[Send an SMS] タスクを追加して構成する
以下のステップを実行して、[Send an SMS] タスクを追加および構成します。
- bot にタスクを追加するで説明されているように、bot に [Send an SMS] タスクを追加します。
- 以下の表で説明されているプロパティを設定して、[Send an SMS] タスクを構成します。
- 完了したら、次のいずれかを選択してアプリを保存します。
- Save - アプリを保存します。
- Save & verify data - アプリを保存し、外部依存関係に基づいてアプリが実行可能であるかどうかを確認します。
アプリを保存すると、他の bot でタスクを再利用できるようになります。
次の表で説明されている設定を使用して、[Send an SMS] タスクを構成します。
プロパティ |
説明 |
Linking |
[Linking] パネルを開き、[Linking] 設定を切り替えて、このコンポーネントの再利用を有効または無効にします。自動化コンポーネントを再利用するをご覧ください。 |
Task name |
タスクの名前。アプリ内で一意である必要があります。 |
Table name |
イベント内で定義され、このタスクで使用されるテーブル。 選択したテーブルの構造を表示または編集するには、フィールドにカーソルを置いて 注: イベントとは異なるテーブルを使用するには、Call a process のステップを追加します。 |
Via channel |
SMS メッセージの送信に使用するアカウント。 次のいずれかの値を選択します。
詳しくは、SMS アカウントを構成するをご覧ください。 |
To |
SMS 受信者のリスト(電話番号)。[Add] をクリックして電話番号を追加するか、Expression Assistant を使用して式を追加します。さらに電話番号を追加するには、この手順を繰り返します。 詳しくは、電話番号を追加するをご覧ください。 |
Use default content? |
デフォルトのメール コンテンツを使用するのか、カスタマイズされたコンテンツを提供するのかを切り替えます。有効にすると、デフォルトのコンテンツが使用されます。無効にする場合は、以下で説明されているように、表示される追加のプロパティを使用してコンテンツをカスタマイズします。 このプロパティは、デフォルトで有効になっています。 |
[Use default content?] プロパティを無効にする場合は、以下で説明されているように、表示される追加のプロパティを使用してコンテンツをカスタマイズします。
プロパティ |
説明 |
Body |
SMS メッセージの本文。 SMS の本文を定義するには、次のいずれかを行います。
注: [Body Template] プロパティ(指定した場合)は、このプロパティよりも優先されます。 デフォルトでは次のようになります: 例: |
Body Template |
メール本文をきめ細やかに制御するために使用するテンプレート。SMS 本文のテンプレートを手動で作成するおよび Body プロパティの説明(上記)をご覧ください。 |
Body Template Data Source |
本文のテンプレートで使用するデータソース。 |
Media URLs |
SMS メッセージに添付するメディア ファイルを参照する URL のリスト。メディアの URL として指定できるのは、図形描画、画像、署名、サムネイルなどです。メディア ファイルとしてサポートされている形式は、GIF、PNG、JPEG のみです。メディアの URL は、10 件まで追加できます。各メディア ファイルの上限は 5 MB です。 [Add] をクリックして、図形描画、画像、署名、サムネイルなどのファイルを SMS メッセージに添付します。テキストまたは式を指定します。メディアの URL をさらに追加する場合は、この手順を繰り返します。 例:
|
[Advanced] 設定を開き、以下の説明のようにカスタマイズします。
設定 |
説明 |
Inputs |
タスクを動的に構成する入力値を追加します。詳細については、タスクで動的に入力値を設定するをご覧ください。
現在の手順から入力値にアクセスするには、次の式を使用します: |
以下の各セクションでは、[Send an SMS] タスクの構成について詳しく説明します。
SMS アカウントを構成する
以下のセクションで説明するように、AppSheet の Chime アカウント(米国およびカナダのみ)または個人用の Twilio アカウントを使用できます。
AppSheet の Chime アカウントを使用する
AppSheet の Chime アカウントを使用するには、[Send an SMS] タスクを構成するときに、[Via channel] プロパティで [_AppSheet_Default_SMS] を選択します(上記の説明を参照)。
AppSheet の Chime アカウントを使用する場合は、以下の点に留意してください。
- AppSheet の Chime アカウントは、米国およびカナダでのみご利用いただけます。
- Chime SMS に関連するすべての料金は、AppSheet によって支払われます。
