Floodlight タグでは、ブラウザの機能であるキャッシュを回避するために ord 値が使用されます。キャッシュが行われると、トラッキングとレポートの精度が低下する可能性があります。
キャッシュとは、最近のブラウザで使用されている、ウェブ ブラウジングをすばやく快適に行えるようにするための技術です。ブラウザではこの技術により、ウェブページや画像などの情報がユーザーのパソコンに保存されます。そして、ユーザーが以前にアクセスしたウェブページに移動する際には、サイトに新しいリクエストが送信されるのではなくキャッシュ(一時的なメモリ)から情報が呼び出されます。これにより、ページの情報をすばやく表示することが可能になります。
ブラウザでキャンペーン マネージャー 360 のプレースメント タグが呼び出されるときには、ウェブページが読み込まれるときと同様の処理が行われます。つまり、ブラウザでプレースメント タグが読み込まれると、キャンペーン マネージャー 360 のサーバーに広告画像とランディング ページがリクエストされ、サーバーからブラウザにそれらのデータが返されます。使用される広告とクリエイティブは、キャンペーン マネージャー 360 の設定によって決まります。サーバーから広告画像が送信されると、キャンペーン マネージャー 360 でインプレッションが記録されます。クリックが発生すると、キャンペーン マネージャー 360 でクリックが記録されます。ただし、キャッシュを実装している場合は、ブラウザまたはプロキシ サーバーによってキャッシュに広告画像が保存されているため、キャンペーン マネージャー 360 サーバーからではなくそのキャッシュから情報が取得されます。そのため、キャンペーン マネージャー 360 では新しいインプレッションが記録されません。
ord
パラメータには、タグが読み込まれるたびに固有の乱数が挿入される必要があります。この乱数により、プレースメント タグは表示のたび全体が固有のものとなります。そのため、ブラウザでは広告画像とリンク先 URL がキャッシュから読み込まれないようになります。
ord 値の挿入方法
ord
値または num
値が正しく挿入されない場合は、差異が生じる可能性があります。乱数の ord 値を挿入する方法はいくつかあります。具体的にどの方法をとるかは、タグを実装するウェブサイト管理者が決定します。以下に、ガイドラインの一部を紹介します。
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[timestamp]
プレースホルダを乱数文字列に置き換えます([timestamp] で独自の乱数は生成されません)。 -
プレースメント タグから疑問符(?)を削除しないでください。この疑問符はプロキシ サーバー レベルでキャッシュを無効化するのに役立ちます。
モバイルタグに疑問符は含まれません。 -
固有のカウンタを使用する Floodlight タグを除き、ord パラメータは URL 内の最後のパラメータにします。ord 値の位置が不適切な場合、差異が生じる可能性があります。
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角かっこ(「[」と「]」)は削除します。
-
標準以外のタグ(固有のカウンタを使用する Floodlight タグなど)をエクスポートしたかまたは提供された場合は、
num=
という追加パラメータが含まれていることがあります。この場合は、num=
の後に乱数文字列を配置し、ord パラメータをord=1;
に設定します。
使用可能な ord 値のタイプ
ord 値には英数字とピリオドのみを含めます(例: 123abc.456789)。最小文字数は 8 文字です(10~15 文字をおすすめします)。