プレターゲティングを使用すると、希望する入札リクエストのみが取得されるようになります。入札リクエストのフィルタ機能として、プレターゲティング グループを設定できます。
プレターゲティングは、認定バイヤーの [入札者(ビッダー)の設定] または REST API の PretargetingConfig リソースを使用して設定します。プレターゲティング グループは最大 10 個まで作成できます。
ターゲティング条件を選択する
デフォルトではすべての広告枠がターゲットになります。これはターゲティング選択ツールのすべてのカテゴリに当てはまりますが、1 つのカテゴリの中で特定の条件をターゲットとして明示的に追加すると、この動作は変更されます。たとえば、[広告枠のサイズ] カテゴリの [300×250] という条件で追加をクリックすると、300×250 のサイズのみがターゲットになり、明示的に追加していないサイズはすべてターゲットから除外されます。
同一カテゴリ内で複数の条件を選択した場合、それらは OR
の関係で結ばれます。たとえば、[地域] カテゴリの [米国] と [カナダ] の各条件で追加をクリックすると、米国またはカナダで発生したインプレッションに対して広告が呼び出されます。
カテゴリが異なる複数の条件を選択した場合、それらは AND
の関係で結ばれます。たとえば、[クリエイティブのサイズ] カテゴリの [300x250] という条件で追加をクリックし、さらに [地域] カテゴリの [米国] と [カナダ] の各条件で追加をクリックした場合、「300x250 の広告枠」かつ「米国またはカナダ」という条件に一致するインプレッションに対して広告が呼び出されます。
優先取引とプライベート オークション
プレターゲティングは、すべてのプライベート オークションと優先取引で有効にできます。プレターゲティングを有効にした場合、プライベート オークションと優先取引の入札リクエストは定義したプレターゲティング設定を満たさなくてもフィルタされず、購入者に送信されます。
[入札者(ビッダー)の設定]、[プレターゲティング] に移動して、ページの上部で有効にします。
プレターゲティングは、想定どおりに配信するための条件を特定の販売者と交渉するプログラマティック保証型取引には適用されません。
請求 ID と入札レスポンス
この機能が有効になっている場合、購入者はプライベート オークションと優先取引の入札リクエストで追加の請求 ID(billing_id)を受け取ります。プライベート オークションおよび優先取引として入札するには、入札レスポンスに取引 ID を含める必要があります。公開オークションとして入札する場合、ビッダーは入札で請求 ID のみを返して、取引 ID を渡さないようにできます。ただしこれは、only_deal_bids_accepted が TRUE 以外の場合に限ります。TRUE の場合は、入札レスポンスに取引 ID も含める必要があります。
これらの属性について詳しくは、認定バイヤーのリアルタイム ビッダー プロトコルに関するデベロッパー向けドキュメントをご覧ください。
新しいプレターゲティング グループを追加する
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認定バイヤーにログインします。
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[入札者(ビッダー)の設定]、[プレターゲティング] に移動します。
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[新しいプレターゲティング グループ] をクリックします。
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グループの名前を入力します。
- デフォルトでは、新しいグループは [アクティブ] に設定されます。ただし、プレターゲティングをまだ適用しない場合は、グループを [一時停止] に設定できます。
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[バナー]、[オーディオと動画]、[ネイティブ] からフォーマットを選択します。
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1 日の予算の上限を設定します。1 日の予算の上限は必須で、これにより 1 日の費用が制限されます。
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(省略可)各プレターゲティング グループの最大 QPS を設定します。
最大 QPS(1 秒あたりのクエリ数)プレターゲティング設定で使用できる 1 秒あたりのクエリ数(QPS)の上限です。プレターゲティング設定の QPS を制限しない場合は空白のままにします(デフォルトでは空白になります)。よくある質問アカウントに設定されている最大 QPS より大きい QPS を入力した場合はどうなりますか?
プレターゲティングで設定された QPS の上限に関係なく、アカウントに設定されている最大 QPS が常に優先されます。特定のプレターゲティング グループ用に QPS を確保することはできますか?
はい。特定のプレターゲティング グループ用に QPS を確保できます。たとえば、ビッダーのアカウント設定で 50,000 QPS の設定が可能で、プレターゲティング グループ A、B、C があり、そのうちグループ C が動画プレターゲティング グループであるとします。グループ A とグループ B の合計 QPS の上限を 40,000 に設定すると、アカウントの最大 QPS が 50,000 であることから、プレターゲティング グループ C では動画用に 10,000 を常に確保できることになります。クエリが上限の異なる 2 つの設定と一致した場合はどうなりますか?
