[GA4] BigQuery Export スキーマ

この記事では、BigQuery にエクスポートされる Google アナリティクス 4 プロパティのデータおよび Firebase 向け Google アナリティクスのデータの形式とスキーマについて説明します。

データセット

BigQuery にリンクしている Google アナリティクス 4 プロパティおよび Firebase プロジェクトごとに、「analytics_<property_id>」という名前の 1 つのデータセットが BigQuery プロジェクトに追加されます。プロパティ ID は、アナリティクスのプロパティ ID を指します。これは、Google アナリティクス 4 プロパティのプロパティ設定、および Firebase のアプリ分析の設定で確認できます。BigQuery へのエクスポートが有効になっている Google アナリティクス 4 プロパティとアプリごとに 1 つのデータセットにデータがエクスポートされます。

テーブル

毎日のエクスポート オプションが有効になっている場合、各データセット内に events_YYYYMMDD という名前のテーブルが毎日作成されます。

ストリーミング エクスポート オプションが有効になっている場合、events_intraday_YYYYMMDD という名前のテーブルが作成されます。イベントは 1 日中記録されるため、このテーブルには継続的にデータが入力されます。このテーブルは、events_YYYYMMDD の作成が完了すると 1 日の終わりに削除されます。

一部のデバイスでは、イベントがトリガーされたその日にアナリティクスへデータが送信されない場合があります。この遅延を考慮するため、アナリティクスでは日次テーブル(events_YYYYMMDD)を更新する際に、イベントの日付から最長 3 日間のイベントを使用します。データ到着の遅延に関係なく、イベントには正しいタイムスタンプが設定されます。その 3 日の期間以降に到着するイベントは記録されません。

BigQuery サンドボックスの場合、1 日の途中にはイベントはインポートされず、追加で適用される上限設定があります。

当日にインポートする場合は、サンドボックスからアップグレードしてください。

events_YYYYMMDD テーブルの各列は、イベント固有のパラメータを表します。一部のパラメータは RECORDS 内にネストされ、itemsevent_params などの一部の RECORDS は繰り返し可能です。テーブルの列について以下で説明します。

event
event フィールドには、イベントを一意に識別する情報が格納されます。
フィールド名 データ型 説明
batch_event_index INTEGER デバイス上で発生した順序に基づいて、バッチ内の各イベントの順序を示す数値。
batch_ordering_id INTEGER 特定のページからネットワーク リクエストが送信されるたびにインクリメントされる単調増加の数値。
batch_page_id INTEGER エンゲージメント内の後続のページごとに増加する、ページに割り当てられる連続した数値。
event_date STRING イベントが記録された日付(アプリの登録タイムゾーンにおける日付を YYYYMMDD 形式で示したもの)。
event_timestamp INTEGER 該当クライアントでイベントが記録された時刻(マイクロ秒単位、UTC)。
event_previous_timestamp INTEGER 該当クライアントで前回イベントが記録された時刻(マイクロ秒単位、UTC)。
event_name STRING イベントの名前。
event_value_in_usd FLOAT イベントの「値」パラメータの通貨換算値(米ドル単位)。
event_bundle_sequence_id INTEGER これらのイベントをアップロードしたバンドルのシーケンシャル ID。
event_server_timestamp_offset INTEGER データの収集時とアップロード時のタイムスタンプの間隔(マイクロ秒単位)。

event_params RECORD

event_params RECORD には、キャンペーン単位のイベント パラメータとコンテキストのイベント パラメータ、およびユーザー定義のイベント パラメータを格納できます。event_params RECORD は、イベントに関連付けられているキーごとに繰り返されます。

event_params RECORD に格納されているパラメータのセットは、実装ごとに一意です。実装するすべてのイベント パラメータを確認するには、イベント パラメータ リストに対するクエリを実行します。

