視認性データを使って入札を最適化する

アクティブ ビューの視認性が入札を最適化するうえで役立つ仕組みを確認する

認定バイヤーのアクティブ ビュー視認性データを使用すると、インプレッションがユーザーの視野に入る可能性を把握できます。

パブリッシャーの広告枠の潜在的価値を可視化および数値化する視認性データは、認定バイヤーで入札を最適化するうえで役立ちます。なお、第三者 SDK でレンダリングされた広告のインプレッションはアクティブ ビューで測定されないため、すべて「視認不能」として表示されます。

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視認性の仕組みについて

例 1: ウェブページの最下部のプレースメントを考えてみましょう。スクロールしなければページの最下部が表示されない場合、ユーザーは広告を見ないまま別のページに移動してしまう可能性があります。

例 2: 同じプレースメントで、ユーザーが大きな画面を使用している場合を考えてみましょう。見える領域にページ全体が収まる可能性があり、その場合は広告も見えることになります。

これらのケースは両方ともインプレッションとしてカウントされますが、実際にユーザーが広告を目にすることができたかどうかは、視認性のデータでのみ把握できます。


インプレッションは、ユーザーのブラウザに表示され、ユーザーに見られる機会を得た時点で視認可能なインプレッションとみなされます。Interactive Advertising Bureau(IAB)は、視認可能なインプレッションの条件を次のように定義しています。

  • ディスプレイ広告枠の場合: クリエイティブの 50% 以上が画面で連続 1 秒間以上視認可能
  • インストリーム広告枠の場合: クリエイティブの 50% 以上が画面で連続 2 秒間以上視認可能

入札リクエストから視認性データを取得

インプレッションの視認性データを利用できる場合は、認定バイヤーから RTB 購入者に視認可能率が入札リクエストのフィールドとして渡されます。

RTB 購入者に渡される BidRequestoptional int32 viewability フィールドには、0100 の割合(%)または -1 の値が含まれます。

-1 の値は、視認性データの履歴が入手できないことを表しています。これは、広告枠が現在アクティブ ビューの適用範囲外であることや、パブリッシャーの実装に測定の問題が生じていることなどによります。

詳しくは、プロト定義をご覧ください。

視認性とスクロールせずに見える範囲のターゲット設定の比較

可能な場合は、視認性データを使ったターゲティングをおすすめします(スクロールせずに見える範囲(ATF)やスクロールしなければ見えない位置(BTF)のデータを使ったターゲティングよりもおすすめです)。ATF インプレッションは、視認性の IAB 標準に準拠していない場合があります。

複数の研究により、ユーザー エンゲージメントやクライアントのパフォーマンスをより正確に予測するには、ATF や BTF のデータよりも視認性データを使った方が効果的であることが明らかになっています。購入者様が入札ロジックを ATF かつ一定の視認性率以上の広告枠での入札単価だけに更新すると、入札単価に対するインプレッション数が減る可能性があります。

ATF をプレターゲティングすると、スクロールせずに見える範囲の広告枠からしか入札リクエストが届きません。プレターゲティング設定を変更してスクロールせずに見える範囲のターゲット設定を削除することをおすすめします。それにより、ATF と BTF の両方の広告枠の入札リクエストを受信できるようになり、アクティブ ビュー情報を使って広告枠の価値を評価できるようになります。

よくある質問

アクティブ ビューと視認可能なインプレッションの違いは何ですか?

アクティブ ビューとは、視認可能なインプレッションのトラッキングを可能にし、ディスプレイ広告と動画広告の測定も可能にする Google の特許技術の名前です。「視認性」とは、測定可能なインプレッションに対して視認可能なインプレッションの割合を表す広義語です。

視認可能なインプレッションは、IAB 標準指標に基づいて定義されます。

  • ディスプレイ広告枠の場合: クリエイティブの 50% 以上が画面で連続 1 秒間以上視認可能
  • インストリーム広告枠の場合: クリエイティブの 50% 以上が画面で連続 2 秒間以上視認可能
どの広告枠で視認性情報を利用できますか?

現在のところ、視認性データは PC、モバイルウェブ、モバイルアプリのディスプレイ広告枠と動画広告枠でご利用いただけます。

視認性データを利用できるのは第三者の認定バイヤー広告枠だけですか?AdSense でも利用できますか?

視認性データは、AdSense と認定バイヤー広告枠の両方の測定可能なインプレッションでご利用いただけます。

視認性データがウェブのディスプレイ広告に利用できないことがありますか?

はい。一部のサイトやタグ設定(クロスドメインの iframe など)では、視認性データの測定がむずかしくなりますが、サイト運営者様との協力が進むにつれ広告枠の測定も向上すると思われます。

すべてのインプレッションの視認性を Google が測定できないのはなぜですか?

視認性データを測定できない最も一般的な原因は、広告タグがクロスドメインの iframe 内に配置されていることにあります。従来のタグ、カスタムの JS や XML 広告の使用はアクティブ ビューではサポートされていません。

パブリッシャーは広告枠の視認性を測定することを無効にできますか?

いいえ。広告枠の視認性の測定をサイト運営者が無効にできません。視認性の測定は、すべてのパブリッシャーを対象にデフォルトで有効になっています。パブリッシャーには認定バイヤーにより、広告がどの程度測定可能で、どの程度の測定可能広告枠が視認可能かを確認できるレポートが提供されます。

視認性データはどのように決まりますか?

視認性データは、1 つの広告ブロックで測定可能なインプレッションのうち視認可能だったインプレッションの割合です。この割合は過去 7 日間のデータに基づくもので、毎日更新されます。

視認性は、サイト運営者の広告枠で類似の広告スロットのセットである広告ブロックと関連付けられています。

入札リクエストの視認性は、リクエスト対象の広告スロットに関連付けられたものですか?

いいえ。視認性は、パブリッシャー広告枠で類似の広告スロットのセットである広告ブロックと関連付けられています。

購入者は視認性に基づいてプレターゲティングできますか?

いいえ。購入者が視認性に基づいてプレターゲティングすることはできません。購入者様は、入札リクエストで渡された視認性情報を、入札単価設定を最適化するためのシグナルとしてのみ使用できます。

スクロールせずに見える範囲の広告枠の情報は引き続き入札リクエストで提供されますか?

ATF や BTF ターゲット設定の代わりに視認性シグナルを使用することをおすすめしていますが、利用可能な場合は、引き続き入札リクエストで ATF や BTF 情報は提供されます。

ポスト インプレッションのアクティブ ビュー情報はレポートで提供されますか?

ポスト インプレッションのアクティブビューの情報は、レポートでは現在提供されていませんが、将来的には提供される予定です。

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