Floodlight で iframe タグやイメージタグを使用する

キャンペーン マネージャー 360 では Floodlight の測定に Google タグを使用できるようになりました。最新の機能と統合のメリットを活かすため、Google タグを使用するように Floodlight タグの実装を更新することをおすすめします。

ディスプレイ&ビデオ 360 で Floodlight アクティビティを管理する場合、[ウェブタグの設定] の [ダイナミック タグ] スイッチは YouTube トラッキングを有効にする目的でのみ使用します。ディスプレイ&ビデオ 360 ではダイナミック タグやパブリッシャー タグを設定することはできません。

iframe タグやイメージタグを実装する

  1. ウェブページ上部の タグの間のできるだけ開始タグに近い場所に Floodlight タグを配置します。こうすることで、ユーザーが [中止] をクリックしたり、ページから移動したりしても、Floodlight リクエストがキャンペーン マネージャー 360 に確実に送信されるようになります。
  2. キャッシュを無効にして、カウントが正確に行われるようにするには、ord= パラメータに数値を挿入する必要があります。この値には、セミコロンや特殊記号を含めることはできません。標準の Floodlight タグでは、乱数を使用します。ユニーク ユーザー タグの場合、定数値を使用します。セールスタグでは、オーダー確認番号を使用します。ユニーク ユーザー タグでは、値に乱数を使用した num= パラメータも必要です。
  3. dc_rdid= パラメータにデバイス ID を挿入して、アプリ内コンバージョン トラッキングを有効にします。
  4. セキュア サーバーでホストされるウェブページに Floodlight タグを配置する場合は、[セキュア サーバーのみ(https)] オプションをオンにします。このオプションをオンにすると、Floodlight タグの http:// が https:// に変更されます。この変更を行わないと、Floodlight データが取り込まれず、ブラウザによってはセキュリティ上の警告が表示されることがあります。

おすすめの方法

ページのできる限り上部に Floodlight タグを配置する

正確にカウントするため、Google マーケティング プラットフォームでは、Floodlight タグをウェブページのできるだけ上部に配置することをおすすめします。上部に配置することで、ユーザーがブラウザの [中止] ボタンをクリックしたり、ウェブページから移動したりした場合でも、Floodlight インプレッションをカウントできます。

通常、Floodlight タグは、ユーザーが前のページで行ったアクションに関する情報を記録するために使用されます。たとえば、ユーザーがアイテムを購入すると、購入金額を記録する Floodlight タグが、購入後に表示される確認ページに配置されます。このため、ページの読み込みプロセスのできる限り早い段階で Floodlight タグが呼び出されることが重要です。リクエストにかかる時間はさまざまですが、通常であれば 300 ミリ秒以内に完了するため、呼び出しによって待ち時間が長くなることはほとんどありません。

1 つのウェブページに複数の Floodlight タグを使用する

Floodlight タグはそれぞれ個別に処理されるため、1 つのウェブページに複数のセットの Floodlight タグを配置できます。ただし、ページが読み込まれるたびに 1 つの Floodlight タグ セットにつき Floodlight インプレッションが 1 回記録されるため、広告主の費用が増加する可能性があります。1 つのウェブページに複数の Floodlight タグを実装する前に、Floodlight の使用方法をよく検討してください。

Floodlight タグとフレーム

フレームを使用しているウェブページに Floodlight タグを配置する場合は、メイン コンテンツのある HTML ページにタグを配置します。 タグを含む HTML ページには Floodlight タグを配置しないでください

iframe タグやイメージタグのパラメータにデータを渡す

Floodlight タグのパラメータには、動的にデータを渡す必要があるため、ウェブサイトからタグに情報を渡せるようになっている必要があります。パラメータの形式は key=[value] で、値はウェブページの読み込み時に動的にタグに渡されます。Floodlight タグに挿入するデータとそのデータの収集方法は、ウェブサイト管理者が決定します。ただし、Google マーケティング プラットフォームで個人情報として使用または認識され得るデータを渡すことは禁止されています。

