目標到達プロセス レポートとゴールフロー レポートには、いくつかの違いがあります。次の表では、これらのレポートの主な機能と相違の理由を示しています。通常、ゴールフロー レポートの方が柔軟性が高く、ユーザーが到達ページ目標を完了するまでの経路を正確に把握することができます。
目標到達プロセス | ゴールフロー | |
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逆戻り ユーザーが /step1 > /step2 > /step1 と移動した場合の処理方法 |
目標到達プロセス レポートでは、目標到達プロセスのステップごとにセッション数が 1 回のみカウントされます。そのため、別のステップから戻ってきた場合やページ / 画面の更新によってユーザーに同じステップが 2 回表示されても、2 回目のセッションはそのステップのページ / 画面への離脱と見なされます。 この例では、/step1 のセッションが 1 回、/step2 のセッションが 1 回、/step2 から /step1 への離脱が 1 回とカウントされます。 |
ゴールフロー レポートでは、逆戻りの回数が表示されます。ユーザーが特定のページ / 画面に戻ってきたり、更新したりすると、ページビュー数 / スクリーンビュー数が 2 回カウントされます(詳しいコネクションを確認するには、必要に応じて詳細レベルを上げてください)。 この例では、/step1 から /step2 へのページビューが 1 回と /step1 への逆戻りが 1 回と表示されます。 |
目標到達プロセスの埋め戻し ユーザーが目標到達プロセスのいずれかのステップをスキップした場合 |
目標到達プロセス レポートでは、ユーザーが目標到達プロセスを開始したステップから離脱したステップまでの間にあるステップをスキップした場合、そのステップの埋め戻しが行われます。 たとえば、目標到達プロセスが /step1 > /step2 > /step3 > 目標と定義されている場合、ユーザーが /step1 と /step3 をスキップして、/step2 から目標に到達した場合、目標到達プロセス レポートでは、/step2 から開始し、/step3、目標へと順に移動したものとして表示されます。 |
ゴールフロー レポートでは埋め戻しは行われません。起点のディメンションから、ユーザーが閲覧した目標到達プロセスの最初のステップまでのフローが表示されます。ステップをスキップしたフローも一緒に表示されることもあります。 |
目標到達プロセスのステップの順序 目標到達プロセスのステップの表示順がレポートに反映されるか |
反映されない: ステップが表示された実際の順序は、目標到達プロセス レポートに反映されません。アナリティクスでは、各セッションをスキャンして、各ステップが表示されたかどうかを確認します。表示されたステップは、目標到達プロセス レポートで 1 回のステップとして加算されます。 目標到達プロセスの開始は、実際にはユーザーが最後の方のステップから開始した場合でも、ユーザー経路において目標到達プロセスの最初のステップ(つまり、最も数字が小さいステップ)に必ず割り当てられます。同様に、目標到達プロセスからの離脱は、実際にはユーザーが最初の方のステップから離脱した場合でも、ユーザー経路において目標到達プロセスの最後のステップ(最も数字が大きいステップ)に割り当てられます。そのため、予想とは異なるページ / 画面での開始、離脱が表示されることがあります。 たとえば、目標到達プロセスを /step1 > /step2 > /step3.html > goal.html と定義したとします。この条件で、ユーザーのセッションが /xyz > /step3 > /step2 > /abc のように進行したとすると、目標到達プロセス レポートには、/xyz から開始し、/step2、/step3 と続いて /step3 から離脱し、/abc に移動したように表示されます。 |
反映される: 目標到達プロセス レポートの例を使用すると、ゴールフロー レポートでは、起点のディメンションから /step3 に入り、/step2 に戻ってから離脱(赤色の滝のような部分)し、/abc に移動したことが表示されます。 |
履歴 新しい目標到達プロセスを目標に追加したり、既存の目標到達プロセスに変更を加えた場合に、その目標到達プロセスの履歴を表示できるか |
表示できない: 目標到達プロセス レポートでは、現在のデータのみが表示され、データをさかのぼって表示することはできません。 |
表示できる: ゴールフロー レポートでは、データをさかのぼって表示することができます。 |
離脱率や継続率が 100% と表示される ステップの離脱率や継続率が 100% と表示される理由 |
目標到達プロセス レポートでは、複数のステップに同じページや画面が指定されている場合、最初のステップからの離脱率が 100% と表示されたり、継続率が 100% と表示されたりすることがあります。なお、目標到達プロセスのステップでは正規表現を使用できます。たとえば、最初のステップがサイトのトップページ(「/」)の場合、「/」で始まるページや「/」を含むページがすべて一致することになります。この例では、最初のステップからの離脱率は 100% になります。この問題を解消するには、目標到達プロセスの各ステップで使用する正規表現を調整します。 |
