ユーザーに対する透明性と同意に関する業界標準の進化に合わせて、IAB Europe の透明性と同意に関するフレームワーク(TCF)v2.3 への移行のスケジュールを発表いたします。
すべてのパブリッシャーと CMP が TCF v2.3 を完全に実装するための IAB が定めた必須期限は 2026 年 2 月 28 日です。
スムーズな移行を促進するため、移行期間を設け、本日より実装のサポートを開始いたします。以下の重要な日程と必要な対応をよくご確認ください。
移行の重要なスケジュール
- 現在のステータス: サポートは現在有効です
Google のシステムは、TCF v2.3 文字列をすぐに受け入れて処理できます。できるだけ早く移行を開始してください。 - 移行期間: 現在~2026 年 2 月末
この期間中、Google は TCF v2.3 文字列を TCF v2.2 文字列と同じように扱います。開示されたベンダー セグメントは検証されません。これにより、広告リクエストが制限付き広告にデフォルト設定されるリスクを回避しながら、更新されたソリューションを安全にデプロイしてテストできます。 - 最終期限: 2026 年 2 月 28 日
この日をもって、新しい TCF v2.2 文字列のサポートは正式に終了しますが、2026 年 2 月 28 日より前に作成された TCF v2.2 文字列は引き続きサポートされます。2026 年 2 月 28 日以降に生成されるすべての TC 文字列で TCF v2.3 が必須となります。この要件を満たしていない場合、関連する広告リクエストはデフォルトで制限付き広告に設定され、収益に影響する可能性があります。
必要な対応
- パブリッシャーの皆様へ: プロパティを TCF v2.3 準拠のソリューションに移行する計画とスケジュールを確認するため、同意管理プラットフォーム(CMP)に直ちにお問い合わせください。スムーズな移行には、早期の調整が不可欠です。ウェブ プロパティまたはアプリ プロパティで Google CMP を使用している場合は、2026 年 2 月 28 日の期限までに TCF v2.3 文字列の書き込みが開始されるため、特別な対応は必要ありません。
- CMP の皆様へ: パブリッシャー クライアントを TCF v2.3 実装に移行することを優先してください。リスクのない移行期間を最大限に活用するため、2026 年 2 月末日より前にこのプロセスを完了されることをおすすめします。
IAB ヨーロッパの TCF を統合するには、IAB の登録済み TCF CMP をサイトまたはアプリに実装する必要があります。この CMP により、透明性と同意(TC)文字列が作成され、送信されます。Google の広告タグと SDK は、CMP からこの TC 文字列を受け取って使用します。
この記事の内容は次のとおりです。
- 一般的なガイダンス
- パーソナライズド広告と非パーソナライズド広告の要件
- 柔軟な設定でのベンダー登録とパブリッシャーによる制限
- 追加同意モード
- リアルタイム ビッダーと Open Bidding
- 純広告
- メディエーション
- Cookie マッチング
一般的なガイダンス
IAB ヨーロッパの登録済み TCF CMP をサイトまたはアプリに実装している場合は、アド マネージャーで CMP の TC 文字列が自動的に使用されます。
注: Google の欧州の規制に関するメッセージを使用している場合は、選択した広告技術プロバイダがすべてのメッセージに自動入力されます。Google 以外の IAB GDPR メッセージを使用している場合は、IAB の登録済み TCF CMP で CMP ベンダーを選択すると、EU ユーザーの同意設定で選択した広告技術プロバイダがオーバーライドされます。これは、EU ユーザーの同意設定で EEA、英国、スイスのすべてのユーザーに非パーソナライズド広告を配信するよう選択している場合も適用されます。
広告リクエストで非パーソナライズド広告を設定した場合、その内容と、TC 文字列で示される同意が確認され、最も厳格な設定が適用されます。
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TC 文字列をタグに渡す場合: GPT、GPT パスバック、AdSense、Ad Exchange のタグは、IAB CMP と自動通信を行って TC 文字列をアド マネージャーに転送します。パブリッシャー様による設定は必要ありません。IMA SDK と Mobile Ads SDK では、ローカル ストレージにある TC 文字列が自動的に取得、解析、適用されます。パブリッシャー様が、アド マネージャーで広告タグの代わりにタグなしリクエストを使用して、広告サーバーで入稿されたエンコード前のクリエイティブ コードをリクエストする場合、ページに CMP API と通信可能なタグは存在しません。この場合、パブリッシャー様には TCF 仕様に沿って URL パラメータで TC 文字列を送信していただく必要があります。具体的には、
gdpr={0,1}とgdpr_consent={tc string}のシグナルを手動で渡す必要があります。必要に応じてaddtl_consent={ac string}を渡すこともできます。
アド マネージャーでは、有効な TC 文字列を受信するまで広告はリクエストされません。 -