Floodlight タグの指定方法について、例とともに見ていきましょう。ここでは、すべて iframe タグを対象にしています。

カウンタ アクティビティ タグ

カウンタタグはコンバージョン数をカウントするのに使用されます。アクティビティの設定に応じて、カウンタタグはすべてのコンバージョン イベントをカウントする場合と、各ユーザーが 1 日でまたは 1 回のセッションで行うコンバージョンを 1 回しかカウントしないように制限する場合があります。

例:

<iframe src="http://1234567.fls.doubleclick.net/activityi;src=1234567;type=abcde123;cat=fghij456;u1=[friendlyname1];u2=[friendlyname2];ord=[Random Number]?" width="1" height="1" frameborder="0" style="display:none"></iframe>

Floodlight iframe タグの理解を深めるために、タグの各部分を詳しく説明します。

http: セキュリティで保護されていないタグであることを示します。

iframe src: ダイナミック HTML iframe タグであることを示します。src パラメータは、iframe にリクエストされたコンテンツの場所をブラウザに指示します。

fls.doubleclick.net: Floodlight サーバーのウェブアドレスです。

activityi: iframe 形式を使用する Floodlight アクティビティ タグであることを示します。

src=1234567: Floodlight アクティビティのソースとなる Floodlight 設定を示します。src= キーの値は広告主 ID を示します。

type=abcde123: キャンペーン マネージャー 360 で Floodlight アクティビティが関連付けられているアクティビティ グループを識別するグループタグ文字列です(このアクティビティ グループはレポート作成の目的に使用されます)。グループタグ文字列には、独自の値を設定することも、既定値を使用することもできます。デフォルトのグループ タグ文字列は、アクティビティ グループ名の最初の 5 文字に、英数字、アンダースコア文字、ダッシュ文字からランダムに選ばれた 3 文字を足したものになります(アクティビティ グループ名が 5 文字未満の場合は、全体で 8 文字になるようにランダム文字列の前に文字が追加されます)。type= に使用する文字列では、大文字と小文字が区別されます。

cat=fghij456: Floodlight アクティビティを示すアクティビティ タグ文字列です。アクティビティ タグ文字列には、独自の値を設定することも、独自の値を設定することも、既定値を使用することもできます。デフォルトのアクティビティ タグ文字列は、アクティビティ名の最初の 5 文字に、英数字、アンダースコア文字、ダッシュ文字からランダムに選ばれた 3 文字を足したものになります(アクティビティ名が 5 文字未満の場合は、全体で 8 文字になるようにランダム文字列の前に文字が追加されます)。cat= に使用する文字列では、大文字と小文字が区別されます。

u1=[friendlyname1];u2=[friendlyname2]: キーが u と数字 1 つの組み合わせで構成される Key-Value で、カスタム Floodlight 変数です。この変数を使用することで、レポート条件として使用するデータを Floodlight に渡すことができます。ただし、Google マーケティング プラットフォームで個人情報として使用または認識され得るデータを渡すことは禁止されています。

ord=[Random Number]: 通常、ord= パラメータは Floodlight タグを一意にするために使用されます。この値を更新するタイミングと方法や、タグ内にパラメータを埋め込む方法は、コンバージョンのカウント方法に応じて異なります。ord=  の値が同一のコンバージョンが複数存在し、その Floodlight アクティビティやユーザー ID、Floodlight 設定 ID、コンバージョンのタイムスタンプも一致する場合は、重複除去が行われます。ord= が一意でない場合は、各日付について、そのユーザーが最初に行ったコンバージョンだけが記録されます。

カウンタタイプ別の ord= パラメータの表示
各種のカウンタタイプで ord= パラメータを使用する方法をご確認ください。
カウンタタイプ ord= の表示 使用方法

標準

ord=[Random Number]

キャンペーン マネージャー 360 で Floodlight 対応のウェブページへのアクセスを個別のアクティビティとしてカウントするには、広告主側で、Floodlight 対応のウェブページへのアクセスがあるたびに ord= パラメータの値として一意の文字列を動的に挿入する必要があります。

ユニーク

ord=1;num=[Random Number]

