Floodlight でコンバージョンをカウントする仕組み

Floodlight アクティビティは、購入の完了やウェブページへのアクセスなど、トラッキングの対象となる特定のイベントに対応します。コンバージョンとは、ユーザーがいずれかの広告を表示した後にアクションを行うことです。

コンバージョンのカウント方法

コンバージョンは、ユーザーが広告を表示するか広告を操作した後に別のアクション(広告主のウェブページへのアクセスや購入など)を行うと発生します。コンバージョンは、クリック単位、インプレッション単位、リッチメディア イベント単位で記録できます。

Floodlight タグを配置したウェブページがアクセスされると、そのたびに Floodlight インプレッションが 1 つ生成されます。キャンペーン マネージャー 360、ディスプレイ&ビデオ 360、検索広告 360 リニューアル版では、各 Floodlight インプレッションがチェックされ、指定した計測期間内にユーザーが表示またはクリックした広告があるかどうかが確認されます。

計測期間

計測期間とは、Floodlight レポートで、インプレッションやクリックが有効であると見なされる期間(日数)のことです。

コンバージョンは、指定した計測期間内にユーザーによって Floodlight インプレッションが発生するたびにカウントされます。セールス アクティビティの場合、Floodlight では 1 つのイベントで複数のコンバージョンがカウントされることもあります。たとえば、購入アイテムの数を 1 つのイベントで発生したコンバージョン数としてカウントするように Floodlight を設定できます。

カウント方法

作成する Floodlight アクティビティごとにカウント方法を設定します。この設定により、サイト上で発生したコンバージョンを Floodlight でどのように測定するのかを指定できます。検索広告 360 リニューアル版では、コンバージョン目標に基づいて Floodlight アクティビティのカウント方法が自動的に設定されます。

コンバージョンのカウント方法は 2 種類あり、それぞれに複数の定義方法があります。

  • カウンタ アクティビティ: イベントに関連付けられたコンバージョン数をカウントします。たとえば、広告を表示したユーザーや広告をクリックしたユーザーが特定のウェブページにアクセスした回数などが該当します。カウンタ アクティビティのコンバージョンを定義する方法は 3 つあります。

    • 標準: すべてのコンバージョンをカウントします。

    • ユニーク: 24 時間ごとに各ユニーク ユーザーの最初のコンバージョンをカウントします。

    • セッションごと: セッションごとに各ユーザーのコンバージョンを 1 回カウントします。サイトのセッションの長さを定義できます。

  • セールス アクティビティ: 販売が成立した回数や購入された商品アイテムの数をトラッキングできます。販売ごとの合計金額も取得できます。セールス アクティビティのコンバージョンを定義する方法は 2 つあります。

    • トランザクション: すべてのコンバージョンに加えて、発生した販売の合計数や、関連する収益の合計をカウントします。

    • 販売アイテム: 各コンバージョンに加えて、アイテムの合計販売数と関連する収益の合計をカウントします。

2 種類の Floodlight アクティビティを設定することで、同一のウェブページまたはアプリで発生したアクセスデータと販売データの両方をトラッキングできます。または、単一の Floodlight カウンタ アクティビティとカスタム Floodlight 変数を使って販売データをトラッキングすることもできます。

ビュースルー コンバージョンとクリックスルー コンバージョン

レポート内で、コンバージョンは、コンバージョンに結び付いたユーザー アクションの種類に応じて、ビュースルー コンバージョンクリックスルー コンバージョンに分割されます。広告をクリックするには、まず広告を表示する必要があります。Floodlight では、クリックスルー コンバージョンとビュースルー コンバージョンについて、以下のように処理されます。

Floodlight では、インプレッションよりもクリックが重要と見なされます。そのため、Floodlight では、コンバージョンの二重カウントを避けるために、ユーザーがクリックの計測期間内でお客様の広告をクリックしていた場合はクリックスルー コンバージョンとしてカウントし、ビュースルーに該当する場合であってもビュースルー コンバージョンとしてはカウントしません。

コンバージョンの指標とトランザクションの指標の違い

コンバージョンの指標はコンバージョンをカウントし、トランザクションの指標はイベントをカウントします。Floodlight の設定によっては(セールス アクティビティとして設定するなど)、特定のトランザクションでコンバージョンは複数カウントされるものの、イベントは 1 つだけしかカウントされない、という場合もあります。これは、コンバージョンの指標のカウントにイベントの価値(例えば、販売されたアイテムの量)が含まれることがある一方で、トランザクションの指標はイベント(買い物客が購入を完了した、など)のみをカウントするために起こります。

リッチメディア ポスト イベント コンバージョン

ビュースルー コンバージョンとクリックスルー コンバージョン以外に、Floodlight では、リッチメディア クリエイティブ内の exit イベントをユーザーがトリガーしたことで発生するコンバージョンもトラッキングできます。exit とは、ユーザーがクリエイティブに対してクリックなどのインタラクションを行ったことで新しいウェブページに移動したときに発生するイベントです。

リッチメディア インタラクションは、コンバージョン経路レポートで確認できます。

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