[GA4] カスタム ディメンションとカスタム指標

レポートとデータ探索のデータに簡単にアクセスできるように、イベント パラメータとユーザー プロパティからディメンションと指標を作成する

カスタム ディメンションとカスタム指標を使用すると、ユーザーに関する情報、およびユーザーがサイトやアプリで行なった操作に関する情報について、レポートを作成できます。事前定義されたディメンションと指標で、分析するデータが利用できない場合に便利です。

カスタム ディメンションとカスタム指標は、ウェブサイトまたはアプリのカスタム イベント パラメータユーザー プロパティを使って作成します。カスタム ディメンションとカスタム指標の作成に使用できるのは、サイトまたはアプリから送信され、Google アナリティクスで収集されたイベント パラメータとユーザー プロパティのみです。

Google アナリティクスのカスタム ディメンションとカスタム指標

カスタム ディメンションとカスタム指標の種類

次の種類のカスタム ディメンションとカスタム指標を設定できます。選択すべき種類は、分析するデータの種類によって異なります。表の内容は、標準版プロパティとプレミアム版プロパティで作成できるカスタム ディメンションとカスタム指標の上限数です。

種類 詳細 仕組み 標準プロパティの上限 アナリティクス 360 プロパティの上限

ユーザー スコープのカスタム ディメンション

ウェブサイトまたはアプリのユーザーに関する属性を分析します。

カスタム ユーザー プロパティに基づいて定義されます。

25

100

イベント スコープのカスタム ディメンション

イベントに関する属性(例: イベントの価値、意図する行動が正常に完了したかどうか)を分析します。

カスタム イベント パラメータに基づいて定義されます。

50

125

アイテム スコープのカスタム ディメンション

オンライン ショップで販売されている商品やサービスに関する属性を分析します。たとえば、商品の色、サイズ、評価、ステータスを分析できます。

items 配列内のカスタム イベント パラメータに基づいて定義されます。

10

25

カスタム指標

イベント パラメータからのデータポイントを分析します。たとえば、イベント パラメータからのトランザクションの価値を分析できます。

カスタム イベント パラメータに基づいて定義されます。

50

125

割り当て情報を表示する

作成したカスタム ディメンションとカスタム指標の数を確認するには:

  1. [管理] の [データの表示] で、[カスタム定義] をクリックします。
  2. 右上にある [割り当て情報] をクリックします。

ベスト プラクティス

カスタム ディメンションとカスタム指標を作成する前に、可能な場合は事前定義されたディメンションと指標を使用できないかご検討ください。

標準のプロパティを使用している場合は、不要な高基数のカスタム ディメンションは作成しないでください。不要な高基数ディメンションを作成すると、レポートとデータ探索に悪影響が生じ、データが「(other)」行に集約される可能性があります。

許可されない、または避けるべき高基数ディメンションの例を以下に示します。

  • 各ユーザーの一意の ID に対してカスタム ディメンションを使用している(代わりに User-ID 機能を使用してください)
    • 詳しくは、ユーザー ID のカスタム ディメンションを作成せずにユースケースに対応する方法についての記事をご確認ください
  • カスタム ディメンションを使用して、セッションごとに一意の ID(セッション ID など)を送信している
  • カスタム ディメンションとしてタイムスタンプを送信している

最後に、事前定義済みディメンションのパラメータ(ページおよびスクリーンの各ディメンション、取引 ID など)にカスタム ディメンションを登録することはおすすめしません。登録しても基数には影響しませんが、カスタム ディメンションの割り当てのいずれかをすべて消費してしまう恐れがあります。

カスタム ディメンションまたはカスタム指標を作成する

カスタム ディメンションとカスタム指標の作成と編集を行うには、編集者または管理者である必要があります。

ユーザー スコープのカスタム ディメンションを作成する

ユーザー スコープのカスタム ディメンションを作成する

  1. [管理] の [データの表示] で、[カスタム定義] をクリックします。
  2. [カスタム ディメンション] タブで、[カスタム ディメンションを作成] をクリックします。
  3. [ディメンション名] で、新しいディメンションの一意の名前を入力します。名前にハイフンは使用できませんが、代わりにアンダースコアとスペースを使用できます。
  4. [スコープ] で [ユーザー] を選択します。
  5. [ユーザー プロパティ] で、ユーザー プロパティの名前を入力します。
  6. [保存] をクリックします。