- AppSheet の Starter、Core、Publisher Pro、Enterprise Standard、Enterprise Plus のいずれかのサブスクリプション プランに加入している必要があります。
- SMS メッセージは、米国およびカナダの電話番号に送信できます。
- 市外局番が 9xx で始まる追加料金のかかる電話番号に SMS メッセージを送信することはできません。
- SMS メッセージの本文に使用できる文字数は 160 文字までです。
個人の Twilio アカウントを使用する
お客様個人の Twilio アカウントにログインし、アカウント情報にアクセスして、アカウントをアップグレードします(必要な場合)。
-
お客様個人の Twilio アカウントにログインします。
Twilio アカウントをお持ちでない場合は、登録プロセスを完了します。電話番号の確認を求められる場合がありますが、これはセキュリティ目的でのみ使用されます。 -
ログインしたら、[Account Summary](https://www.twilio.com/console/account/settings)の [LIVE Credentials] で、[Twilio Account SID] と [Twilio Auth Token] を確認します([More] メニューを使用して、[Twilio Auth Token] を表示します)。この情報は、AppSheet を使用して SMS を構成する際に必要となります。
-
必要に応じて、https://www.twilio.com/console/billing をクリックして、トライアル アカウントから Twilio アカウントをアップグレードします。その後で [add funds] をクリックし、予測される使用量に基づいて [auto renew] をオンにすることができます。また、アラートと自動再請求を設定することもできます。
-
https://www.twilio.com/user/account/phone-numbers/search にアクセスして、Twilio の電話番号を選択します。ここで、アカウントで使用する電話番号を検索し、利用可能かどうかを確認します。Twilio では、電話番号を検索する際に、市外局番で検索することを推奨しています。利用可能な電話番号が見つかったら、[buy] をクリックします。
お客様個人の Twilio アカウントを使用するには、[Send an SMS] タスクを構成する際に(上記で説明されています)、[Via channel] プロパティで [_Custom_Twilio_SMS] を選択し、以下で説明するように、表示される追加のプロパティを使用して Twilio 設定をカスタマイズします。
フィールド |
説明 |
AccountSid |
お客様の Twilio アカウント ID。 お客様の Twilio アカウントの [Account Summary] で確認できます: https://www.twilio.com/console/account/settings |
AuthToken |
お客様の Twilio アカウントの認証トークン。 お客様の Twilio アカウントの [Account Summary] で確認できます: https://www.twilio.com/console/account/settings |
CountryCodes |
ISO 3166-1 Alpha-2 で定められた、2 文字の国コードのリストです。電話番号の検証で使用されます。 [Add] をクリックして、ISO 3166-1 の 2 文字の国コードを追加します。この手順を繰り返して、[To] または [From] の電話番号を持つ国ごとに 2 文字の国コードを追加します。 |
From |
SMS の送信元となる電話番号。テキストと式を指定します。 詳しくは、電話番号を追加するをご覧ください。 |
お客様個人の Twilio アカウントを使用する際は、以下の点に留意してください。
- Twilio SMS に関連するすべての料金は、お客様個人の Twilio アカウントに表示されます。
- AppSheet の Starter、Core、Publisher Pro、Enterprise Standard、Enterprise Plus のいずれかのサブスクリプション プランに加入している必要があります。
- SMS メッセージは、SMS 自動化ルールで指定した国の電話番号に送信できます。
- お客様に高額な料金が請求されないよう、追加料金のかかる電話番号には、SMS メッセージを送信できないようになっています。たとえば、米国では追加料金のかかる電話番号の多くは 9xx で始まります。この制限は、有効で追加料金のかからない電話番号には適用されません。たとえば米国では、市外局番 912 には適用されません。
- SMS メッセージの本文に使用できる文字数は 1,600 文字までです。
電話番号を追加する
[Send an SMS] タスクを構成する際に [To] プロパティで電話番号を追加するガイドラインは、以下のとおりです。
-
4255551212
や+14255551212