TC 文字列をプログラマティックに渡す場合: IAB TC 文字列は Google のプログラマティック チャネルに自動的に渡されます。パブリッシャー様による設定は必要ありません。
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TC 文字列をプログラマティック以外のクリエイティブに渡す場合: TC 文字列が正しく使用されるためには、クリエイティブで追加の設定を行う必要があるかどうかを、クリエイティブの提供元に確認します。アド マネージャーでは、IAB TCF マクロ(
${GDPR}、${GDPR_CONSENT_XXXX}および${ADDTL_CONSENT})がサポートされており、必要に応じて他のクリエイティブ ベンダーに TC 文字列を手動で渡すことができます。詳しくは、IAB TCF と純広告に関する説明をご覧ください。 -
TC 文字列をメディエーション パートナーに渡す場合: IAB TC 文字列は、デバイスのローカル ストレージ(iOS の場合は
NSUserDefaults、Android の場合はSharedPreferences)から取得できます。メディエーションの順次処理リクエストが呼び出されたときは、すべてのメディエーション パートナーがこの TC 文字列にアクセスして取得、解析、適用できます。
パーソナライズド広告と非パーソナライズド広告の要件
相互運用に関するガイドラインは、Google の既存のポリシー要件、特に Google の EU ユーザーの同意ポリシーの要件を反映させるために設けられたものです。Google のポリシーは今後も引き続き適用され、場合によっては IAB ヨーロッパの TCF に関するポリシーより厳格な制限事項が適用されることがあります。パブリッシャー様は、IAB ヨーロッパの TCF で使用するベンダーの登録設定を確認する必要があります。特に CMP で Google をベンダーとして登録する場合は、次の要件が適用されます。
パーソナライズド広告の配信要件
以下の条件がすべて満たされている場合は、パーソナライズド広告が配信されます。
- Google が以下を行うことにエンドユーザーが同意していること。
- デバイスに情報を保存する、またはデバイスの情報にアクセスする(目的 1)
- パーソナライズド広告のプロファイルを作成する(目的 3)
- パーソナライズド広告を選択する(目的 4)
- Google が以下を行うことについて、正当な利益が確立されていること(または、パブリッシャー様が CMP でパブリッシャーによる制限を設定し、Google について同意を取得するよう指定している場合は同意が得られていること)。
- 基本広告を選択する(目的 2)
- 広告のパフォーマンスを測定する(目的 7)
- マーケット リサーチを適用してオーディエンス分析を生成する(目的 9)
- 商品の開発と改善を行う(目的 10)
非パーソナライズド広告の配信要件
パーソナライズド広告の要件が満たされておらず、下記の条件がすべて満たされている場合は、非パーソナライズド広告が配信されます。
- Google が以下を行うことにエンドユーザーが同意していること。
- デバイスに情報を保存する、またはデバイスの情報にアクセスする(目的 1)
- Google が以下を行うことについて、正当な利益が確立されていること(または、パブリッシャー様が CMP で同意を取得するよう指定している場合は同意が得られていること)。
- 基本広告を選択する(目的 2)
- 広告のパフォーマンスを測定する(目的 7)
- マーケット リサーチを適用してオーディエンス分析を生成する(目的 9)
- 商品の開発と改善を行う(目的 10)
| 説明 | 広告配信の処理 |
|---|---|
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Google がデバイスに情報を保存する、またはデバイスの情報にアクセスする(目的 1)ことについての同意がない 既存の EU ユーザーの同意ポリシーに準拠するためには、パーソナライズド広告と非パーソナライズド広告の両方で Cookie またはモバイル広告 IDについての同意が必要です。非パーソナライズド広告でも Cookie やモバイル広告 IDについて同意が必要なのは、詐欺や不正使用の防止、フリークエンシー キャップの設定、広告レポートの集計の目的で、Cookie やモバイル広告 IDが使用されるためです。 |
制限付き広告を配信できます。 |
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無効な TC 文字列 TC 文字列が解析不可能である(一部の項目がないなど)。 |
制限付き広告を配信できます。 |
柔軟な設定でのベンダー登録とパブリッシャーによる制限
IAB ヨーロッパの TCF では、パブリッシャー様が独自の制限を柔軟に設定できます。この設定は、可能な場合はベンダーの設定よりも優先されます。ただし、ベンダーが、グローバル ベンダー リストの登録と矛盾する法的根拠や目的を持って運用せざるを得ないような設定を行うことはできません。したがって、こうした設定は「制限」と表現され、ベンダーが処理できる範囲を拡大するものではなく、その制限のみを行うものとなっています。