最初の 48 時間はカスタム ディメンションに対して「(未設定)」という値が表示されます。

 
profession というユーザー プロパティを設定します。これは、各ユーザーの職業を詳しく説明するものです。さまざまな職業を分析するには、次の構成を検討してください。
 
  • ディメンション名: 職業
  • スコープ: ユーザー
  • 説明: ユーザーの職業
  • 商品パラメータ: profession

ユーザー スコープのカスタム ディメンションを編集する

  1. [管理] の [データの表示] で、[カスタム定義] をクリックします。
  2. [カスタム ディメンション] タブで、ディメンションの横にある その他 > [編集] をクリックします。
  3. ディメンションの名前または説明を変更します。
  4. [保存] をクリックします。

イベント スコープのカスタム ディメンションを作成する

イベント スコープのカスタム ディメンションを作成する

  1. [管理] の [データの表示] で、[カスタム定義] をクリックします。
  2. [カスタム ディメンション] タブで、[カスタム ディメンションを作成] をクリックします。
  3. [ディメンション名] で、新しいディメンションの一意の名前を入力します。名前にハイフンは使用できませんが、代わりにアンダースコアとスペースを使用できます。
  4. [スコープ] で [イベント] を選択します。
  5. [イベント パラメータ] で、イベント パラメータの名前を入力します。
  6. [保存] をクリックします。

最初の 48 時間はカスタム ディメンションに対して「(未設定)」という値が表示されます。

 
add_payment_info イベントに推奨される payment_type パラメータを設定します。さまざまな支払いタイプを分析するには、次の構成を検討してください。
 
  • ディメンション名: 支払いタイプ
  • スコープ: イベント
  • 説明: 選択した支払い方法
  • 商品パラメータ: payment_type

イベント スコープのカスタム ディメンションを編集する

  1. [管理] の [データの表示] で、[カスタム定義] をクリックします。
  2. [カスタム ディメンション] タブで、ディメンションの横にある その他 > [編集] をクリックします。
  3. ディメンションの名前または説明を変更します。
  4. [保存] をクリックします。

アイテム スコープのカスタム ディメンションを作成する

サイトまたはアプリのタグを再設定しなくても、より大きなパラメータ プールから柔軟に選択できるように、アイテム スコープのカスタム パラメータを 27 個まで送信して、そこから次のように設定できます。

  • 標準プロパティの場合: 10 個
  • アナリティクス 360 のプロパティの場合: 25 個

アイテム スコープのカスタム ディメンションを作成する

  1. [管理] の [データの表示] で、[カスタム定義] をクリックします。
  2. [カスタム ディメンション] タブで、[カスタム ディメンションを作成] をクリックします。
  3. [ディメンション名] で、新しいディメンションの一意の名前を入力します。名前にハイフンは使用できませんが、代わりにアンダースコアとスペースを使用できます。
  4. [スコープ] で [アイテム] を選択します。
  5. [商品パラメータ] で、アイテム スコープのイベント パラメータの名前を入力します。
  6. [保存] をクリックします。

最初の 48 時間はカスタム ディメンションに対して「(未設定)」という値が表示されます。

 
add_to_cart イベントの推奨イベント パラメータに加えて、add_to_cart イベントでシャツについて説明する color イベント パラメータを追加します。color イベント パラメータを分析するには、次の構成を検討してください。
 
  • ディメンション名: 色
  • スコープ: アイテム
  • 説明: アイテムの色
  • 商品パラメータ: color

アイテム スコープのカスタム ディメンションを編集する

  1. [管理] の [データの表示] で、[カスタム定義] をクリックします。
  2. [カスタム ディメンション] タブで、ディメンションの横にある その他 > [編集] をクリックします。
  3. ディメンションの名前または説明を変更します。
  4. [保存] をクリックします。

カスタム指標を作成する

カスタム指標を作成する

  1. [管理] の [データの表示] で、[カスタム定義] をクリックします。
  2. [カスタム指標] タブで、[カスタム指標を作成] をクリックします。
  3. [指標名] で、新しい指標の一意の名前を入力します。名前にハイフンは使用できませんが、代わりにアンダースコアとスペースを使用できます。
  4. [イベントのプロパティ] で、イベント パラメータの名前を入力します。
  5. [測定単位] で測定単位を選択します。
    測定単位 詳細
    通貨