キャンペーン マネージャー 360 で 24 時間以内のユニーク ユーザーによるコンバージョン数だけをカウントするには、ord= の値を「1」に設定します。これにより、個々のアクセスをカウントする代わりに、各ユーザーの Cookie ID を基にユニーク ユーザーの数をカウントします。

num= パラメータは、ブラウザによる Floodlight タグのキャッシュを無効にするために追加されています。広告主は、Floodlight 対応のウェブページにアクセスがあるたびに num= パラメータの値として一意の文字列を動的に挿入する必要があります。

セッションごと

ord=[SessionID]

1 回のブラウザ セッションにつき Floodlight アクティビティを 1 回だけキャンペーン マネージャー 360 でカウントできるようにするには、広告主側で、セッション ID を動的に挿入する必要があります。セッション ID は通常、広告主からユーザーに配信するセッション Cookie 内のデータに基づきます。

セッションは広告主が定義します。たとえば、ユーザーがウェブサイトにログインしてログアウトするまでの期間を 1 つのセッションとして定義できます。ブラウザ キャッシュを無効にするため、Floodlight タグが配信されると、この変数は動的に一意のセッション ID に置き換わります。

width="1" height="1": 非表示の iframe のサイズを設定します。

frameborder="0": iframe の枠線を 0 ピクセルに設定し、表示されないようにします。

style="display:none": iframe が広告主のウェブページ上で見えないように、iframe の周囲にボックスを表示しないようブラウザに指示します。

セールス アクティビティ タグ

セールス アクティビティ タグは、いくつかの例外を除き、カウンタ アクティビティ タグとほとんど同じです。通常このタグは販売後の確認ページに設定し、タグに渡される販売情報を含みます。

次の例をご覧ください。

<iframe src="http://1234567.fls.doubleclick.net/activityi;src=1234567;type=abcde123;cat=fghij456;u1=[friendlyname1];u2=[friendlyname2];qty=[Quantity];cost=[Revenue];ord=[OrderID]?" width="1" height="1"frameborder="0" style="display:none"></iframe>

セールス アクティビティに固有の要素は以下のとおりです。

qty=[Quantity]: このパラメータの使用方法は、セールス アクティビティのカウント方法によって異なります。

  • 各トランザクションを 1 回のコンバージョンとしてカウントする場合、パラメータは qty=1 となります。

  • 1 回のトランザクションの個々の販売アイテムをそれぞれコンバージョンとしてカウントする場合、パラメータは qty=[Quantity] になります。広告主は、各トランザクションの販売アイテム数を動的に挿入する必要があります。コンバージョンを 1 回だけカウントする場合は、値を「1」に設定します。

    [Quantity] の値はゼロより大きい整数でなければなりません。キャンペーン マネージャー 360 では、[Quantity] の値とコンバージョン イベントの数が乗算されて、セールスタグのコンバージョン数が算出されます。この値が 0 に設定されている場合、コンバージョン数はカウントされません。同様に、qty= パラメータを削除した場合や、数値以外の値をこのパラメータに渡した場合も、コンバージョン数はカウントされません。

cost=[Revenue]: トランザクションによって生み出された収益額(販売アイテムの価格)です。ほとんどの場合、この値は合計価格ではなく収益額を表します(合計価格には消費税、付加価値税(VAT)、送料など、トラッキングする必要がない費用が含まれている可能性があります)。

広告主は、購入のたびに値を動的に挿入する必要があります。値はカンマや通貨記号を含まず数値のみとします。必要に応じて、小数点(.)を使用できます。

ord=[orderID]: 広告主は、各トランザクションに固有の識別子を挿入する必要があります。オーダー ID は、コンバージョン経路(P2C)レポートに含められます。これにより、広告主は、広告掲載と自身のオーダー トラッキング データとの関係を把握できるようになります。

iframe タグとイメージタグのその他のパラメータ
パラメータ / 例 説明

dc_lat

dc_lat=1;

このフィールドはモバイル端末のタグに適用されます。0 または 1 の値を受け入れます。この値が 1 の場合、パーソナライズド広告やリマーケティングをオプトアウトするために、ユーザーが IDFA または AdID の「広告トラッキングの制限」を有効にしています。このオプションが無効の場合、値は 0 になります。このフィールドがないか未入力の場合のデフォルトは 0 です。

tfua

tfua=1;

