店舗販売データは、正しい形式で入力し、顧客データに関するポリシーに準拠している必要があります。この記事では、店舗販売データファイルを作成する際のガイドラインを説明します。
この記事の内容
はじめに
データを Excel ファイル、CSV ファイル、または Google スプレッドシート ファイルに含めます。データの設定でサポートが必要な場合は、次のテンプレートをご利用ください。
形式の指定に関する基本的なガイドライン
- 顧客の取引情報を保護するため、店舗販売データ内の顧客名、メールアドレス、電話番号をハッシュ化する必要があります。SHA-256 アルゴリズム(一方向ハッシュ関数の業界基準)を使用して、ご自身でそうした情報をハッシュ化することも、店舗販売データのハッシュ化を Google 広告にお任せいただくこともできます。
- なお、ファイルサイズの制限により、ファイルをアップロードできない場合もありますのでご注意ください。
- Google 広告アカウントに直接 1 回のみアップロードする場合:
- 150 MB: Google 広告で手動でアップロードした CSV ファイルのみ(推定 30 万行のトランザクション)。
- 50 MB: スケジュールを使用してアップロードした CSV などその他のすべての形式(推定 10 万行のトランザクション)。
- Google Ads API を使ってアップロードする場合: アップロード ジョブごとに 100 万行のトランザクション。処理を最適化するには、OfflineUserDataJobService を使ってジョブを作成し、AddOfflineUserDataJobOperations メソッドを使って一度に 1 万行のトランザクションをまとめてジョブに追加してください。複数のアップロード ジョブを並行して作成することで、処理する行の送信率を高めることができます。
注: 店舗販売データ パートナーを利用してアップロードする場合は、店舗販売データのアップロードに関する制限について店舗販売データ パートナーにご確認ください。
- Google 広告アカウントに直接 1 回のみアップロードする場合:
Google Ads API に関する技術的な質問(API や SDK の使用方法や、発生したエラーなどに関する質問など)については、API 技術サポートのページに記載されたトラブルシューティングの手順をお試しください。
特に Google 広告の管理画面に関連する Google Ads API についてご不明な点がございましたら、ページ下部にある [お問い合わせ] をクリックしてください。
列見出しの形式の指定に関するガイドライン
店舗販売データファイルには、アップロード メタデータ用の行と、顧客取引の列名を含む行の 2 つの見出し行が必須です。
アップロード メタデータ
最初の行にはアップロード メタデータが含まれます。
注: カスタム変数機能を使用する場合は、この行の列ヘッダーを次の形式で指定します。
Parameters:TimeZone=<insert_TZ>;LoyaltyRate=<insert_rate>;TransactionUploadRate=<insert_rate>;CustomVariable=<insert_name>
なお、カスタム変数を使用するには、その変数がアクティブである必要があります。
かっこ内には、各パラメータに必要な次の情報を入力します。
- LoyaltyRate と TransactionUploadRate の値は 1 に設定します。
顧客取引メタデータ
2 行目には、メールアドレス、電話番号、名前など、アップロードする顧客取引に関連する情報が含まれます。2 行目に追加できる顧客取引に関する情報の列見出しは、以下のとおりです。
- First Name
- Last Name
- City
- State
- Zip
- Country
- Phone Number
- Conversion Name(必須)
- Conversion Time(必須)
- Conversion Value(必須)
- Conversion Currency(必須)
- Ad User Data(EEA ユーザーを対象としたカスタマー マッチで店舗販売データを使用する場合)
- Ad Personalization(EEA ユーザーを対象としたカスタマー マッチで店舗販売データを使用する場合)
次のセクションでは、店舗販売データの形式を指定する方法について説明します。
データ形式の指定に関するガイドライン
Google 広告でデータをアップロードできるように、顧客取引に関する情報は正しい形式で入力する必要があります。以下にあるような顧客取引に関する一部の情報は、SHA-256 アルゴリズムを使ってハッシュ化する必要があります。
- 顧客のメールアドレス
- 顧客の電話番号
- 顧客の姓名
居住国、郵便番号、属性データなどの顧客取引データをハッシュ化する必要はありません。
まず、Excel、CSV、または Google スプレッドシートのテンプレートをダウンロードして、顧客取引に関する情報を入力します。顧客取引に関する一部の情報をハッシュ化できない場合は、CSV テンプレートを使用してください。情報を入力した CSV テンプレートをアップロードすると、ハッシュ化が必要なデータは自動的にハッシュ化されます。
以下の各セクションを展開すると、テンプレートの各列に関するガイドラインを確認できます。列名は、テンプレートに記載されているとおりに正確に入力する必要があります。
Time zone- すべてのコンバージョンの日時が同じタイムゾーンの場合は、最初の行に含めます。
- コンバージョンの日時のタイムゾーンが異なる場合は、[Conversion Time] 列で各コンバージョンの日時にタイムゾーンを追加します(この記事の「Conversion Time」セクションの手順と表をご覧ください)。
- 最初の行と [Conversion Time] 列の両方にタイムゾーンを入力すると、アップロード データの中で最初に [Conversion Time] 列が考慮され、コンバージョンにタイムゾーンがない場合は、続いて最初の行のタイムゾーンが考慮されます。
- サマータイムへの移行時にエラーが発生するのを避けるには、このリストのタイムゾーン ID を入力します。
- 「+」または「-」の後に 4 桁の数値を入力して指定し、グリニッジ標準時(GMT)との時差を入力します。GMT の場合は「+0000」を入力します。
例:
- America/New_York-0500