フィールド名 データ型 説明
event_params.key STRING イベント パラメータの名前。
event_params.value RECORD イベント パラメータの値を格納するレコード。
event_params.value.string_value STRING イベント パラメータが URL やキャンペーン名などの文字列で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
event_params.value.int_value INTEGER イベント パラメータが整数で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
event_params.value.double_value FLOAT イベント パラメータが倍精度値で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
event_params.value.float_value FLOAT イベント パラメータが浮動小数点値で表されている場合は、このフィールドに格納されます。このフィールドは現在使用されていません。

item_params RECORD

item_params RECORD には、ユーザー定義のアイテム パラメータに加えて、アイテム パラメータを格納できます。item_params RECORD に格納されているパラメータのセットは、実装ごとに一意です。

フィールド名 データ型 説明
item_params.key STRING アイテム パラメータの名前。
item_params.value RECORD アイテム パラメータの値を格納するレコード。
item_params.value.string_value STRING アイテム パラメータが文字列で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
item_params.value.int_value INTEGER アイテム パラメータが整数で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
item_params.value.double_value FLOAT アイテム パラメータが倍精度値で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
item_params.value.float_value FLOAT アイテム パラメータが浮動小数点値で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
user
user フィールドには、イベントに関連付けられたユーザーを一意に識別する情報が格納されます。
フィールド名 データ型 説明
is_active_user BOOLEAN

暦日の任意の時点でユーザーがアクティブ(True)または非アクティブ(False)であったかどうか。

日次テーブル(events_YYYYMMDD)にのみ含まれます。

user_id STRING ユーザーに割り当てられた一意の ID。
user_pseudo_id STRING ユーザーの仮の ID(アプリ インスタンス ID など)。
user_first_touch_timestamp INTEGER ユーザーが初めてアプリを起動したか、サイトに訪れた時刻(マイクロ秒単位)。

privacy_info フィールド

privacy_info フィールドには、同意モードが有効な場合のユーザーの同意ステータスに基づく情報が格納されます。
フィールド名 データ型 説明
privacy_info.ads_storage STRING

ユーザーに対して広告ターゲティングが有効になっているかどうか。

有効な値: Yes、No、Unset

privacy_info.analytics_storage STRING

ユーザーに対してアナリティクスのデータ保存が有効になっているかどうか。

有効な値: Yes、No、Unset

privacy_info.uses_transient_token STRING

ウェブユーザーがアナリティクスでのデータ保存を拒否し、デベロッパーがサーバーデータの一時的なトークンに基づいて Cookie を使用しない測定を有効にしているかどうか。

有効な値: Yes、No、Unset

user_properties RECORD

user_properties RECORD には、設定したユーザー プロパティが格納されます。ユーザーに関連付けられているキーごとに繰り返されます。
フィールド名 データ型 説明
user_properties.key STRING ユーザー プロパティの名前。
user_properties.value RECORD ユーザー プロパティの値を格納するレコード。
user_properties.value.string_value STRING ユーザー プロパティの文字列値。
user_properties.value.int_value INTEGER ユーザー プロパティの整数値。
user_properties.value.double_value FLOAT ユーザー プロパティの倍精度値。
user_properties.value.float_value FLOAT このフィールドは現在使用されていません。
user_properties.value.set_timestamp_micros INTEGER ユーザー プロパティが最後に設定された時刻(マイクロ秒単位)。

user_ltv RECORD

user_ltv RECORD には、ユーザーのライフタイム バリューに関する情報が格納されます。この RECORD は当日表では使用されません。
フィールド名 データ型 説明
user_ltv.revenue FLOAT ユーザーのライフタイム バリュー(収益)。このフィールドは当日表では使用されません。
user_ltv.currency STRING ユーザーのライフタイム バリュー(通貨)。このフィールドは当日表では使用されません。
device
device RECORD には、イベントが発生したデバイスに関する情報が格納されます。
フィールド名 データ型 説明
device.category STRING デバイスのカテゴリ(モバイル、タブレット、PC)。
device.mobile_brand_name STRING デバイスのブランド名。
device.mobile_model_name STRING デバイスのモデル名。
device.mobile_marketing_name STRING デバイスのマーケティング名。
device.mobile_os_hardware_model STRING オペレーティング システムから直接取得したデバイスのモデル情報。
device.operating_system STRING デバイスのオペレーティング システム。
device.operating_system_version STRING OS のバージョン。
device.vendor_id STRING IDFV(IDFA を収集していない場合にのみ使用)。
device.advertising_id STRING 広告 ID または IDFA。
device.language STRING OS の言語。
device.time_zone_offset_seconds INTEGER GMT との時差(秒単位)。
device.is_limited_ad_tracking BOOLEAN

