使用することはできません。
    • タグデータに関するデフォルトの同意設定: タグデータに、自動的に同意済みのマークを付けるかどうかを指定します
    • インポートおよびアップロードしたデータに関するデフォルトの同意設定: Google にインポートまたはアップロードされたデータに、自動的に同意済みのマークを付けるかどうかを指定します。
  6. Google サービス全体でのデータ使用を設定します[タグデータを取得することを許可するサービス] および [インポートおよびアップロードされたデータを取得することを許可するサービス] を設定することで、どの Google サービスに同意済みのエンドユーザー データの受け取りを許可するかを指定できます。詳しくは、Google サービスについての説明をご覧ください。
  7. 最適な測定を行うには、すべての Google サービスで同意済みのエンドユーザー データを受け取るよう選択します。広告サービスを提供する特定の Google サービスを選択する必要がある場合は、[Google サービスを選択する] を選択します。測定やパーソナライズの目的でユーザーの同意済みデータを受け取ることを許可する Google サービスをすべて選択してください。

    エンドユーザーの同意済みデータをどの Google サービスが受け取るかを必ずユーザーに開示します。

  8. 拡張アトリビューションを有効にして、ディスプレイ広告枠や動画広告枠向けに、Google マーケティング プラットフォーム全体のアトリビューション シグナルを強化します。拡張アトリビューションを有効にする前に、必ず Google タグベースの Floodlight タグを 1 つ以上設定してください。なお、拡張アトリビューションを有効にしても、iframe タグとイメージタグには効果がありません。Google タグにのみ有効です。詳しくは、拡張アトリビューションについての説明をご覧ください。
  9. タグに追加するカスタム変数を選択します。詳しくは、カスタム変数についての説明をご覧ください。

    タグでパラメータを使用する際には注意が必要です。Google マーケティング プラットフォームの利用規約では、個人を特定できる情報(PII)として Google が使用または認識できる情報を Google に渡すことは禁止されています。 Google マーケティング プラットフォーム サービスのフィールドに特定の値を入力した場合、「Google で PII として認識されるデータをパラメータを使って渡すことはできない」という趣旨の警告が表示されることがあります。この警告が表示されるパラメータのフレンドリー名として、emailusername などが挙げられます。PII として Google マーケティング プラットフォームが使用または認識できる情報を収集することが目的でない場合は、このようなフレンドリー名を使用してもかまいません(たとえば、カスタム変数でフレンドリー名「email」や値「weekly」を使用しても問題ありませんが、ユーザーのメールアドレスを渡すものは問題です)。禁止されている用途に該当することが懸念される場合は、そうでないことを確認するために、Google から連絡させていただくことがあります。

     

    詳しくは、個人を特定できる情報(PII)を送信しないようにするためのヒントをご覧ください。

  10. 拡張コンバージョンを有効にして、利用規約に同意します。拡張コンバージョンを許可すると、ハッシュ化されたデータを収集して、コンバージョン測定の精度を高めることができます。詳しくは、拡張コンバージョンを許可するをご覧ください。
  11. [保存] をクリックします。
ディスプレイ&ビデオ 360 の広告主と Floodlight 設定をリンクする
Floodlight 設定とディスプレイ&ビデオ 360 広告主をリンクさせた後はリンクの解除ができなくなりますのでご注意ください。

ディスプレイ&ビデオ 360 では、任意のキャンペーン マネージャー 360 広告主を新しい広告主とリンクできます。ただし、このためにはキャンペーン マネージャー 360 の広告主を追加する権限が必要です。

Floodlight 設定とディスプレイ&ビデオ 360 広告主をリンクするには、最初にディスプレイ&ビデオ 360 パートナーの承認を行います。パートナーが承認されると、そのパートナー内の広告主を、ディスプレイ&ビデオ 360 内でキャンペーン マネージャー 360 の Floodlight 設定にリンクできるようになります。

ディスプレイ&ビデオ 360 パートナーを Floodlight 設定に関連付けるには:

  1. 広告主に移動して、[Floodlight] > [設定] をクリックします。
  2. [ディスプレイ&ビデオ 360 の関連付け] を開いて、[新しい関連付け] をクリックします。
  3. 情報共有通知を読んで承認します。
  4. リンクするディスプレイ&ビデオ 360 パートナー ID を入力します。ディスプレイ&ビデオ 360 パートナーは、関連付けを承認してから、使用する Floodlight 設定を選択する必要があります。

関連付けのステータス

ディスプレイ&ビデオ 360 パートナーを追加する際は、パートナーがアカウントの関連付けを承認する必要があります。パートナーが承認するまでは、キャンペーン マネージャー 360 の関連付けのステータスは [許可(ディスプレイ&ビデオ 360 へのリンクなし)] になります。パートナーがこの Floodlight 設定で広告主を作成すると、関連付けのステータスは [リンク済み] に変わります。パートナー、広告主、サイトなど、各関連付けのステータスは、キャンペーン マネージャー 360 の Floodlight 設定で確認できます。ディスプレイ&ビデオ 360 広告主を Floodlight 設定にリンクするための最後の手順は、ディスプレイ&ビデオ 360 内で行います。詳細

すでにディスプレイ&ビデオ 360 とリンク済みの広告主の Floodlight 設定を変更して親広告主に関連付ける(子広告主にする)と、クリエイティブの同期に影響を与えます。クリエイティブは、親広告主の Floodlight 設定に一致する広告主にのみ同期されます。

留意事項

  • アカウントのリンクは、ディスプレイ&ビデオ 360 ユーザーが設定する必要があります: Google マーケティング プラットフォーム サポートがお客様の代わりにキャンペーン マネージャー 360 の広告主をディスプレイ&ビデオ 360 の広告主にリンクすることはできません。
ディスプレイ&ビデオ 360 パートナーに Floodlight ベースのオーディエンスの管理を許可する
キャンペーン マネージャー 360 からディスプレイ&ビデオ 360 パートナーに Floodlight ベースのオーディエンスを共有するには:
  1. 広告主に移動して、[Floodlight] > [設定] をクリックします。

  2. [ディスプレイ&ビデオ 360 の関連付け] を開いて、ディスプレイ&ビデオ 360 パートナーを見つけます。

    パートナーがリストにない場合は、Floodlight 設定をディスプレイ&ビデオ 360 広告主にリンクする方法をご覧ください。
  3. [リスト管理を許可] のチェックボックスをオンにします。キャンペーン マネージャー 360 では、この設定はデフォルトで有効になっており、チェックボックスをオフにすることはできません。

  4. 情報共有通知を読んで承認します。

この情報は役に立ちましたか?

改善できる点がありましたらお聞かせください。

さらにサポートが必要な場合

次の手順をお試しください。

検索
検索をクリア
検索を終了
Google アプリ
メインメニュー