たとえば、獲得できる可能性のあるインプレッションがプレターゲティング グループ A とプレターゲティング グループ B の両方と一致した場合、グループ A の上限が 40,000、グループ B の上限が 20,000 であれば、より高い上限(この例では 40,000)が使用されます。ビッダーは、こうした場合に一致するプレターゲティング グループの両方のbilling_id
インスタンスを受け取ることも想定しておく必要があります。 -
[環境] で、すべて追加するか、すべて除外するか、特定のアプリまたはサイトをターゲティングするかを選択します。詳しくは、一般的なターゲティングの事例をご覧ください。
環境条件の設定について複数のアプリやサイトを選択した場合、それらは OR の関係で結ばれます。たとえば、サイトとアプリの両方のリストをターゲティングすると、両方のリストが包含されます。
[環境] で設定した内容は、同じプレターゲティング設定内の他の設定と AND の関係で結ばれます。つまり、入札リクエストは [環境] の条件と [設定] の条件の両方を満たした場合にのみ、ビッダーに送信されます。
たとえば、[環境] でアプリのリストを選択し、[設定] [地域] でフランスを追加した場合、フランスのユーザーを対象とする、指定したアプリからの入札リクエストのみが送信されます。
入札リクエストを受け付ける URL とモバイルアプリを選択します。アプリストアなどの URL をアプリ広告枠のターゲティングで使用しないでください。モバイルアプリ ディメンションのアプリ ID のみを使用してください。
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[設定] で、カテゴリを選択して目的の条件まで移動し、[追加] または [除外] をクリックしてターゲティングを定義します。詳しくは、一般的なターゲティングの事例をご覧ください。
購入者がすべての「デリケートなカテゴリ」を除外している場合、このプレターゲティングへのトラフィックはすべて除外されます。ユーザー識別子の条件の指定について注: アプリ、CTV、コンソール トラフィックからの入札リクエストは、ホスト型マッチのエントリがあるトラフィックのみを購入者がターゲットに設定している場合([プレターゲティング設定]、[ユーザー識別子]、[ホスト型マッチテーブルのエントリあり])、ホスト型マッチのエントリがなければ除外されます。購入者が同一デバイス ターゲティングを有効にしていれば、アプリのトラフィックにはホスト型マッチのエントリが出てきます。CTV とコンソール トラフィックの場合、ホスト型マッチのエントリは存在しません。したがって、[ホスト型マッチテーブルのエントリあり] を指定した場合、通常は、他のユーザー識別子によるターゲティングを選択していない限り、ウェブのみの広告枠に制限されます。詳しくは、同一デバイス ターゲティングをご覧ください。ウェブのトラフィック アプリ、CTV、コンソール ホスト型マッチテーブルのエントリあり ホスト型マッチのエントリがない入札リクエストは除外されます Google ユーザー ID あり Google ユーザー ID がない入札リクエストは除外されます デバイス広告 ID あり デバイス広告 ID がない入札リクエストは除外されます - 選択が終わったら [保存] をクリックします。追加した設定がリストに表示されます。
プレターゲティング設定を編集する
- 認定バイヤー アカウントで、[入札者(ビッダー)の設定]、[プレターゲティング] をクリックします。
- 編集する設定を選択します。
- 変更を加えて、[保存] をクリックします。
プレターゲティング設定を削除する
- 認定バイヤー アカウントで、[入札者(ビッダー)の設定]、[プレターゲティング] をクリックします。
- 編集する設定を選択します。
- 右下の [削除] をクリックします。
言語に関する制限事項
ブランド保護カテゴリとコンテンツの分類は、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、日本語、中国語(簡体)、ポルトガル語、オランダ語、イタリア語、ロシア語、中国語(繁体)、韓国語の 12 か国語に対応しています。
例外:
- 性的内容を示唆するコンテンツと、訃報や惨事に関するコンテンツは、韓国語と中国語(繁体字)では利用できません。
- 暴力的なコンテンツは、中国語(繁体字)では利用できません。
一般的なターゲティングの事例
プレターゲティング設定を作成する際は、以下で図示されている例を参考にして、ターゲティング選択で適切なカテゴリと条件を指定してください。
フォーマットの例
環境とプラットフォームの例
ウェブとアプリのターゲティングでは、選択した項目同士が OR
の関係で結ばれ、他のすべてのプレターゲティング設定とは AND
の関係で結ばれます。
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[環境] で、[アプリ]、[特定のアプリとカテゴリをターゲットに設定する]、[アプリ] に移動します。
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ターゲティングの方法を選択し、アプリのリストを含んだ CSV ファイルをアップロードします。参照用のサンプル ファイルをダウンロードします。
google_user_id、hosted_match_data、デバイス ID
などのサードパーティ ユーザー ID と共には使用できません。また、EEA では利用できません。その他の例
ads.txt
または app-ads.txt
ファイルで確認できます。パブリッシャー ID のディメンションは、ウェブとアプリのディメンションとは AND
の関係で結ばれます。たとえば、特定のサイトやアプリをターゲティングしながら、特定のパブリッシャーを除外できます。これまで特定のパブリッシャーの広告枠をターゲットに設定または除外する際に複数のサイトやアプリを指定していた場合は、代わりにパブリッシャー ID を使用して、より簡単に管理できるようになりました。
pub-0000000000000000
と pub-9999999999999999
がこのドメインのパブリッシャー ID として指定されているとします。この場合、pub-9999999999999999
を除外すると、pub-0000000000000000
で販売される「www.domain.xyz」の広告枠のみを受信することになります。-
[入札者(ビッダー)の設定]、[パブリッシャー ID] に移動します。
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ターゲティングの方法を選択します([追加] または [除外])。
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パブリッシャー ID のリストを含んだ CSV ファイルをアップロードします。パブリッシャー ID は
pub-XXXXXXXXXXXXXXXX
の形式で指定してください。参照用のサンプル ファイルをダウンロードします。