デバイスの広告トラッキング制限の設定。

iOS14 以降では、IDFA がゼロ以外の場合、false が返されます。

device.web_info.browser STRING ユーザーがコンテンツを閲覧したブラウザ。
device.web_info.browser_version STRING ユーザーがコンテンツを閲覧したブラウザのバージョン。
device.web_info.hostname STRING ログに記録されたイベントに関連付けられたホスト名。

geo

geo RECORD には、イベントが発生した地理的位置に関する情報が格納されます。
フィールド名 データ型 説明
geo.continent STRING イベントが報告された大陸(IP アドレスベース)。
geo.sub_continent STRING イベントが報告された亜大陸(IP アドレスベース)。
geo.country STRING イベントが報告された国(IP アドレスベース)。
geo.region STRING イベントが報告された地域(IP アドレスベース)。
geo.metro STRING イベントが報告された大都市圏(IP アドレスベース)。
geo.city STRING イベントが報告された都市(IP アドレスベース)。
app_info
app_info RECORD には、イベントが開始されたアプリに関する情報が格納されます。
フィールド名 データ型 説明
app_info.id STRING アプリのパッケージ名またはバンドル ID。
app_info.firebase_app_id STRING アプリに関連付けられている Firebase アプリ ID。
app_info.install_source STRING アプリをインストールしたストア。
app_info.version STRING アプリの versionName(Android の場合)または short bundle version。
collected_traffic_source

collected_traffic_source RECORD にはイベントと同時に収集されたトラフィック ソース データが含まれます。

フィールド名 データ型 説明
manual_campaign_id STRING イベントと同時に収集された手動キャンペーン ID(utm_id)。
manual_campaign_name STRING イベントと同時に収集された手動キャンペーン名(utm_campaign)。
manual_source STRING イベントと同時に収集された手動キャンペーンのソース(utm_source)。UTM 値だけでなく、参照パラメータから解析されたパラメータも含まれます。
manual_medium STRING イベントと同時に収集された手動キャンペーンのメディア(utm_medium)。UTM 値だけでなく、参照パラメータから解析されたパラメータも含まれます。
manual_term STRING イベントと同時に収集された、手動キャンペーンのキーワード(utm_term)。
manual_content STRING イベントと同時に収集された追加の手動キャンペーンのメタデータ(utm_content)。
manual_creative_format STRING イベントと同時に収集された手動キャンペーンのクリエイティブ フォーマット(utm_creative_format)。
manual_marketing_tactic STRING イベントと同時に収集された手動キャンペーンのマーケティング戦術(utm_marketing_tactic)。
manual_source_platform STRING イベントと同時に収集された手動キャンペーンの参照元プラットフォーム(utm_source_platform)。
gclid STRING イベントと同時に収集された Google クリック ID。
dclid STRING イベントと同時に収集された、ディスプレイ&ビデオ 360 とキャンペーン マネージャー 360 の DoubleClick クリック ID。
srsltid STRING イベントと同時に収集された Google Merchant Center ID。
traffic_source

traffic_source RECORD には、ユーザーを最初に獲得したトラフィック ソースに関する情報が格納されます。この RECORD は当日表では使用されません。

