ユーザー スコープのディメンションは、言語設定や地理的位置など、ユーザーベースのセグメントを表現するディメンションです。たとえば、ユーザー スコープのディメンションとして「音楽の好み」を定義して、各ユーザーの音楽の好みを表現することができます。
Google アナリティクスでは、一部のユーザー スコープのディメンションがデフォルトで収集されます。事前定義済みのユーザー ディメンションに加えて、ユーザー プロパティ(Google アナリティクス 4 プロパティごとに最大 25 個)を定義することにより、独自のユーザー スコープ ディメンションを設定できます。
ご希望の言語の字幕を表示するには、YouTube の字幕をオンにしてください。動画プレーヤーの下部にある [設定] アイコン で [字幕] を選択し、言語を選択します。
ユーザー プロパティを設定する
ユーザー プロパティを設定する前に、Google アナリティクスでユーザー スコープのカスタム ディメンションを作成すると、アナリティクスで収集されるユーザー プロパティのレポートを確認できるようになります。詳細
ユーザー プロパティ名では大文字と小文字が区別されます。そのため、大文字と小文字の使い方だけが異なっている同じ名前の 2 つのユーザー プロパティは、2 つの別個のユーザー プロパティとして記録されます。設定されたユーザー プロパティは、そのユーザーの今後のすべてのイベント(今後のセッションを含む)に適用されますが、ユーザー プロパティの設定前に発生したイベントには適用されません。
以下のプルダウンから、ユーザー プロパティの設定方法を確認してください。
Google タグ(ウェブサイト)
Google タグを使用する際は、set
コマンドを使用して、ページ上のすべてのイベントにユーザー プロパティを設定できます。たとえば、次のコマンドによって、ページ上のすべてのイベントについて、ユーザー プロパティ favorite_composer
が「Mahler」に設定されます。
gtag('set', 'user_properties', {
favorite_composer: 'Mahler',
favorite_instrument: 'double bass',
season_ticketholder: 'true'
});
1 つのデータ ストリームに対してユーザー プロパティを設定するには、代わりに config
コマンドを使用します。次に例を示します。
gtag('config', 'STREAM_ID', { 'user_properties': {
favorite_composer: 'Mahler', favorite_instrument: 'double bass', season_ticketholder: 'true'
} })
Google タグ マネージャー(ウェブサイト)
Firebase 向け Google アナリティクス(モバイルアプリ)
ユーザー プロパティを表示する
収集されたユーザー プロパティは、リアルタイム レポートの [ユーザー プロパティ別ユーザー数] カードで確認できます。このカードには、各ユーザー プロパティにグループ化されたユーザーの数が表示されます。
ユーザー プロパティに作成したユーザー スコープのカスタム ディメンションは、レポートの比較やフィルタとして、またはオーディエンス評価の条件として、適用できます。
ユーザー プロパティの重複除去
Google アナリティクスでは、ページで初めてユーザー プロパティが設定されたとき(通常はページの最初のイベントを通じて)、またはユーザー プロパティに割り当てた値が変更されたときに、ウェブサイトからユーザー プロパティが収集されます。
ユーザー プロパティの値を変更する操作をユーザーが行うと、変更された値のみが収集されます。たとえば、購入手続きのフロー全体が 1 つのページに表示されているとします。ユーザーがサイトで大量の購入を行った場合、購入手続きフローの最後に purchaser_size
ユーザー プロパティに割り当てられた値が変化します。ただし、年齢と地域は変更されていません。この場合、値が変更された purchaser_size
ユーザー プロパティのみが収集されます。
アナリティクスでは、同一のユーザー ID の重複は除去されません。アナリティクスでは、正しいユーザー識別スペースにイベントを正しく配置できるように、各ページに同じユーザー ID を設定する必要があります。