設定がデータに適用されると、Google アナリティクスは、データをディメンションに変換し、これらのディメンションに関連付けられている指標を計算して、高速検索用の独自の集計データベース テーブルに各ディメンションを保存します。
地域、デバイスやブラウザのタイプなど、Google アナリティクスで収集されるデータは、レポートを構成するディメンションになります。
Google アナリティクスのレポートはすべて、単一のディメンションとそのディメンションの各値に対応する指標で構成されます。ご覧のとおり、アナリティクスのほとんどのレポートでは、行がディメンション用に、列が関連する指標データ用に使用されています。
目標や拡張 e コマースなどの設定が完了すると、これらの指標も同様に追加されます。
アナリティクスでは、さまざまなディメンションに分類されている指標を 2 つの方法で計算します。指標は、合計のセッション数やユーザー数、ページビュー数などを合算して計算されるか、特定のディメンション(国ごとのセッション数や新規ユーザー数など)ごとに計算されます。これは、Google アナリティクスで収集したデータをユーザーとセッションごとに分類する処理の間に実行される計算に基づきます。
いくつかの主要な指標の計算方法を見てみましょう。
- アナリティクスでは、ページビュー ヒットのタイムスタンプを取得し、次のページビュー ヒットのタイムスタンプから差し引いて、「ページ滞在時間」を計算します。
- 「セッションあたりの閲覧ページ数」は、ユーザーがセッション中に発生させたユニークなページビュー ヒット数の平均です。
- 平均セッション継続時間とは、最初のヒットから、ユーザーがサイトを離脱するか、セッションがタイムアウトになる前の最後のヒットまでの平均時間です。
- 直帰率は、サイト訪問時にインタラクションを 1 回だけ発生させ、以降のインタラクションがなく離脱したユーザーのセッション継続時間やページ滞在時間に基づいて計算されます。この場合、サイト訪問後にすぐに離脱したページビューでは、セッション継続時間やページ滞在時間はゼロとして記録されます。
アナリティクスにより、処理中にディメンションと指標が作成されたら、これらのディメンションと指標の範囲を決定し、データの適用対象を特定する必要があります。
一部のディメンションでは単一のヒットに関するデータがまとめられていることもありますが、ディメンションがセッション全体または個々のユーザーのデータに適用される場合もあります。
ディメンションと指標の範囲は次の 3 つのいずれかになります。
- ヒットレベル
- セッション レベル
- ユーザーレベル
処理中に、各ディメンションと指標に適用される範囲が決定されます。範囲が同じ場合にのみ、指標とディメンションを組み合わせることができます。
たとえば、「ページタイトル」のような「ヒットレベル」ディメンションと「セッション総数」のような「セッション レベル」指標のペア設定は推奨されません。「ページタイトル」がヒットごとに変化するのに対し、「セッション」数は各セッションが完了するたびに変化するためです。
標準レポートでは、範囲が同じディメンションと指標は自動的にペアに設定されますが、お客様ご自身で作成したカスタム ディメンションやカスタム指標については範囲を手動で設定する必要があります。各ディメンションと指標の範囲については、このレッスンの最後に確認できます。
Google アナリティクスにより、ディメンションや関連する指標が決まると、フィルタを適用していないこの元データと、お客様のアカウントの一意のプロパティ ID がリンクされます。
作成した各レポートビューでは、(フィルタと設定が適用された)データが「集計」データ表に追加されます。この処理は毎日行われます。このようなサマリー表をベースに、アナリティクスで標準レポートが迅速に表示されます。
ただし、アナリティクスでは、セカンダリ ディメンションなどの機能を使用して、よりカスタマイズしたレポートを作成することも可能です。レポートを作成すると、アナリティクスがサマリー表のデータが適切かどうかを確認します。表が存在しない場合は、未加工のセッション データに戻り、レポートの処理と計算をすばやく行います。
場合によっては、結合されるデータが大量にあるため、収集されたデータをすべて計算する代わりに、返されるレポートにデータのサンプルが表示されることがあります。
標準ユーザーの場合、セッションのサンプリングは、ビュー単位ではなくプロパティ単位で行われます。この場合は、プロパティ単位でサンプルセットが決定された後に、ビュー単位でフィルタが適用されます。このため、フィルタが適用されたビューでは、サンプルの処理に組み込まれるセッション数が少なくなる可能性があります。アナリティクス 360 をお使いの場合、サンプリングはビュー単位で行われるため、ビューフィルタがサンプルサイズに影響を及ぼすことはありません。
収集、処理されたデータについては変更できませんのでご注意ください。たとえばフィルタを設定してビューのデータを除外した場合、該当のデータは処理中にそのビューのレポートから恒久的に除外され、復元することはできません。
アナリティクスによる処理の済んだデータは、レポートで参照して解析できるようになります。アナリティクスには、アナリティクス データへのアクセスを可能にする Core Reporting API も備わっています。この API を使用すれば、独自のレポートツールを構築したり、サードパーティのレポートツールにデータを直接抽出したりすることができます。