AppSheet アプリのデータ所在の管理方法について説明します。
- AppSheet のデータ所在地とは
- EU リージョンに保存されるデータ
- EU リージョンでサポートされているデータソース
- ご利用の前に: トレードオフを考慮する
- Enterprise Plus アカウントで EU リージョンを有効にする
- アプリで使用するリージョンを選択する
- リージョン間でアプリをコピーする
- EU リージョンの IP アドレスとファイアウォール情報を管理する
AppSheet のデータ所在地とは
AppSheet アプリのデータには、データが保存されている国の法が適用され、データ プライバシーとセキュリティ保護はリージョンごとに異なります。データ所在地の要件を満たせるよう、AppSheet には、データが保存、処理される地域、すなわち「リージョン」を管理する機能が備わっています。
現時点では、以下のリージョンに AppSheet のアプリのデータを保存できます。
リージョン |
説明 |
AppSheet URL |
欧州連合(EU) |
データは、EU リージョンでのみ保存、処理されます。これにより、お客様は、一般データ保護規則(GDPR)のデータ保護要件を遵守しやすくなります。 関連項目: |
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グローバル(全リージョン) |
データの保存が制限されません。これがデフォルトです。 |
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EU リージョンに保存されるデータ
EU リージョンに保存されるデータの例として、以下が挙げられます。
- アプリの定義
- データソースの構成とアクセス トークン
- AppSheet データベースの顧客データ
- 監査ログ
- バックアップ(下で説明)
バックアップ
AppSheet では、障害復旧と事業継続性の確保のために、プライマリ データのバックアップを保持しています。まれではありますが、AppSheet がバックアップを利用してデータを復元することがあり、これにより高い信頼性を維持しています。
なお、こうしたバックアップは、お客様のリクエストに基づくデータ復元を目的としたものではありません。バックアップは、規定のスケジュールで期限切れになり、上書きされます。
EU リージョンでサポートされているデータソース
以下を除くすべてのデータソースが EU リージョンでサポートされています。
- Box
- Dropbox
- Microsoft Excel
- Salesforce
ご利用の前に: トレードオフを考慮する
リージョンを指定することで、ネットワークおよびデータアクセスのパフォーマンスが改善されたり、調整が行われたりすることはありません。リージョンを選択する際は、以下の点にご注意ください。
-
次のような場合は、データが保管されているリージョン外のユーザーの待ち時間が長くなる可能性があります。
- リージョンをまたいで、共有のオブジェクトをリアルタイムで編集する場合
- ドキュメントなどのファイルを、所有ユーザーのリージョン外のユーザーと共有する場合
- 国外を移動中の場合
- ごくまれなケースではありますが、選択されているデータ リージョンにおいて不可抗力の事態(自然災害など)が発生した場合には、そのリージョン外からデータにアクセスできなくなる可能性があります。
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同じデータソースを共有するアプリが複数のリージョンに存在する場合、複数ユーザーによる同時使用で説明のとおり、ユーザーが同時実行の問題に見舞われる可能性が高まります。AppSheet では現在、可能な限りリージョン間でのデータソースの共有を避けることをおすすめしています。
Enterprise Plus アカウントで EU リージョンを有効にする
Enterprise Plus アカウントで EU のデータ所在地を有効にする場合は、AppSheet セールスチームの担当者にご連絡ください。
アプリで使用するリージョンを選択する
お客様の Enterprise Plus アカウントで EU リージョンとグローバル リージョンの両方がサポートされており、かつお客様の会社が 1 つのリージョンを強制適用していない場合は、以下のとおり、ご自身が AppSheet へのアクセスに使用している URL を基にリージョンを選択できます。
eu.appsheet.com
: EU リージョンでアプリを確認、作成します。appsheet.com
: グローバル リージョンでアプリを確認、作成します。
My Apps ページで表示、アクセスできるのは選択したリージョンで作成したアプリのみです。
リージョン間でアプリをコピーする
リージョン間でアプリをコピーするには、以下の手順を実施します。
- AppSheet にログインします。
- コピーしたいアプリについて以下のステップのいずれかを実施します。
- [My Apps] ページでアプリを見つけ、その他アイコン > [Copy] を選択します。
- エディタでアプリを開いて、[Manage] > [Collaborate & Publish] > [Copy App] を選択します。
アプリエディタを強化しました。
デフォルトでは新しいエディタが有効になっていますが、いつでも以前のエディタに戻すことができます。以前のエディタを使用する場合
エディタでアプリを開き、[Manage] > [Author] を選択して、[Copy App] をクリックします。
- [Copy your app] ダイアログで、[Copy to region] をクリックします。
- [App name] フィールドで、必要に応じてアプリの名前を編集します。
- [Region] リストで、アプリのコピー先のリージョン(
https://eu.appsheet.com
など)を選択します。 - [Copy] をクリックします。
EU リージョンの IP アドレスとファイアウォール情報を管理する
組織内のネットワーク トラフィックを管理している場合、または許可リストに AppSheet のトラフィックを追加するよう要求する必要がある場合は、IP アドレスとファイアウォール情報を管理するで説明されている EU データ所在地用の AppSheet の IP アドレスを使用します。