広告のクリック数とクリックスルー コンバージョン数は、基本的に一致しないものと考えてください。ここでは、特定の広告のクリック数とクリックスルー コンバージョン数が一致しない場合の理由について説明します。
クリックスルー コンバージョン数がクリック数より多い
複数のコンバージョンが広告の 1 回のクリックに関連付けられることがあります。その場合、クリックスルー コンバージョン数がクリック数より多くなる可能性があります。
たとえば、クリックの計測期間を 30 日間とし、ユーザーが特定のランディング ページにアクセスしたときにコンバージョンをカウントするとします。ユーザーが広告を 1 回クリックし、その後 30 日間、毎日 1 回ずつランディング ページにアクセスしたとします。この場合、キャンペーン マネージャー 360 ではクリック 1 回、コンバージョン 30 回とカウントされます。
クリック数がクリックスルー コンバージョン数より多い
広告のランディング ページでのコンバージョンをカウントする Floodlight アクティビティを設定したとします。ここでは、広告を 1 回クリックするごとに少なくとも 1 回のコンバージョンが発生するものとします。
まず Floodlight の実装を確認します。実装に何か問題があって、Floodlight アクティビティがコンバージョンをカウントできていない可能性があります。
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24 時間(深夜 0 時から翌深夜 0 時)に 1 人のユーザーにつき 1 回のみ Floodlight アクティビティをカウントするように設定しているために、コンバージョン数が実際より少なく記録されている。
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広告主のウェブサイト管理者が、キャンペーン マネージャー 360 の広告タグに乱数生成ツール(
ord=
Key-Value)を正しく実装していなかったため、キャンペーン マネージャー 360 でコンバージョン数が実際より少なく記録されている。 -
広告のリンク先 URL に誤りがある。
- ページ上部に Floodlight タグが配置されていないため、Floodlight タグが読み込まれる前にユーザーがそのページから他へ移動した。
ただし、キャンペーン マネージャー 360 が正常に機能している可能性もあります。以下に示すように、キャンペーン マネージャー 360 でクリックが記録されていているのに Floodlight コンバージョンがカウントされない理由はいくつも考えられるからです。
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インターネット接続の速度が遅いため、ユーザーがランディング ページにアクセスできない。
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サイトの速度が遅いため、Floodlight でコンバージョンが記録される前にそのサイトから他へ移動したユーザーがいた。
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ユーザーが誤って広告をクリックした後、Floodlight でコンバージョンが登録される前に [戻る] ボタンをクリックした。
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Floodlight でコンバージョンが記録される前に、ブラウザで [中止] ボタンをクリックしたユーザーがいた。
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広告をダブルクリックしてランディング ページを読み込んだユーザーがいた。この場合クリックは 2 回記録されますが、コンバージョンは 1 回しか記録されません。
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Floodlight タグの設定前のサイトにアクセスしたユーザーがいた。
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クリック数のうち一定の割合を、サイトでのボットやスパイダーのアクティビティが占めている(ボットやスパイダーは、ページのリンクをたどってコンテンツや構造に関する情報を収集します)。