収益低下の問題に対処する

クリック単価が原因の収益低下

クリック単価はマーケットの影響を受け、キーワードに入札する広告主や広告主が支払ってもよいと考える金額など、さまざまな要因によって決まります。クリック単価の低下が原因で収益が低下している場合、次のような対策が可能です。

Three factors impacting CPC in Google AdSense

• 必要以上に広告をブロックしていないかどうかを確認します。ブロックする要素（広告主、広告ネットワーク、一般カテゴリ、デリケートなカテゴリ）が多すぎると、広告枠に入札できる広告主の数が減るため、クリック単価が低下する可能性があります。詳しくは、サイト上の広告の許可とブロックについてをご覧ください。
• 広告主の入札単価は季節の影響（英語動画）を受ける場合があります。たとえば、小売業の広告主は、1 年のうちで売り上げが伸びる傾向にある時期に入札単価を引き上げることがあります。また、各四半期の前半には、クリック単価が低下する可能性があります。サイトの対象ユーザーも考慮してください。たとえば学生向けのサイトであれば、夏季休暇の時期にはトラフィックの減少が予想されます。広告オークションの仕組みや、このような変化がお客様の収益に与える影響について理解を深めていただくことをおすすめします。
• 固定サイズの広告ユニットを使用している場合、広告コードを更新してレスポンシブ広告ユニットに切り替えます。広告コードの更新が難しいときは、代わりに広告サイズの最適化設定をオンにしましょう。いずれもクリック単価およびクリック率の改善を期待できます。
• ネイティブ広告ユニット（記事内広告、インフィード広告）を導入して、さらなる収益アップを目指しましょう。

次のステップ: クリック率が原因の収益低下

クリック率が原因の収益低下

クリック率（CTR）が低下する原因としては、サイトデザインまたはターゲティングが適切でないことが考えられます。広告がユーザーの目に入らなければクリックは発生しません。また、目に入ったとしても、内容がそのユーザーにとって的外れなら、やはりクリックは期待できません。クリック率が低ければ、収益も伸び悩みがちです。

Five steps to improve your Google AdSense clickthrough rate

• クローラのエラーが発生していないか、アカウントを確認してみましょう。AdSense クローラがサイトを適切にクロールできないと、ページに対して的確な内容の広告をマッチングできません。
• モバイルで CTR が急激に低下した場合は、サイトが確認クリックの影響を受けていないかどうかを確認してください。詳しくはこちらをご覧ください。
• 広告の位置を最近変更した場合は、それによってクリック率が影響を受けた可能性がございます。自動広告をご利用の場合、自動広告の掲載結果データでクリック率低下の時期を特定し、同じタイミングでサイトに変更を加えていないかご確認ください。手動作成した広告ユニットの場合、広告ユニット レポートで上位 5 つの広告ユニットのクリック率を比較し、有意な変化がないか調べます。
• 広告コードに問題がないか調べます（広告コードになんらかの変更を加えている場合は特に注意が必要です）。広告コードに問題があると、収益が大幅に減少する恐れがあります。
• サイトのレイアウト変更（1 ページあたりの広告数の変更も含む）は、クリック率に大きく影響します。デザイン変更によって一時的にクリック率が上昇した後、ユーザーが新デザインに慣れるにつれて低下していくケースもあります。旧デザインを検証し、よく使用されていた広告ユニット、その表示位置、外観などを確認しましょう。
• アクティブ ビュー視認可能率指標では、実際にユーザーの目に触れている広告がどれくらいあるかを調べることができます。この指標はクリック率と間接的な相関関係にあります（ユーザーの目に入らない広告は、クリックされることもないため）。アクティブ ビュー視認可能率はなるべく一定以上の水準（50% 以上）に維持しましょう。詳しくは、視認性とアクティブ ビューをご覧ください。

  ヒント: Google の分析によれば、推定視認可能率が 50% 超の広告枠では、インプレッション単価（CPM）が最大 26% 高くなります。購入者はユーザーの目に入らないインプレッションを除外するので、視認可能率が 70% を超えていれば、市場において大きなアドバンテージとなります。

