Google タグの設定でデータ転送の設定を指定すると、データ収集を広告、行動分析、診断の目的ごとに制限できます。この機能により、柔軟なデータ管理が可能になります。たとえば、広告データの収集を制限しつつ、重要な行動分析機能を有効にすることができます。
この機能には、Google 広告、Google アナリティクス、キャンペーン マネージャー 360 の Google タグの設定からアクセスできます。データ転送の設定は、ユーザー インターフェース(UI)でのみ管理できます。gTag や API では管理できません。
このページの内容
データ転送の設定について
データ転送の設定を使用すると、データ収集の制限を有効にして、データ転送を効率的に管理できます。この機能を使用しない場合、現在のデータ収集と転送のプロセス、タグの機能は変更されません。この機能では、広告、行動分析、診断の 3 種類のデータの収集を個別に制限できます。
広告データの収集への影響
ad_storage の同意が拒否された場合、セットアップ時に選択するデータ転送の設定に応じて広告データの収集が制限されます。
[制限付きの広告データのみを転送する] を選択すると、同意が拒否された場合、サイトやセッションをまたいでユーザーをトラッキングする識別子がタグから削除されます。このオプションでは、コンバージョン モデリングが維持されます。
[広告データの転送を防ぐ] を選択すると、ユーザーの同意が得られるまで広告データは収集されません。行動分析データと診断データは引き続き収集されます。Google 広告のデータ転送の設定に関係なく、Google アナリティクス アカウントでの設定に応じて、Google アナリティクス アカウントからリンク先の Google 広告アカウントにデータが転送される場合があります。
行動分析データの収集への影響
セットアップ時に [行動分析データの転送を防ぐ] を選択すると、行動分析データの収集を制限できます。このオプションでは、analytics_storage のユーザーの同意が拒否された場合に、分析データの収集がブロックされます。
行動分析データの収集をブロックすると、サイトの基本的な測定機能と行動モデリングが影響を受けます。
診断データの収集への影響
セットアップ時に [診断データの転送を防ぐ] を選択すると、ユーザーの同意が得られるまで、タグと同意モードの診断データの追加収集はブロックされます。
このデータは、タグと同意モードの機能をモニタリングするために使用されます。
データ転送の設定を指定する
データ転送の設定には、Google 広告、Google アナリティクス、キャンペーン マネージャー 360 の管理画面にある Google タグの設定からアクセスできます。データ転送の設定を指定するには、ご利用のサービスに応じて以下の手順を行ってください。
ステップ 1/2: Google タグの設定画面を開く
Google 広告
- Google 広告の管理画面でツールアイコン
をクリックします。
- [データ マネージャー] をクリックします。
- [Google タグ] で [管理] をクリックします。
Google アナリティクス
- Google アナリティクスを開きます。
- [管理] の [データの収集と修正] で、[データ ストリーム] をクリックします。
- 編集するデータ ストリームをクリックします。
- [Google タグ] で [タグ設定を行う] をクリックします。
キャンペーン マネージャー 360
- キャンペーン マネージャー 360 を開きます。
- [Floodlight] で [Google タグ] をクリックして、Google タグの設定を編集します。
ステップ 2/2: データ転送の設定を指定して、有効にする
- Google タグの設定で [データ転送の管理] をクリックします。
- [広告データの転送を制限する] を選択します。
- データ転送オプションを選択します。
- 広告掲載を目的とするデータの転送に関してユーザーの同意が得られていない場合、集計データと識別子のみを共有するには、[制限付きの広告データのみを転送する] を選択します。
- ユーザーの同意が得られるまでタグによる広告データの転送をブロックするには、[広告データを転送しない] を選択します。
- (省略可)[その他の設定] をクリックします。
- ユーザーの同意が得られるまで分析データの収集をブロックするには、[行動分析データの転送を防ぐ] を選択します。
- ユーザーの同意が得られるまでタグと同意モードのデータ転送をブロックするには、[同意の診断データの転送をすべて防ぐ] を選択します。
- [保存] をクリックします。