変化分析について
変化分析では、ある期間に特定の指標値が変化した場合、その変化の要因と思われるデータ セグメントを特定します。たとえば、先週の収益が 15% 減少した場合、「先週の収益が低下した原因は何ですか(Why was Revenue down last week?)」などの質問をインテリジェンスに入力すると、週単位の比較でその指標について前週から最も大きな変化があったセグメントが表示されます(「デフォルト チャネル グループ = オーガニック検索、キーワード = バックパック」など)。
変化分析へのアクセス
変化分析機能にアクセスするには、以下の 2 つの方法があります。
- インテリジェンスの質問ボックスに「Why?」を含む質問を入力します。
- 「変化を分析」オプションを使用します。このオプションは、異常検出に関連する一部のインテリジェンス インサイトで利用できます。オプションによって変化分析が実施され、分析結果がカードに表示されます。
変化分析の仕組み
- インテリジェンスに、特定の指標が変化した「原因」を尋ねます。その際、質問に以下の項目を含めてください。
- 「Why」という単語。この言葉を含めると、変化分析が起動します。
- 評価する指標(現在の制限事項を参照)。フィルタリングされた指標も評価できます。
- 比較する 2 つの期間(例: 5 月と 6 月)。明確な期間を指定しない場合は、デフォルトの期間が選択されます。
- 指定された期間の変化率が計算されます。変化が 1% 未満の場合、変化分析は利用できません。
- 次に、この指標値の変化を引き起こしていると思われる 3〜5 個のディメンションの変化を検証します。たとえば、「ユーザー」の場合は、以下のようなディメンションが検証されます。
- ユーザータイプ
- デフォルト チャネル グループ
特定のチャネルでは、関連性の高いディメンションがさらに検証されます。たとえば、ディスプレイ チャネルで大きな変化が見られた場合、変化分析は「キャンペーン」ディメンションをスキャンして、ほとんどの変化の原因となっている特定のキャンペーンがあるかどうか確認します。 - 国
- 最後に、検証する各ディメンションの取り得る値(例: デフォルト チャネル グループ = ノーリファラー、ディスプレイ、ソーシャルなど)それぞれに基づいて、数千のセグメントが作成されます。セグメントごとに、そのセグメントがどれだけ変化したかを表す「スコア」(絶対的な変化と相対的な変化の組み合わせ)が計算されます。その後、指定された期間に高いスコアを記録している 3~5 個のセグメントと、それらのセグメントの変化量が表示されます。
例
たとえば、先週と比較して「ユーザー」指標が減少している場合、「今週ユーザーが減少している原因は何ですか(Why were my users down this week?)」と尋ねることができます。すると、次のような回答が表示されます。
制限事項
指標の制限
現在、アナリティクスで変化分析を使用できるのは、「ユーザー」、「ページビュー数」、「収益」など、集計できる指標に限られます。「e コマースのコンバージョン率」や「直帰率」など、比率の指標では使用できません。
変化のしきい値
変化分析で回答を得られるのは、指定された期間に 1% 以上指標値が変化している場合に限られます。変化が 5% 未満の場合、回答の有効性は限定的なものとなることがあります。
ディメンションの分析
現時点では、指標ごとに静的なディメンションのリストがあらかじめ用意されているため、検証するディメンションを指定することはできません。