RTB 解析ツールを使用すると、特定の取引、除外された入札レスポンス、問題が原因で獲得できなかったインプレッションについて、詳細なアクティビティを確認できます。
RTB のアクティビティ データを表示する
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認定バイヤーにログインします。
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[トラブルシューティング] [RTB 解析] をクリックします。
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[フィルタを追加] をクリックして条件を選択します。
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特定の優先取引またはプライベート オークションを選択します。
複数のシートに入札している親アカウントでも、取引を選択する前に特定のアカウントを選択できます。
RTB 解析で報告される可能性のある取引に関する一般的な問題
RTB 解析を使用すると、取引で獲得可能なインプレッション数を確認できます。
正確な値ではなく、推定値である場合もあります。利用できない場合もあります(N/A)(親入札者を使用して入札する場合など)
対応策
取引 ID に対して獲得可能なインプレッションがない場合は、パブリッシャーに連絡します。
対応策
取引で獲得可能な広告枠が存在し、プレターゲティング設定が原因で除外されたインプレッション数が多い場合:
[プレターゲティング設定] タブの [取引] セクションで設定を有効にします。有効にすると、プレターゲティングの設定方法に関係なく、プライベート オークションと優先取引のすべてのトラフィックを受信できます。
エンドポイントのない地域で入札を行っていないことを確認します(ヨーロッパのトラフィックを購入しているが、ヨーロッパのサーバー エンドポイントが設定されていないなど)。
取引のプレターゲティング オプションが表示されない場合は、プレターゲティングで制限が強すぎないか確認します。
- パブリッシャーのドメインが除外されていないことを確認します。
- クリエイティブのサイズとフォーマットのターゲティング(ディスプレイ、モバイルアプリ、モバイルウェブ、動画など)が正しいか確認します。
- SSL 広告枠をターゲットに設定していることを確認します。
詳しくは、プレターゲティングの設定方法をご覧ください。
アカウントに割り当てられた上限に達したため、これらのインプレッションの入札リクエストは送信されませんでした。
対応策
- HTTPS が必要な環境で HTTP のエンドポイントを使用していないことを確認します。中国以外の地域では、HTTPS を使用して入札する必要があります。
- ネットワークのエラー率が 15% 未満の範囲に収まっているか。
- サーバーが取引の配信地域の上限に達しました。特定の地域で割り当てを増やす必要がある場合は、認定バイヤー REST API を使用していつでも割り当てを増やすことができます。
- アカウント全体の合計最大 QPS を引き上げる必要がある場合は、アカウント マネージャーにお問い合わせください。
プレターゲティング設定ごとに最大 QPS を使用する場合は、一部の QPS を取引のプレターゲティング用に確保することをおすすめします。
例
アカウント設定で 50,000 QPS の設定が可能で、プレターゲティング グループ A、B、C があります。グループ A とグループ B の合計 QPS の上限を 40,000 に設定すると、アカウントの最大 QPS が 50,000 であることから、プレターゲティング グループ C では 10,000 を確保できることになります。
対応策
入札レスポンス エラー、タイムアウト、入札者抑制を回避するため、BidRequest
が送られてくるごとに解析可能な BidResponse
を返す必要があります。
レスポンスの作成方法について詳しくは、認定バイヤー リアルタイム ビッダー プロトコルのレスポンス ガイドをご覧ください。また、アプリケーション開発に関するおすすめの方法もご覧ください。
入札単価を設定していないレスポンスの問題は、入札者がこれらのリクエストに入札しなかったか、適切な取引 ID で入札しなかったかのいずれかが原因で発生します。
対応策
入札単価を設定していないレスポンス
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入札者のロジックを確認します。入札動作は入札者のロジックによって制御されます。認定バイヤーのサポートでは入札動作にアクセスできません。
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注意事項: ブロック設定のオーバーライドに関する入札者のロジックの仕組みと、入札リクエストの
publisher_blocks_overridden
フィールドの値も確認してください。詳しくは、パブリッシャーによる取引のブロック設定のオーバーライドをご覧ください。 -
入札リクエストのサンプルを確認し、該当する入札のないレスポンスの除外のトラブルシューティングを行います。入札リクエストのサンプルをご自分で取得できない場合は、認定バイヤーのテクニカル サポートチームにお問い合わせください。
注: 取引数が少ない場合、入札リクエストのサンプルを抽出できない場合があります。
この購入者以外への入札レスポンス
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正しい子アカウントで入札していることを確認してください。複数のアカウントを使ってレスポンスを送信する方法
注: 同じ広告枠を複数の子シートが利用できることになります。この広告枠への入札の配分方法を子シートと話し合うことをおすすめします。
この取引以外への入札レスポンス
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入札リクエストに対して、有効な入札単価と有効な取引 ID を指定してレスポンスを送信します。
特定の優先取引やプライベート オークションのインプレッションに入札する際は、リクエストの取引 ID と同じ取引 ID を入札レスポンスに設定します(deal_id = <deal_id>
