モデル比較ツールは、アトリビューション モデルに応じてマーケティング チャネルの評価がどう変わるかを確認する際にご活用いただけます。
この記事の内容:モデル比較ツールの使用方法
ツールでアトリビューション モデル(終点など)を選択すると、そのモデルに基づいて算出された各チャネルのコンバージョン数が表示されます(コンバージョン数の代わりにコンバージョン値を選択することもできます)。アトリビューション モデルは一度に 3 つまで選択でき、各モデルの結果を表形式で比較できます。
チャネルの効果を評価する際には、広告目標とビジネス モデルを反映したアトリビューション モデルを使用します。どのモデルを使用する場合も、検証を行って予想を評価します。モデルの結果に合わせてチャネルにかける予算を調整し、さらにその結果をデータで分析します。
カスタム アトリビューション モデルの作成
モデル比較ツールを使用すると、基本モデルとは別に、独自のルールを指定してカスタムモデルを作成、保存、適用することができます。これにより、コンバージョン経路のデータについて、独自に評価したい内容に合わせてモデルを作成できます。
1 つのビューには最大 10 個のカスタム アトリビューションを作成できます。カスタム アトリビューション モデルを作成するには:
- モデルのプルダウンをクリックして [新しいカスタムモデルを作成] を選択します。
- カスタムモデルに名前を付けます。
- [ベースライン モデル] から、カスタムモデルのベースとして使用するデフォルトのモデルを選択します。ベースライン モデルは、カスタム貢献度のルールを適用する前に、経路のタッチポイントに貢献度をどのように割り振るのかを定義します。ベースライン モデルには、「線形」、「起点」、「終点」、「減衰」、「接点ベース」を選択できます。
- (省略可) [ルックバック ウィンドウ] をオンにして、計測期間を 1 か 90 日に設定します。
- (省略可) [インプレッションに対する貢献度の調整] をオンにして、インプレッションの評価方法をカスタマイズします。
- (省略可) [エンゲージメントに基づく貢献度の調整] をオンにして、エンゲージメント指標に基づき貢献度を比例配分します。
- (省略可) [カスタム貢献度ルールの適用] をオンにして、位置(起点、終点、中間、アシスト)、キャンペーンやトラフィックの種類(キャンペーンやキーワードなどのディメンション)などの特性に基づいて、コンバージョン経路のタッチポイントを識別する条件を定義します。識別するタッチポイントを定義したら、コンバージョンの貢献度を各タッチポイントにどのように割り振るのかを他のタッチポイントとの相対量で指定します。下記のカスタム貢献度の例をご覧ください。
- [保存と適用] をクリックして、カスタム アトリビューション モデルを適用します。
貢献度ルールでは、貢献度の相対的な配分を指定します。
例
たとえば、「線形」モデルではコンバージョンの貢献度をすべてのタッチポイントに均等に割り振ります。このため、コンバージョン経路に 4 つのタッチポイントがある場合は、各タッチポイントに 25% ずつ貢献度が配分されます。ただし、「有料検索」チャネルに 2 倍の貢献度を適用していて、経路の 3 番目のタッチポイントが「有料検索」であった場合、貢献度は次のように適用されます。
作成した複数のルールが同じタッチポイントに適用される場合、重複するルールの貢献度の加重が 2 倍になります。これを上記の例で説明しましょう。たとえば 2 番目のルールが適用された場合は、ブランド関連検索のタッチポイントに他のタッチポイントの 0.1 倍の貢献度が割り振られます。ただし、このタッチポイントが同時に有料検索用に定義されたルールにも当てはまる場合、その貢献度は元の 0.1 に 2 を掛けた結果、他のタッチポイントの 0.2 倍になります。
カスタム貢献度ルールの例
カスタムモデルを作成する際には、カスタム貢献度のルールを指定します。以下に、具体的な例を紹介します。
直接的なタッチポイントを、別のマーケティング活動を通じて既に獲得している顧客からのトラフィックと見なす場合は、直接的なチャネルの価値を引き下げます。連続して行われたセッションの最後のタッチポイントがノーリファラーである場合に、割り振る貢献度を半分にするには、次のように設定します。
- 一致 - 経路での位置 - 完全一致 - 最後
AND
一致 - 参照元 - 完全一致 - 直接的
コンバージョン経路の他のタッチポイントの 0.5 倍の貢献度
ブランド キーワードよりも一般的なキーワード経由のセッションを重視する場合は、ブランド キーワード チャネルの貢献度を引き下げます。これにより、ブランドを顧客に認知させた目標到達プロセス内のチャネルを適切に評価できるようになります。経路上のブランド検索またはナビゲーション検索のキーワード チャネルに割り振る貢献度を半分にするには、次のように、キーワードを指定するか、正規表現を使用して [ブランド キーワード] を指定します。
- 一致 - キーワード - 含む - [ブランド terms]
コンバージョン経路の他のタッチポイントの 0.5 倍の貢献度
経路内のセッションのうち、ユーザーが直帰したものはコンバージョンに貢献していないと見なす場合は次のように設定します。
- 一致 - 直帰セッション - 完全一致 - はい
コンバージョン経路の他のタッチポイントの 0 倍の貢献度
カスタム アトリビューション モデルの共有
保存したカスタム アトリビューション モデルは、他のユーザーとの直接共有やソリューション ギャラリーでの共有ができます。
カスタムモデルを共有するには、モデル比較ツールを開き、共有するカスタムモデルの横にある共有アイコンをクリックします。共有タイプとして [テンプレートのリンクを共有] または [ソリューション ギャラリーで共有] を選択します。[共有] をクリックします。
なお、共有されるのは設定情報のみで、データは共有されません。詳しくは、アセットの共有に関する説明(複数のカスタム モデルをまとめて共有する方法など)をご覧ください。