アナリティクスでは、ユーザーリストとは、お客様のビジネスにとって意味のある属性の組み合わせに基づきグループ化されたユーザーの集合を指します。
たとえば、現在ショッピング中の買い物客(商品を 1 回以上閲覧しているものの、購入は行っていないユーザーの集合)をユーザーリストとして定義できます。
さらに対象を限定するなら、「商品 A の詳細ページを閲覧し、その後 3 セッション以内または 7 日以内に再び商品ページにアクセスして商品を購入したユーザー」を定義することもできます。
あるいは、これまでに商品を購入したすべてのユーザー、過去 12 か月間に商品を購入したすべてのユーザーのうち直近の 2 か月間は購入していないユーザーなど、対象範囲の広い定義も作成できます。
詳しくは、ユーザーリストを作成するをご覧ください。
ユーザーリストを定義すると、以下の操作が可能になります。
- Google 広告やディスプレイ&ビデオ 360 などのプラットフォームでユーザーリストを有効にし、集中的にマーケティングを行うことができます。
- アナリティクス レポートにユーザーリストを適用し、マーケティングに対するユーザーの反応を検証できます。その際には、「ユーザー」をレポートのセカンダリ ディメンションとして、またはセグメント、カスタム レポート、カスタム ファネルのディメンションとして使用できます。
この記事では、ユーザー レポートを使用してユーザーデータを分析する方法について説明します。
この記事の内容:事前の準備
ユーザー レポートでデータを確認するには、事前に以下の準備が必要です。
- ユーザー属性とインタレスト カテゴリに関するレポートを有効にする
- アナリティクスでユーザーリストを作成する
- 作成したユーザーリストをアナリティクスに公開する(アナリティクスをユーザーリストの公開先に追加します)
ユーザーリストをアナリティクスに公開すると、その日付以降のユーザーデータがレポートに表示されるようになります。その日付より前のデータは、表示されません。
ユーザーリストは、作成時にアナリティクスに公開できます。あるいは、既存のユーザーリストをアナリティクスに公開することもできます。
ユーザーデータを確認する
- Google アナリティクスにログインします。
- 目的のビューに移動します。
- [レポート] を開きます。
- [ユーザー] > [ユーザー] を選択します。
データについて
このレポートには、お客様が作成し、Google アナリティクスに公開したユーザーリストのデータが含まれます。
当日のデータは、レポートに記載されません。
制限事項
アナリティクス アカウントに公開できるユーザーリストは最大 50 件までで、そのアカウント内の 1 つのプロパティに公開できるのは 20 件までです。
クエリタイム インポート モードを使用するカスタム ディメンションに基づいて作成されたユーザーリストは、サポートされていません。ユーザーリストのデータは、データ処理時に評価されます。
ユーザーリストは作成時と同じビューでのみ利用できます。
指標値の詳細
集客
「集客」指標では、集客された人数(ユーザー)と、新しいビジネス チャンスの獲得につながる可能性(新規ユーザーの割合、新規ユーザー)を把握することができます。行動
「行動」指標では、サイトがユーザーの心を掴むことにどれほど成功しているか、ユーザーは最初のページを閲覧しただけでサイトを離脱するか(直帰率)、複数のページを閲覧するか(ページ / セッション)、特定のコンテンツにどれほどの時間を費やしているかを確認できます。
コンバージョン
「コンバージョン」指標では、ユーザーがトランザクションを完了し目標を達成しているか、期待どおりのペースで収益が上がっているかを知ることができます。
対応方法
あるユーザーリストが、コンバージョンを達成するロイヤリティの高いユーザーを集客するうえで効果を上げている場合は、以下のように対応できます。
- 入札に投入するマーケティング予算を増やして、それらのユーザーをターゲットとする広告に入札する
- 入札するサイトの数を増やして、それらのユーザーをターゲットとする広告をより多くのサイトに掲載する
- 入札を行う時間帯を拡大して、それらのユーザーをターゲットとする広告に入札する
あるユーザーリストが全体として満足のいく成果を上げていない場合は、その予算を縮小するか、マーケティングからすべて削除することができます。
ある程度期待どおりの集客があるにもかかわらず、コンバージョン数が少ない場合は、ユーザーが目にした広告と実際のサイトのコンテンツの関連性が低いか、コンバージョンを妨げるような設計または技術上の問題がある可能性があります。
集客数は少ないもののコンバージョン率が高い場合は、そのユーザー層をベースとして、類似したユーザーリストを作成し、新しいユーザーにマーケティングを拡大することができます。