フレームを使ったサイトに Google アナリティクス トラッキング コードを設定する際には、トラフィックが正確にトラッキングされ、参照情報が確実に保持されるよう十分に注意する必要があります。
この記事の内容:トラッキング コードの配置
フレームを使ったサイトでは、必ずframeset
(親)ページの <head>
セクションで、トラッキングする個々の子フレームの </head>
タグの直前にトラッキング コードを配置してください。本文と同等と考えて <noframe>
タグ内にトラッキング コードを配置すると、コードは実行されず、データも記録されません。
Google 広告費用データの欠落(自動タグ設定をご利用の場合)
広告のランディング ページ URL はframeset
の親 HTML ドキュメントのページになり、その中の子フレームページにはなりません。したがって、frameset
の <head>
セクションにトラッキング コードを設定しておかなければ、そのページはトラッキングされず、キャンペーン パラメータは失われます。
参照情報の欠落
サイト上のすべてのフレームが同じドメインにある場合は、ユーザーが最初に閲覧したページにトラッキング コードが設定されていれば、参照情報は正しく記録されます。
一方、サイト上のフレームがさまざまなドメインにある場合は、あるフレームが別のフレームの参照元として記録され、参照情報が正しく記録されない可能性があります。これは、フレームの階層構造が原因で参照リンクとして記録されてしまうためです。
また、どちらの場合もフレームを使ったサイトでは、ナビゲーション サマリー レポートとサイト上のデータ表示レポートでデータが適切に表示されない可能性があります。これは、トラッキング コードを配置したすべてのフレームが別々のページビューとして記録されるほか、これらのページビューがユーザーの実際の移動経路ではなく、フレームが読み込まれた順序で記録されるためです。
ページビュー数の水増し
フレームを使ったウェブページでは複数のページビューが発生します。1 つは frameset
か iframe
タグのいずれかを HTML コード内に含むフレームページのページビュー、もう 1 つはフレーム内に表示される個々のページのページビューです。
ナビゲーション レポートでは、これらのページビューが次の順序で表示されます。
フレームページ > フレーム内のページ 1 > フレーム内のページ 2
このため、ページビューの合計数は実際よりも多くなる可能性があります。
また、他のページのフレームとしてのみ表示されるページにも、必ずトラッキング コードを配置してください。検索エンジンや他のサイトからそのページにアクセスしたユーザーがいた場合、ページにトラッキング コードがなければ、その参照元からの参照情報やキャンペーン情報が失われてしまいます。なお、一部のフレームページや frameset そのものだけをトラッキングすることもできます。トラッキング コードの設定方法は、どのようなデータを収集するかに応じて決めてください。