スキップ可能動画広告を実装する

VAST を使用して動画広告エクスペリエンスを改善する方法を確認する

スキップ可能動画広告(VAST)とは、再生から 5 秒経過後にユーザーがスキップできる動画広告です。この広告は、管理画面からでもリアルタイム ビッダーからでも購入できます。

スキップ可能動画広告の詳細

  • スキップ可能広告を使用すると、再生時間が 15 秒を超える広告を、より多くの広告枠に配信できます。
  • スキップ可能広告の再生時間はサイト運営者が指定します。
  • スキップできるようになるまでの時間は設定できません。調査の結果、5 秒が最適であることがわかっています。
  • 広告が途中で切れることはありません。30 秒の広告は、ユーザーがスキップしなければ最後まで再生されます。
  • スキップ率は、エンゲージメントを客観的に表す測定値です。最適化のための指標として利用できます。
  • ユーザーがスキップしてもしなくても CPM(インプレッション単価)は同じです。
  • パソコン向けのスキップ可能広告の場合、追加の認定は不要です。

VAST クリエイティブを使ってスキップ機能を実装する

認定バイヤーでは、VAST 2.0 または VAST 3.0 を使用したスキップ可能広告がサポートされています。VAST 2.0 の場合は、スキップ可能広告のトラッキングを行うカスタムのインライン要素を XML に設定する必要があります。VAST 3.0 の場合は、スキップ可能広告のトラッキング機能が組み込まれています。広告をスキップ可能広告として正しく実装すると、広告配信時にパブリッシャーのプレーヤーでレスポンスが読み込まれ、スキップ可能ボタンが表示されます。

インストリーム動画広告をスキップ可能広告として表示するには:

VAST 2.0: クリエイティブの Ad/Inline/Extensions/Extension/CustomTracking の下に、event="skip" 属性を指定した Tracking ノードを少なくとも 1 つ追加します。このノードのコンテンツは CDATA でラップした URI にする必要があります。ユーザーがスキップボタンをクリックしたときに、動画プレイヤーによってこの URI が ping されます。

例を表示
<CustomTracking> 
 <Tracking event="skip">
  <![ CDATA[http://googleads.g.doubleclick.net/pagead/conversion/?ai=BYjRF3nOCTrGYG8_a-
  gbhkeDyAaKnaCios789IQ1234aBCdEfg87OPAWiod98L0adVlkjpiu9PKJ9O00qKsS998983J;FAPOIAPIUH99PI
  JH9hkli899hif989KUH73lkpO ]]>
 </Tracking>
</CustomTracking> 

VAST 3.0: クリエイティブに skip イベントを追加するだけです。カスタムのトラッキング拡張機能は不要です。また、リニア要素の skipoffset 属性は 00:00:05 に設定してください。

オプションのカスタム トラッキング イベント: engagedView

認定バイヤーでは、Ad/Inline/Extensions/Extension/CustomTracking の下に、event="engagedView" 属性を指定した Tracking ノードを追加することができます。このノードのコンテンツは、CDATA でラップされた URI にする必要があります。この URI は、ユーザーが再生後 30 秒間または再生終了に到達した際に動画プレイヤーによって ping されます。

認定バイヤーでは VPAID 広告のコンテンツや機能を解析できないため、VPAID を使って実装された広告のスキップ機能を検知することはできません。

リアルタイム ビッダーを使う場合の追加要件

RTB プロトコルの Video メッセージには、次の 2 つのフィールドが含まれます。

  • video_ad_skippable

    列挙型のフィールドです。インストリームのインプレッションで、スキップ可能広告またはスキップ不可広告が許可されているかどうかを示します。現在、認定バイヤーのインストリーム広告枠の大部分で両方が許可されており、値は ALLOW_SKIPPABLE になります。
    詳しくは、デベロッパー向けドキュメントをご覧ください。

  • skippable_max_ad_duration

    このフィールドでは、スキップ可能動画広告の最大再生時間を指定します。一般的に、スキップ可能広告は長めの再生時間でも許可されるため、通常、この値は max_ad_duration よりも大きくなります。

Ad Exchange のシステムでは、定期的に VAST タグを読み込んでスキップ可能かどうかをチェックしています。チェックが行われるまでの間は、buyer_creative_id が唯一無二と識別した広告がスキップ可能かどうかは、直近のチェックでの判定に準じます。スキップ可能広告とスキップ不可広告を同じ buyer_creative_id でローテーションさせることをポリシーで禁止しているのは、そのためです。

スキップ可能広告とスキップ不可広告を同じ buyer_creative_id でローテーションさせていることが発覚した場合、その購入者には罰則が科せられ、場合によってはアカウントが強制停止されます。

管理画面を使う場合の追加要件

第三者インストリーム動画広告を作成する際に、[スキップ可能な広告として宣言] チェックボックスをオンにしてください。これにより、スキップ可能広告を許可または必須としている広告枠のみがインプレッションの配信対象となります。

また、前述のとおり、XML にスキップ機能とカスタム トラッキングを設定する必要があります。

 
スキップ可能広告と TrueView 広告の違い

認定バイヤーのスキップ可能動画広告は TrueView 広告とは違い、クライアントに同じように提供することはできません。スキップ可能広告と TrueView の違いは次のとおりです。

  • TrueView は Google 広告でのみ利用可能です。
  • TrueView は広告視聴単価(CPV)制ですが、認定バイヤーのスキップ可能動画広告はインプレッション単価(CPM)制でのみご利用いただけます。購入者はクライアントに CPV 制で料金を請求できますが、スキップ可能広告の実際のインプレッションについては CPM 制で料金が発生します。
  • TrueView 広告の再生は、ユーザーが広告をスキップしなかった場合に YouTube でのメディア ファイル再生回数としてカウントされますが、認定バイヤーのスキップ可能広告は、メディア ファイルが YouTube 上でホストされていたとしても、YouTube での再生回数としてはカウントされません。
  • TrueView のメディア ファイルは YouTube でホストする必要があります。認定バイヤーのメディア ファイルは、YouTube でホストするかどうかを選択できます。インストリーム広告のメディア ファイルを YouTube でホストする場合の詳細については、担当のテクニカル アカウント チームにお問い合わせください。
  • YouTube では、TrueView を使用して任意の再生時間のスキップ可能広告を配信できます。
 

VAST の仕様について詳しくは、IAB のページ(英語)をご覧ください。

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