  • クリック率とアクティブ ビュー視認可能率がともに低下している場合は、広告の配置、サイトのレイアウトまたはデザインが変更されたことが原因と考えられます。視認性を高めるおすすめの方法を参考に、広告の配置改善を図りましょう。
  • アクティブ ビュー視認可能率はそのままで、クリック率だけが低下している場合、配信された広告の種類に変化が出ていないか調べましょう。ディスプレイ広告（一般にテキスト広告よりもクリック率が低い）の表示回数が増えると、総合的なクリック率の低下につながることがあります。

次のステップ: 表示回数が原因の収益低下

表示回数が原因の収益低下

表示回数（インプレッション数）が低下する原因としては、季節性の変動やコンテンツの変化による影響が考えられます。表示回数の低下によって収益が減少した場合、次のような対策が可能です。

Four best practices for Google AdSense Impressions

• サイトレポートを確認します。複数のサイトの中で特定のサイトだけが急激にパフォーマンスを落としているようなら、404 エラー、サーバー関連の問題、ポリシー違反などの問題が考えられます。
• サイトのページビューの変化を確認します。ページビューが減少すれば、表示回数も減少します。
• Google アナリティクスでサイトのデータを調べ、参照トラフィック（他サイトからの流入）に変化が起きていないか確認します。広告のパフォーマンス向上に役立つ Google アナリティクスのパンフレットもご活用ください。
• クローラのエラーが発生していないか、アカウントを確認します。AdSense のクローラがサイトを適切にクロールできない場合、ページに対して的確な内容の広告をマッチングできません。
• Google Search Console を使って、サイトのクロールおよびインデックス処理に関する問題を検出・解決します。
• 同じトピックを扱うメジャーなサイトで自サイトを宣伝します。
• ソーシャル メディアでサイトを宣伝し、関心の強い常連ユーザー層を形成します。
• リピート訪問を促進するため、定期的にサイトを更新します。メールやニュースレターでサイト更新のお知らせを出すのもおすすめです。
• サイトが頻繁に閲覧され、新規ユーザーも呼び込めるよう、トラフィック戦略を確立します。サイトのトラフィックを増やし、最適化するためのポイントを Traffic tips（英語）で確認しましょう。

次のステップ: 収益最適化のヒント

収益最適化のヒント

広告とサイトのパフォーマンス改善に役立つヒントをいくつかご紹介します。

Improve your Google AdSense earnings

広告の最適化

• 改良された新しい自動広告を使ってみる: 自動広告を使用すると、コンテンツを充実させることに注力しながらビジネスを成長させることができます。コード編集なしで手軽に導入でき、高度なカスタマイズも可能です。
• 広告の視認性に注目する: サイトで発生する視認可能なインプレッションを増やしましょう。クリック数の増加、ひいては収益ポテンシャルの向上につながります。視認性を高めるためには、ページの長さを抑えること、スクロールせずに見える範囲の下端に広告を配置すること、縦長の広告サイズを使用すること、魅力的なコンテンツを作り続けること、ページの速度を向上させることが重要です。パフォーマンスの良い広告ユニットに対しては、70% 以上の視認可能率を確保しましょう。Measuring Ad Viewability（英語）で、国別の詳しいインサイトを確認できます。
• ブロック設定を見直す: これまでにサイトに表示された広告を、広告レビュー センターで確認しましょう。

サイトの最適化

• ユーザーが集まる場所に注力する: AdSense に Google アナリティクスを組み合わせることにより、サイトのユーザーがどこに集まっているか調べることができます。
• トラフィック戦略を確立する: サイトのトラフィックを増やし、最適化するためのポイントを Traffic tips（英語）で確認しましょう。
• サイトのページ動作速度をチェックする: ページの動作速度を確認しましょう。Google の PageSpeed Insights ツールがおすすめです。
• AMP サイトを作成する: AMP 優先のサイトを作成すれば、ページの読み込み時間短縮、モバイルでのユーザー エクスペリエンス向上、総合的なトラフィック増加が期待できます。
• いろいろな運用方法を試してみる: アカウントの [最適化] タブでは、収益増加に役立つ、カスタマイズされた最適化案を確認できます。また、広告設定を変更した場合の影響を調べるテストを実施できます。
• 詳しくは、最適化のヒントをご確認ください。