サイトの速度レポートの分析

この記事の内容:

指標を確認できる場所とその意味

ページ速度レポート > [エクスプローラ] タブと [地図表示] タブ > [利用状況] サブタブ

  • 平均読み込み時間: ページの読み込みにかかった平均時間(秒数)。ページビューの開始(ページへのリンクがクリックされたときなど)から、ブラウザで読み込みが完了するまでの時間です。

    平均読み込み時間には、「ネットワークとサーバーとの時間」と「ブラウザでの時間」があります。[エクスプローラ] タブの [技術] セクションでは、ネットワークとサーバーに関する指標を確認できます。残りの時間は、ブラウザで JavaScript を解析、実行してページを表示するオーバーヘッドです。
  • ページビュー数: 選択した期間にページが表示された回数。
  • サンプル数: 平均読み込み計算するために使用したページビューの数。
  • 直帰率: ページビュー数のうち、ユーザーがその 1 ページのみ閲覧してセッションを終了した割合。
  • 離脱率: ページビュー数のうち、ユーザーがそのページを最後にセッションを終了した割合。
  • ページの価値: 1 ページまたは一連のページの平均価値。ページの価値 = ((トランザクション収益 + 合計目標値) / 1 ページまたは一連のページのユニーク ページビュー数)。

ページ速度レポート > [エクスプローラ] タブと [地図表示] タブ > [技術] サブタブ

  • ページビュー数: 選択した期間にページが表示された回数。
  • 平均読み込み時間: ページの読み込みにかかった平均時間(秒数)。ページビューの開始(ページへのリンクがクリックされたときなど)から、ブラウザで読み込みが完了するまでの時間です。

    平均読み込み時間には、「ネットワークとサーバーとの時間」と「ブラウザでの時間」があります。[エクスプローラ] タブの [技術] セクションでは、ネットワークとサーバーに関する指標を確認できます。残りの時間は、ブラウザで JavaScript を解析、実行してページを表示するオーバーヘッドです。
  • 平均リダイレクト時間: このページを取得する前のリダイレクトにかかった時間。リダイレクトが発生しない場合、この指標値は 0 になります。
  • ドメインの平均ルックアップ時間: そのページの DNS ルックアップにかかった平均時間。
  • サーバーの平均接続時間: ユーザーがサーバー接続に要した時間。
  • サーバーの平均応答時間: サーバーがユーザー リクエストに応答するまでの時間。ユーザーの所在地からサイトのサーバーにアクセスするネットワーク通信時間も含まれます。
  • ページの平均ダウンロード時間: ページのダウンロードにかかった時間。

これらの指標の関係は次の図で表されます。

ページ速度レポート > [エクスプローラ] タブと [地図表示] タブ > [DOM 速度] サブタブ

  • ページビュー数: 選択した期間にページが表示された回数。
  • 平均ドキュメント インタラクティブ時間: ブラウザがドキュメントを解析(DOMInteractive)するのにかかった平均時間(秒数)。ユーザーの所在地からサーバーへのネットワーク通信時間も含まれます。なお、この処理の間はドキュメント オブジェクト モデル(DOM)が完全には読み込まれていませんが、ユーザー操作は可能です。
  • 平均ドキュメント コンテンツ読み込み時間: ブラウザがドキュメントを解析し、繰延スクリプトやパーサー挿入スクリプト(DOMContentLoaded)を実行するのにかかった平均時間(秒数)。ユーザーの所在地からサーバーまでのネットワーク通信時間も含まれます。ドキュメントの解析が終了してドキュメント オブジェクト モデルの読み込みが完了しても、参照するスタイル シートや画像、サブフレームの読み込みは完了していない可能性があります。通常、このイベントは JavaScript フレームワークの開始点となります(JQuery の onready() コールバック関数など)。
  • 平均読み込み時間: ページの読み込みにかかった平均時間(秒数)。ページビューの開始(ページへのリンクがクリックされたときなど)から、ブラウザで読み込みが完了するまでの時間です。

    平均読み込み時間には、「ネットワークとサーバーとの時間」と「ブラウザでの時間」があります。[エクスプローラ] タブの [技術] セクションでは、ネットワークとサーバーに関する指標を確認できます。残りの時間は、ブラウザで JavaScript を解析、実行してページを表示するオーバーヘッドです。

Navigation Timing API(ページ間移動に関する API)とそれぞれの時間属性の詳細をご覧ください。

設定した期間のサンプル数によっては、これらの指標のページ表示時間が通常よりも長くなる場合があります。

カスタム速度レポート > [エクスプローラ] タブと [地図表示] タブ

[速度のカテゴリ]、[速度の変数]、[速度のラベル] では、それぞれ以下の指標を確認できます(いずれも広告主様が計時用コード)で定義します)。

  • 平均カスタム速度: 計時用コードの実行にかかった平均時間(秒数)。
  • カスタム速度のサンプル: 使用したサンプルの数。

ページ速度レポートとカスタム速度レポート > [分布] タブ

このタブにはタイミングのバケットに関するデータが表示されるため、ページやリソースの読み込みと実行にかかる時間が許容範囲内に収まっているかどうかを確認できます。特定のページやリソースの読み込み速度に関する詳細を確認する場合は、[エクスプローラ] タブでデータ項目を絞り込んだうえで [分布] タブをクリックすると、表示時間や実行時間の分布を確認できます。

速度分析では、極端な値で平均値に歪みが生じる場合があるため、平均値は正確なものとならない場合があります。値の分布を確認することで、より正確にデータを把握できます。

データの解釈と対応

ページ速度レポートを分析すると、ページの表示時間で特に影響の大きい要素を把握できます。たとえば、サイトのターゲット ユーザーのいる地域でインターネットの接続速度が通常よりも遅いことや、ブラウザの種類によってページの表示時間が大きく変動するといったことがわかる場合もあります。こうした分析結果を活用すれば、サイトのパフォーマンスを改善するうえで的を絞った対策を採ることができます。たとえば、次のように指定します。

  • 特定のブラウザで表示時間が長いページがある場合は、ブラウザ関連の問題を調べ、該当のブラウザ向けにより最適化したページを作成します。
  • 主要な地域や ISP での表示時間が長い場合は、帯域幅の狭い環境に適した別のページを作成します。
  • 表示時間の長いランディング ページが複数ある場合は、ページビュー数の最も多いページを選んで重点的に改善します。
  • 平均表示時間が非常に長い場合は、[ページ読み込み時間バケット] の分布を確認して問題の重要度を評価します。

速度の改善を図る場合は、最も速度の遅い指標(表示時間の値が最も大きい指標)から優先的に改善します。たとえば、次のような改善を図ります。

  • 平均リダイレクト時間が長い: リダイレクトが必要かどうか調べます。また、平均リダイレクト時間が長くなる原因となっている参照 URL がないかどうかも確認します。
  • ドメインの平均ルックアップ時間が長い: 応答時間が安定して短くなる DNS プロバイダへの変更を検討します。
  • サーバーの平均応答時間が長い: バックエンドの処理時間を短縮するか、ユーザーから近い場所にサーバーを配置します。
  • ページの平均ダウンロード時間が長い: 初期データのサイズを小さくします。

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