ディスプレイ&ビデオ 360 の使用例と分析

ディスプレイ&ビデオ 360 のレポート統合を最大限に利用します。
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ディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンについて理解して、キャンペーンを最適化するには、アナリティクス 360 でディスプレイ&ビデオ 360 のレポート統合を使用する方法についてご確認ください。

この記事の内容:

アナリティクスのエンゲージメント指標を使ってディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンを最適化する

[集客] > [ディスプレイ&ビデオ 360] レポートでは、[エクスプローラ] タブのデフォルトの [利用状況] 指標グループを使って、アナリティクスのエンゲージメント指標([ページ / セッション]、[平均セッション時間] など)とディスプレイ&ビデオ 360 ディメンションを確認できます。

ディスプレイ&ビデオ 360 の入札単価と予算を最適化する

高いエンゲージメント([直帰率] が低い、[平均セッション時間] が長い、[ページ / セッション] が大きいなど)を生み出しているディスプレイ&ビデオ 360 広告申込情報や広告掲載オーダーを確認するには、[広告申込情報] レポートと [広告掲載申し込み] レポートを開きます。

高いエンゲージメントを生み出しているキャンペーンについては、ディスプレイ&ビデオ 360 の入札単価を引き上げるか、予算を追加することを検討してください。これは、コンバージョンが発生していない新しいキャンペーンを最適化したり、ブランド キャンペーンを分析したりするために、最適化対象のコンバージョンを使用できない状況で特に効果的です。

ディスプレイ&ビデオ 360 のサイトと取引ターゲティングを最適化する

[エクスチェンジ] レポートと [サイト] レポートを参照すると、すべての取引とサイトで生み出されたサイトのエンゲージメントを比較できます。クリックスルー セッションやビュースルー セッションを多く生み出しているものの、サイトでのエンゲージメントが非常に低いサイトと取引を見つけます。サイトと取引の成果が低い場合は、ディスプレイ&ビデオ 360 の予算や入札単価を除外するか引き下げます。

ディスプレイ&ビデオ 360 のクリエイティブを最適化する

[クリエイティブ] レポートを使うと、すべてのクリエイティブによって生み出されたサイト エンゲージメントを比較できます。ディスプレイ&ビデオ 360 のクリエイティブを最適化するには、高いサイト エンゲージメントを生み出すクリエイティブを積極的に使用するか、新しいパターンのクリエイティブを作成します。

ディスプレイ&ビデオ 360 ビュースルー トラフィックの影響について理解する

ユーザーがサイトにアクセスする前にディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンの広告を見ている場合、そのセッションをビュースルー セッションと呼びます。

サイトでのユーザーの行動が広告インプレッションの影響を受けているかを確認する

[集客] > [Google マーケティング プラットフォーム] レポートを使うと、ビュースルー セッションとクリックスルー セッションまたはトラフィック全体でサイトのエンゲージメントを比較し、サイトでのユーザーの行動がディスプレイ&ビデオ 360 広告のインプレッションの影響を受けているかを確認できます。

たとえば、次の [広告主] レポートのスクリーンショットでは、ビュースルー セッションの [平均セッション時間] が 6 分 8 秒になっています。ビュースルー セッションの [平均セッション時間] と、すべてのトラフィックの [平均セッション時間]([集客] > [すべてのトラフィック] > [参照元 / メディア] レポートのデータ表の 1 行目に表示)を比較すると、ディスプレイ&ビデオ 360 のインプレッションがエンゲージメントを生み出しているかを確認できます。

同様に、[直帰率] などのその他の指標も比較できます。特定のキャンペーンについてさらに詳しく調べることもできます。

Avg. Session Duration for view through and click through

 

ディスプレイ&ビデオ 360 のビュースルー トラフィックを分割して、さらに詳しく分析する

このレポート統合では、ディスプレイ&ビデオ 360 ディメンションを使って、カスタム セグメントを作成できます。セグメントを作成すると、特定のディスプレイ&ビデオ 360 のトラフィックを取り出して、さらに詳しく分析できます。

たとえば、セグメント ビルダーを使うと、特定の広告主(「GStore」など)のすべてのディスプレイ&ビデオ 360 ビュースルー セッションを含む新しいセグメントを作成できます。[詳細] > [条件] を開き、次の 2 つの条件を AND 演算子で結合して作成します。

  • [DV360 広告主(CM モデル)]、[含む]、「GStore」
  • [CM アトリビューション タイプ(CM モデル)]、[含む]、「View-through」

このセグメントを作成する際は、次のスクリーンショットを参考にしてください。

Create a view through segment

ビュースルー セッションを分割すると、デフォルトの「すべてのユーザー」セグメントと比較して、サイトのユーザー層について理解し、サイト エンゲージメントの違いを適切に把握できます。

例: ディスプレイ&ビデオ 360 のビュースルー セッションと「すべてのユーザー」の年齢別比較

[ユーザー] > [ユーザー属性] > [サマリー] レポートの [年齢] を使って、ディスプレイ&ビデオ 360 のビュースルー セッション セグメントとデフォルトの「すべてのユーザー」セグメントを比較します。

このサンプル アカウントの場合、ディスプレイ&ビデオ 360 のビュースルー セッションでは、高い年齢層の割合が大きいことがわかります。サイトのセッション全体では年齢層 [45~54] が約 15% ですが、ディスプレイ&ビデオ 360 のビュースルー セッションでは 30% 近くになっています。