    [通貨] を選択する場合は、さらに [データタイプ] でカスタム指標が費用や収益の指標であるかどうかを特定する必要もあります。

    費用や収益の指標としてカスタム指標を指定する場合は、ユーザーのロールを設定することで、そのカスタム指標へのアクセスを制限できます。

    距離(フィート、マイル、メートル、キロメートル) これらのオプションを使用すると、さまざまな測定単位で距離を比較できます。たとえば、メートル単位とキロメートル単位で指標を比較することが可能です。
    時間(ミリ秒、秒、分、時) これらのオプションを使用すると、さまざまな測定単位で時間を比較できます。たとえば、秒単位と分単位で指標を比較することが可能です。
  6. [保存] をクリックします。

最初の 48 時間はカスタム ディメンションに対して「(未設定)」という値が表示されます。

 
level_end イベントの推奨イベント パラメータに加えて、value イベント パラメータを追加して、ユーザーがレベルを完了したときに獲得したポイントの数をカウントします。value イベント パラメータを分析するには、次の構成を検討してください。
 
  • ディメンション名: レベル完了時のポイント
  • 説明: レベル完了時のポイントの数
  • イベント パラメータ: value
  • 測定単位: 標準

カスタム指標を編集する

  1. [管理] の [データの表示] で、[カスタム定義] をクリックします。
  2. [カスタム ディメンション] タブで、指標の横にある その他 > [編集] をクリックします。
  3. 指標の名前または説明を変更します。
  4. [保存] をクリックします。

カスタム ディメンションとカスタム指標を分析する

ユーザー属性情報と組み合わせた場合、一部のカスタム ディメンションはレポートに表示されません。ユーザー属性データを使ったカスタム ディメンションをリクエストする場合、しきい値の制限や互換性の問題が発生することがあります。

ユーザー スコープのカスタム ディメンションを分析する

レポートでディメンションを分析する

レポートにユーザー スコープのカスタム ディメンションを追加するには:
  1. 左側にある [レポート] をクリックします。
  2. ディメンションを追加するレポートを開きます。
  3. 右上にある [レポートをカスタマイズ] アイコン レポートをカスタマイズ をクリックします。レポートをカスタマイズ が表示されない場合は、レポートをカスタマイズする権限がありません。
  4. [レポートデータ] で [ディメンション] をクリックします。
  5. [ディメンションを追加] プルダウン メニューを開きます。
  6. ディメンションの名前を入力するか、[カスタム] セクションまでスクロールします。
  7. レポートでディメンションを並べ替えるには、ディメンション [ドラッグ インジケーター] をドラッグします。
  8. [適用] をクリックします。
  9. [保存] > [現在のレポートへの変更を保存する] をクリックします。

データ探索でディメンションを分析する

自由形式のデータ探索にユーザー スコープのカスタム ディメンションを追加するには:
  1. 左側の [探索] をクリックします。
  2. 自由形式のデータ探索を作成するか、開きます。
  3. 左側の [変数] 列で、[ディメンション] の横にある [+] をクリックします。
  4. 上部の [カスタム] タブをクリックします。
  5. ユーザー スコープのカスタム ディメンションを選択します。
  6. [インポート] をクリックします。
  7. [変数] 列からディメンションをドラッグし、[設定] 列の [行] または [列] にドラッグします。

イベント スコープのカスタム ディメンションを分析する

レポートでディメンションを分析する

レポートにイベント スコープのカスタム ディメンションを追加するには:
  1. 左側にある [レポート] をクリックします。
  2. ディメンションを追加するレポートを開きます。
  3. 右上にある [レポートをカスタマイズ] アイコン レポートをカスタマイズ をクリックします。レポートをカスタマイズ が表示されない場合は、レポートをカスタマイズする権限がありません。
  4. [レポートデータ] で [ディメンション] をクリックします。
  5. [ディメンションを追加] プルダウン メニューを開きます。
  6. ディメンションの名前を入力するか、[カスタム] セクションまでスクロールします。
  7. レポートでディメンションを並べ替えるには、ディメンション [ドラッグ インジケーター] をドラッグします。
  8. [適用] をクリックします。
  9. [保存] > [現在のレポートへの変更を保存する] をクリックします。