パブリッシャー様は、TCF で使用するベンダーの登録設定を確認する必要があります。ベンダーが柔軟に設定を変えられる登録になっていて、目的におけるデフォルトの法的根拠が「正当な利益」の場合、Google では相互運用のガイドラインに沿って「同意」が必要となります。パブリッシャー様が Google のサービスを介してこれらのベンダーを使用する場合は、CMP でパブリッシャーによる制限を設定し、ベンダーについて「同意」を選択する必要があります。
Google は、目的 2、7、9、10 について、デフォルトで正当な利益を必要とする柔軟な登録を行っています。CMP の設定でパブリッシャー様がこれらの目的について Google に「同意」を課した場合を除き、Google は CMP でユーザーに対して確立された正当な利益を根拠として目的の処理を行います。Google は、目的 1、3、4 について柔軟な登録は行っておらず、これらの目的の場合は常にユーザーの同意が必要です。
追加同意モード
追加同意モードは一時的な技術仕様で、IAB ヨーロッパの TCF への対応において、IAB ヨーロッパのグローバル ベンダー リスト(GVL)に未登録のベンダーを暫定的に使用できるようにすることを目的としています。この仕様により、パブリッシャー様、同意管理プラットフォーム(CMP)、およびパートナーは、IAB ヨーロッパの TCF 対応の取り組みに沿って、IAB ヨーロッパの GVL に未登録で、Google の広告技術プロバイダ(ATP)リストに登録されている企業のために追加の同意を取得し反映できます。詳しくは、追加同意モードについての説明をご覧ください。
リアルタイム ビッダーと Open Bidding
「購入者様による IAB ヨーロッパの TCF の統合」の記事に記載されている要件に基づいて、ベンダーに入札リクエストを送信できます。
純広告
Google は、予約取引で使用するベンダーを示すためのコントロールなど、純広告に関して IAB ヨーロッパの TCF をサポートするためのソリューションをリリースしました。詳しくは、アド マネージャーの純広告キャンペーンのクリエイティブで使用する広告技術プロバイダを宣言するをご覧ください。
メディエーション
IAB ヨーロッパの TCF ソリューションを導入する際は、CMP にメディエーション パートナーがすべて表示されていることを確認してください。表示されていれば、Google で引き続きメディエーションの順次処理ですべてのパートナーを呼び出すことができます。
TC 文字列と AC 文字列は、メディエーションの順次処理を構築する前に配信および評価され、メディエーション パートナーがどちらかの文字列に含まれているかどうかが確認されます。
- メディエーション パートナーが含まれていて、少なくとも 1 つの目的についてユーザーが同意しているか正当な利益が確立されている場合は、メディエーションの順次処理の構築時にメディエーション パートナーが追加されます。
- メディエーション パートナーが含まれていないか、ユーザーにより完全に拒否された場合は、メディエーションの順次処理でメディエーション パートナーは呼び出されません。
Cookie マッチング
Google は、双方向の Cookie 同期リクエストで、IAB ヨーロッパの TCF 同意情報を渡すため、gdpr と gdpr_consent のフィールドをサポートしていますが、これらのパラメータは省略可能です。gdpr_consent= が存在しない場合でも、標準の EU ユーザーの同意ポリシーが適用されます。
Cookie マッチング リクエストに &gdpr と &gdpr_consent のパラメータが含まれている場合、アド マネージャーでは次のすべての条件を満たすときに第三者ベンダーのリクエストと Cookie が同期されます。
- Google が以下を行うことにエンドユーザーが同意していること。
- デバイスに情報を保存する、またはデバイスの情報にアクセスする(目的 1)
- パーソナライズド広告のプロファイルを作成する(目的 3)
- パーソナライズド広告を選択する(目的 4)
- Google が以下を行うことについて、正当な利益が確立されていること(または、パブリッシャー様が CMP で同意を取得するよう指定している場合は同意が得られていること)。
- 基本広告を選択する(目的 2)
- 広告のパフォーマンスを測定する(目的 7)
- マーケット リサーチを適用してオーディエンス分析を生成する(目的 9)
- 商品の開発と改善を行う(目的 10)
- エンドユーザーが、「パーソナライズド広告のプロファイルを作成する」(目的 3)について「正当な利益」を使用することをベンダーに許可していないこと。
- エンドユーザーが、「パーソナライズド広告を選択する」(目的 4)について「正当な利益」を使用することをベンダーに許可していないこと。
- 各ベンダーが「デバイスの識別情報を継続的にスキャンする」(特殊機能 2)について登録されているかどうかに関係なく、透明性と同意(TC)文字列はユーザーが特殊機能 2 を許可しなかったことを示していること。
- 各ベンダーが少なくとも 1 つの目的について登録されていて、その目的において有効な法的根拠を獲得していること。
- エンドユーザーが、「デバイスに情報を保存する、またはデバイスの情報にアクセスする」(目的 1)についてベンダーに同意していること。