)。こうすることで、入札対象が該当の取引に限定され、公開オークションで競合することがなくなります。詳しくは、取引 ID の設定オプションをご覧ください。
同じ広告枠が複数の取引で利用できる場合があります。同じ購入者との複数の取引が同じ広告枠に重複しないようにすることをおすすめします。
子アカウントで RTB 解析に入札単価が表示されない場合
対応策
親アカウントに連絡します。追加のサポートが必要な場合は、認定バイヤーのサポートに連絡できます。
取引条件に記載された広告主と一致しないため、入札は除外されました。
取引設定で広告主を選択した場合、入札レスポンスで同じ広告主を使用する必要があります。
対応策
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取引設定を見直すか、広告主を指定した取引を変更または削除します。
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Creative Explorer、REST API、またはスニペット ステータス レポートで広告主を確認し、クリエイティブが正しい
advertiser_id
に分類されていることを確認します。 -
必ず、取引に表示されている広告主と同じ広告主を指定してください。広告主が一致しない場合
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取引で指定されている広告主に対し、適切なクリエイティブで入札する
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クリエイティブの LP がすべて、取引で指定されている広告主用のものであることを確認します。
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上記のいずれにも該当しない場合は、
<iPH へのリンク>
に連絡して、クリエイティブの LP が正しい広告主にマッピングされているか確認してください。
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詳しくは、入札レスポンスのフィルタリングに関する記事をご覧ください。
パブリッシャーが入札リクエストで除外している商品カテゴリが検出されたため、入札は除外されました。認定バイヤーのシステムでは、宣言されているリンク先 URL に基づいて商品カテゴリが検出されます。
対応策
入札リクエストの excluded_product_category
フィールドを確認して、excluded_product_category
に分類されていないクリエイティブを使用してください。商品カテゴリのリストについては、ad-product-categories.txt をご覧ください。
スニペット ステータス レポートと REST API には、クリエイティブの click_through_url
が Google によりどの商品カテゴリに分類されているかが表示されます。
パブリッシャーが除外しているデリケートなカテゴリが認定バイヤーのシステムによって検出され、宣言されたリンク先 URL に基づいて同じデリケートなカテゴリが検出されたため、入札は除外されました。
対応策
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入札リクエストの
excluded_sensitive_category
フィールドを確認します。スニペット ステータス レポートと REST API では、クリエイティブのclick_through_url
が Google によりどのデリケートなカテゴリに分類されているかを確認できます。デリケートなカテゴリのリストについては、ad-sensitive-categories.txt をご覧ください。詳細 -
ブロック設定のオーバーライドをオンにするようパブリッシャーにリクエストします。
パブリッシャーがこのクリエイティブの URL(入札レスポンスのリンク先 URL)を許可していないため、入札は除外されました。
対応策
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入札レスポンスの
click_through_url
を確認します。入札戦略を変更して、このパブリッシャーが除外している URL で入札しないようにすることができます。パブリッシャー設定ファイルと入札リクエストの PSF ID で、詳細を確認できます。 -
ブロック設定のオーバーライドをオンにするようパブリッシャーにリクエストします。
パブリッシャーが入札リクエストで除外したクリエイティブの属性が入札レスポンスで宣言されたため、入札は除外されました。
対応策
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クリエイティブに除外対象の属性が使用されていないことを確認します。除外が指定されているかどうかを判断するには、入札リクエストの
exclude_attribute
フィールドを確認し、除外対象の属性の辞書ファイルを参照します。 -
ブロック設定のオーバーライドをオンにするようパブリッシャーにリクエストします。
除外対象にできるクリエイティブの属性
入札レスポンスで指定された事業者またはクリエイティブの属性が入札リクエストでパブリッシャーにより除外されているため、入札が除外されました。
対応策
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入札リクエストの
allowed_vendor_type
を確認します。ベンダーの一覧をご確認ください。また、RTB 解析を使用して、デバッグ用の入札リクエストとレスポンスのサンプルを見つけることもできます。詳細 -
ブロック設定のオーバーライドをオンにするようパブリッシャーにリクエストします。
対応策
- 入札のインプレッション単価が最小インプレッション単価を満たしていることを確認します。優先取引では、パブリッシャーと取引がある他の購入者や、公開オークションの入札単価に対して、取引の交渉済みインプレッション単価で落札できない可能性があります。
- プライベート オークションでは、入札単価の引き上げを検討します。
- プログラマティック保証型取引では、取引の配信ペースに基づいて広告枠が動的に割り当てられます。
有効な取引に関する問題のトラブルシューティングを行ってください。