「広告セッション」とは、特定のデバイスを使用している 1 人のユーザーが、お客様のサイトで継続して操作を行った時間を指します。
広告セッション指標では、1 人のユーザーがサイトで行った広告関連の操作が 1 つにまとめられます。たとえば、複数回のページの閲覧と広告の表示が 1 セッションとして記録されます。
AdSense は Cookie を使用して広告セッションを個々のユーザーおよびデバイスと関連付けます。ただし、ユーザーないしユーザーのブラウザ設定によって Cookie が無効化または削除された場合や、ユーザーがパーソナライズド広告を無効化している場合など、広告リクエストを広告セッションに関連付けられないケースもあります。
広告セッションの継続時間
デフォルトでは、何も操作しない状態が 30 分続いたときか、深夜 0 時(太平洋標準時)になった時点で広告セッションが終了します。
- 30 分間操作しない場合
AdSense では、ユーザーがお客様のサイトを訪れた瞬間からカウントが開始され、何も操作しない状態が 30 分続くと広告セッションが終了します。ただし、広告表示のある新しいページを開くなど、ユーザーがサイト上で何か操作を行うたびにタイムアウト時間が 30 分にリセットされます。
- 深夜(午前) 0 時
8 月 14 日の午後 11 時 50 分にユーザーがお客様のサイトを訪問し、8 月 15 日の午前 0 時 10 分にサイトを離れたとします。この場合、AdSense では 2 つの広告セッションが記録されます(8 月 14 日午後 11 時 59 分 59 秒に終了するセッションと、8 月 15 日午前 0 時に開始されるセッション)。
1 回の広告セッションが終了すると、すぐに次の広告セッションの記録を待機する状態になります。同じユーザーによって 1 日に複数の広告セッションが開始される場合もあれば、数日、数週間、数か月にわたって広告セッションが発生する場合もあります。
AdSense と Google アナリティクスにおける広告セッションの違い
AdSense と Google アナリティクスの広告セッションの大きな違いは、その測定方法です。
AdSense では、サイトのページに広告が掲載される場合のみ広告セッションが測定されます。一方、Google アナリティクスでは、広告掲載の有無にかかわらずすべてのページで広告セッションが測定されます。サイトを訪れたユーザーが広告ブロック機能を使用していると、訪問中に広告はまったく表示されません。この場合、AdSense ではセッションが記録されませんが、Google アナリティクスでは記録されます。
その他、次のような理由から、AdSense と Google アナリティクスでセッションに違いが生じます。
- AdSense 広告が配信されるページに Google アナリティクスのトラッキング コードが挿入されていない(または、Google アナリティクスでトラッキングしているページに AdSense の広告コードが挿入されていない)場合があります。
- ユーザーが Cookie の設定を変更したり、広告ブロック機能を使用したりすると、サイトで発生したすべてのセッションを AdSense で測定できない可能性があります。
- ユーザーが別のキャンペーンを経由してサイトにアクセスした場合、Google アナリティクスでは新しいセッションとみなされます。
- デフォルトのタイムアウト(何も操作しない状態が続いたときセッション終了となる時間)は 30 分ですが、Google アナリティクスではこの時間を変更できます。
- 深夜 0 時にセッション終了となりますが、使用するタイムゾーンが Google アナリティクスと AdSense で異なる場合があります。
- AdSense のセッション指標は、サイトに掲載される広告に対してユーザーがどのように反応したかを示します。一方、Google アナリティクスのセッション指標は、サイトのページに対するユーザーの行動を示します。そのため、AdSense の複数の「広告インプレッション」が Google アナリティクスの 1 回の「インプレッション」に相当する場合があります。