広告主様がご自身の Google 広告アカウントとアナリティクス アカウントをリンクすることによって、Google 広告のデータとアナリティクスのデータを一緒に表示できるようになります。Google 広告のクリック数とアナリティクスのセッション数を並べて比較した場合、両者の数字が一致していると思うかもしれませんが、実際はそうではありません。これにはさまざまな理由があります。一連の記事によってこれらの理由を説明していきたいと思います。
この記事の内容:クリック数
ユーザーが Google 広告をクリックすると、その直後に当該クリックが広告サーバーのログに記録されます。 Google 広告の大部分の広告タイプでは、クリックが発生した時点で請求が発生します。クリックが課金イベントとして設定されていない広告フォーマットもありますが、こうした例外ケースについては後ほど説明いたします。
セッション数
セッションが記録されるまでには、以下のような複数の処理が発生します。
- クリックが発生すると、ブラウザが広告主様のランディング ページを参照します。
- 広告主様のウェブサイトがこのリクエストに応答し、ウェブサーバーのデータをユーザーのブラウザに転送します。
- ブラウザがランディング ページのダウンロードを開始すると、JavaScript、CSS、画像、動画、音声など複数のファイルに対するリクエストが同時に発生します。Google アナリティクス トラッキング コードは、この JavaScript のリクエストの対象に含まれています。
- ユーザーのブラウザに JavaScript ファイル(ga.js または analytics.js)が最初にダウンロードされ、解釈されます。
- ユーザーのブラウザ / デバイスおよびセキュリティ設定が以下をサポートしている必要があります。
- Cookie
- Javascript
- 画像
- ブラウザは、Google アナリティクスのサーバー
www.google-analytics.com
にリクエストを個別に送信します。 - 最後にセッションが記録されます。
これらの処理をまとめたものが以下の 図 1a. です。
このしくみのメリットは、クリックが記録されるプロセスのシンプルさにあります。ただし、セッションの記録に要件が課され、チェックポイントが設定される点には注意が必要です。クリックからセッションに至るプロセスは全体で数秒以内ですが、これらのチェックポイントのいずれかで待ち時間が発生した場合は、セッションに対するクリックの比率が下がる(セッション数よりも多くのクリック数が記録される)可能性があります。
詳しくは、アナリティクスのセッションの計算方法をご覧ください。
クリック数とセッション数の不一致のトラブルシューティング
Google 広告のクリック数とアナリティクスのセッション数が一致しない問題を特定し、解決するには、こちらのトラブルシューティングをお試しください。