以下のセクションでは、AppSheet の言語 / 地域のサポートについて説明します。
- Google スプレッドシートの言語 / 地域
- AppSheet の言語 / 地域
- 言語 / 地域の設定
- Compatibility の言語 / 地域について
- Excel の言語 / 地域
- Smartsheet の言語 / 地域
Google スプレッドシートの言語 / 地域
Google スプレッドシートの [言語と地域] 設定で、日付、日時、小数、パーセント、通貨、時間の値がどのように Google スプレッドシートに入力されるかを制御できます。スプレッドシートの地域と計算の設定を変更するをご覧ください。
日付の値に関して、Google スプレッドシートの言語 / 地域設定が [アメリカ合衆国] の場合、日付は通常 MM/DD/YYYY の形式で入力されます。また、Google スプレッドシートの言語 / 地域設定が [イギリス] の場合、日付は通常 DD/MM/YYYY の形式で入力されます。
小数の値に関して、Google スプレッドシートの言語 / 地域設定が [日本]、[イギリス]、[アメリカ合衆国] の場合、小数、パーセント、通貨の値の整数部分と小数部分の間に小数点の記号としてピリオドを入力する必要があります。また、Google スプレッドシートの言語 / 地域設定が [ブラジル]、[フランス]、[ドイツ] の場合、小数点の記号としてカンマを入力する必要があります。
Google フォームの回答用のシートとして Google スプレッドシートが生成されている場合、スプレッドシートの言語 / 地域を設定しても、新しい言語 / 地域の形式が既存の列に自動的に適用されない場合があります。これを修正するには、列をハイライト表示して、ツールバーの [表示形式 > 数字] メニューから適切な形式を適用します。
AppSheet の言語 / 地域
テーブル設定の構成時、[Localization] セクションの AppSheet Data locale 設定を使用して、Google スプレッドシートから値をどのように読み取るかと Google スプレッドシートに値をどのように書き込むかを制御できます。AppSheet Data の言語 / 地域設定が、Google スプレッドシートの言語 / 地域設定と一致する必要があります。これにより、アプリケーションが Date、DateTime、Decimal、Percent、Price、Time 値の Google スプレッドシートからの読み取りと Google スプレッドシートへの書き込みを適切な言語 / 地域設定で行うようになります。
アプリエディタを使用してアプリケーションに新しいテーブルを追加するタイミングで、AppSheet が Google ワークシートから自動的に言語 / 地域設定を取得して、テーブルの Data Locale 設定を適切に設定します。
Google スプレッドシートの言語 / 地域設定を後から変更した場合、その次にアプリエディタでアプリを開いたタイミングで、AppSheet により新しい設定がワークシートから自動的に取得され、テーブルの [Data Locale] が適切に設定されます。
言語 / 地域の設定
言語 / 地域を設定するには:
- Google スプレッドシートで適切な言語 / 地域が指定されていることを確認します。Google スプレッドシートで、[ファイル] メニューの [設定] を選択します。[このスプレッドシートの設定] ダイアログで、[言語と地域] を実際の言語 / 地域に設定します。たとえば、タイの場合は [タイ] を選択します。
- Google スプレッドシート内の
通貨、日付、日時、数値、パーセント、時間の値それぞれが、適切な形式になっていることを確認します。これを行うには、データ値を含む列内のすべてのセルを選択します。[表示形式] メニューから、[数字] を選択し、適した書式設定のスタイルを選択します。たとえば、日付値については [日付] を、通貨の値については [通貨] を、時間の値については [時間] を選択します。[通貨]、[日付]、[日時]、[数値]、[パーセント]、[時間] 列それぞれに対してこれを行います。 - アプリエディタを使用して、Google ワークシートをテーブルとして追加します。AppSheet が、Google ワークシートの言語 / 地域設定と一致するようにテーブルの言語 / 地域を自動的に設定します。Google ワークシートの言語 / 地域設定を後から変更した場合、その次にエディタでアプリを開いたタイミングで、AppSheet によりテーブルの言語 / 地域が自動的に設定され、言語 / 地域が Google ワークシートと一致するようになります。
- ブラウザやデバイスが実際の言語 / 地域に設定されていることを確認します。たとえば、英国の場合は、イギリスの言語 / 地域を選択します。タイの場合は、タイの言語 / 地域を選択します。ブラウザやデバイスで実行されるアプリ内でデータ値がどのように表示されるかは、ブラウザやデバイスの設定で決まります。Chrome ブラウザの言語 / 地域の設定について詳しくは、Chrome の言語を変更してウェブページを翻訳するをご覧ください。
