認定バイヤーでは、ユーザーがモバイル広告をクリックしたときのリンク先として、モバイルのウェブページではなくアプリケーション(アプリ)を指定できます。承認済み URI(Uniform Resource Identifier)を処理できるように設定したディープリンクとアプリを使用することで、ユーザーをアプリストアに移動させてアプリのダウンロードを促したり、インストール済みアプリの特定の場所にユーザーを移動させたりできます。
現在、認定バイヤーではデフォルトでディープリンクがサポートされていますが、iOS と Android の一部のアプリはサポート対象外となります。
ディープリンク URI が正しく処理されるようにアプリを設定する必要があります。アプリが次のいずれかに該当する場合は、ディープリンクのサポート対象外となります。
- デバイスの機能へのアクセスを許可するデバイスレベルのインテントが使用されている(
tel://、file:// など
) - インテントに一般的なエラーがある(
htttttp://
など) - 公共のインターネットへの管理されていないアクセスを提供している(Chrome など)
詳細やディープリンク設定の問題解決方法については、アカウント チームにお問い合わせください。
モバイル クリエイティブからアプリにリンクする
リンクを作成する前に、アプリがディープリンクに対応していることと、そのアプリにユーザーを移動させるための正しい URI がわかっていることを確認します。
- Firebase を使用してアプリ コンテンツへのディープリンクを追加します。単にアプリを起動するだけでなく、URI の絶対パスを使用してアプリの特定の場所にディープリンクすることも可能です。
- モバイル クリエイティブのリンク先ページを、入札レスポンスの
click_through_url
フィールドで URI として宣言します。
クリエイティブの不承認の問題が発生しないよう、ユーザーのデバイスに広告主のアプリがインストールされていない場合に使用する URI や URL も宣言しておく必要があります。例
広告主が YouTube で、ユーザーを YouTube アプリに移動させる場合は、URI を次のように宣言します。
アプリ: youtube://
アプリのダウンロード: market://details?id=com.google.android.youtube
(Android)またはitms://youtube/id544007664
(iOS)URL: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.youtube
(Android)またはhttps://itunes.apple.com/us/app/youtube/id544007664?mt=8
(iOS)
ユーザーを Play ストアまたは iTunes App Store のアプリ ダウンロード ページに移動させる場合は、URI の絶対パスを宣言する必要があります。URI のルート(market://
や itms://
など)のみを宣言すると、その入札はオークションから除外されます。
ディープリンクに関するおすすめの方法
iOS9 以上のデバイスの場合
ビッダーはアプリ広告主にユニバーサル リンクを実装するようすすめる必要があります。ユニバーサル リンクを有効にすると、ビッダーは、アプリがインストールされていればそのアプリにディープリンクし、そうでなければモバイルのウェブページに戻る単一の URL を返すことができます。
例
https://goo.gl/maps/16rkM3Dz8c12
Android M 以上のデバイスの場合
ビッダーはアプリ広告主にウェブサイトの関連付けを宣言するようすすめる必要があります。
この宣言により、ユニバーサル リンクと同様の機能を使用できるようになります。アプリでこれを有効にすると、ビッダーは、アプリにディープリンクし、モバイルのウェブページに自動的に戻るリンク先を設定できます。
Android デベロッパー向けドキュメントの Android アプリリンクを検証するをご覧ください。
古いオペレーティング システムのデバイスの場合、またはユニバーサル リンクを有効にしていない場合
ビッダーは、クリエイティブで JavaScript を使用し、ブラウザを開いてアプリへのディープリンクを試行するよう設定できます。JavaScript ではタイムアウトを作成して、クリック時にアプリからの応答がない場合はモバイルのウェブページにユーザーを移動させることができます。
例:
<script type="text/javascript">
window.onload = function() {
// アプリへのディープリンクをここに指定します
document.getElementById("l").src = "my_app://";
setTimeout(function() {
// App Store へのリンクをここに指定します -- ディープリンクが失敗した場合にのみ呼び出します
window.location = "https://itunes.apple.com/us/app/my.app/id123456789?ls=1&mt=8";
}, 500);
};
</script>
他のどの方法も使用できない場合、ビッダーはアプリに直接ディープリンクできる
アプリがインストールされている場合は、ディープリンク経由でユーザーをアプリに移動させます。そして、アプリがインストールされていない場合に限り、クリック時にそのページに留まります。したがって、ビッダーはアナリティクス SDK から送信されたデータに基づき、ユーザーがアプリをインストール済みであることがわかっている場合にのみ、ディープリンクを作成する必要があります。
デバイスの OS バージョンを入札リクエストで確認するには、こちらの対応表を使用します。
// デバイスのプラットフォーム(例: Android、iPhone)。
optional string platform = 2;
// デバイスのブランド(例: Nokia、Samsung)。
optional string brand = 3 [default = ""];
// デバイスの機種(例: N70、Galaxy)。
optional string model = 4 [default = ""];
// プラットフォームの OS バージョンが含まれます(例: Android 2 の場合は
// major=2 と minor=0、iPhone 3.3.1 の場合は major=3 と minor=3)。
message OsVersion {
optional int32 major = 1;
optional int32 minor = 2;
optional int32 micro = 3;
}
// OS バージョン(例: Android 2.1 の場合は 2、iOS 3.3.1 の場合は 3.3)。
optional OsVersion os_version = 5;
よくある質問
ディープリンクはどのアプリでも機能しますか?
ディープリンク URI が正しく処理されるようにアプリを設定する必要があります。アプリでディープリンクを許可するように設定したら、上記の宣言の手順に従って、URI を使用できます。
詳しくは、アプリへのディープリンクを追加する方法をご覧ください。
アプリが Android 版でも iOS 版でも URI は同じですか?
通常、アプリの呼び出しやディープリンクに使用する URI の形式はモバイル オペレーティング システムごとに異なります。
広告を Android デバイスに配信する場合は、必ず Android 用の形式を使用してください(例: Android: //launch?location=123456
、iOS: //location/123456
)。
購入者は入札リクエストを見れば、ユーザーがアプリをインストール済みかどうかがわかりますか?
インストール済みのアプリに関する情報は、入札リクエストには含まれていません。アプリストア内のアプリへのリンクが自動的に機能するはずです。
ただし、アプリの特定の場所にディープリンクしている場合は、(1)ユーザーがアプリをインストール済みであることがわかっている場合、または(2)バックアップ ロジックを実装している場合に限り、購入者の責任で入札してください。