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ファーストパーティ ID とデータ

サードパーティのデバイス ID は、ユーザーにパーソナライズド広告を表示するため、クロスアプリやクロスサイトのデータを使用することがあります。サードパーティのデバイス ID が利用できない場合は、ファーストパーティ データを作成し、活用することで、アプリでの広告のパーソナライズを改善できます。

AdMob のファーストパーティ データ ソリューションは、お客様およびアプリユーザーの許可を得たうえで次のような機能を提供し、価値を創造します。

  • サードパーティのデバイス ID が利用できない場合、アプリ内のユーザーを識別するためにファーストパーティ ID を生成します。
  • AdMob のファーストパーティ データ機能により、アプリのインベントリを充実させて、広告のパーソナライズを改善します。

この記事の内容:

パブリッシャーのファーストパーティ ID について

パブリッシャーのファーストパーティ ID は、アプリ内のユニーク ユーザーに割り当てられる識別子です。パブリッシャーのファーストパーティ ID を使用すると、アプリで収集するデータに基づいて、配信する広告の関連性とパーソナライズの質を高めることができます。ただし、この ID を使用して、アプリでのユーザーのアクションをサードパーティ製アプリに結び付けることはできません。

: インベントリの購入者は、Google のパブリッシャー向けのポリシーおよび認定バイヤー向けのポリシーに沿ってパブリッシャーのファーストパーティ ID を使用する必要があります。これには、特定の地域でユーザーのアプリやデバイスから収集した匿名データを使用して関連性の高い広告を配信する、オンデバイス処理などのプライバシー強化技術を活用することも含まれます。

ユーザーは、広告内のコントロールを使用して、パブリッシャーのファーストパーティ ID に基づく広告のパーソナライズを無効にできます。パブリッシャーのファーストパーティ ID を使用する広告のパーソナライズには、既存のプライバシー設定(IAB TCF 文字列非パーソナライズド広告制限付きデータ処理TFCDTFUA など)が反映されます。

iOS のベンダー識別子(IDFV)などの他のファーストパーティ ID も、必要に応じて RTB デマンド(認定バイヤー、Open Bidding 入札者、SDK 入札者)と共有できます。現在のところ、RTB デマンドのパブリッシャーのファースト パーティ ID は、欧州経済領域(EEA)、スイス、英国、およびカリフォルニアなどの米国の一部の州以外でのみご利用いただけます。

パブリッシャーのファーストパーティ ID の共有と使用を管理するには:

  • 入札ソースに移動して、ファーストパーティ ID を受け取るデマンド パートナーを変更します。
  • [パブリッシャーのデータ] に移動して、ファーストパーティ ID のパーソナライズ、使用、共有を無効にします。
  • GMA SDK で、パブリッシャーのファーストパーティ ID を無効にします。
: Google Mobile Ads SDK バージョン 8.3.0(iOS)と 21.4.0(Android)では、パブリッシャーのファーストパーティ ID が導入されています。

ID の管理

デフォルトでは、サードパーティのデバイス ID が利用できない場合、アプリでパブリッシャーのファーストパーティ ID が有効になります。この ID は、SDK(iOS | Android)または AdMob アカウントでいつでも無効にできます。

ただし、パブリッシャーのファーストパーティ ID に関連付けられたデータや、AdMob のファーストパーティ データ機能(アプリ解析接続、ユーザー インサイト アンケートなど)を使用するには、お客様のアカウントでこの ID を有効にする必要があります。

広告アクティビティ レポート - [ID 情報] タブ(ベータ版)

広告インベントリ全体での各 ID タイプのパフォーマンスを確認するには、広告アクティビティ レポートの [ID 情報] タブで「ID タイプ」ディメンションを使用します。AdMob アカウントの [レポート] ページで広告アクティビティ レポートを表示します。

「ID タイプ」ディメンションには、以下のオプションがあります。

  • サードパーティ ID: サードパーティのデバイス ID(IDFA や広告 ID など)を使用してパーソナライズされた広告。
  • ファーストパーティ ID: パブリッシャーのファーストパーティ ID を使用してパーソナライズされた広告。
  • パーソナライズ不可: ID は存在しているが、デバイス、規制メカニズム、パブリッシャーが提供する管理設定、その他の理由により、ユーザーがオプトアウトしたため、広告のパーソナライズが許可されなかった。
  • ID なし: 広告リクエストに ID が含まれていなかった。

アプリ解析接続(iOS 版はベータ版)

: この機能は現在ベータ版で、一部のパブリッシャー様にのみご利用いただけます。

アプリから AdMob に解析データを送信してパブリッシャーのファーストパーティ ID のプロファイルを拡充し、広告のパーソナライズを改善します。

アプリ解析接続を使用するには、アプリを Firebase 向け Google アナリティクスと統合し、AdMob でリンクする必要があります。詳しくは、アプリを Firebase とリンクするをご覧ください。リンクが設定されると、アプリ解析接続がデフォルトで有効になります。アプリ解析接続を有効または無効にするには、[パブリッシャーのデータ] タブのコントロールを使用します。

ユーザー インサイト アンケート(iOS 版はベータ版)

アプリで生成されたユーザー分析情報に基づいてパブリッシャーのファーストパーティ ID のプロファイルを拡充し、広告のパーソナライズを改善します。

ユーザー インサイト アンケートは、標準のリワード広告ユニットまたはインタースティシャル広告ユニットで自動的に配信され、ユーザーからファーストパーティ データが収集されます。ユーザーにアプリを離れるよう求める必要はありません。このアンケートでは、広告主が関連性の高い広告を配信できるように、ユーザーの興味や関心、購入意向などのトピックについて質問します。

詳しくは、アフィニティ カテゴリと購買意向の強いオーディエンスのターゲティングをご覧ください。

ユーザー インサイト アンケートを有効にするには、[パブリッシャーのデータ] タブのコントロールを使用します。

この機能を有効にすると、収益を生み出す広告の代わりに、ユーザー インサイト アンケートが広告枠に配信されます。収益性を高めるために、AdMob では公開オークションの他の入札に応じて、ユーザー インサイト アンケートの配信が最適化されます。

ユーザー インサイト アンケートが収益化戦略に与える影響を把握するには、コントロールの横に表示されるアンケートのレポートの概要で次の 3 つの指標を確認します。

  • アンケートの合計表示回数: ユーザーに表示されたアンケートの数。
  • 回答率: 回答が得られたアンケートの割合。
  • 逃した収益: ユーザー インサイト アンケートを配信しなかった場合に、オークションに参加した広告リクエストで獲得できた可能性のある推定収益。

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アプリの収益を最大化するパーソナライズされた提案については、AdMob ページの最適化のヒントをご覧ください。

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