注: traffic_source の値は、ユーザーがインストール後に次のキャンペーンを操作しても変更されません。

フィールド名 データ型 説明
traffic_source.name STRING ユーザーを最初に獲得したマーケティング キャンペーンの名前。このフィールドは当日表では使用されません。
traffic_source.medium STRING ユーザーを最初に獲得したメディアの名前(有料検索、オーガニック検索、メールなど)。このフィールドは当日表では使用されません。
traffic_source.source STRING ユーザーを最初に獲得したネットワークの名前。このフィールドは当日表では使用されません。
stream と platform
stream フィールドと platform フィールドには、ストリームとアプリ プラットフォームに関する情報が格納されます。
フィールド名 データ型 説明
stream_id STRING イベントの発生元であるデータ ストリームの数値 ID。
platform STRING イベントの発生元であるデータ ストリーム プラットフォーム(ウェブ、iOS、Android)。
ecommerce
ecommerce RECORD には、ウェブサイトまたはアプリに設定されている e コマース イベントに関する情報が格納されます。
フィールド名 データ型 説明
ecommerce.total_item_quantity INTEGER このイベントにおけるアイテムの合計数。items.quantity の合計です。
ecommerce.purchase_revenue_in_usd FLOAT このイベントでの購入による収益。米ドル(標準単位)で表記されます。購入イベントに対してのみ入力されます。
ecommerce.purchase_revenue FLOAT このイベントでの購入による収益。現地通貨(標準単位)で表記されます。購入イベントに対してのみ入力されます。
ecommerce.refund_value_in_usd FLOAT このイベントにおける払い戻しの金額。米ドル(標準単位)で表記されます。払い戻しイベントに対してのみ入力されます。
ecommerce.refund_value FLOAT このイベントにおける払い戻しの金額。現地通貨(標準単位)で表記されます。払い戻しイベントに対してのみ入力されます。
ecommerce.shipping_value_in_usd FLOAT このイベントにおける送料。米ドル(標準単位)で表記されます。
ecommerce.shipping_value FLOAT このイベントにおける送料。現地通貨で表記されます。
ecommerce.tax_value_in_usd FLOAT このイベントにおける税額。米ドル(標準単位)で表記されます。
ecommerce.tax_value FLOAT このイベントにおける税額。現地通貨(標準単位)で表記されます。
ecommerce.transaction_id STRING e コマース トランザクションのトランザクション ID。
ecommerce.unique_items INTEGER このイベントにおける固有のアイテム数。item_id、item_name、item_brand に基づきます。
items
items RECORD には、イベントに含まれる商品アイテムに関する情報が格納されます。商品アイテムごとに繰り返されます。
フィールド名 データ型 説明
items.item_id STRING 商品アイテムの ID。
items.item_name STRING 商品アイテムの名前。
items.item_brand STRING 商品アイテムのブランド。
items.item_variant STRING 商品アイテムのバリエーション。
items.item_category STRING 商品アイテムのカテゴリ。
items.item_category2 STRING 商品アイテムのサブカテゴリ。
items.item_category3 STRING 商品アイテムのサブカテゴリ。
items.item_category4 STRING 商品アイテムのサブカテゴリ。
items.item_category5 STRING 商品アイテムのサブカテゴリ。
items.price_in_usd FLOAT 商品アイテムの価格。米ドル(標準単位)で表記されます。
items.price FLOAT 商品アイテムの現地通貨での価格。
items.quantity INTEGER 商品アイテムの数量。数量が指定されていない場合は、1 に設定されます。
items.item_revenue_in_usd FLOAT この商品アイテムの収益。price_in_usd x 数量によって計算されます。購入イベントに対してのみ入力され、米ドル(標準単位)で表記されます。
items.item_revenue FLOAT この商品アイテムの収益。価格 x 数量によって計算されます。購入イベントに対してのみ入力され、現地通貨(標準単位)で表記されます。
items.item_refund_in_usd FLOAT この商品アイテムの払い戻し額。price_in_usd x 数量によって計算されます。払い戻しイベントに対してのみ入力され、米ドル(標準単位)で表記されます。
items.item_refund FLOAT この商品アイテムの払い戻し額。価格 x 数量によって計算されます。払い戻しイベントに対してのみ入力され、現地通貨(標準単位)で表記されます。
items.coupon STRING この商品アイテムに適用されるクーポンコード。
items.affiliation STRING 仕入れ先業者や実店舗を指定する商品アフィリエーション。
items.location_id STRING 商品アイテムに関連付けられている場所。
items.item_list_id STRING ユーザーに商品アイテムが表示されたリストの ID。
items.item_list_name STRING ユーザーに商品アイテムが表示されたリストの名前。
Items.item_list_index STRING リスト内の商品アイテムの位置。
items.promotion_id STRING 商品プロモーションの ID。
items.promotion_name STRING 商品プロモーションの名前。
items.creative_name STRING プロモーション スポットで使用されたクリエイティブの名前。
items.creative_slot STRING クリエイティブ スロットの名前。