などの具体的な電話番号を入力する。
ハイフン、かっこ、スペースなどの特殊文字を含む電話番号を入力するには、電話番号を引用符で囲む必要があります。次に例を示します。
"(425) 555-1212"
"425-555-1212"
"425 555 1212"
-
変更されるレコードのフィールドを使用する。
たとえば、新しい注文を受けたときに、注文を作成したお客様に SMS メッセージを送信できます。このシナリオでは、お客様の電話番号を含むフィールドの名前を入力します。たとえば、注文レコードのCustomerPhone
フィールドにお客様の電話番号が格納されている場合は、次の式を入力します:[CustomerPhone]
-
変更されるレコードによって参照されるレコードのフィールドを使用する。
たとえば、新しい注文を受けたときに、注文を作成したお客様に SMS メッセージを送信できます。各注文レコードには、お客様の電話番号を含む顧客レコードへの参照が含まれている場合があります。このシナリオでは、顧客レコードを参照する注文レコードのフィールド名に続けて、お客様の電話番号を含む顧客レコードのフィールド名を入力します。たとえば、顧客レコードを参照する注文レコードのフィールドがCustRef
で、お客様の電話番号を含む顧客レコードのフィールド名がCustPhone
の場合、次の式を入力してお客様の電話番号を指定します:[CustRef].[CustPhone]
-
別のテーブルの列全体を使用する。
たとえば、新しい注文が追加されるたびに、別のテーブルで定義されているすべての人に SMS メッセージを送信できます。このシナリオでは、テーブル名に続けて電話番号が格納されているフィールドを入力します。たとえば、Name
とPhone
という 2 つの列を含むPeopleToInform
というテーブルを作成した場合は、次の式を入力することで、新しい注文が追加されるたびにPeopleToInform
テーブル内のすべての人に SMS メッセージを送信できます:PeopleToInform[Phone]
SMS 本文のテンプレートを手動で作成する
注: SMS 本文のテンプレートの使用をサポートするには、Google がサポート対象のデータソースである必要があります。
手動で SMS テンプレート ファイルを作成するには、空のテキスト ファイルを作成して有効なコンテンツを入力し、拡張子 .txt
を使用してファイルを保存します。テンプレートのカスタマイズについては、テンプレートを使用してコンテンツをカスタマイズするをご覧ください。
SMS 本文の例は、以下のとおりです。
<<[LastName]>> <<[FirstName]>> 様
ご注文いただいた <<[Qty]*[Price]> は、<<TODAY()>> に出荷いたしました。
<<If: [Expedited] = true>>
商品は 1 営業日で到着する予定です。
<<EndIf>>
<<If: [Expedited] = false>>
商品は 3~5 営業日で到着する予定です。
<<EndIf>>
生成される SMS メッセージではすべての変数と式が評価され、適切な値に置き換えられた状態でコンテンツが構成されます。
注: 生成される SMS メッセージの長さが、SMS メッセージの最大文字数(AppSheet の Chime アカウントを使用する場合は 160 文字、お客様個人の Twilio アカウントを使用する場合は 1,600 文字)を超えないようにしてください。
テンプレート ファイルをパソコンに保存したら、以下の手順で Google ドライブにアップロードします。
- .txt テンプレートを Google ドライブにアップロードするの説明に従って、[アップロードしたファイルを Google ドキュメント エディタ形式に変換する] オプションがオフになっていることを確認します。
- Google ドライブを開き、ファイルのアップロード先となる Google ドライブ フォルダに移動します。
- [新規] をクリックしてから、[ファイルのアップロード] をクリックします。
- ファイルを開くダイアログが表示されたら、パソコン上のテンプレート ファイルに移動し、ファイルを選択して [開く] をクリックします。
テンプレート ファイルがアップロードされたら、既存のテンプレートを使用するの説明に従って使用します。
SMS テンプレートを変更するたびに、テンプレート ファイルを Google ドライブにアップロードする必要があります。Google ドライブは元の DocId を保持します。AppSheet は最後にアップロードされたテンプレート ファイルのバージョンを添付ファイルのテンプレートとして使用します。
SMS 本文のテンプレートを表示する
テンプレートをアップロードしたら、テンプレートのプロパティの横にある [View] をクリックしてテンプレートを表示します。
SMS 本文のテンプレートを編集する
テンプレートを編集するには:
- データソースからテンプレート ファイルをパソコンにダウンロードします。
- 任意のテキスト エディタを使用して、パソコンでテンプレート ファイルを編集します。
- 編集したテンプレート ファイルをパソコンからデータソースにアップロードします。