ビューフィルタを確認する

ビューにフィルタを適用する際に、事前にフィルタをテストすることで時間を節約し、データを保護します。

フィルタ確認を行うと、フィルタを実際に適用する前の段階でトラフィックへの影響をプレビューできます。フィルタ確認には、次のようなメリットがあります。

  • フィルタの影響を把握できるようになるまでには 24 時間ほどかかりますが、フィルタ確認を行えば、推定される影響を即座に確認できます。
  • フィルタの影響は恒久的です。一度フィルタを適用したデータは、元の状態に戻すことができません。一度フィルタを適用すると、実際のデータに好ましくない影響が生じる危険性もありますが、フィルタの確認を行えば、その前の段階で設定ミスや問題点を検出できます。
  • フィルタ確認によって、より効率的にさまざまなパターンのフィルタをテストできます。

以上のメリットを考慮し、フィルタは保存する前に常に確認することをおすすめします。

この記事の内容:

概要を説明した動画

お急ぎの場合は、概要を説明した短い動画(3 分弱)をご覧ください。

フィルタの確認の概要

フィルタを確認するには

フィルタ確認を行う場合でも、新しいフィルタはまずテスト用のビューに適用してから、実際のビューに適用することを強くおすすめします。
  1. ビューフィルタの作成と管理に記載されている手順に沿って、フィルタを作成し、ビューに適用します。
  2. フィルタを保存する前に、[このフィルタを確認する] リンクをクリックします。
  3. 必要に応じてフィルタに修正を加えながら、[フィルタ適用後] のサンプルデータが想定どおりに表示されるまで [もう一度確認する] リンクをクリックします。
  4. フィルタによって結果が返されず、次のメッセージが表示される場合があります。
    「このフィルタではデータに変化が起きませんでした」
    
    その場合はフィルタを修正するか、[データ量を増やして確認する] をクリックします。
  5. 目的に合ったフィルタを作成できたら、[保存] をクリックしてフィルタを保存します。

フィルタ確認の仕組み

フィルタ確認では、選択したビューの実際のデータを 7 日分サンプルとして抽出し、保存していない新しいフィルタをそのデータに適用します。次に、新しいフィルタの適用結果と元のサンプルデータを比較し、変化のあったデータ行のリストを作成します。つまり、テキスト エディタのファイル比較機能や、コマンドラインの diff プログラムと同じような仕組みです。

フィルタ確認を行うと、変化が想定されるデータの行と、[フィルタ適用前] および [フィルタ適用後] の列がプレビュー表に表示されます。フィルタ適用前の列には元のデータが表示されます。過去 7 日間に該当のフィルタを適用していた場合に、変化していた可能性が高いデータとなります。[フィルタ適用後] の列には、新しいフィルタを適用するとデータがどう変化するのかが表示されます。つまり、フィルタ適用前と後の列の差異が、過去 7 日間に新しいフィルタを適用していた場合に想定される影響度となります(アナリティクスで時間を遡るようなイメージです)。

次の画像はプレビュー表の例です。使用されているフィルタでは、ホスト名フィールドに「ads.google.com」が含まれるヒットを除外しています。「適用前(1)」の表にはフィルタが適用される前のデータ行が表示されています。「適用後(2)」の表では、フィルタによって該当の行が除外されています。

Screenshot of filter verification preview table showing before and after columns for a filter excluding hostname contains adwords.google.com. Before table shows 2 rows affected by the filter. After table contains no rows, showing the filter would exclude those rows.
フィルタ確認のプレビュー表

最初のサンプルデータに、フィルタの条件に一致するデータ行が含まれていない場合もあります。その場合はプレビュー表が表示されないため、フィルタの設定を変更するか(設定が適切でない可能性があるため)、フィルタを適用するサンプルのデータ行を増やします。この対処法では、それまでと同じサンプルクエリが実行されますが、より多くのデータ行が返されます。

それでもプレビュー表が表示されない場合

新しいフィルタの影響を受けるデータ行が依然として検出されない場合は、現在のビューでそのフィルタの対象となるデータが収集されていない可能性があります。その場合は、別のビューに切り替えるか、現在のビューで他のフィルタを試して問題が発生するかどうか確認することをおすすめします。

フィルタ確認の例

support.mycompany.comsales.mycompany.comads.mycompany.com の 3 つのホスト名を対象にヒットを収集しており、support ドメインのヒットのみを表示するビューを作成したいとします。そこで新しいビューを作成し、ホスト名フィールドがフィルタ パターン support\.mycompany\.com に一致するトラフィックを抽出するカスタム フィルタを設定しました。

このフィルタを確認する場合、アナリティクスではサンプリング レートが算出され、過去 7 日間を対象にこのビューの実際のデータ行が基準量選択されます。表示されるデータは次のようになります。

 

サンプルデータ
ホスト名 セッション数 ページビュー数
service.mycompany.com 337 1,011
support.mycompany.com 3,707 35,722
sales.mycompany.com 148,280 1,357,773
   

 

続いて作成中の新しいフィルタが元のサンプルデータに適用され、このフィルタによる変化が想定されるデータ行が抽出されます。これがフィルタ適用前のデータ行となります。新しいフィルタで一致した、除外された、または変化したデータのみが適用前の項目に表示されます。

フィルタ適用後の項目には、フィルタによってデータ行に実際にどのような影響が生じた(一致した、除外された、または変化した)のかが表示されます。

この例では、support\.mycompany\.com が対象のフィルタを適用しています。フィルタ適用前の列には、ホスト名に対象ドメイン(この例では 1 つだけ)が含まれるデータ行がすべて表示されます。フィルタ適用後の列には、一致フィルタをすべてのサンプルデータに適用した結果が表示されます。一致するデータ行は 1 行のみとなっています。

 

フィルタ適用前
ホスト名 セッション数 ページビュー数
support.mycompany.com 3,707 35,722
フィルタ適用後
ホスト名 セッション数 ページビュー数
support.mycompany.com 3,707 35,722

フィルタ確認の制限事項

  • フィルタ確認ではデータのサンプリングが行われるため、データの正確性が完全に保証されるわけではありません。フィルタを適用していないデータビューをバックアップとして保管しておくことをおすすめします。
  • プライバシー上の制限により、地域情報に基づくフィールドを使ったフィルタは確認できません。
  • 高度なフィルタは確認できません。

ビューフィルタの作成と管理

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