ビジュアル フロー レポートについて

サイトやアプリのページ、イベント、目標に到達するまでにユーザーが通過する経路を確認しましょう。

ビジュアル フローは、森の中の小道のように、ルートや経路をトレースするグラフィックです。地図は今後通過するかもしれない既知のルートを示すものですが、ビジュアル フローは遠回りや逆戻りも含めて実際に通過した経路を段階的に示します。

Google アナリティクスのフローレポートは、ユーザーがコンテンツを移動する経路を示すもので、目標イベントを使用してトラッキングする特殊な要素も表示されます。このグラフィックを見るだけで、ユーザーがどのようにコンテンツにアクセスし、活用、離脱するのか把握することが可能です。このレポートにより、ユーザーが離脱する場所や前のページに逆戻りする場所なども確認できるので、コンテンツのトラブルシューティングに役立ちます。

この記事の内容:

フローレポートの種類

Google アナリティクスには、フローレポートが用途別に多数用意されています。各フローレポートの概要を下記の表に示します。

レポート 機能
行動フロー

行動フローレポートは、ユーザーがページやイベント間を移動した経路を視覚化して表現したレポートで、サイトで多くのユーザーが利用しているコンテンツを見つけるうえで役立ちます。また、行動フローレポートを使うと、コンテンツに潜む問題点を把握することもできます。

行動フローレポートでは、ページ、コンテンツ グループ、イベントのほか、ページとイベントの組み合わせを表示できます。

ゴールフロー

ゴールフロー レポートには、目標到達プロセスに沿ってコンバージョンまで移動するトラフィックの経路が表示されます。このレポートを使用すると、ユーザーが期待通りの経路でコンテンツにアクセスしているかどうか、高い離脱率や予期しない逆戻りなどの問題がないかを確認できます。

ゴールフロー レポートを使用するには、アカウントで目標を定義しておく必要があります。また、目標到達プロセスを定義すると、このレポートをさらに便利に利用できます。

ユーザーフロー

ユーザーフロー レポートを使用すると、さまざまな参照元からのトラフィック量を比較して、サイト全体のトラフィック パターンを分析できます。このレポートには、各マーケティング チャネルからどのようにトラフィックが到達しているかが表示されます。コンテンツがどのようにトラフィックを引き寄せているかを確認して、特にパフォーマンスの過不足があるページや経路を発見できます。

イベントフロー

イベントフロー レポートを使用すると、動画再生、ファイル ダウンロード、埋め込みガジェットの操作などのユーザーが発生させたイベントの順序を視覚的に確認できます。

イベントが発生したページも確認するには、代わりに行動フローレポートを使用します。

目標到達プロセス

目標到達プロセス レポートを使用すると、選択したコンバージョン プロセスの概要を確認できます。ゴールフロー レポートと異なり、目標到達プロセス レポートには、サイトやアプリ内でユーザーが実際に通過した経路は表示されません。代わりに、目標到達プロセスのステップごとのパフォーマンスのみが、閲覧開始数と離脱数の形で表示されます。

目標到達プロセス レポートは、目標に対する総合的なパフォーマンスを分析する最初の方法としておすすめです。目標ステップに高い離脱率が見つかった場合は、ゴールフロー レポートで問題を詳細に分析します。

Google Play 参照フロー Google Play の参照フローレポートでは、集客プロセスの各段階のトラフィック量を確認できるため、アプリに対するユーザーの関心度を分析するのに役立ちます。

フローレポートの構成要素

すべてのフローレポート(目標到達プロセス レポートを除く)には、次のような構成要素が使用されます。

ノード

「ノード」とはトラフィックが経由したポイントです。単一ページや画面、ディレクトリ、コンテンツ グループ、イベント、ディメンションなどを表します。ノードに表示される数字を見ると、そのノードを経由しているトラフィック量を簡単に把握できます。

ディメンション ノードは白色で表示されます。ディメンション ノードは、フローの基本的なエントリ ポイントを捕捉したもので、マーケティング チャネル、ソーシャル メディア、ユーザーの環境などの違いがどのようにユーザーフローに影響しているかを比較できます。

ディメンション ノード

ページコンテンツ グループ目標の各ノードとアプリ画面は緑色で表示されます。

ページまたはコンテンツ グループのノード
目標ノード

イベントノードは青色で表示されます。

イベントノード

コネクション、離脱、逆戻り

「コネクション」は、ノード間を結ぶ灰色の帯として表示され、トラフィックのセグメントがノードからノードへ移動する経路を示します。コネクションの太さは、セグメントにおける相対的なトラフィック量を示し、太いほどそのコネクションを経由するトラフィック量が多いことを意味します。

これらの経路は予期せず「逆戻り」したり、ノード間を行ったり来たりすることがあります。逆戻りのコネクションには、前のノードに向かう矢印が付きます。

「離脱」はユーザーがフローから離脱したことを示します。

コネクション、離脱、逆戻り

フローレポートの効果的な使い方

フローレポートの内容は、Google アナリティクスのどの場所に表示されるかにより異なる部分もありますが、次の情報はどのレポートにも表示されます。

  • 選択したディメンション(トラフィック、キャンペーン、ブラウザなど)に集計したサイトの相対的なトラフィック量
  • 経路の各ステップ(ノード)における相対的なユーザー数
  • ステップ間における相対的なトラフィック量と放棄率(離脱率)
  • ユーザーが経路を逆戻りした場所
  • コネクション、ノード、離脱に関する指標(カーソルを合わせて表示)

フローレポートの制限

セッションの制限

フローレポートには、10 万件までのセッションのデータを表示できます。データセットのセッション数が 10 万件を超える場合は、サンプリングされたデータが表示されます。完全なデータを表示するには、期間を調整して、セッション数を削減するようにしてください。

セグメントの制限

フローレポートは、セッション ベースのセグメントのみがサポートされています。ユーザーベースのセグメントは、フローレポートでは無効にされます。フローレポートにはセグメントを 1 つだけ適用することができます。

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