Google シグナルは、Google アカウントにログインしていて、広告のカスタマイズをオンにしているユーザーと関連付けられたサイトとアプリのセッション データです。ログインしたユーザーと関連付けられたデータは、クロスデバイス リマーケティングとクロスデバイス キーイベントを Google 広告にエクスポートするために使用されます。
Google シグナルを有効にすると、次のような機能も利用可能になります。
Google アナリティクス リマーケティングGoogle アナリティクスのデータを基にリマーケティング オーディエンスを作成し、リンクした広告サービスのアカウントと共有します。
Google シグナルを有効にすると、Google アナリティクスで作成し、Google 広告とその他の Google マーケティング プラットフォーム広告サービスで公開するオーディエンスは、Google シグナルで有効にしたサードパーティ広告識別子を使用して、クロスデバイス対応のリマーケティング キャンペーンの広告を、広告のカスタマイズをオンにしている Google ユーザーに配信できます。
タグ設定ごとに情報を収集し、Google シグナルのデータと Google 広告の Cookie があればそれらの情報も収集します。
アナリティクスでは、デバイス識別子からと、Google アカウントにログインしていて、広告のカスタマイズを有効にしているユーザーからユーザー属性とインタレスト カテゴリに関する追加情報を収集します。
広告のカスタマイズをオンにしているユーザーのデータ
ユーザーが広告のカスタマイズをオンにすると、ユーザーが複数のブラウザと複数のデバイスからオンライン プロパティをどのように操作しているか、総合的に把握できるようになります。たとえば、ユーザーが携帯電話からサイトの商品を閲覧し、後でタブレットやノートパソコンから購入を完了する様子を確認することができます。
デフォルトでは、Google のログインデータの有効期限は 26 か月ですが、アナリティクスのデータ保持の設定を 26 か月よりも短い期間にすると、その期間設定が Google のログインデータに反映されます。
他の Google サービスとのデータ共有
Google シグナルで収集されたデータは、データ共有設定を有効にするか、他の Google サービスとリンクすることを選択しない限り、Google アナリティクス以外のサービスで使用されたり、共有されたりすることはありません。
ユースケース
利用者 | 操作 | 目的 |
---|---|---|
パブリッシャー | デバイスをまたいだユーザー数をレポートする(1 日、7 日、30 日間のアクティビティを含む) | デバイス数ではなくユーザー数を正確にレポートする |
パブリッシャー | 使用するさまざまなデバイスの組み合わせに基づいて、さまざまなユーザー グループについてレポートし、把握する | 最も価値の高い、期待の持てるユーザーにリソースと取り組みを集中する |
パブリッシャー | ユーザーベースのレポート(アクティブ ユーザー、目標達成プロセス、経路)を分析して、デバイスをまたいだカスタマー ジャーニーを把握する | ユーザー エクスペリエンスを最適化し、デバイスをまたいだカスタマー ジャーニーを一貫したものにする |
マーケティング担当者 | クロスデバイス マーケティングの成果(チャネル、キャンペーンなど)についてレポートし、把握する | デバイスをまたいだ利用状況に基づいて広告費用を最適化する |
マーケティング担当者 | デバイスをまたいだリマーケティングを行う | デバイスをまたいだ利用状況に基づいて関連性の高い広告を提供する |
Google シグナルを有効にする
- [管理] の [データの収集と修正] で、[データの収集] をクリックします。
- [Google シグナルによるデータ収集を有効にする] のスイッチをオンにします。
- Google シグナルを有効にすると、すべての地域でデータが収集されます。Google シグナルのデータ収集地域を選択する場合、ある地域での収集を無効にすると、収集済みの過去のデータはデータ保持設定に従ってアナリティクスに保持されますが、変更後のデータは収集されなくなります。Google シグナルのデータの収集を無効にすると、サードパーティ広告識別子に基づくリマーケティング リスト、広告レポート機能、ユーザー属性とインタレスト カテゴリが利用できなくなります。
- [Google シグナルのデータ収集は、Y か所のうち X か所の地域で可能です。] というタイトルで、 をクリックします。
- Google シグナルのデータ収集を許可または拒否する地域ごとに、スイッチのオンとオフを切り替えます。
- [適用] をクリックします。
Google シグナルを有効にすると、Google アナリティクスの広告向け機能に関するポリシー要件が適用されます。
Google シグナルを無効にすると、対象地域でサードパーティ広告識別子に基づくリマーケティングは利用できなくなります。リンクした Google 広告アカウントと検索広告 360 アカウントの下位のキーイベント モデリングとレポートも影響を受けます。
プロパティ単位での広告のパーソナライズ設定
今後は、国や地域に基づいてユーザーから収集された分析データに基づく広告のパーソナライズを有効または無効にすることができるようになります。この設定は、Google シグナルが有効かどうかによらず適用されます。広告のパーソナライズ設定を変更しても、Google シグナルによるデータの収集には影響しません。国や地域での広告のパーソナライズが無効になっている場合、その地域のユーザーからの Google シグナルのデータは測定のみを目的として収集され、広告のパーソナライズには使用されません。詳しくは、広告のパーソナライズを許可する詳細設定をご覧ください。