このガイドでは、よくある質問の回答を紹介するとともに、認定バイヤーのポリシーを施行する枠組みも解説します。ここに記載する情報は、こちらに掲載されている実際のポリシーを変更するものではありません。認定バイヤーのポリシーには、アプリケーションのフッターに表示されるプログラム ガイドラインのリンクからもアクセスできます。
クリエイティブの自動審査
認定バイヤーは、エクスチェンジ上の広告の品質を維持するためにクリエイティブの自動審査を実施する権利を有しています。これによる認定バイヤー ガイドラインの変更はありませんが、ポリシーに準拠していないクリエイティブは問題が修正されるまで一時停止されます。よくある問題としては、機能しないリンク先 URL、Flash Cookie、そのままの形での IP アドレスの使用、クリックマクロの欠落または破損、認定第三者以外(第四者)の無効な呼び出し、未宣言または不正なランディング ページ、お客様のクリエイティブ ID の誤用、未認定事業者、クリエイティブのダウンロード サイズなどが挙げられます。
認定バイヤーは、Google 広告のポリシーに記載されている広告コンテンツとクリエイティブのポリシーに違反した広告を不承認にする権利を有し、特定の違反についてはアカウント全体を停止する権利を有しています。違反についてご不明な点がある場合は、アカウント チームまでお問い合わせください。
例:
- アニメーションの長さ
- 広告は 30 秒が経過した後、静止状態になる必要があります。
- クリエイティブ:
- 最初の読み込みのサイズは 150 KB 以下とします。動画クリエイティブの場合は、広告サーバーから最初のフレームの合計ウェイトの約 15〜20% が配信された時点でのサイズを指します。ディスプレイ クリエイティブの場合は、ウェブページでクリエイティブ アセットがすべて読み込まれるまでの、画像やバナーが表示された状態でのサイズを指します。
- ダウンロードの合計サイズは 5 MB 以下とします。これは、ウェブページ全体またはすべてのクリエイティブ アセットが読み込まれて表示された状態でのサイズを指します。
- 最大フレームレート
- クリエイティブはすべて新しいウィンドウで開く必要があります。リンク先 URL のターゲット ウィンドウを「
_blank
」に設定し、クリックすると新しいウィンドウが開くようにしてください。target は必ず宣言してください。 - 入稿ミス(例: ユーザーの誘導先に一致するリンク先 URL が http://www.gooooogle.com で、結果的にドメイン パーキング サイトが表示される)
- 空白の広告。入稿する広告にはクリエイティブが必要であり、空白のクリエイティブを表示することは許可されていません。
- Click-to-Call 広告。現在サポートされていません。
詳しくは、Google 広告のポリシーに記載されているコンテンツ ガイドラインと第三者広告配信に関する要件をご確認ください。
クライアントの広告がこのようなポリシー違反で不承認となった場合は、ポリシーに準拠するよう必要な修正を行ったうえで、広告を送信して再審査を受ける必要があります。
上記のポリシーに加え、認定バイヤーでは一般向けステータスに関する次のポリシーも適用されます。
Google は、広告が適切なユーザーに表示されるように、すべての広告を内容で分類して広告ステータスを割り当てています。現在、「成人向け」ステータスに分類される商品やサービスの広告は、認定バイヤーでは配信できません。
Google はこのステータスに関する審査に継続的に取り組んでおり、認定バイヤーの該当ポリシーを変更する権利を有しています。
データと第三者による広告配信のトピックは次のとおりです。
- リダイレクトまたはサーバー間のコールアウト
- 広告サーバー、リッチメディア サーバー、トラッキング技術、認証技術など、あらゆる技術へのリダイレクトまたはコールアウト
次の場合は対象外となります。
- 該当の技術が、認定バイヤーの特定の購入者が自身で使用するために発行したもので、第三者には使用が許可されていない場合
- 該当の技術が認定技術事業者のものである場合
第五者の呼び出しは許可されません。広告から第三者の広告サーバーが呼び出され、そこから別の第三者広告サーバーが呼び出されて(第四者の呼び出し)、さらに別の第三者広告サーバーが呼び出される(第五者の呼び出し)場合、認定バイヤーでの配信は許可されません。
第三者と第四者の呼び出しに関するポリシー
すべてのポリシー要件については、第三者広告配信に関する要件の「第三者による広告配信」をご確認ください。
データの収集
リーチ、フリークエンシー、コンバージョン数の集計レポートを作成する場合は、この目的についての認定を受けた第三者事業者を利用する場合に限り、Cookie、ウェブビーコン、その他のトラッキング機能を使って匿名のトラフィック データを収集することができます。パブリッシャーが許可している場合を除き、リターゲティングやインタレスト カテゴリの分類、パーソナライズのほか、Google ディスプレイ ネットワークの広告から他のパートナー サイトへのシンジケーションを行う目的で、Cookie などの機能を使ってインプレッション単位のデータを収集することは禁止されています(この制限事項はクリックやコンバージョンに関するデータには適用されません)。
Cookie やウェブビーコンなどのトラッキング機能は、いかなる目的でも個人情報と関連付けることはできません。また、ユーザーがあらかじめ承知して明確に許可している場合を除き、行動ターゲティングにおいてユーザーの正確な位置情報と関連付けることもできません。ただしこのドキュメントで言う個人情報やユーザーの詳細な位置情報には、IP アドレスは含まれないものとします。
Google が所有および運営するドメイン(DoubleClick ドメインを含みますが、これに限定されません)上で Cookie を設定したり Cookie の設定を変更、削除したりすることはできません。また、第三者によるこうした行為を援助または容認することもできません。