 Comparing DBM View-through Sessions against All Sessions by Age

例: ディスプレイ&ビデオ 360 のビュースルー セッションと「すべてのユーザー」の性別による比較

[ユーザー] > [ユーザー属性] > [サマリー] レポートの [性別] を使って、ディスプレイ&ビデオ 360 のビュースルー セッション セグメントとデフォルトの「すべてのユーザー」セグメントを比較します。

このサンプル アカウントの場合、性別で比較すると、「ディスプレイ&ビデオ 360 のビュースルー セッション」の女性の割合(約 71%)のほうが「すべてのユーザー」(約 62%)より大きいことがわかります。

Comparing DBM View-through Sessions against All Sessions by Gender

このように分析すると、新しいユーザー セグメントの発見や、広告キャンペーンに反応しているユーザーのより正確な理解ができるようになります。こうした分析情報は、適切なユーザーにアプローチできるクリエイティブ戦略の構築にも役立てられます。

アナリティクスのユーザー層分析を使ってディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンを最適化する

[ユーザー] の各レポートでは、次のようなカテゴリでトラフィックを分析できます。

  • ユーザー属性(年齢、性別)
  • インタレスト カテゴリ(アフィニティ カテゴリ、購買意向の強いセグメント)
  • 地域(言語、地域)
  • 行動(新規とリピーター、リピート回数や間隔、ユーザーのロイヤリティ)
  • ユーザーの環境(ブラウザと OS)
  • モバイル端末

すべてのディスプレイ&ビデオ 360 のトラフィックを含むセグメントを作成すると、ディスプレイ&ビデオ 360 でのキャンペーンで獲得したユーザーが上記のディメンション全体でどのように行動しているかがわかります。

たとえば、ディスプレイ&ビデオ 360 広告主が 2 社ある場合は(「GStore US」と「GStore EU」)、セグメント ビルダーで次のようなカスタム セグメントを作成できます。[詳細] > [条件] を開き、次の 2 つの条件を OR 演算子で結合して作成します。

  • [DV360 広告主(CM モデル)]、[含む]、「GStore US」
  • [DV360 広告主(CM モデル)]、[含む]、「GStore EU」

このセグメントを作成する際は、次のスクリーンショットを参考にしてください。

このセグメントを作成した後、[ユーザー] のすべてのレポートに適用して、ディスプレイ&ビデオ 360 アカウントを最適化する方法を調べることができます。

例: ディスプレイ&ビデオ 360 トラフィックをモバイル端末と年齢を基準に分割する

[ユーザー] > [モバイル] > [デバイス] レポートを開いて、[年齢] をセカンダリ ディメンションとして追加します。

このサンプル アカウントの場合、[Apple iPhone] でアクセスした年齢層 [25~34] のユーザーが、ディスプレイ&ビデオ 360 経由の平均的なユーザーよりエンゲージメントを多く生み出しています([直帰率] が低く、[ページ / セッション] が多く、[平均セッション時間] が長い)。

この情報を利用すると、ディスプレイ&ビデオ 360 においてこのターゲット設定で新しい広告申込情報を作成し、入札単価を引き上げて、類似するユーザーをさらに獲得できます。

例: ディスプレイ&ビデオ 360 トラフィックを新規ユーザーを基準に分割する

[ユーザー] > [行動] > [新規とリピーター] レポートを開いて、[ディスプレイ&ビデオ 360 広告申込情報の名前(GA モデル)] をセカンダリ ディメンションとして追加します。

このサンプル アカウントの場合、広告申込情報「DBM_Video_US」によって新規ユーザーの大部分が比較的高いエンゲージメントを生み出しています。多くのエンゲージメントを生み出すことが目標の場合、この情報を利用して、この動画キャンペーンへの投資を続け、ディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンを最適化できます。

さらに詳しい分析が必要な場合は、[ユーザー] の各レポートで、ディスプレイ&ビデオ 360 のカスタム セグメントとデフォルトの「すべてのユーザー」セグメントを比較することもできます。

アナリティクスで詳細なリマーケティング ユーザーリストを作成する

このレポート統合を使うと、アナリティクスでディスプレイ&ビデオ 360 ディメンションに基づくセグメントを作成し、リマーケティング ユーザーリストの作成プロセスの中でそのセグメントをインポートして、さらに詳細なリマーケティング ユーザーリストを作成できます。

こうしたユーザーリストは GDN またはディスプレイ&ビデオ 360 で共有し、既存の Google 広告ディスプレイ&ビデオ 360 リマーケティングと統合することで、リマーケティングに活用できるようになります。

例: 新しいリマーケティング ユーザーリストを作成する

セグメント ビルダーを使うと、次の条件に該当するすべてのユーザーを含むカスタム セグメントを作成できます。

  • ディスプレイ&ビデオ 360 の「T-Shirts」広告をクリックした。
  • サイト滞在時間が 1 分を超えている。
  • まだコンバージョンに至っていない。

[詳細] > [条件] を開き、次の 4 つの条件を AND 演算子で結合して作成します。

  • [CM アトリビューション タイプ(CM モデル)]、[完全一致]、「クリックスルー」
  • [DV360 広告申込情報(CM モデル)]、[完全一致]、「T-Shirts」
  • [ページ滞在時間]、[ユーザーごと]、[≥]、「60」
  • [トランザクション数]、[ユーザーごと]、[=]、「0」

このセグメントを作成する際は、次のスクリーンショットを参考にしてください。

また、特定のディスプレイ&ビデオ 360 のクリエイティブをクリックしてサイト内の特定のページにアクセスしたユーザーのリストを作成することもできます。

関連資料

ディスプレイ&ビデオ 360 のレポートの統合について詳しくは、次の記事をご覧ください。

この記事で紹介したその他の機能については、次をご覧ください。

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