診断ツールを使用すると、アナリティクスの実装状況を定期的にチェックして、常に最適なデータで効果的な分析をするために修正が必要な項目を確認できます。
この記事の内容:概要
診断ツールは、トラッキング コードとアナリティクス アカウントの設定、収集されるデータをチェックして、改善が必要な項目や実装上の問題点を通知します。
診断ツールでは、次のような項目がチェックされます。
- サイトのページにトラッキング コードがあるか、既存のコードが正しく設定されているか
- 設定に異常がないか(例: 突然コンバージョンが記録されなくなった目標がないか)
- e コマースデータが適切に記録されているか
チェックに引っかかった項目があると、それにより発生している(または発生する可能性がある)問題への対応策が示されます。
診断ツールの使用方法
診断ツールから新しい通知があると、ビューを開いたときに通知ベルのアイコンの上に通知の数が表示されます。
このベルをクリックすると、通知の内容が表示されます。
新しい通知には、それぞれに検出された問題点とその対応策に加え、次の項目へのリンクが表示されます
- 再チェック: 次に診断ツールを実施する際に、この問題点をもう一度チェックして解決されたかどうかを確認する。
- 問題の解決に利用できるアナリティクス ページ(目標の調整、Google 広告の設定など)。
- 無視: 問題を無視して、二度と通知されないようにする。
- 詳細情報: 問題の詳しい情報と解決策を確認する。
[詳細情報] をクリックすると、問題に関する詳しい情報が表示されます。
[詳細] をクリックすると、その問題に関連する教育用資料が表示されます(ヘルプセンターや Google デベロッパーの関連記事など)。
問題を修正した場合は [再チェック] をクリックして、実施した対応策で問題が解決されたかどうかを診断ツールでもう一度チェックします。その結果、問題が解決していれば通知が届くことはありません。問題が解決していなければ、再び通知が届きます。
通知を無視すると届いた通知がアーカイブされ、それ以降、同じ問題についてはチェックや通知が行われなくなります。ただし、通知の設定はいつでも元の状態に戻すことができます。
注意点
診断ツールでアナリティクスの実装状況をチェックする際には Googlebot でサイトのページをクロールしますが、それによるトラフィックの増加は最小限に抑えられます。
ほとんどのウェブサイトでは Googlebot が実際のユーザーでないと認識されるため、Googlebot のトラフィックがサイトのデータに含まれることはありません。
また、Googlebot によって広告の無効なクリックが発生し、無効なデータがアナリティクスに送られることも通常ではありません。ただし、広告のトラフィックを第三者経由でサイトに送っている場合は、その第三者でデータが記録される可能性があります。一定の技術レベルの第三者であれば、Googlebot が実際のユーザーではなく、正規のトラフィックでないことが認識されるため、通常は第三者経由でトラフィックを送ってもトラフィックのデータが増えることはありません。ただし、第三者の技術レベルを保証することはできないため、トラフィック データが増えないと断言することはできません。