item_params RECORD

item_params RECORD には、定義したカスタム アイテム パラメータが格納されます。なお、item_id、item_name などの事前定義済みアイテム パラメータはここには含まれず、明示的なフィールドとしてエクスポートされます。

item_params RECORD に格納されているパラメータのセットは、実装ごとに一意です。e コマースの実装と Google アナリティクス 4 のアイテム配列について詳しくは、e コマースを測定するをご覧ください。

フィールド名 データ型 説明
items.item_params.key STRING アイテム パラメータの名前。
items.item_params.value RECORD アイテム パラメータの値を格納するレコード。
items.item_params.value.string_value STRING アイテム パラメータが文字列で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
items.item_params.value.int_value INTEGER アイテム パラメータが整数で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
items.item_params.value.double_value FLOAT アイテム パラメータが倍精度値で表されている場合は、このフィールドに格納されます。
items.item_params.value.float_value FLOAT アイテム パラメータが浮動小数点値で表されている場合は、このフィールドに格納されます。

1 つのイベントのデータは、繰り返しの RECORDS が含まれているかどうかに応じて、1 行または複数行で表されます。たとえば、複数の event_params が含まれている page_view イベントは、下の表のようになります。最初の行には、イベント名、日付、タイムスタンプ、繰り返しでないその他のデータ項目が含まれます。event_params RECORD は、イベントに関連付けられたパラメータごとに繰り返されます。この繰り返しの RECORDS は、最初のイベント行の直下にある後続の行に入力されます。

event_date event_timestamp event_name event_params.key event_params_value.string_value
20220222 1643673600483790 page_view page_location https://example.com
      page_title Home
      medium referral
      source google
      page_referrer https://www.google.com
      <parameters...> <values...>

GA4 の管理画面では、このイベントデータが次のように表示されます。

SDK を Android 17.2.5 以降または iOS 16.20.0 以降に更新する場合の考慮事項

いずれかの OS で以前のバージョンの SDK を使用していて、Android 17.2.5 以降または iOS 16.20.0 以降にアップグレードする場合は、次の点を考慮してください。