- Europe/Berlin+0100
- データファイルの販売全体のうち、ある顧客に関連付けられる販売の割合です
- この値は「1」のままにしておくことをおすすめします
- 現時点では、トランザクションのアップロード率の値は、店舗販売状況レポートには影響しません。顧客関連のすべての販売をアップロードし、トランザクションのアップロード率を「1」に設定することをおすすめします。
例:
- 0.5
- 0.2
- 0.8
- すべてのメールアドレスにドメイン名(gmail.com や hotmail.co.jp など)を含めてください
- メールアドレスに含まれるスペースはすべて削除してください
- すべて小文字にします
- メールアドレスは顧客ごとに 3 つまで指定できます(3 つの「Email」列に分けて入力します)
例:
- user1@gmail.com
- user2@yahoo.com
- すべて小文字にします
- アクセント記号も使用できます
- 名前の前後や間に不要なスペースがある場合は削除します
例:
- tom
- renée
- marie-astrid
- すべて小文字にします
- アクセント記号も使用できます
- 名前の前後や間に不要なスペースがある場合は削除します
例:
- gupta
- o'calloway
- cox-cohen
- mcdonnell
- すべて小文字にします
- アクセント記号も使用できます
例:
- san francisco
- new york city
- paris
- munich
- すべて小文字
- 例外: 米国の州の 2 文字の短縮名
例:
- CA
- california
- new york
- maharastra
- 米国の郵便番号と国際郵便番号を使用できます
- 米国の場合:
- 5 桁の郵便番号を使用できます
- 5 桁の後に 4 桁の拡張コードが続く形式も使用できます(一致率が向上する可能性があります)
- その他の国の場合:
- 郵便番号の拡張コード部分は含めないでください
例:
- 94109
- 94109-1234
- W1J 0BH
- 電話番号は E.164 規格に則した形式で入力してください。先頭に「+」、次に国コード、最後に加入者番号(国内の宛先コードや局番を含む場合あり)を含めます
- 顧客ごとに最大 3 つの電話番号を指定できます(3 つの「Phone Number」列に分けます)
例:
- +12038271234
- +442071838750
- インポートするコンバージョン アクションの名前です
- Google 広告アカウントのコンバージョン アクションの名前と同じにします(大文字と小文字も区別されます)
例:
- SS_customer_signups
- SS_customer_purchases
- 使用可能な日付の形式を使用します(下の表をご覧ください)
- コンバージョンの日時にタイムゾーンを追加するには、下の表に示された形式のうち、最後の 4 つのいずれかを参照してください
- 「+z」の部分は、グリニッジ標準時との時差(「+」または「-」記号の後に 4 桁の数値を入力して指定)と置き換えます
- 「zzzz」の部分はタイムゾーン ID と置き換えます
フォーマット | 例 |
MM/dd/yyyy hh:mm:ss aa | 「08/14/2020 5:01:54 PM」 |
MMM dd, yyyy hh:mm:ss aa | 「Aug 14, 2020 5:01:54 PM」 |
MM/dd/yyyy HH:mm:ss | 「08/14/2020 17:01:54」 |
yyyy-MM-dd HH:mm:ss | 「2020-08-14 13:00:00」 |
yyyy-MM-ddTHH:mm:ss | 「2020-08-14T13:00:00」 |
yyyy-MM-dd HH:mm:ss+z | 「2020-08-14 13:00:00+0500」 |
yyyy-MM-ddTHH:mm:ss+z | 「2020-08-14T13:00:00-0100」 |
yyyy-MM-dd HH:mm:ss zzzz | 「2020-08-14 13:00:00 America/Los_Angeles」 |
yyyy-MM-ddTHH:mm:ss zzzz | 「2020-08-14T13:00:00 America/Los_Angeles」 |
- コンバージョンに設定する値です
- 正の数値のみ指定できます
- コンバージョン値の通貨です
- この列は、コンバージョン値で複数の通貨を使う場合や、異なる通貨で請求される複数の顧客アカウントがある場合に使用します
- 通貨は ISO 4217 の通貨コードで定められた 3 文字で指定します
例:
- USD
- JPY
- EUR
- パラメータ行で指定したカスタム変数に関連付けられる変数値です。
- アップロード ファイルで指定されている変数値と、Google 広告アカウントで定義した変数値が一致している必要があります。
- パラメータでカスタム変数を指定している場合に、この列を使用します。
- この列を使用して、各取引に関連する変数値を指定します。
- アップロードした取引に、Google 広告アカウントで定義した値と一致しない変数値がある場合、その取引に関連付けられた店舗販売コンバージョンの変数値は [その他] としてレポートされます。
例:
- カスタム変数: 「顧客タイプ」
- 変数値: 「新規」、「リピーター」
- カスタム変数: 「商品カテゴリ」
- 変数値: 「ジャケット」、「シューズ」、「スポーツウェア」、「その他」
- 広告の測定を目的として、EEA ユーザーの同意シグナルを渡します。
- 店舗販売データをカスタマー マッチで使用する場合は必須です。
返される可能性のある値は以下のとおりです。
- Granted: データの使用に対する同意が得られた
- Denied: データの使用に対する同意が得られなかった
- Unspecified: 同意状況が指定されていない
例:
- Granted
- Denied
- 広告のパーソナライズを目的として、EEA ユーザーの同意シグナルを渡します。
- 店舗販売データをカスタマー マッチで使用する場合は必須です。
返される可能性のある値は以下のとおりです。
- Granted: データの使用に対する同意が得られた
- Denied: データの使用に対する同意が得られなかった
- Unspecified: 同意状況が指定されていない
例:
- Granted
- Denied