サイトやアプリでユーザーが最初にアクセスした場所がわかれば、サイトやアプリのエクスペリエンスとマーケティングの取り組みを改善できます。たとえば、重視すべきページやスクリーンを把握して、その関連性や利便性を高めることができます。
閲覧開始数と離脱数は、あるページやスクリーンで 1 セッションの最初のイベント(閲覧開始)と最後のイベント(離脱)が発生した回数を示します。このデータは、サイトやアプリに特別な設定を加えなくても収集できます。
閲覧開始数と離脱数は [探索] で確認できます。
この指標について
閲覧開始数は、あるページやスクリーンで 1 セッションの最初のイベントが発生した回数を示します。閲覧開始率は、あるページやスクリーンで始まったセッションの割合です。この割合は、閲覧開始数をセッション数で割った値になります。
離脱数は、あるページやスクリーンで 1 セッションの最後のイベントが発生した回数を示します。離脱率は、あるページやスクリーンで終わったセッションの割合です。この割合は、離脱数をセッション数で割った値になります。
例
お客様のサイトで 1 回のセッションを毎日行ったユーザーの場合:
- 月曜日: 閲覧開始 > ページ B > ページ A > ページ C > 離脱
- 火曜日: 閲覧開始 > ページ B > 離脱
- 水曜日: 閲覧開始 > ページ A > ページ C > ページ B > 離脱
- 木曜日: 閲覧開始 > ページ C > 離脱
- 金曜日: 閲覧開始 > ページ B > ページ C > ページ A > 離脱
閲覧開始率:
- ページ A: 33%(ページ A を含むセッションが 3 回、ページ A から閲覧を開始したセッションが 1 回)
- ページ B: 75%(ページ B を含むセッションが 4 回、ページ B から閲覧を開始したセッションが 3 回)
- ページ C: 25%(ページ C を含むセッションが 4 回、ページ C から閲覧を開始したセッションが 1 回)
離脱率
- ページ A: 33%(ページ A を含むセッションが 3 回、ページ A から離脱したセッションが 1 回)
- ページ B: 50%(ページ B を含むセッションが 4 回、ページ B から離脱したセッションが 2 回)
- ページ C: 50%(ページ C を含むセッションが 4 回、ページ C から離脱したセッションが 2 回)
閲覧開始数と離脱数を確認する
閲覧開始数と離脱数に関するデータを表示するには、左側のナビゲーションで [探索] に移動し、自由形式のデータ探索を作成します。
たとえば、ユーザーが最初にアクセスしているページと離脱しているページを特定するには、ページのタイトル、スクリーン クラス ディメンション、および閲覧開始数と離脱数の指標を使用して、「閲覧開始数と離脱数」と呼ばれる次のような自由形式のデータ探索を作成します。
閲覧開始数とランディング ページ
ランディング ページは、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたときに表示される最初のページです。たとえば、ユーザーが広告をクリックすることで広告主様のウェブサイトの衣料品ページに移動した場合、ユーザーに表示されたその衣料品ページがランディング ページになります。
[ランディング ページ] ディメンションは、ランディング ページのページパスとクエリ文字列を示します。たとえば、ランディング ページの URL が「www.example.com/home?theme=1」の場合、レポートの [ランディング ページ] 列には「/home?theme=1」と表示されます。
上述の例では、ページ A、ページ B、ページ C はすべてランディング ページで、ページ B が最も頻繁にアクセスされるランディング ページとなっています。
閲覧開始数とランディング ページの主な違いは、閲覧開始数が指標で、ランディング ページがディメンションである点です。[閲覧開始数] 指標は、特定のページやスクリーンで 1 セッションの最初のイベントが発生した回数を示します。[ランディング ページ] ディメンションは、ユーザーが最初にアクセスしたページを示します。