  • 現在の BigQuery Export スキーマを使用するには、SDK を Android 17.2.5 以降または iOS 16.20.0 以降にアップグレードする必要があります。以前のバージョンの SDK を使用している場合は、エクスポートされるデータに古いスキーマが反映されます。
  • アップグレードすると、それ以降にアクセスできるのは繰り返し項目配列内の商品データのみです。これらの SDK バージョンより前の商品データには、標準イベント パラメータを使用できなくなります。
  • この変更は、複数商品の分析に対応できるようにするために行われました。
  • そのため、商品データへの参照を調整することが必要になる場合があります。
このスクリプトを使用して、既存の BigQuery データセットを古いエクスポート スキーマから新しいエクスポート スキーマに移行する
  1. Cloud Platform Console にログインし、[リソースの管理] ページに移動します。
  2. データを移行するプロジェクトを開き、ページの上部にある [Google Cloud Shell を有効にする] をクリックします。
  3. シェルが開いたら、migration_script.sql という名前のファイルに、以下のスクリプトをコピーします。
    1. cat > migration_script.sql の順にコマンドを発行します。
    2. 以下のスクリプトをコピーしてシェルに貼り付けます。
    3. Ctrl+D キーを押して保存し、終了します。
    スクリプト(migration_script.sql):
      SELECT
      @date AS event_date,
      event.timestamp_micros AS event_timestamp,
      event.previous_timestamp_micros AS event_previous_timestamp,
      event.name AS event_name,
      event.value_in_usd  AS event_value_in_usd,
       user_dim.bundle_info.bundle_sequence_id AS event_bundle_sequence_id,
      user_dim.bundle_info.server_timestamp_offset_micros as event_server_timestamp_offset,
      (
      SELECT
        ARRAY_AGG(STRUCT(event_param.key AS key,
            STRUCT(event_param.value.string_value AS string_value,
              event_param.value.int_value AS int_value,
              event_param.value.double_value AS double_value, 
              event_param.value.float_value AS float_value) AS value))
      FROM
        UNNEST(event.params) AS event_param) AS event_params,
      user_dim.first_open_timestamp_micros AS user_first_touch_timestamp,
      user_dim.user_id AS user_id,
      user_dim.app_info.app_instance_id AS user_pseudo_id,
      "" AS stream_id,
      user_dim.app_info.app_platform AS platform,
      STRUCT( user_dim.ltv_info.revenue AS revenue,
        user_dim.ltv_info.currency AS currency ) AS user_ltv,
      STRUCT( user_dim.traffic_source.user_acquired_campaign AS name,
          user_dim.traffic_source.user_acquired_medium AS medium,
          user_dim.traffic_source.user_acquired_source AS source ) AS traffic_source,
      STRUCT( user_dim.geo_info.continent AS continent,
        user_dim.geo_info.country AS country,
        user_dim.geo_info.region AS region,
        user_dim.geo_info.city AS city ) AS geo,
      STRUCT( user_dim.device_info.device_category AS category,
        user_dim.device_info.mobile_brand_name,
        user_dim.device_info.mobile_model_name,
        user_dim.device_info.mobile_marketing_name,
        user_dim.device_info.device_model AS mobile_os_hardware_model,
        @platform AS operating_system,
        user_dim.device_info.platform_version AS operating_system_version,
        user_dim.device_info.device_id AS vendor_id,
        user_dim.device_info.resettable_device_id AS advertising_id,
        user_dim.device_info.user_default_language AS language,
        user_dim.device_info.device_time_zone_offset_seconds AS time_zone_offset_seconds,
        IF(user_dim.device_info.limited_ad_tracking, "Yes", "No") AS is_limited_ad_tracking ) AS device,
      STRUCT( user_dim.app_info.app_id AS id,
        @firebase_app_id  AS firebase_app_id,
        user_dim.app_info.app_version AS version,
        user_dim.app_info.app_store AS install_source ) AS app_info,
      (
      SELECT
        ARRAY_AGG(STRUCT(user_property.key AS key,
            STRUCT(user_property.value.value.string_value AS string_value,
              user_property.value.value.int_value AS int_value,
              user_property.value.value.double_value AS double_value,
              user_property.value.value.float_value AS float_value,
              user_property.value.set_timestamp_usec AS set_timestamp_micros ) AS value))
      FROM
        UNNEST(user_dim.user_properties) AS user_property) AS user_properties
    FROM
      `SCRIPT_GENERATED_TABLE_NAME`,
      UNNEST(event_dim) AS event
      
  4. 新しいシェルを開き、migration.sh という名前のファイルに以下の bash スクリプトをコピーします。
    1. cat > migration.sh の順にコマンドを発行します。
    2. 以下のスクリプトをコピーしてシェルに貼り付けます。
    3. Ctrl+D キーを押して保存し、終了します。
    アナリティクス プロパティ ID、BigQuery プロジェクト ID、Firebase アプリ ID、BigQuery データセット名、および必要なデータの開始日と終了日を含めるように、次のスクリプトを変更します。
    スクリプト(migration.sh):
    # プロジェクトのアナリティクス プロパティ ID。Firebase のアナリティクス設定で確認できます。
    PROPERTY_ID=your Analytics property ID
    
