Google アナリティクスのデータを利用できないか、処理が完了していない場合、レポートに「(data not available)」という値が表示されます。GCLID などの広告 IDや UTM パラメータが存在する場合も同様です。この場合、参照元とメディアのトラフィック ソースのディメンションは「(data not available)」、キャンペーン名は「(cross-network)」に設定され、チャネルは「Cross-network」になります。通常、ユーザーはレポート内の「(data not available)」の値を減らすことはできません。これは、是正措置が可能な場合が多い「(not set)」値とは異なります。イントラデイ データではアトリビューション データの処理時間が短縮されるため、イントラデイ データの方が日次データよりも「(data not available)」の値が多くなります。イベント単位のデータは、キーイベント モデリングによってデータ品質が改善されるため、最大 12 日後に更新されます(ユーザー単位またはセッション単位のデータは更新されません)。
このドキュメントでは、この問題の一般的な原因について説明します。
「(data not available)」が表示される原因
Google アナリティクスのレポートに「(data not available)」という値が表示される最も一般的な理由は次のとおりです。
- 処理時間: トラフィック ソースのディメンションの値が決定されるまでの間、「(data not available)」の値が表示されることがあります。この場合、(セッション単位またはユーザー単位ではなく)イベント単位のデータは後で更新されます。詳しくは、データの更新頻度をご確認ください。
- ユーザー ID の過剰な割り当て: 設定によって同じユーザー ID が過度に多くのイベントに割り当てられているため、データエラーが発生している可能性があります。これは通常、プロパティでユーザーに定型のユーザー ID が誤って割り当てられている場合に発生します。アナリティクスでは、このような多数のユーザーは参照元とメディアの値「(data not available)」に基づいて同一のユーザーとして扱われます。また、ユーザー数の過少報告など、Google アナリティクス全体で他の悪影響が生じる可能性もあります。
- 処理エラー: まれに、システムエラーにより広告 ID のディメンションを取得できないことがあります。その場合は「(data not available)」と表示されます。
「(data not available)」と「(not set)」の値の比較
(data not available) | (not set) | |
一般的な使用方法 | 「(data not available)」は通常、Google がディメンションの情報を受け取ったものの、まだ処理されていない場合に表示されます | 「(not set)」は、Google がディメンションの情報を受信していない場合に表示されます |
該当するディメンション | 参照元とメディアのトラフィック ソースのディメンション | すべてのディメンション |
通常、ユーザーは是正措置を講じることができるか? | いいえ | はい |
1 日あたりの値は後で更新されるか? | イベント単位のデータの場合は、はい | 通常は、いいえ |
一般的な原因 | 処理遅延 | 設定またはタグの構成ミス |
詳しくは、レポートに表示される「(not set)」という値の意味をご覧ください。