モバイル動画クリエイティブにオプションの「エンドキャップ」を実装して、動画広告の完了時に静的なクリック可能クリエイティブを表示できます。エンドキャップを使用するモバイル動画クリエイティブは、モバイルアプリのすべてのインタースティシャル動画広告枠に配信できます。
入札リクエストでエンドキャップがサポートされているかどうかを確認するには、動画メッセージで EndCapSupport
パラメータを使用します。
enum EndCapSupport {
END_CAP_NOT_ENABLED = 0; // コンパニオン広告はエンドキャップとして表示されません。
END_CAP_OPTIONAL = 1; // 対象となるコンパニオン バナーがエンドキャップとして表示されます。
}
optional EndCapSupport end_cap_support = 13 [default = END_CAP_NOT_ENABLED];
エンドキャップを使用するクリエイティブには、アプリ内やモバイルウェブを含むモバイル動画広告枠の詳細、仕様、認定要件が適用されます。現在のところ、エンドキャップに対応しているのは、モバイルアプリのインタースティシャル動画広告枠のみです。
詳しくはモバイル動画広告枠をご覧ください。
モバイル動画クリエイティブにエンドキャップを実装する
VAST テンプレートには、XML の <Companion>
ノードを使用してコンパニオン バナーを 1 つ以上含めるオプションがあります。エンドキャップの実装に必要な作業は、動画広告と一緒にコンパニオン アセットを入稿することだけです。
<CompanionAds>
<Companion width="1024" height="768">
<StaticResource creativeType="image/jpeg">
<![CDATA[ https://...your-1024x768-image.jpeg ]]>
</StaticResource>
<TrackingEvents>
<Tracking event="creativeView">
<![CDATA[ https://...your-tracking-url.com ]]>
</Tracking>
</TrackingEvents>
<CompanionClickThrough>
<![CDATA[ https://...your-clickthrough-url.com ]]>
</CompanionClickThrough>
</Companion>
<Companion width="300" height="250">
<StaticResource creativeType="image/jpeg">
<![CDATA[ http://...your-300x250-image.jpeg ]]>
</StaticResource>
<TrackingEvents>
<Tracking event="creativeView">
<![CDATA[ https://...your-tracking-url.com ]]>
</Tracking>
</TrackingEvents>
<CompanionClickThrough>
<![CDATA[ https://...your-clickthrough-url.com ]]>
</CompanionClickThrough>
</Companion>
</CompanionAds>
<Companion></Companion>
ノードで許可されるのは、次のリソースタイプです。
StaticResource
: 静的ファイルの URI
一部のパブリッシャー様は、予約と取引を通じて次のリソースタイプも使用できます。*
IFrameResource
: コンパニオン要素を表示する iframe の URI ソースHTMLResource
* これらのリソースタイプの使用について詳しくは、アカウント マネージャーにお問い合わせください。
エンドキャップは静的なクリエイティブのため、画像リソースタイプ(静的 GIF、JPG、PNG)でのみ機能がトリガーされます。
ビッダーは、すべての動画入札レスポンスで 1 つ以上のコンパニオンを返すよう指定できます。エンドキャップがサポートされていない場合は、動画のみ表示され、コンパニオン バナーは無視されます。
認定バイヤーのモバイルアプリのインタースティシャル動画広告枠では、エンドキャップを使用するクリエイティブがデフォルトで許可されるので、プレターゲティングの設定を変更する必要はありません。また、広告枠の予測に影響することもありません。
クリエイティブの表示
エンドキャップは、動画広告スロットの表示可能な領域の中央に配置されます。VAST レスポンスに対象となるコンパニオン バナーが複数存在する場合は、画面サイズに収まる範囲で最も大きいコンパニオンが表示されます。各種の画面サイズに対応できるよう、入札レスポンスには複数のコンパニオン バナーを含めておくことをおすすめします。
縦向きの広告の場合、広告の幅はスロットの幅の 20% 以上、広告の高さはスロットの高さの 10% 以上にする必要があります。横向きの広告の場合、広告の幅はスロットの幅の 10% 以上、広告の高さはスロットの高さの 20% 以上にする必要があります。
エンドキャップを使用する場合、ユーザーが動画を閉じるまでエンドキャップが画面に表示されます。
ユーザーはエンドキャップをクリックせずに「スキップ」して終了することもできます。ユーザーが動画の再生中に動画広告をスキップした場合、エンドキャップは表示されません。
クリックとインプレッションのトラッキング
エンドキャップ クリエイティブをクリックすると、VAST レスポンスで定義されたクリックスルー URL が表示されます。コンパニオン クリエイティブのカスタムのクリックスルー URL を設定するには、コンパニオン ノードの CompanionClickThrough
フィールドを使用します。また、<Tracking event="creativeView">
ノードを使用してコンパニオンのカスタムのインプレッション トラッカーを設定することもできます。
<Clickthrough>
VAST ノードには、クリック トラッキング URL を実装しないでください。
クリック トラッキングはエンドキャップ トラッキング イベントにのみ設定する必要があります。アプリストアや特定のページにリンクまたはリダイレクトする URL には、<CompanionClickThrough>
を使用します。
詳しくは、動画広告ユニット(VAST 準拠)の配信の要件をご確認ください。