    # BigQuery Export プロジェクト。
    BQ_PROJECT_ID="your BigQuery Project ID"(例: "firebase-public-project")
    
    # アプリの Firebase アプリ ID。
    FIREBASE_APP_ID="your Firebase App ID"(例: "1:300830567303:ios:09b1ab1d3ca29bda")
    
    # インポート元のデータセット。
    BQ_DATASET="name of BigQuery dataset you want to import from"(例: "com_firebase_demo_IOS")
    
    # プラットフォーム
    PLATFORM="platform of the app. ANDROID or IOS"
    
    # 移行を実行する期間([START_DATE,END_DATE] を含む)。
    START_DATE=20180324
    END_DATE=20180327
    
    # 不明な点がある場合は次のスクリプトを変更しないでください
    startdate=$(date -d"$START_DATE"  +%Y%m%d) || exit -1
    enddate=$(date -d"$END_DATE"  +%Y%m%d) || exit -1
    
    # 期間を通して繰り返します。
    DATE="$startdate"
    while [ "$DATE" -le "$enddate" ]; do
    
            # 上記のパラメータで構成される BQ 表。
            BQ_TABLE="$BQ_PROJECT_ID.$BQ_DATASET.app_events_$DATE"
    
            echo "Migrating $BQ_TABLE"
    
            cat migration_script.sql | sed -e "s/SCRIPT_GENERATED_TABLE_NAME/$BQ_TABLE/g" | bq query \
            --debug_mode \
            --allow_large_results \
            --noflatten_results \
            --use_legacy_sql=False \
            --destination_table analytics_$PROPERTY_ID.events_$DATE \
            --batch \
            --append_table \
            --parameter=firebase_app_id::$FIREBASE_APP_ID \
            --parameter=date::$DATE \
            --parameter=platform::$PLATFORM \
            --project_id=$BQ_PROJECT_ID
    
    
            temp=$(date -I -d "$DATE + 1 day")
            DATE=$(date -d "$temp" +%Y%m%d)
    
