アド マネージャー レポートの基本

モバイルアプリ インプレッションのカウント方法の変更

クリエイティブが画面に表示されたときのインプレッションのカウント

Google アド マネージャーでは、「レンダリング開始」カウント方法という、業界基準に沿った方法でモバイルアプリ インプレッションがカウントされます。この方法では、デバイスの画面に広告クリエイティブが 1 ピクセル以上表示されると、モバイルアプリ インプレッションがカウントされます。

この「レンダリング開始」カウント方法は、MRC が定める「ダウンロード時のカウント」の最低基準を満たしており、AdMob で使用されている方法と同じです。

変更のスケジュール

2021 年 5 月

モバイルアプリの直接販売インプレッションの新しいカウント方法
5 月 3 日より、モバイルアプリの直接販売インプレッションのカウント方法が変更され、デバイスの画面に広告クリエイティブが 1 ピクセル以上表示された時点でカウントされるようになります。詳しくは、第三者インプレッション トラッキング URL のカウントをご覧ください。

2019 年 12 月 5 日

「レンダリング開始」カウント方法への変更に備えていただくため、アド マネージャーのレポートで「広告サーバーの一時インプレッション数」指標と「モバイルアプリ SDK ステータス」ディメンションが一時的に提供されています。アド マネージャーでは、一時的な指標によるモバイルアプリ インプレッションの測定を数か月行った後、すべてのモバイルアプリ インプレッションについて「レンダリング開始」カウント方法での測定を開始します。

  • 広告サーバーの一時インプレッション数(指標): 移行予定の「レンダリング開始」カウント方法で測定した合計インプレッション数で、今回の変更の影響を把握するのに役立ちます。
    • モバイルアプリ インプレッションは、デバイスの画面に広告クリエイティブが 1 ピクセル以上表示されるとカウントされます。
    • ウェブ インプレッションは、ダウンロードを基準とした方法でカウントされます。
    広告サーバーの一時インプレッション数の指標には、2019 年 11 月 20 日以降のモバイルアプリ インプレッションに関するデータのみが含められます。
  • モバイルアプリ SDK ステータス(ディメンション): モバイルアプリ インプレッションが古いバージョンの Google Mobile Ads SDK を使用して生成されたものかどうかを示します。古いバージョンの SDK を使用して生成されたインプレッションは、広告サーバーの一時インプレッション数の指標でカウントされない場合があります。このため一時的な指標で、今回の変更によるアプリへの影響を把握できないことがあります。
    これらのカウント数の差異は、最終的な請求対象の指標が利用可能になり、古いバージョンの SDK を使用して生成されたインプレッションがカウントされるようになると修正されます。

    予定されているモバイルアプリ インプレッションのカウント方法の変更に対応するため、アプリを SDK の最新バージョンに更新することをおすすめします。

2019 年 11 月 18 日の「Google アド マネージャーの最新情報」の「近日公開予定」セクションで今回の更新についてご紹介しました。

2018 年 8 月 27 日

モバイルアプリで直接の Ad Exchange タグからリクエストされる Ad Exchange 広告について、インプレッションの新しいカウント方法の適用が開始されました。

2017 年 10 月 3 日

アド マネージャーで、アド マネージャー、一部のアド マネージャー クリエイティブ フォーマット、Open Bidding(旧称「エクスチェンジ入札」)を介して埋められる Ad Exchange クリエイティブに対して、インプレッションの新しいカウント方法の適用が開始されました。

すべてのアド マネージャー ネットワークで、以下のカウントに新しい方法が使用されます。

  • アド マネージャーによって埋められる Ad Exchange モバイルアプリ インプレッション。

  • モバイルアプリに配信されるアド マネージャーのネイティブ クリエイティブ、インタースティシャル クリエイティブ、動画クリエイティブ。

  • モバイルアプリに配信される Open Bidding クリエイティブ。

  • モバイルアプリに配信されるモバイル SDK メディエーション クリエイティブ。

アド マネージャーからでなく、モバイルアプリから直接リクエストされる他の Ad Exchange インプレッションについては、Ad Exchange アカウントがアド マネージャー ネットワークにリンクされていたとしても、これまでのカウント方法に影響はありません。

ネットワークへの影響を確認する

今回の変更によって、Ad Exchange に対する広告主からの信頼が高まり、さらなる最適化が可能になります。そのため、ほとんどのパブリッシャーの方には長期的に純収益の増加が見込まれます。ただし、一部のパブリッシャーの方においては、変更直後にインプレッション数と収益が一時的に減少する可能性もあります。

Ad Exchange モバイルアプリ配信の場合は、次のアド マネージャー レポート指標を使用します。

  • Ad Exchange インプレッション数
  • Ad Exchange 平均 eCPM
  • Ad Exchange 収益

エクスチェンジ入札配信では、「エクスチェンジ入札」によりフィルタリングされたデマンド チャネル ディメンションを使用します。

よくある質問

この変更はダウンロード インプレッション数への変更とどのように違いますか?

今回の変更は、ダウンロード インプレッション数への変更と似ていますが、同じではありません。モバイルアプリ広告枠はウェブ広告枠とは異なるため、ダウンロード時のカウントだけでは不十分です。モバイルアプリではクリエイティブの「キャッシュ」(またはプリフェッチ)が可能であるため、各インプレッション イベントを正確にカウントするには少し異なる方法が必要です。

今回の変更によるアド マネージャーの広告配信料金への影響はありますか?

いいえ。アド マネージャー、Ad Exchange、エクスチェンジ入札の広告配信料金の課金方法への影響はありません。

今回の変更によるモバイルアプリ広告のプリフェッチへの影響はありますか?

「レンダリング開始」への移行が完了すると、アド マネージャーでのインプレッションのカウント方法は、GMA SDK を使用するすべてのフォーマットで統一されます。これまで特にバナー広告ではカウント方法が統一されていませんでした。なお、第三者のインプレッションのカウントは、引き続き別の方法で行われる場合があります。

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