データ収集のために Cookie やウェブビーコンなどのトラッキング メカニズムを使用する場合は、これらを使用しないようユーザー側で設定できるオプションをプライバシー ポリシーと併せて目立つように表示する必要があります。
データ収集を行っている認定技術事業者のリストを表示するには、「リサーチ」ベンダータイプを検索します。
例
広告主に代わって購入者が配信する広告に、以降のキャンペーンで利用するユーザーデータを収集するためのトラッキング URL が含まれているとします。この広告では、たとえば以下のピクセルを使って、事業者「collectuserdata.net」を宣言する必要があります。
http://collectuserdata.net?name=barry&time=1200&bannerseen=12345
宣言可能な事業者のリストにない事業者は、承認されている技術事業者のリストで許可されているか、いかなる状況でも許可されないかのいずれかです。
Flash Cookie などのローカル共有オブジェクト(LSO)技術は、認定バイヤーでは許可されません。
Flash Cookie とローカル ストレージ
Flash Cookie とは、ブラウザ ヘルパー オブジェクト、HTML5 LocalStorage などのローカル共有オブジェクト(LSO)技術のことで、行動ターゲティング広告、広告掲載、レポート作成、複数サイトへの広告掲載などを目的に使用します。
例
.lso ファイルを設定する Flash バナーが配信されます。このバナーはユーザーがアクセスしたページやバナーに表示された商品に関するデータを書き込み、ユーザーのウェブ Cookie データのバックアップを作成します。LSO オブジェクトはユーザーが簡単にはブロックできないため、広告のインプレッションから広告配信データを収集することは Google のポリシーに反します。
詳しくは、第三者広告配信に関する要件をご覧ください。
マルウェアの使用は、認定バイヤーを含むすべての Google サービスで許可されません。Google では、認定バイヤーに直接アップロードされたすべてのクリエイティブを審査しています。第三者のリダイレクトについては専用のシステムを通じて追跡し、マルウェアやウイルスの有無をチェックしています。
マルウェアのポリシー違反は、認定バイヤーを含むすべての Google サービスで認められません。Google サービスにアップロードされたクリエイティブや第三者のリダイレクトは Google により審査されます。マルウェアの防止対策について、詳細をご確認ください。
認定バイヤーと第三者の関係により、認定バイヤーの購入者がそれぞれのシステム内かシステムからの呼び出しを通じて、ポリシー違反を犯す可能性や、マルウェアやウイルスを認定バイヤーに導入してしまう可能性もありますが、意図的にポリシー違反をする購入者や、マルウェアやウイルスを積極的に認定バイヤーにアップロードする購入者は、直ちにアカウントが永久停止されます。外部呼び出しを使用する購入者については、Google でそのような行動を検出し、関連するクリエイティブや呼び出しを停止します。違反が判明した場合に購入者に適用される Google のポリシーについては、施行セクションをご覧ください。
第三者から広告を配信する購入者は、タグで Google のクリックマクロを使用する必要があります。このマクロにより、Google にクリックが報告され、パブリッシャーと情報を共有できます。クリックマクロは、無効なクリックやインプレッションを検出して広告枠を保護する目的でも使用されます。どの認定事業者やタグも、Google のクリックマクロをサポートできるよう、テストを受ける必要があります。
詳しくは、各種マクロとその使用方法についてご覧ください。
パートナーがプライバシーに関する米国の州法を遵守できるようにする
Google は、あらゆる活動においてユーザー ファーストの手法を取り入れてきた長い歴史を有します。Google がユーザーとの関わりの中で、個人情報を販売することは決してありません。Google は、マイ アド センターやアカウント情報、その他の機能を通じて、ユーザーに対する広告エクスペリエンスの透明性を高め、ユーザーが広告エクスペリエンスを自分でコントロールしてアカウントを管理できるようにしています。パーソナライズド広告に関するポリシーに記載のとおり、Google が広告をパーソナライズするために健康状態や人種、宗教、性的指向といった機密情報を使うことは決してありません。また、健全で持続可能な広告エコシステムを後押しするため、Google は Coalition for Better Ads、Google ニュース イニシアティブ、ads.txt といった取り組みにも投資しています。
Google は、消費者を保護するプライバシー法を喜んで受け入れています。2018 年 5 月には、広告主様とパブリッシャー様が欧州経済領域と英国の一般データ保護規則(GDPR)を遵守できるように支援する、複数の更新を行いました。
2019 年には、制限付きデータ処理(RDP)の提供を開始し、広告主様、パブリッシャー様、パートナー様がカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)へのコンプライアンスを管理できるようにいたしました。そして 2023 年 1 月には、制限付きデータ処理の運用を拡大し、お客様とパートナー様が米国の新しいプライバシー関連州法へのコンプライアンスを管理できるようにいたしました。
制限付きデータ処理
認定バイヤーと Open Bidding のサービスでは、すべてのクエリに制限付きデータ処理を行っています。この処理を行うために、購入者や入札者側で変更を行っていただく必要はありません。
お客様が Google のオンライン契約および更新版のプラットフォーム契約に同意されている場合、制限付きデータ処理に関する規約は従来のプラットフォーム契約のデータ管理者間条項に組み込まれ、2020 年 1 月 1 日に発効します。この制限付きデータ処理に関する規約を契約に追加するにあたり、お客様側でなんらかの対応が必要になることはありません。