ゴールフロー レポートでは、目標到達プロセスの各ステップのページビュー数 / スクリーンビュー数が表示されるため、ステップからの離脱率や継続率が 100% と表示されることはめったにありません。 |
アドバンス セグメント 特定のセグメントやセッションの目標到達プロセスを表示できるか |
表示できない: 目標到達プロセス レポートでは、アドバンス セグメントを使用できません。 |
表示できる: ゴールフロー レポートでは、アドバンス セグメントを使用できます。1 回に 1 つの標準またはカスタムのアドバンス セグメントをレポートに適用できます。また、レポートの左上にあるディメンション選択ツールを使用して、レポートのディメンションを変更することもできます。 |
データの比較 2 つのデータ範囲を比較できるか |
比較できない: 目標到達プロセス レポートの期間比較機能では、特定の目標の合計コンバージョン率を比較することはできますが、異なる目標到達プロセスの各ステップのデータを比較することはできません。 |
比較できる:ゴールフロー レポートのカレンダー機能を使用すると、目標到達プロセスのすべてのステップについて、2 つの期間のデータを比較することができます。 |
最初のステップの必須設定 目標到達プロセスの最初のステップを必須に設定した場合の処理方法 |
必須に設定した最初のステップは、目標到達プロセス レポートにのみ適用されます。最初のステップを必須に設定すると、目標到達プロセス レポートには、必須ステップを通過した目標コンバージョン率のみが表示されます。他のセッションは、レポートには表示されません。 他のレポートにはコンバージョン率が表示されているのに、目標到達プロセス レポートではコンバージョン率が 0 になっている場合は、コンバージョンに到達したセッションが必須ステップを通過していません。 |
ゴールフロー レポートでは、必須に設定した最初のステップは考慮されません。たとえば、ユーザーが最初のステップをスキップしても、起点のディメンションから第 2 ステップへのフローが表示されます。 |
合計コンバージョン率 コンバージョン率がレポートによって異なる理由 |
目標到達プロセス レポートのコンバージョン率は、目標に到達したセッション数を、目標到達プロセスを開始したセッション数で割った値です。目標到達プロセスを開始したセッション数は、サイトの合計セッション数よりも少なくなる場合があります。目標到達プロセスを開始した合計セッション数は、各ステップの左側にある太字の数値を合計したものです。 なお、最初のステップを必須にした場合、目標到達プロセス レポートに表示される、目標到達プロセスに入って目標を達成したユーザー数にも影響があります。 |
ゴールフロー レポートのコンバージョン率は、他のアナリティクス レポートと同じ方法で算出されます。つまり、目標に到達したセッション数をサイトの合計セッション数で割った値になります。 |
サンプリング レポートのデータのサンプリング時期 |
目標到達プロセス レポートでは、1 日あたり最大 5 万経路まで表示できます。1 日あたりのユニークな経路の数が 5 万を超えると、レポートには「(other)」と表示されることがあります。 |
ゴールフロー レポートでは、10 万回のセッション数がサンプリングされます。サンプリングの影響を軽減するには、対象の期間を短くするようにしてください。 |
データの更新頻度
レポートにデータが表示されるタイミング |
目標到達プロセス レポートのデータは通常反映されるまでに、標準アカウントでは、24 時間、360 アカウントでは 4 時間ほどかかります。 |
ゴールフロー レポートは、データの更新頻度が目標到達プロセス レポートよりも遅くなります。標準アカウント、360 アカウントともに即日反映されません。 |
1 回のセッションで目標達成が複数回
1 回のセッションでユーザーが同じ目標を達成するたびに目標がカウントされるか |
カウントされない: 目標は 1 回のセッションにつき 1 回しかカウントされません。 |
カウントされない: 目標は 1 回のセッションにつき 1 回しかカウントされません。 図の下の表に、各ステップを完了したセッション数が表示されます。 |
ユニーク ページビュー数 / スクリーンビュー数 目標完了数とユニーク ページビュー数 /スクリーン表示数が一致しない理由 |
目標完了数は、特定または一連のページ / 画面に到達したセッション数であるため、ユニーク ページビュー数 / スクリーンビュー数とまったく同じになることは通常ありません。たとえば、ユーザーが /index > /step1 > /thankyou > /thankyou/confirmation にアクセスし、/thankyou が前方一致または正規表現で目標に定義されている場合、/thankyou のユニーク ページビュー数は 2 回、目標完了数は 1 回としてカウントされます。 ウェブビューでは、ユニーク ページビュー数は URI とページ名の組み合わせで決定されます。例えば、URI が /thankyouconfirmation でページ名が「Thank You」と「Confirmation」の場合、ユニーク ページビュー数は 2 回になりますが、目標完了数は 1 回になります。 |
(同じ) |
目標タイプ
すべてのタイプの目標について目標到達プロセスを作成できるか |
作成できない: 目標到達プロセスは到達ページ目標に対してのみ作成できます。現在のところ、それ以外の目標タイプに対して目標到達プロセスを作成することはできません。 |
(同じ) |