Search Console レポート

この記事の内容:

Search Console のデータ

Search Console のデータは、ランディング ページ ディメンションを介してアナリティクスのデータと連携することができます。データの連携によって、検索クエリや表示回数といったクリック前のデータと、直帰率やトランザクション数といったクリック後のデータの相関性を把握することができます。

Search Console レポートには、Google ウェブ検索データに固有の 1 つのディメンションが含まれます。
  • 検索クエリ: Google オーガニック検索結果で、お客様のウェブサイトの URL を表示させた Google 検索クエリです。

アナリティクスの Search Console レポートでは、Google ウェブ検索データに固有の指標が 4 つ使用されます。

  • 表示回数: 検索結果に広告主様のサイトの URL が表示された回数です。Google 広告の有料検索の表示回数は含まれません。
  • クリック数: Google 検索結果ページでウェブサイトの URL がクリックされた回数です。有料の Google 広告 検索結果のクリック数は含まれません。
  • 平均掲載順位: 検索クエリに対するウェブサイトの平均ランクです。たとえば、ある検索クエリに対するサイトの掲載順位が 3 位で、別の検索クエリでは 7 位であった場合、平均掲載順位は 5 位((3+7)÷2)になります。
  • クリック率: 「クリック数」÷「表示回数」× 100 で計算されます。

[ランディング ページ] ディメンション

Search Console では正規 URL のデータが集計されるのに対し(詳細)、アナリティクスでは実際のランディング ページ URL が使用されます。この違いは、[ランディング ページ] や [デバイス / 国] など、ランディング ページ ディメンションを含むレポートに影響を与えます(ランディング ページがセカンダリ ディメンションとして追加されている場合)。たとえば、ウェブ、モバイルウェブ、AMP の URL の表示回数とクリック数は、正規 URL では次のように集計されます。

URL 表示回数 クリック数
http://www.example.com 1000 100
http://m.example.com 1000 100
http://www.example.com/amp 1000 100
正規 URL 表示回数(集計値) クリック数(集計値)
http://www.example.com 3000 300
ほとんどの場合、ランディング ページと正規 URL は同じになります。Search Console Query Inspection ツールを使用して、ランディング ページに関連付けられている正規 URL を確認できます。

Google アナリティクスでは、ランディング ページの個々の URL について行動データが収集されます。次に例を示します。

ランディング ページ セッション トランザクション数
http://www.example.com 100 10
http://m.example.com 100 10
http://www.example.com/amp 100 10

Google アナリティクスのレポートに、[ランディング ページ] ディメンションで結合されている Search Console のデータが含まれる場合、それらのレポートには、個々のランディング ページの行動データと、正規 URL の集計データが含まれます。アナリティクス Search Console レポートのすべてのデータは、正規 URL でもあるランディング ページで収集されます。次に例を示します。

ランディング ページ セッション トランザクション数 表示回数 クリック数
http://www.example.com 100 10 3000 300
Search Console のデータは Google アナリティクスのセグメントに対応していません。Search Console のレポートにセグメントを適用すると、アナリティクスの指標は分割されますが、Search Console の指標は分割されず、値 0 が返されます。

ランディング ページ レポート

Search Console の「ランディング ページ」レポートには、広告主様のサイトのランディング ページが一覧表示され、そのサイトに関連付けられているすべてのページ URL について、集客、行動、コンバージョンの各指標が表示されます。このレポートには、正規 URL であるランディング ページ URL のみが含まれます。

サイトの URL の検索結果(表示回数、クリック数、クリック率など)が良好であるにもかかわらず、関連付けられているページのエンゲージメント(セッション数、セッションあたりの閲覧ページ数、コンバージョン数など)が思わしくない場合、ユーザーが求めているコンテンツを提供していないか、サイトのデザインがわかりにくく、目標の達成を妨げている可能性があります。サイトのコンテンツやデザインに加え、サイトの掲載結果にも問題がある可能性があります。掲載結果はサイトの速度レポートで調査できます。

通常 1 つの URL は多数の検索クエリと関連付けられ、平均掲載順位は一般的な検索クエリの影響を受けるという点にご注意ください。たとえば、クラシックカーを扱うサイトの場合、ユーザーが一般的な検索語句(「クラシックカー」など)を検索したときは、ホームページの URL のみが表示されます。一方、具体的な語句(「クラシックカー フォード」など)を検索した場合は、ホームページの URL に加え、フォードに関するその他のページも表示される可能性があります。