データ探索でディメンションを分析する

自由形式のデータ探索にイベント スコープのカスタム ディメンションを追加するには:
  1. 左側の [探索] をクリックします。
  2. 自由形式のデータ探索を作成するか、開きます。
  3. 左側の [変数] 列で、[ディメンション] の横にある [+] をクリックします。
  4. 上部の [カスタム] タブをクリックします。
  5. イベント スコープのカスタム ディメンションを選択します。
  6. [インポート] をクリックします。
  7. [変数] 列からディメンションをドラッグし、[設定] 列の [行] または [列] にドラッグします。

アイテム スコープのカスタム ディメンションを分析する

標準レポートにアイテム スコープのカスタム ディメンションを追加することはできません。

データ探索でディメンションを分析する

自由形式のデータ探索にアイテム スコープのカスタム ディメンションを追加するには:
  1. 左側の [探索] をクリックします。
  2. 自由形式のデータ探索を作成するか、開きます。
  3. 左側の [変数] 列で、[ディメンション] の横にある [+] をクリックします。
  4. 上部の [カスタム] タブをクリックします。
  5. アイテム スコープのカスタム ディメンションを選択します。
  6. [インポート] をクリックします。
  7. [変数] 列からディメンションをドラッグし、[設定] 列の [行] または [列] にドラッグします。

カスタム指標を分析する

レポートで指標を分析する

レポートにカスタム指標を追加するには:
  1. 左側にある [レポート] をクリックします。
  2. 指標を追加するレポートを開きます。
  3. 右上にある [レポートをカスタマイズ] アイコン レポートをカスタマイズ をクリックします。レポートをカスタマイズ が表示されない場合は、レポートをカスタマイズする権限がありません。
  4. [レポートデータ] で [指標] をクリックします。
  5. [指標を追加] プルダウン メニューを開きます。
  6. 指標の名前を入力するか、[カスタム] セクションまでスクロールします。
  7. レポートで指標を並べ替えるには、指標 [ドラッグ インジケーター] をドラッグします。
  8. [適用] をクリックします。
  9. [保存] > [現在のレポートへの変更を保存する] をクリックします。

データ探索で指標を分析する

自由形式のデータ探索にカスタム指標を追加するには:
  1. 左側の [探索] をクリックします。
  2. 自由形式のデータ探索を作成するか、開きます。
  3. 左側の [変数] 列で、[指標] の横にある [+] をクリックします。
  4. 上部の [カスタム] タブをクリックします。
  5. カスタム指標を選択します。
  6. [インポート] をクリックします。
  7. [変数] 列から指標をドラッグし、[設定] 列の [値] にドラッグします。

カスタム パラメータ レポートのサポート終了

イベント スコープのカスタム ディメンションとカスタム指標では、パラメータの識別がプロパティ全体のディメンションと指標を対象に行われるため、1 つのパラメータに基づいて 1 つのディメンションまたは指標を作成し、イベントの数に関係なく、そのパラメータについてレポートできます。従来のカスタム パラメータ レポートでは、パラメータはイベントごとに識別されていました。そのため、5 つのイベントに対して 1 つのパラメータをレポートする場合、カスタム ディメンションとカスタム指標の 100 個の割り当てのうち 5 個を使用する必要がありました。

カスタム パラメータ レポートのサポート終了に伴い、アナリティクスでは過去のイベント スコープの集計が保持されています。新しい集計では、過去のデータがシームレスに拡張されます。1 つのパラメータが複数のイベントに対して登録された場合に区別しやすくなるよう、アナリティクスでは各ディメンション / 指標の名前に現在割り当てられているイベント名が含まれます(例: 「custom_dimension_name [event_name]」など)。

複数のイベントに登録され、重複しているカスタム ディメンションおよびカスタム指標は、使用数上限への影響を避けるため削除することをおすすめします。

ユーザー スコープのカスタム ディメンションを使用すると、「スロット」を考慮する手間が省けます。ユーザー プロパティがユーザー スコープのカスタム ディメンションのスロットのエイリアスとなるため、従来のように各データポイントをランダムなスロット番号と紐付ける必要はなく、意味のある名前が付いたデータポイントをトラッキングすることに集中できます。

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