レポートの(other)項目

高基数ディメンションの集約データ
: この記事は、ユニバーサル アナリティクス プロパティを対象としています。この記事の Google アナリティクス 4 プロパティに関するバージョンについては、レポートでの「(other)」項目をご覧ください。

各レポート ディメンション(例: ページ、ブラウザ、画面の解像度)には、多数の値が割り当てられる場合があります。1 つのディメンションに対する固有の値の合計数は基数と呼ばれます。たとえば、モバイル(ga:isMobile)ディメンションには 2 つの値(「Yes」か「No」)が該当するため、このディメンションの基数は 2 になります。他のディメンションにもさまざまな種類の値があります。たとえば、ページ ディメンションでは、サイトに表示される各ページの URL が値に該当します。

値の種類が多いディメンションは、高基数ディメンションと呼ばれ、こうしたディメンションを含むレポートは、アナリティクスのシステム上の制限に影響されることがあります。その場合はレポートに集約項目「(other)」が作成され、システム制限を超えたデータがそこに集約されます。

この記事の内容:

ソリューション

Google アナリティクス 360 をご利用の場合は、レポートを非サンプリング レポートとしてエクスポートすると、固有のデータを 300 万行まで取得できます。非サンプリング レポートは、処理済みの表のデータではなく、訪問表の元データを使用して生成されます。

 

[クエリ パラメータ] の設定でセッション ID または顧客 ID の動的な変数を除外すると、ページ ディメンションの対象となる値の数を減らすことができます。クエリ パラメータを URL から取り除いて、レポートに集計されないようにすることもできます。クエリ パラメータを取り除くには、[ビュー設定] を編集し、[サイト内検索の設定] で [クエリ パラメータ] のオプションを変更します。

クエリ パラメータの抽出には、こちらのスプレッドシートをお使いいただけます。このスプレッドシートでは、Google スプレッドシート用のアナリティクス API アドオンを使用して、過去 7 日間のページのリストを照会し、すべての固有のクエリ パラメータをわかりやすい形式でリストに抽出します。このリストで除外するパラメータをマークし、カンマ区切りの文字列を生成して、[ビュー設定] の [除外する URL クエリ パラメータ] に直接貼り付けます。詳しい手順はスプレッドシートに記載されています。

詳細な説明

処理済みの表によるレポート作成時間の短縮

アナリティクスでは、訪問表を使って、プロパティでの各セッションの元データを保存します。また、一般的なレポートの事前集計データも処理済みの表サマリー表とも呼ばれます)に保存します。処理済みの表を使うことで、よくリクエストされるレポートをサンプリングなしですばやく読み込むことができます1

日次処理済みの表のデータ制限

日次処理済みの表には、標準のアナリティクスで 50,000 行、Google アナリティクス 360 で 100 万行まで保存できます。つまり、どちらの処理済みの表でも、1 日あたりで膨大な数の固有のディメンション値の組み合わせ2が保存される可能性があります。ディメンション値の組み合わせがテーブルの上限数を超えた場合は、上位の N 個の値3が保存され、残りの値の組み合わせについては「(other)」行が作成されます。

アナリティクス 360 でカスタム表をご利用の場合、1 日の上限は 100 万行です。カスタム表とその上限数について詳しくは、カスタム表についての記事をご覧ください。

複数日にまたがる処理済みの表のデータ制限

長い期間のレポートを生成する際には、生成処理を高速化するため、4 日分のデータを保存する複数日処理済みの表が使われます。複数日処理済みの表は対応する日次処理済みの表から作成され、標準のアナリティクスで最大 100,000 行、360 で最大 150,000 行を保存できます。日次処理済みの表と同様、複数日処理済みの表の中のディメンション値の組み合わせの数が規定数を超えると、アナリティクスは上位 N 個の組み合わせを保存し、残りの値の組み合わせには「(other)」行を作成して対応します。

多くの場合ディメンション値(ユニークな URL やキャンペーンのキーワードなど)は、一定期間の間に繰り返し現れます。このため、一般的に複数日処理済みの表の制限による影響を受けるのは、ユニークなコンテンツまたはキーワードの種類が多いサイトに限られます。

レポートクエリの上限

レポートクエリの制限も、「(other)」項目が作成される原因となるシステム制限の 1 つです。どのような期間が指定された場合でも、レポートに表示されるのは最大 100 万行です。100 万行を超える場合、残りの行は「(other)」行にまとめられます。

高基数ディメンションのインポート

ユーザー、サービス、コンテンツのデータに対してクエリタイム インポートを実行すると、それらのデータがレポートの「(other)」行にまとめられる場合があります(下記参照)。

システム制限がレポートに与える影響

上記のシステム制限を超える高基数ディメンションを持つレポートを表示すると、一部の値が「(other)」項目にまとめられてしまうため、そのディメンションのすべての値は表示されません。ただし、データは通常どおりトラッキングされています。単にレポートにすべてのデータを個別に表示することができないということです。

また、「(other)」にまとめられる値も変わる場合があります。たとえば、"/categories/hats" ページが 3 月 1 日には 3 ページビューで 49,999 番目によくアクセスされた URL であったものが、3 月 2 日には 1 ページビューで 50,001 番目によくアクセスされた URL になったとします。この 2 つの日付を範囲として含むレポートをアナリティクスにリクエストすると、3 月 2 日のページビューは「(other)」にまとめられるので、"/categories/hats" URL は 3 ページビューと表示されます。

1既存の処理済みの表でユーザーのクエリを処理できない場合は、未処理の訪問データを使用して、リクエストされた情報が算出されます。この場合、レポートにはクエリのサンプルセットとして最大 100 万の固有のディメンション値の組み合わせを含むことができます。

2一部の処理済みの表は、複数のディメンションで構成されます。その場合、この表を定義しているすべてのディメンションの各値の組み合わせに制限が適用されます。

3上位の値の組み合わせは、関連する指標(例: セッション数、ページビュー数、トランザクション数)で表を並べ替えることで決まります。量の少ないディメンション値の組み合わせは、「(other)」項目に集約されます。

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