- 西暦以外のカレンダーを使用する場合は、ブラウザやデバイスでそのカレンダーを使用するように設定されていることを確認します。たとえば、タイの場合は、仏教暦を選択します。多くの国では西暦を使用しているため、ほとんどの場合でこの手順をスキップできます。
- アプリで [Sync] をクリックして、Google スプレッドシートから最新の値を読み取ります。
Date、DateTime、Decimal、Percent、Price、Time値がアプリで適切に表示されていることを確認します。適切に表示されていない場合は、ブラウザまたはデバイスの言語 / 地域設定を確認します。 Date、DateTime、Decimal、Percent、Price、Time値の更新と、変更のサーバーへの保存を試します。Google スプレッドシートとアプリで正しい値が表示されているかを確認します。- すべてのデータは、アプリと AppSheet サーバー間で共通のユニバーサル形式で送受信されます。これにより、アプリとサーバーの通信が容易になります。これは、ワークシートにデータがどのように保存されるかや、クライアントでどのように表示されるかに影響しません。
![[全般] タブの [言語と地域] が表示されている、スプレッドシートの設定ダイアログ](http://lh3.googleusercontent.com/sXG92lqefS9RnWOlXB2JRNgsuGIDKL4YLs4qm5HUSwvb0EknvqKt92_nRu3N3IPlXw=w895)
![テーブルの [Data locale] 設定](http://lh3.googleusercontent.com/6xqmea0HowhKg8h8oin0Tg3CU6n3mvgHkntkTK7OX0kLz-LWXPjOrrDU0h3PFfZKpA=w500)
Compatibility の言語 / 地域について
[Data locale] のプルダウンに表示される値の一つに、[Compatibility] の言語 / 地域があります。この値は、下位互換性を維持するためにのみ存在します。これにより、AppSheet の古い、制限のある言語 / 地域の動作が維持されます。Compatibility の言語 / 地域を選択した場合、AppSheet は Decimal、Percent、Price 値の整数部分と小数部分の間の小数点の記号としてピリオドを使用します。AppSheet は、Date、DateTime、Time 値の保存にシンプルなルールを使用します。数式は、[United States] の言語 / 地域形式で保存されます。これは、小数点の記号としてピリオドを使用する多くの言語 / 地域設定で機能します。
Google スプレッドシートで言語 / 地域が指定されていない場合、AppSheet は AppSheet Data の言語 / 地域を Compatibility の言語 / 地域に設定します。ただ、Google スプレッドシートの言語 / 地域設定を指定することを強くおすすめします。
AppSheet は現在、約 70 の言語 / 地域の値をサポートしています。これらの言語 / 地域は、Google スプレッドシートが現在サポートしている言語 / 地域に基づいて設定されたものです。必要としている言語 / 地域が AppSheet にない場合は、サポートにお問い合わせください。
Excel の言語 / 地域
Box、Dropbox、Google ドライブ、Office 365、OneDrive 上の Excel ファイル内にデータを保存するアプリ向けに AppSheet の言語 / 地域を設定する必要はありません。これは Excel ファイルでデータと数式値の追加と更新を行う際の手法によるものであり、結果としてそうなります。AppSheet Data の言語 / 地域は、[United States] または [Compatibility] のいずれかに設定する必要があります。
Smartsheet の言語 / 地域
Smartsheet にデータを保存するアプリ向けに AppSheet の言語 / 地域を設定する必要はありません。AppSheet が Smartsheet でデータと数式値の追加と更新を行う際の手法によるものであり、結果としてそうなります。AppSheet Data の言語 / 地域は、[English (United States)] または [Compatibility] のいずれかに設定する必要があります。
アプリがメールや SMS メッセージを送信するワークフロー ルールを扱っている場合、テーブル / シートの言語 / 地域を使用して、メッセージ本文の値（日付や時刻など）をどのように書式設定するかが決定されます。この場合は、Smartsheet の言語 / 地域を適切に設定することが重要です。
注: AppSheet でテーブルの Data の言語 / 地域を変更しても、これまでに書き込まれたエントリの形式が遡って変更されることはありません。また、アプリ エミュレータでの値の表示のされ方に影響することもありません。アプリ エミュレータに表示される内容は、スマートフォンやウェブブラウザの言語 / 地域設定に基づきます。テーブルの Data の言語 / 地域設定は、データがどのようにスプレッドシートから読み取られるか、どのようにスプレッドシートに書き込まれるかのみに影響します。