    done
    exit
    
    # スクリプトの終了
    
    
  5. 新しいシェルを開き、bash migration.sh コマンドを発行します。
古いエクスポート スキーマ

user_dim

フィールド名 データタイプ 説明
user_dim RECORD ユーザー ディメンションのレコード。
user_dim.user_id STRING setUserId API によって設定されるユーザー ID。
user_dim.first_open_timestamp_micros INTEGER ユーザーが初めてアプリを開いた時刻(マイクロ秒単位)。
user_dim.user_properties RECORD setUserProperty API によって設定される、ユーザー プロパティの繰り返しレコード。
user_dim.user_properties.key STRING ユーザー プロパティの名前。
user_dim.user_properties.value RECORD ユーザー プロパティについての情報を格納するレコード。
user_dim.user_properties.value.value RECORD ユーザー プロパティの値を格納するレコード。
user_dim.user_properties.value.value.string_value STRING ユーザー プロパティの文字列値。
user_dim.user_properties.value.value.int_value INTEGER ユーザー プロパティの整数値。
user_dim.user_properties.value.value.double_value FLOAT ユーザー プロパティの倍精度値。
user_dim.user_properties.value.set_timestamp_usec INTEGER ユーザー プロパティが最後に設定された時刻(マイクロ秒単位)。
user_dim.user_properties.value.index INTEGER ユーザー プロパティのインデックス(0~24)。
user_dim.device_info RECORD デバイスの情報を格納するレコード。
user_dim.device_info.device_category STRING デバイスのカテゴリ(モバイル、タブレット、PC)。
user_dim.device_info.mobile_brand_name STRING デバイスのブランド名。
user_dim.device_info.mobile_model_name STRING デバイスのモデル名。
user_dim.device_info.mobile_marketing_name STRING デバイスのマーケティング名。
user_dim.device_info.device_model STRING デバイスのモデル。
user_dim.device_info.platform_version STRING OS のバージョン。
user_dim.device_info.device_id STRING IDFV(IDFA を利用できない場合にのみ使用)。
user_dim.device_info.resettable_device_id STRING 広告 ID / IDFA。
user_dim.device_info.user_default_language STRING OS の言語。
user_dim.device_info.device_time_zone_offset_seconds INTEGER GMT との時差(秒単位)。
user_dim.device_info.limited_ad_tracking BOOLEAN デバイスの「広告トラッキング抑制」が有効になっているかどうか。
user_dim.geo_info RECORD ユーザーの位置情報を格納するレコード。
user_dim.geo_info.continent STRING イベントが報告された大陸(IP アドレスベース)。
user_dim.geo_info.country STRING イベントが報告された国(IP アドレスベース)。
user_dim.geo_info.region STRING イベントが報告された地域(IP アドレスベース)。
user_dim.geo_info.city STRING イベントが報告された都市(IP アドレスベース)。
user_dim.app_info RECORD アプリについての情報を格納するレコード。
user_dim.app_info.app_version STRING アプリの versionName(Android の場合)または short bundle version。
user_dim.app_info.app_instance_id STRING アプリのこのインスタンスを識別する固有 ID。
user_dim.app_info.app_store STRING このアプリをインストールしたストア。
user_dim.app_info.app_platform STRING このアプリが実行されているプラットフォーム。
user_dim.traffic_source RECORD ユーザーを獲得した際に使用したトラフィック ソースの名前。このフィールドは当日表では使用されません。
user_dim.traffic_source.user_acquired_campaign STRING 該当ユーザーを獲得したマーケティング キャンペーンの名前。このフィールドは当日表では使用されません。
user_dim.traffic_source.user_acquired_medium STRING ユーザーを獲得したメディアの名前(有料検索、オーガニック検索、メールなど)。このフィールドは当日表では使用されません。
user_dim.traffic_source.user_acquired_source STRING ユーザーを獲得したネットワークの名前。このフィールドは当日表では使用されません。
user_dim.bundle_info RECORD これらのイベントをまとめたアップロード用バンドルについての情報を格納するレコード。
user_dim.bundle_info.bundle_sequence_id INTEGER これらのイベントをアップロードしたバンドルのシーケンシャル ID。
user_dim.ltv_info RECORD このユーザーのライフタイム バリューに関する情報を格納するレコード。このフィールドは当日表では使用されません。
user_dim.ltv_info.revenue FLOAT このユーザーのライフタイム バリュー(収益)。このフィールドは当日表では使用されません。
user_dim.ltv_info.currency STRING このユーザーのライフタイム バリュー(通貨)。このフィールドは当日表では使用されません。

event_dim

フィールド名 データタイプ 説明
event_dim RECORD このバンドル内のイベントに関する情報を格納する繰り返しレコード。
event_dim.date STRING このイベントが記録された日付(アプリの登録タイムゾーンにおける日付を YYYYMMDD 形式で示したもの)。
event_dim.name STRING このイベントの名前。
event_dim.params RECORD このイベントに関連付けられたパラメータを格納する繰り返しレコード。
event_dim.params.key STRING イベント パラメータのキー。
event_dim.params.value RECORD イベント パラメータの値を格納するレコード。
event_dim.params.value.string_value STRING イベント パラメータの文字列値。
event_dim.params.value.int_value INTEGER イベント パラメータの整数値。
event_dim.params.value.double_value FLOAT イベント パラメータの倍精度値。
event_dim.timestamp_micros INTEGER 該当クライアントでこのイベントが記録された時刻(マイクロ秒単位、UTC)。
event_dim.previous_timestamp_micros INTEGER 該当クライアントで前回このイベントが記録された時刻(マイクロ秒単位、UTC)。

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