動的検索広告と通常のキーワード ターゲティング広告では、広告が表示される検索語句が決まる仕組みに違いがあります。動的検索広告を使用しても、キーワード ターゲティング広告の掲載結果や、ご自身で管理できる設定に影響はありません。動的検索広告の広告ランクが決まる仕組みは、通常の広告と同じです。
この記事では、動的検索広告の広告ランクが決まる仕組みについて解説します。また、除外キーワード、広告アセット、[レポート] タブの分析データを活用して広告グループの掲載成果を改善する方法についても簡単に説明します。
始める前に
動的検索広告を初めて使用する場合は、動的検索広告の作成から始めてください。
動的検索広告の広告ランクが決まる仕組み
動的検索広告の広告ランクは、キーワードに基づく検索広告と同じ方法でオークション時に決まります。広告ランクは、入札単価、オークション時の広告の品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディング ページの利便性など)、広告ランクの下限値、ユーザーの検索状況(ユーザーの所在地、デバイス、検索時間、検索語句の性質、ページに表示されるその他の広告と検索結果、その他のユーザー シグナルと属性)、および広告アセットなどの広告フォーマットの見込み効果を使って算出されます。
注: ユーザーが入力した検索語句が他のキャンペーンで設定されているキーワードとも完全に一致し、次のケースに該当する場合は、動的検索広告ではなくそのキーワード キャンペーンの広告が表示されます。
- 2 つの広告が同じ Google 広告アカウントに含まれる場合
- 2 つの広告が、リンクされている 2 つの異なるアカウントに含まれる場合(複数のアカウントをリンクする方法については、カスタマー サービス担当者までお問い合わせください)
ただし、部分一致またはフレーズ一致の場合や、動的検索広告の方が広告ランクが高い場合は、キーワード ターゲット広告ではなく動的検索広告が表示されることがあります。
品質スコア
各キーワードに割り当てられる 1~10 の数値は、そのキーワードに対応する広告やランディング ページの品質を示します。品質スコアは、動的広告ターゲットの推定品質スコアを確認するための唯一の手段です。
広告がオークションに参加する際、クリエイティブの広告ランクで考慮されるのは、個々のキーワードではなく、ユーザーの検索に関して広告で予想される掲載結果です。動的検索広告の品質に関する広告ランクの計算方法は、他の検索広告の場合とまったく同じで、推定クリック率、広告の関連性、ランディング ページの利便性などの要素によって決まります。
除外キーワード
従来の広告グループと同様に、売上につながらない検索に対しては広告を表示しないよう、除外キーワードを設定できます。動的検索広告では、動的広告ターゲット、広告テンプレート、入札単価、予算を管理できます。除外キーワードは、[動的広告ターゲット] タブのキーワード レポートや検索語句レポートから追加可能です。検索語句レポートを確認する際に、除外する検索語句の横にあるチェックボックスをオンにし、[除外キーワードとして追加] を選択します。これにより、キーワード レポートに表示される検索語句の除外キーワードが作成されます。
動的広告ターゲットの重複
同じキャンペーンで 2 つの動的広告ターゲットが 1 つの検索語句に対応している場合、動的検索広告ではその語句と最も関連性が高いランディング ページが配信されます。異なるキャンペーンで複数の動的広告ターゲットが 1 つの検索語句に対応している場合は、動的広告ターゲットがオークションで競合します。
動的広告ターゲットとキーワードの重複
動的広告ターゲットとキーワードがどちらも 1 つの検索語句に対応している場合は、キーワードが使用されます。これは、検索語句、スペル修正された検索語句、または検索語句の複数形や検索語句の語形変化と同一の完全一致キーワードに適用されます。他のマッチタイプでは、広告ターゲットとキーワードで配信の可能性が同等な場合は、動的検索広告がオークションにかけられます。Google 広告アカウントの類似キーワードの詳細
広告アセット
動的検索広告にも広告アセットを追加して、ウェブサイトのページへのリンクなど、さまざまな情報を表示できます。
レポート
検索語句レポートで、広告のクリックにつながった検索語句や、そうした検索語句から動的に選択された広告見出しとランディング ページを確認できます。また、検索語句レポート内でランディング ページ レポートを表示して、特定のランディング ページの掲載結果を確認することも可能です。広告の平均クリック率、クリック単価、コンバージョン データも確認できます。詳しくは、動的広告グループの最適化、効果的な検索広告を作成するをご覧ください。