0 または 1 の値を受け入れます。値が 1 の場合、そのリクエストは 16 歳未満のユーザーから送信された可能性があります(EU の一般データ保護規則(GDPR)またはその他の規則への準拠要件に基づきます。国によって異なる場合があります)。

npa

npa=1;

0 または 1 の値を受け入れます。値が 1 の場合、そのリクエストは、リマーケティングからオプトアウトすることを希望しているユーザーから送信された可能性があります。このフィールドがないか未入力の場合のデフォルトは 0 です。

tag_for_child_directed_treatment

tag_for_child_directed_treatment=1;

このフィールドはモバイル端末のタグに適用されます。0 または 1 の値を受け付けます。値が 1 の場合、そのリクエストは 13 歳未満のユーザーから送信された可能性があります(米国の COPPA への準拠要件に基づきます)。
match_ID

match_id=[your_chosen_id];

Google と同期してオフライン コンバージョンを関連付けることができる、広告主が作成した固有の ID(Floodlight を通じて渡されたもの)。

  • Match ID の最大文字数は 50 文字で、大文字と小文字が区別されます。
  • Match ID には、英数字、アンダースコア、ハイフン、ピリオドのみを使用してください。

イメージタグの詳細

イメージタグは、主に以下のような場合に使用されます。

  • セキュリティ上の懸念など、ウェブサイト アーキテクチャに関する問題により、広告主が iframe の使用を避ける場合。

  • Floodlight タグをアプリやモバイルサイトに追加する場合(古いデバイスのウェブブラウザでは iframe に対応できないことがあるため)。

イメージタグは、ダイナミック タグをサポートしていません。

イメージタグを有効にする

イメージタグは以下に対して有効にできます。

  • 単一の Floodlight アクティビティ(そのアクティビティのプロパティ ページで設定します)。

  • 広告主の全アクティビティ([Floodlight] > [設定] タブで設定します)。

  • キャンペーン マネージャー 360 アカウント全体([管理] > [アカウント] の [詳細] タブで設定します)。

イメージタグだけを使用するように Floodlight 設定やアカウントを更新する場合は、次の点にご注意ください。

  • 既存の Floodlight アクティビティのタグ形式は編集できません。

  • ウェブサイト上に実装済みの既存のタグが自動的に変更されることはありません。イメージタグの使用を開始するには、既存の iframe タグを、キャンペーン マネージャー 360 内で作成した新しいイメージタグに置き換える必要があります。

  • ダイナミック タグの配信は自動的に停止しません。ダイナミック タグが設定済みで、標準の Floodlight iframe タグが実装済みの場合は、キャンペーン マネージャー 360 でイメージタグを使用するようアクティビティを切り替えても、ダイナミック タグが引き続き配信されます。ダイナミック タグの配信を停止するには、既存の iframe タグを広告主のウェブページから削除して、新しく作成したイメージタグに置き換えます。

イメージタグのパラメータ

イメージタグの例を以下に示します。イメージタグ固有の要素は太字で示されています。ここではカウンタ アクティビティ タグの例を示していますが、セールス アクティビティ タグにも同じ変更が当てはまります。

<img src="http://ad.doubleclick.net/<wbractivity/src=1234567;type=abcde123;cat=fghij456;u1=[friendlyname1];u2=[friendlyname2</wbr];ord=[Random Number]?" width="1" height="1" alt=""/>

イメージタグ固有の要素は次のとおりです。

img src: HTML イメージタグです。src パラメータは、リクエストされた画像(この場合は 1×1 ピクセルの透過 GIF)の場所をブラウザに伝えます。

ad.doubleclick.net: キャンペーン マネージャー 360 広告サーバーのウェブアドレスで、画像ファイルの配信に使用されます。

activity: このタグが、イメージタグ形式を使用した Floodlight アクティビティ タグであることを示します。

alt="": 画像の代替テキストがないことを示します。

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