サイトまたはアプリでユーザーが最初にアクセスした場所がわかれば、カスタマー エクスペリエンスとマーケティングの取り組みを改善できます。たとえば、重視すべきページやスクリーンを把握して、その関連性や利便性を高めることができます。
この指標について
「閲覧開始数」指標は、あるページまたは画面での 1 回のセッションで発生した、最初のイベントの回数を示します。一方、離脱数は、あるページやスクリーンで 1 セッションの最後のイベントが発生した回数を示します。
これらの指標はどちらもデータ探索ツールで使用できます。閲覧開始数と離脱数のデータを収集するために、サイトやアプリに特別な設定を加える必要はありません。
例
お客様のサイトで 1 回のセッションを毎日行ったユーザーの場合:
- 月曜日: 閲覧開始 > ページ B > ページ A > ページ C > 離脱
- 火曜日: 閲覧開始 > ページ B > 離脱
- 水曜日: 閲覧開始 > ページ A > ページ C > ページ B > 離脱
- 木曜日: 閲覧開始 > ページ C > 離脱
- 金曜日: 閲覧開始 > ページ B > ページ C > ページ A > 離脱
閲覧開始数:
- ページ A: 1(ページ A を含むセッションが 3 回、ページ A から閲覧を開始したセッションが 1 回)
- ページ B: 3(ページ B を含むセッションが 4 回、ページ B から閲覧を開始したセッションが 3 回)
- ページ C: 1(ページ C を含むセッションが 4 回、ページ C から閲覧を開始したセッションが 1 回)
離脱数:
- ページ A: 1(ページ A を含むセッションが 3 回、ページ A から離脱したセッションが 1 回)
- ページ B: 2(ページ B を含むセッションが 4 回、ページ B から離脱したセッションが 2 回)
- ページ C: 2(ページ C を含むセッションが 4 回、ページ C から離脱したセッションが 2 回)
閲覧開始数と離脱数を確認する
閲覧開始数と離脱数に関するデータを表示するには、[探索] に移動し、自由形式のデータ探索を作成します。
たとえば、ユーザーがアクセスしたページと離脱したページを特定したい場合、「閲覧開始数と離脱数」と名付けて自由形式のデータ探索を作成できます。このデータ探索では、「閲覧開始数」と「離脱数」の各指標と「ページタイトルとスクリーン クラス」のディメンションを使うことができます。
閲覧開始数とランディング ページ
ランディング ページとは、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたときに最初に表示されるページのことです。たとえば、ユーザーが広告をクリックすることで広告主様のウェブサイトの衣料品ページに移動した場合、ユーザーに表示されたその衣料品ページがランディング ページになります。
[ランディング ページ] ディメンションは、ランディング ページのページパスとクエリ文字列を示します。たとえば、ランディング ページの URL が「www.example.com/home?theme=1」の場合、レポートの [ランディング ページ] 列には「/home?theme=1」と表示されます。
上述の例では、ページ A、ページ B、ページ C はすべてランディング ページで、ページ B が最も頻繁にアクセスされるランディング ページとなっています。
閲覧開始数とランディング ページの主な違いは、閲覧開始数が指標で、ランディング ページがディメンションである点です。「閲覧開始数」指標は、あるページまたは画面での 1 回のセッションで発生した、最初のイベントの回数を示します。「ランディング ページ」ディメンションには、ユーザーが最初にアクセスした特定のページが表示されます。