国別レポート

「国」レポートでは、ランディング ページの検索パフォーマンスとユーザー エンゲージメントが最も良好な国を確認できます。

特定の国で、検索の掲載結果が良いのに、ユーザー エンゲージメントが良くない場合は、その国の言語に対応したサイトを作成することが必要であると判断できます。

「デバイス」レポート

端末別レポートを使うと、検索の掲載結果とユーザー エンゲージメントが最も優れている端末のカテゴリ(パソコン、タブレット、モバイル)を確認できます。

特定の端末(モバイルやタブレットなど)で、検索の掲載結果が良いのに、ユーザー エンゲージメントが良くない場合は、コンテンツの作り方や端末用のサイトのデザインを見直すことが必要であると判断できます。

検索クエリレポート

検索クエリレポートには、Google オーガニック検索結果でお客様のウェブサイトの URL を表示した Google 検索クエリが一覧表示されます。

お客様のページと検索クエリとの関連性の高さは、ユーザーの検索方法に影響されるため、この影響関係を把握することで、コンテンツを改善するためのヒントが得られます。

また、各ページの表示回数と平均掲載順位から、検索エンジンがお客様のコンテンツとユーザーの検索クエリをどの程度うまく関連付けられているかを理解することができます。

クリック数とクリック率からは、検索結果がユーザーの意図したものだったかどうかを確認することができます。

検索クエリに対してサイトの URL が 1 つだけ返される場合、平均掲載順位はその URL が検索結果に表示される順位に基づいて算出されます。検索クエリに対してサイトの URL が複数返される場合、検索結果画面の最も上位に表示された URL に基づいて平均掲載順位が決定されます。ユーザーのプライバシーを保護するため、検索頻度が少ない語句や、個人情報またはデリケートな情報を含む検索語句は [(その他)] として表示されます。

Search Console とアナリティクスで使用する指標とディメンションの差異

以下は、Search Console レポートとアナリティクス レポートの両方で使用する用語です。

用語 Search Console での用法 アナリティクスでの用法
クリック数 Google 検索でのクリック数のみに対して使用します。 Google 広告 広告のクリック数と Google 検索でのクリック数の両方に対して使用します。
平均掲載順位 Google 検索結果での平均ランキング。 Google 検索結果での平均ランキング。
CTR クリック率。クリック数を表示回数で割った値です。Google 検索でのクリック数に対して使用します。 クリック率。クリック数を表示回数で割った値です。Google 広告 広告のクリック数と Google 検索でのクリック数の両方に対して使用します。
キーワード ウェブページのテキスト コンテンツで使用されている重要な語句を指します。Google がサイトをクロールして見つけた重要なキーワードやその類似語のことです。Google がサイトのコンテンツをどのように分析しているかを把握するには、検索クエリレポートや、ターゲットとするキーワードによって実際に検索結果で表示されたサイトを確認します。 有料検索や Google 広告 のレポートで使用される場合、検索エンジンの検索結果ページの検索広告キーワードを指します。オーガニック検索のレポートで使用される場合は、ウェブ検索でユーザーが実際に入力した検索語句を指します。
検索クエリ ユーザーが Google 検索で入力した実際の検索語句を指します。 Search Console レポートでのみ使用します。ユーザーが Google 検索で入力した実際の検索語句を指します。

 

Search Console とアナリティクスのデータの不一致

状況 Search Console アナリティクス
リダイレクトされるランディング ページの URL クリックによって非正規のランディング ページに誘導した場合でも、ランディング ページの正規 URL がレポートに記録されます。



www.example.com/amp

の正規 URL が以下の場合

www.example.com

以下の URL の検索指標が Search Console レポートに記録されます。

www.example.com
アナリティクスでは、以下のようにリダイレクト先の URL がレポートに記録されます。

www.example.com
ページにアナリティクスのトラッキング コードがない ページのデータは Search Console に表示されます。 ページのデータはアナリティクスに表示されません。
1 日に 1 回サイトごとに記録される URL の数 Search Console では、ランディング ページの URL を最大 1,000 個記録できます。 アナリティクスには URL が 1,000 個までという制限はありません。それ以上のランディング ページを記録できます。
アナリティクスのプロパティが複数のドメインをトラッキングしている Search Console では、1 つのドメインにリンクさせることができます。 アナリティクス プロパティが複数のドメインのデータを収集する場合、Search Console レポートには、リンクされた 1 つのドメインのデータのみが表示されます。
タイムゾーンが異なる Search Console のタイムスタンプ データは、太平洋夏時間に基づきます。 アナリティクスの各ビューのタイムスタンプ データは、ビュー設定で指定されたタイムゾーンに基づきます。
JavaScript がブラウザで有効になっていない Search Console では、JavaScript が有効になっているかどうかにかかわらず、データを収集します。 アナリティクスでは、JavaScript が有効になっている場合のみ、データを収集します。

ユーザーは、ブラウザのアドオンをインストールすることで、データ収集を無効にできます。

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